Review


SUGO GT Championship
10.6sun at Sports Land SUGO

Interview

| 1996.10.6 sun | Sportsland SUGO - 3.704256km |
| Start 13:32'47 / Finish 15:35'15.825 | 晴 Fine | Course Condition : ドライ Dry | 入場者数 38,300 |




服部/シューマッハ組が今季2勝目!
星野/影山組2位入賞でチャンプ決定は最終戦に

10月6日、宮城県・スポーツランドSUGOで'96全日本GT選手権(GTC)第5戦「SUGO GT CHAMPIONSHIP」の決勝レースが行われた。

[GT500]
☆ポイントリーダーが1周でクラッシュ! 続出する大波乱!!
予選に続き好天に恵まれた決勝(81周)は定刻通り13時30分にスタートが切られた。1コーナーをトップで入ったのは予選1位 No.61 ラークマクラーレンF1GTRのR.シューマッハ。選手権ポイントリーダーのNo.61 ラークマクラーレンF1GTR D.ブラバムは予選5位から好スタートで3番手に進出し、No.60No.556 KURE R33に続いて1周目をクリアした。しかし、2周目の1コーナーでNo.61が挙動を乱したインを、後続のNo.36カストロール・トムス・スープラの関谷正徳がすかさず突いた。アウトに押し出されたNo.61はたまらずにハーフスピン、2コーナーの真ん中で真横を向いて止まってしまう。後続車の何台かはきわどくこれを避けたが、先行車のブラインドから飛び出したNo.30 綜合警備ポルシェの田嶋栄一はこれを避けることが出来ずに追突。両者とも大きなダメージを負ってここでリタイアする。これがこのレースの波乱の幕開けとなった。なお、コース上に止まった2台を排除するために6周に渡ってペースカーランが行われた。


そして、再スタート後はNo.60 シューマッハが9周目に23秒台のベストラップを記録するなど、速いペースで逃げにかかる。これをNo.556 KURE R33の鈴木利男が3〜5秒差でピタリと後を追う。その後ろのNo.36も大きく離されずに安定したペースで周回を重ねる。前半戦で激しかったのはこの後ろだ。スタート直後は4番手にNo.37 カストロール・セルモ・スープラの竹内浩典が付けたが、8周目にはNo.3 ユニシア ジェックス スカイラインの長谷見昌弘にかわされ、後方からの激しいアタックに22周目にたまらずスピン、大きく順位を落とす。一方のNo.3も22周目くらいからタイヤトラブルでペースダウンし、結局優勝戦線から後退する。これで4番手はNo.8 FET SPORTS SUPRAのT.クリステンセンとなった。が彼も39周目に馬の背コーナーでスピン、再スタートはしたものの優勝争いから脱落となった。その後方では同じスカイライン同士のNo.1 カルソニック 星野一義とNo.2 ZEXELが時には相手をはじき出すような激しい争いを展開している。


☆トップを襲う相次ぐトラブル! 過激なサバイバルを勝ち抜いたのは?!


40周目に3番手に付けていたNo.36が予定のピットインでドライバーを関谷からデ・ラ・ロサに代える。ここから各車のピットインが続く。そして、45周目にトップのNo.60がピットイン。ドライバー交代を行ったが、代わった服部尚貴がなんとピットロードでスピン。狭いピットロードでマシンが横向きになったため、細かく切り返してなんとか復帰するが順位を4番手にまで落とす。これでトップにたったNo.556は規定いっぱいの45周まで利男が引っ張り、ステアリングを近藤真彦に託した。しかし、No.556はピットインからトップでコースに戻ったものの2番手No.36との差は10秒足らず。逃げる近藤のラップは1分26〜27秒、追うロサは25秒台をコンスタントに刻み、抜かれるのは必然と思われた。各車所定のピットインが終わるとトップはNo.556、続くのはNo.36No.1No.60そしてNo.37となる。


そして、62周目のヘアピンでNo.36ロサがNo.556をかわし逃げに入った。しかし、思うようにNo.556が離せない上に、後方から選手権ポイントを争うNo.1No.60もハイペースで迫ってきている。ハイペースを維持しようとしたためか、他車のまいたオイルにのったのか、彼は70周目に馬の背で単独スピン。これでNo.556No.60が前に出る。73周目にNo.60No.556をかわし再びトップへ。さらに74周目にはNo.36No.1No.556を抜いた。



しかし波乱はこれだけで終わらなかった。75周目には、先のスピンからリスタートし猛然と追い上げていたNo.36がSPインコーナーでスピン。今度はコースアウトして左フェンダーを破損し、ピットインして大きく順位を落としてしまった。これでトップ3はNo.60No.1No.556の順となり、このままチェッカーを受けた。しかし、トップ6のマシンすべてがスピンやコースアウトを経験するという非常に荒れた、激しいレースだった。


☆チャンプ争いはカルソニックとマクラーレンに絞られたか?!
なお、チャンピオン争いだが、第4戦終了時のポイントリーダーNo.60がノーポイントで、2番手のNo.1が2位に入ったことで、ランキングは逆転。残りはMINEの1戦となった現在は、54ポイントでNo.1 星野/影山組がリーダーとなり、わずか1ポイント差でNo.60 ブラバム/ニールセン組が続く。ランキング3番手には40ポイントとやや離されたがNo.37 E.コマスとNo.60 服部/シューマッハ組が付け、39ポイントのNo.3 長谷見/田中組、38ポイントのNo.36 関谷/ロサ組までが逆転の可能性を持っている。




[GT300]
☆またもやトラブルのシルビア! 混戦はポルシェにお任せ




GT300クラスは、予選から圧倒的な速さをみせていたNo.12 パーソンズシルビアが序盤にパワステのトラブルに見舞われ、30分近くピットで修復をしたため、優勝圏外に去った。続いてトップに立ったNo.29 つちやMR2もリアディフューザーを破損し、緊急ピットイン。この混乱&混戦の中で勝ち上がってきたのは、やはりトップランカーのポルシェ2台。No.26 タイサンスターカードRSRとNo.910 ナインテンポルシェがテールトゥノーズで激しく争う。結局、No.26が競り勝った。3位にもNo.31 カルテックスポルシェが入り、混戦でのポルシェの強さを印象づけた。






クラスチャンピオン争いはNo.26 鈴木/新田組が勝ったことで一歩抜けだし70ポイントで単独リーダーとなった。だが、No.910 袖山誠一も2位に入ったため、その差はわずかに5ポイント。優勝回数もお互いに2回ずつとほぼ互角だけに、最終戦MINEはこの2台はの駆け引きはさらに激しくなるだろう。なお、この2台以外のチャンピオンの可能性はなくなった。





優勝ドライバーインタビュー




★総合優勝★
No.60 ラーク・マクラーレンF1GTR
服部尚貴
「仙台は寒いからピットロードが凍ってまして(笑)....。でもホントにビックリしました。マクラーレンはバックギアに入れるのにレバーを外さなきゃいけないもんで、泣きそうな顔して切り返しやってました(笑)。ラルフがいい仕事してくれたのに台無しにしちゃいましたね。ただレース中いろいろあって、一番前に復活できたから良かったようなものの、4位のままだったら、そのままマクラーレン乗って帰るところでした(笑)。今回は金曜日に全然クルマ決まってなかったんですが、土曜日の午後から良くなってきて、今朝も凄くいい感じでした。でもテストではスカイラインが速かったから、今回はスカイラインかなと思ってたんですけど、うまく決勝レースがこちらに有利なように運んでくれたなと思います。これでチャンピオンの可能性も出てきたんですか?  フォーミュラ・ニッポンはラルフが譲ってくれるって言うから(笑)、GTはラルフに譲ろうかな。あ、でも同じチームか!」

ラルフ・シューマッハ
「ハットリのスピンを見た時の気持ち? その件はあとでハットリに殺されるといけないので、今は言わないことにします(笑)。GTはF1とは直接関係ないものですけど、もちろん勝利はいつでも嬉しいですね。またチャンピオンシップに関しては凄く小さい可能性しかないんですけど、チームのために頑張ろうと思います」






[GT300クラス優勝]
No.26 タイサン・スターカードRSR
鈴木恵一
「僕の方は60kgもハンデ積んでますから、まともにいったらシルビアかMR2がいくんではないかなと想像していましたので、袖山君のところ(No.910)と表彰台はどうでもいいから、チャンピオンをかけた戦いをしようと思ってました。ただ今回はフル満タンで出たもので、10周目くらいまではおさえて走った方がいいと思ってましたし、抜かれてもまた抜き返せる自信ありましたから、序盤は特に無理をしませんでした。とにかく今回は新田君と2人で、自分の走りをしよう。それに結果はついてくるからと思って走りました。その通りになって良かったです。これで最終戦が最後の勝負になりましたね。でもまた袖山君のところが2位ですからね。次のレースでも2台で争いたいですね。もちろん勝つ自信はありますよ」

新田守男
「ペース的にも自分たちのペースを守って走れましたし、ピット作業もかなり早かったので、後半コースが荒れた時にペースを落とす余裕がありました。そういう意味では凄く良かったですね。今回も60kgのハンデでかなりきつかったんですけど、次90kgですからね。でもこれも勲章だと思って頑張ります」