SUZUKA GT300km
in SUZUKA Circuit

ポールポジションは関谷正徳・鈴木利男組のカストロール・スープラ

Round 1 SUZUKA GT300km
29 March '97
Qualify Report

 3月29日、三重県・鈴鹿サーキットで全日本GT選手権第1戦SUZUKA GT300kmの公式予選が行われた。朝からどんよりとした曇り空に覆われたが、予選開始の11時過ぎにはポツリポツリと雨が落ちてくるコンディションに。20分ずつの3つのセッションに分けられた公式予選1回目は、まず500クラスのアタックが行われた。

 天候の悪化を予想してか、各車とも早々にアタックラップに入る。4周目で2分05秒426のコースレコードでベストラップをマークしたのはNo.37 カストロール・トムス・スープラ関谷正徳だった。「GT300と分けていないので20分しか時間がないからとりあえず出したタイムです。4秒台が出たらまずいからやめておきました(笑い)。明日の作戦は特にはなく、とにかく全力で走るだけです」と関谷は余裕のコメント。97仕様のスープラは、エンジンが97スペックになった事と、ミッションがHパターンからシーケンシャルに変更され、ボディ剛性や空力面でも97仕様となったマシンはかなりのモディファイを受けている。2番手にはNo.2 ZEXELスカイライン鈴木亜久里が入る。「ウチは96そのままのクルマで、リアのバネを50ポンド硬くしただけで、全く何も変えてないんで、それで97のスープラに迫る2番手は上出来でしょう。でも、負けたのは悔しいよね」3番手にはNo.556 KURE R33影山正彦が入り「アンダーステア気味のクルマの状態の割には順位も良かった。明日は気合い充分です」と言う。

 GT300クラスは、No.25 つちやMR2土屋武士が2周目に2分15秒003のタイムを叩き出す。これに続いて2分15秒259とNo.19 RS☆Rシルビア福山英朗が3周目に僅差の2番手につける。しかし、これでは終わらなかったのが300クラスの予選だった。No.26 タイサンスタカードRSR新田守男がディフェンディングチャンピオンの意地を見せて、13周目に2分13秒928を記録した。「タケシ(つちやMR2)が15秒ゼロまで出したでしょう。だからもう必死でした。その後タケシが停まっていたのを知らなかったから、とにかく早くタイムを出したかった。13秒台はウチは出るとは思っていなかったけど、MR2のテストタイムでは出ていたので、負けたくはなかった」と新田守男はライバルに対する闘志を見せる。




SEKIYA SUZUKA GT300km Pole Position
No.37 関谷正徳(カストロール・トムス・スープラ)

「いやぁ、ダサかったですよ。車載のカメラを意識しちゃって。失敗してしまいました(笑)。4秒台ですか? うーん、行けたと思います。でも、そうするとスカイラインも速くなっちゃうでしょ。だから、止めました(笑)。決勝レースは、作戦なんかありませんよ。一所懸命走って、全開で行くだけです。車は新車ですけど、それを心配してもしょうがないでしょ。なんたって、僕らは「最強じじいコンビ」だそうですから。これで、勝てないようなら、ただのおじさんになっちゃうしね(笑)」







SUZUKA GT300km 予選正式結果

| 3/29 Sat. | Wether: Cloudyrain | Course: Dry |

Po.No.C.Po.MachineDriverDriverTime
1 37 GT500-1 Castrol Tom's SUPRA 関谷正徳* 鈴木利男 2'05.426
2 2 GT500-2 ZEXEL SKYLINE 鈴木亜久里* E. コマス 2'05.881
3 556 GT500-3 KURE R33 影山正彦* 近藤真彦 2'05.892
4 12 GT500-4 カルソニックSKYLINE 星野一義* 本山 哲 2'05.946
5 36 GT500-5 Castrol Tom's SUPRA M. クルム P. デ・ラ・ロサ* 2'06.107
6 39 GT500-6 DENSO SUPRA GT O.グルイヤール* 影山正美 2'06.683
7 3 GT500-7 ユニシアジェックスSKYLINE 長谷見昌弘* 田中哲也 2'06.718
8 30 GT500-8 綜合警備 PORSCHE 山田洋二 茂木和男* 2'08.269
9 5 GT500-9 5ZIGEN SUPRA 田嶋栄一* M.グーセン 2'08.847
10 13 GT500-10 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ* 菊地 靖 2'08.921
11 38 GT500-11 Castrol CERUMO SUPRA 竹内浩典* 金石勝智 2'08.965
12 8 GT500-12 パワークラフト TRD SUPRA B.ガショー* P.ベルモント 2'09.280
13 10 GT500-13 シャトレーゼ・ポルシェGT2 飯田薫 R.ファーマン Jr.* 2'09.717
14 26 GT300-1 タイサンスターカードRSR 鈴木恵一 新田守男* 2'13.928
15 4 GT500-14 アドバンポルシェ 金海辰彦* 駒 光武 2'14.460
16 25 GT300-2 ATLUS つちやMR2 土屋武士* 長嶋正興 2'15.003
17 19 GT300-3 RS☆R SILVIA 織戸 学 福山英朗* 2'15.259
18 7 GT300-4 RE雨宮SuperG RX7 山路慎一* 松本晴彦 2'15.390
19 6 GT300-5 ワイズダンロップ BP MR-2 加藤寛規* 藤田孝博 2'15.789
20 51 GT300-6 コブラポルシェ 石原将光 池谷勝則* 2'15.892
21 910 GT300-7 ナインテンポルシェ 袖山誠一* 見崎清志 2'16.264
22 777 GT300-8 PCJ シオミクリニックRSR 牧田克哉* 塩見勝治 2'18.160
23 20 GT300-9 アイ・オートGAB ポルシェ 高橋健二* 須賀宏明 2'18.926
24 91 GT300-10 バーディークラブ・MR-2 松永雅博* 三原じゅん子 2'19.187
25 9 GT300-11 PCJ 5ZIGEN RSR 日置恒文 木下正治* 2'19.750
26 72 GT300-12 WAKO'S BMW M3 牧口規雄 浅見 武* 2'20.147
27 81 GT300-13 ダイシンSILVIA 大八木信行 萬雲恒明* 2'20.620
28 21 GT300-14 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山康* 木下隆之 2'20.638
29 333 GT300-15 カストロールポルシェ 清水正智 片山義美* 2'21.501
30 70 GT300-16 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 小宮延雄* 2'21.931
31 55 GT300-17 Castrol RX7 深沢寿裕 長島正明* 2'22.902
32 16 GT300-18 YB BMW 318iクーペ 関根基司* 井入宏之 2'25.431
33 17 GT300-19 東京科学芸術専門学校:RX-7 野上敏彦* 輿水敏明 2'25.901
34 45 GT300-20 フレンド日東シーサイドSILVIA 湯浅 毅* 花井聖明 2'29.486
27 GT300-21 TEAM FCJ フェラーリ 太田哲也* A.オロフソン 2'26.450
75 GT500-15 NISSAN 300ZX-GTS 立川祐路* 高橋 毅 2'59.502
No.37 Castrol Tom's SUPRA - 167.38km/h

予選通過基準タイム(130%):2'43.453
タイムの太字はコースレコード


No.27 A.オロフソン選手
全日本GT選手権統一規則第25条k)に基づき、審査委員会の決定により、決勝レースのスタートを許可する。
No.75 高橋 毅選手
全日本GT選手権統一規則第25条k)に基づき、フリー走行での走行チェックを受けることを条件として、決勝レースのスタートを許可する。