★決勝日−30日午前のトピック
■#60 ラーク・マクラーレンF1 GTR
- 朝のフリー走行が開始された途端、ボディ右側のサイド・カウルをなくした状態でピットインしてきた60番のマクラーレン。すぐにスペアが用意されたが、接続金具がうまくつながらない様子で、15分ほど試行錯誤していたが、結局諦めてカウルを外したままでコースに復帰した。ドライブしていた服部尚貴によれば、「出てった周に突然カウルが飛んでっちゃった。別にどこかに当たったとかひっかけたわけじゃないんだけどね」とのこと。ただし「カウルがないと違うかって? ウーン、『ラーク』って読めないくらいかな。『ァク』になっちゃう(笑)」と、走行にはたいして問題はないようだった。
- ■#55 都平健二 (WISEスカイラインGTR)
- 「金曜日の(クラッシュした)影響? 大丈夫。それはないですけど、ダウンフォースが足りない。雨なら4WDが有利っていうけどねぇ。雨でもABSの付いたポルシェが速いから、うんと降るか、逆に生乾きの状態ならチャンスがあるかもしれないな」
- ■#30 田嶋栄一 (綜合警備PORSCHE フリー走行トップタイム)
- 「予選の午前中はちょっとオイル漏れがあって、それがリアタイヤにかかって滑っていた。午後、それは解消したんだけど、なぜかタイムがあまり伸びなかった。路面は午前中は砂もちょっと出てたし午後のほうがよかったんだけど・・・。今朝のフリー走行トップですか。え、狙ってたかって? いえいえたまたまですよ。もちろん満タンですよ。凄くいい感じでした。決勝ですか? うーん、わからないですよ。でも雨だったら面白いかも知れないですね。先にどちらが乗るかもまだ決まってません。いずれにしてもお天気次第ですね」
- ■#36 関谷正徳 (カストロール・トムス・スープラ)
- 「予選の記録はボクのタイム。決勝スタートはボクでいく予定です。クルマの調子はいいしタイヤもいい。自分で言うのもなんだけど、ウチはボクとペドロの足し算のレベルが高い。だから2位はいけると思う。ただ、雨だとちょっとチャンスがないね。なに、予報は雨? まずいな、そりゃ」
- ■#25 FEDEX300ZX-GTS
- 金曜日の練習走行では雨にたたられたためもあって、ほとんどまともに走行できなかった。好天に恵まれた予選日はタイムアップが期待されたが、残念ながらマイナートラブルを連発、満足いく走りはできず。片桐マネージャーによれば「指示された部分をシーリングしたら、思ったより雨は入ってこないようになりました。ただ、ウィンドシールドがアクリルでしかもエンジンの上にかぶさるように装着されているので、熱気が上がってきて曇っちゃうんです」とのこと。エンジンは若干オイル漏れが見られたが、壊れるようなことはなく、丈夫でいいエンジンだと評価していた。課題と
なっているのは、エンジンのセッティングに対する考えかたが日本とアメリカでは違うこと。「うまく生かすことができればすごくいいエンジンだと思うし、クルマの造りも大雑把なようでいて実際はなかなかよく考えられていて、さすがレースのプロが造ったクルマだなとは思うんですが、問題はそのおいしい部分を生かしきれていないこと。なんとか日本のGTCに合うようにしないとね」と片桐マネージャー。
- ■#8 トム・クリステンセン (FET SPORTS SUPRA)
- 「フリー走行? 100リッター、満タンで走ったよ。それにしてはタイムがいいって?クルマは毎回良くなっているからね。僕はまったくテストはやっていなくて、このレースでスープラに乗るのは3回目なんだけど、チームとTRDの努力で進歩しているよ。ただ、リヤのグリップが不足している。これは僕らのチームだけではなくどのスープラも同じだけどね。それにスープラは小さいエンジンに大きなターボを付けているし、フロント・ヘビー。ドライブは簡単ではないんだ。決勝の目標? さあ、レインタイヤで長い距離を走っていないからどうなるか判らないな。谷川さんと2人で走るレースだし、マクラーレンはまるで違うクラスだし。もちろん優勝したいけど、こればっかりはやって見なければわからないよ」
- ■#37 カストロール・セルモ・スープラ
- エリック・コマス:「フリー走行では1ラップしかしていない。サスペンションがどうのというより、クルマのバランスの問題。リアがすごく不安定なんだ。昨日の予選のあいだずっとそうだった。決勝でのリヤ・タイアの摩耗がこわい」
竹内浩典:「今朝乗って、クルマは良くなっていると感じました。ターンイン・アンダーで、それからオーバーになるのを空力と車高で調整しています。でも、エリックのセッティングで、もう胃に穴が開きそうですよ」
○お馴染みのピットウォークはここハイランドでも大盛況
- 決勝日お昼のピットウォークは、多くのお客様がピットに溢れんばかりだった。途中から雨が強くなり、最後は逃げるようにピットを後にした方も多かったが、一般のお客様がいなくなると同時に、910ポルシェのピットに猛ダッシュをかけたドライバーが1人。今やGTC名物となった感のあるキャン"カマ"のおふたりとの記念撮影を所望したこのドライバー、3人でカメラの前に並んだはいいが、いきなり男の大事な部分を握られ、思いっきり腰が引けていた。撮影終了後、「さすがにツボを心得ている」との感想を残してこのドライバーは自分のピットに戻った。一方、キャン"カマ"の2人は「意外と立派だったから、60番のマクラーレンも応援しようっと」とのことであった。
★決勝レースのトピック
○決勝スタート直前情報
- 気温:25〜32度|湿度:69%|路面温度:28〜37度|入場者数:6/30 48,400人(6/29 6,100人)
■#3 ユニシアジェックススカイライン(総合2位)
- 長谷見昌弘「このクルマの現状では、表彰台に上がるのがまず大変だよ。だから、今回は2位でも優勝と同じです。星野さんとことの闘いですか? やっぱりスカイライン同士だし、勝ちたいじゃない」田中哲也「ともかく、ミスしないように気を付けて走りました。後半タイヤがタレて、きつかったです。でも、特にプレッシャーは感じていませんでした」
- ■#36 カストロール・トムス・スープラ (総合3位)
- 関谷正徳「ボクのミスでスピンしたからねぇ。迷惑掛けちゃったなぁ。でも、いいレース見せられたでしょ。それで、カンベンしてね」
- ■*6 imuraya BP MR-2 (GT300クラス2位)
- 福嶌稔大「ずっと雨でドライのセッティングが出ていなかったけど、メカが良くやってくれました。ちょっと、タナボタっぽいですけどね。次はもうひとつ上に行けますよ。ボクは今回だけなんだけどね」
川崎哲哉「いやぁ、スピンしちゃったよ。ダサイねぇ。自分のペースを越えてアタックしたのは良くなかった。予選で失敗したのが痛かったけど、楽しみ(優勝)は次に取っておきましょう。ライバルが増えてもウチは関係ないですよ。チームのみんなが自分の仕事をキチッとやれば成績は付いてきますよ」
- ■*7 RE雨宮SuperG RX7 (GT300クラス3位)
- 山路慎一:「エンジンがボロボロいってたのはパーコレーションだと思う。あれがなければ、勝ちが見えていたような気もするし、ちょっと残念です。でも、まともにチェッカーが受けられて良かった。今回は予想どおりサバイバルレースになりました。暑かったし」
雨宮代表:「いやぁ、ヒヤヒヤでしたよ。パーコレーションでね、いつ止まるかと。うーん、良かったよ、結果残せて。ここんとこ、あれだったからね」
- ■#60 ラーク・マクラーレンF1 GTR
- 服部尚貴:「1回目のスピンでダメージを受けたと思う。2回目で飛び出して、3回目の時は完璧折れていたみたいだね。まあ、残念です」
- ■*26 タイサンスターカードRSR
- 新田守男:「エンジンがいきなりドカンと止まってしまった。コースの一番上のところです。その6ラップ前くらいから煙が出ていると、無線で連絡があったので、回転を落としていたのになぁ。ああ、もう!」
- ■#1 カルソニックスカイライン
- 星野一義:「アレやんないと抜けないからね。でも、気合いが入りすぎた。必死だよ、ずっと。北海道からずっと真面目に走っているんだ。結果的にはスピンしたけど、エキサイティング賞でしょ。明日、誕生日なんだ。大台? いやいや一歩手前。でも、走りは若いって書いておいてね」
- ■*12 パーソンズシルビア
- 本山哲:「朝からちょっとステアリングの具合がおかしくて、ピットスタートになってしまった。途中、追い上げていたんだけれど、スプーンで他車と接触してサスペンションを傷めて、ダメでした」
- ■#8 FET SPORTS SUPRA
- トム・クリステンセン:「自分としてはレースの前半をリードしてパフォーマンスを見せることができた。クルマはすごく良くなっていたし、できれば表彰台に上がりたかった。けど、ホイールナットが外れなくなって、タイムを大幅にロスしたから。若い谷川さんは経験が必要だしね。残念だけど、ガッカリしてもしょうがないから、次こそやるサ!」
- ■#39 サードスープラGT
- アラン・フェルテ:「後半ブレーキが効かなくなってしまって、どうしようもなかった。あと1ラップというところでもがんばりきれなかった。それにしてもワインは良い仕事をしたよ」
ワイン・ガードナー:「クルマは良く走った。マクラーレンに追いつくんだけど、どうしても抜くことは出来なかった。向こうの方がコーナーで安定していたから。こっちはコーナーでズズズッて。かなりプッシュしたんだけどね」
以上、インサイドレポート班による。
|