Inside Report


NICOS cup GT All Star Race
11.17sun at Central Circuit



Qualify

★11/17 Sun. − 予選★


■No.30 綜合警備PORSCHE

今回は、シリーズ戦でドライバーを務めていた田嶋栄一に代わって茂木和男がチームに加わっている。坂田智和監督によれば「田嶋も、もう7年もテイクワンにいますからね。私は彼が子どもみたいだったころから知っているわけですから、お互いつき合いが長過ぎることのマイナス面も出てきちゃったんですよ。このへんで一度ほかで経験を積むことも必要だろうということで、来年はウチを離れてみたらどうか、という話になったんです。そのためには今のうちから動いた方が動きやすいだろうから、今回から交代することになりました。べつにどうこうあったわけではないんです」とのことだった。

今回、チームに加わった茂木和男はセントラルサーキットについて次のように語ってくれた。「設備は近代的ですけど、エスケープ・ゾーンが少ないですね。コースのレイアウトはおもしろいんですけど、思い切り走っちゃうとエスケープ・ゾーンがないので...。頭つかって走らないとヤバイかな、って思いますね」


■No.25 FEDEX 300Z-GTS

16日の練習走行で好タイムを記録し、一躍ダークホースとなったFEDEX 300ZX-GTS。練習走行2回目に生じた電気系のトラブルは、今朝には解決していた。だが、フリー走行でコースに出た途端にエンジンからのオイル漏れが発見された。そのためわずか1周でピットインし、その後走行することができなかった。予選に出場すべく、急ぎ応急措置を行っている。それでもダメなら、決勝前にエンジンを載せ替えるとのことだ。

■No.37 カストロール・セルモ・スープラ

エリック・コマス「今朝は路面がすごく冷えていて、グリップしなかった。タイムを出そうと思ったら周回を重ねなければならない状況だった。4番手のタイムだったけど、タケウチがニュー・タイヤの皮むきをしなければならなかったりで、あまり多く周回しなかったんだ。問題ないよ」

竹内浩典「タイヤに負担をかけないように、皮むきをして来い、という指示で1ラップだけしました。そういうのは得意なんですよ。でもグリップしなかったですね。はじめの2〜3周はとくに気をつけないと。1周目なんてどこ行くかわからないくらいですよ。これからチームと相談ですけど、この状況なら変えないでそのまま行った方が良いかもしれません」


■No.3 ユニシアジェックススカイライン

フリー走行で2番手のタイムを記録した田中哲也は、走行後に「ウーン、調子いいとはいっても、昨日からずっとZEXELに負けてますからね。これだけ寒いとタイヤが全然温まらないですね。ムチャクチャ滑ってます」と語った。


■No.26 タイサンスターカードRSR

フリー走行ではGT300クラスのトップタイムを記録して、'96クラス・チャンピオンの面目を保ったタイサンスターカードRSRだったが、ミッションを壊してしまい走行終了直前にコース上で止まってしまった。ミッションの交換が必要ということで、予選には間に合わない模様だ。


■No.556 KURE R33(ポールポジション)

柿元邦彦NISMOチーム監督「トップ・クオリファイという予選のやり方はなかなか良いと思う。今回は気温が非常に低く、そのことが勝敗を分ける要因になった。タイヤの温め方を含めたドライバー、チームの力が、クルマの速さとともに好タイムを記録するための大きな要素だったと思う。その意味でニスモ・チームが1、2位を占めることが出来たことは、チームの総合力が示されたということで、うれしく思っている」


■No.7 RE雨宮SuperG RX7(GT300クラス予選1位)

山路慎一「思いどおりのタイムが出ました。昨日21秒台が出ていたんで、今日はうまくいけば20秒台までいけるかなと思っていましたから。タイヤは、フロントはまあまあ温まっていたんですが、リアはちょっと温まりきっていなかったんですけどね。タイサンが走りませんでしたけど、昨日からウチがずっとトップでしたから、予選でもトップ取れる自信はありました。今年は1回も勝っていませんから1回くらい勝ちたいですね」

雨宮勇美代表「予選トップっていってもタイサンが走っていませんからね。決勝はタイサンも速いでしょうし、ラクはできませんよ。でも、勝てるようにがんばります。ドライバーはコースを気にいっているようですから」


◎セントラルはこうすれば速く走れる
No.556 KURE R33 鈴木利男のセントラル攻略法

速く走るポイント? 全部近道、全部5速。速さの基本は距離とスピード。当然でしょ! いや、冗談はともかく(笑)。今朝はタイヤをいかに早く温めるかがポイントだった。このサーキットは例えば1コーナーもそうだけど、コーナーの出口が上りだったり下りだったりで、フロント・ヘビーのスカイラインGT-Rには合ってる。トラクションがかかり易いんだ。だからGT-Rがグリッドの上位を独占しているでしょ。まあ、上りのS字のところはオーバーが出やすいという問題があるけど。


■No.1 カルソニックスカイライン

トップクォリファイで最初にアタックをした影山正彦だったが、タイムは思ったより伸び悩んだ。ところがこれには理由があった。その後ホシノレーシングからの抗議を全参加チームで審議した結果、抗議が認められ再度影山はアタックすることができた。だが2度目のアタックも今一つタイムは上がらず、予選ポジション的には7位から6位に1つ上がるにとどまった。「まいりました。最初のアタックはグリーンランプがつかなかったんです。アタックラップにはグリーンライトが点灯すると聞いていたもので、4周目がアタックなのは知っていましたが、コントロールラインを超えたところでアタックをやめたんです。で、1周してきたらチェッカーが出てたんで『どういうこと?』って思いましたよ。せっかく4周目に向けてタイヤを暖めてたのに…。トップクォリファイのやり方自体はいいと思うんですが、きちんと段取りを踏んでもらわないと困りますよね。その後の2回目のアタックでは、やっぱりタイヤがちょっと厳しかったですね。ただそれがなくても、他のスカイラインより上にいける自信はなかったです。ウチのクルマはまだアンダーステアが強いものですからね。ま、決勝で頑張ります」


■No.70 外国屋アドバンドリブポルシェ

予選アタック・ラップでピットに入ってしまい、タイム計測ができなかった外国屋アドバンドリブポルシェだが、マシン・トラブルではなかったようだ。ドライブしていた星野薫に状況を聞くと「いやぁ、1周勘違いしてしまいまして...。すいません!」と苦笑いだった。


■No.39 サードスープラGT

今朝のカートのタイムトライアルでベストタイムをマークしたのは何とサードのダビッド・デュッソーだった。初めて日本のレースに参加するデュッソーは、無名のはずの自分のところにファンがサインを求めて何人もやって来るのにかなり気を良くしている。また、オールスター戦のオーガナイズにも感心した様子。「朝の8時の、しかもこんなに寒いのに観客席にすでにお客さんがたくさん入っているのには驚いた。F1グランプリやル・マンを別にすれば、フランスではこんなことは見たことがないよ。お客さんはとても好意的だし。それにこのレースのオーガナイザーはイベントを盛り上げるための工夫をいろいろなところでしているね。トップ・クオリファイという予選方法もおもしろいし、フランスのレース主催者も日本に視察に来るべきだと思うよ」