NSX勢が圧倒的な速さを見せる! No.3ユニシアジェックススカイライン&No.8 FET SPORTS SUPRAも 上位に食い込む
Round 2 All Japan FUJI GT Race 1998年AUTOBACS CUP全日本GT選手権第2戦 ALL JAPAN FUJI GT RACEの直前練習走行が5月1日、富士スピードウェイで行われた。心配された雨は降らずに、昼時には日差しが差していたが、気温は15度程度とやや肌寒かった。3月のテストから好調な走りを見せていた4台のNSXが上位を独占。トップタイムは開幕戦鈴鹿に続きNo.100 RAYBRIG NSXが記録した。 この日は、9時から10時までの第1セッション、10時40分から12時10分までの第2セッション、そして15時30分から17時ちょうどまでの第3セッションという3回の走行が行われた。 第1回目のセッションは、このレースから98年型の新しいNSXとなったNo.100 RAYBRIG NSXとNo.18 TAKATA童夢無限NSXが快走を見せた。セッション早々にNo.100 飯田章がこれまでのコースレコード1分28秒812を大きく更新する1分27秒938を記録。これにNo.18 金石勝智が28秒928で続く。そして、No.16 Castrol無限NSXと上位3台がNSXとなる。もう1台のMobil1 NSXはシフトのトラブルで1周も走ることが出来なかった。4番手にはNo.3 ユニシアジェックススカイラインが29秒401で入り、これにNo.8 FET SPORTS SUPRAとスカラインとスープラもNSXに食い下がった。 第2セッションは、時折日差しののぞくコンディション。前走行よりのタイムアップが期待された。このセッションは正にNSXの独壇場だった。98年型NSXは前年型より明らかにトップスピードがアップ。No.36、No.37、No.38、No.39と4台の今年型スープラを明らかにしのぐ速さだった。結局、このセッションもNo.100 飯田が1分27秒327と1回目を上回る好タイムでトップ。2番手にはNo.64 Mobil1 NSXが、そしてNo.16、No.18とこのセッションは4台のNSXで上位を独占した。5番手にはNo.8 FET SPORTS SUPRA、6番手には、第2戦から98年型スカイラインGT-RになるNo.50 ARTAスカイラインが入る。
第3セッションは、日が陰りやや肌寒い状況。ここでも、開始早々にNo.100が1分27秒847とトップに。しかし、No,16が27秒766で逆転。これで決まりかと思われた終了10分前にNo.18 TAKATA童夢無限NSXの金石が1分27秒415を叩き出してトップに立つ。しかし、前のセッションのNo.100のタイムを上回ることは出来なかった。このセッション、上位3台のNSXに続くのはNo.3 ユニシアジェックススカイライン、そして、No.23ペンズオイル・ニスモGT-Rとスカイライン勢が続いた。6番手には、未だ97年型改で奮闘するNo.8 FET SPORTS SUPRA、そして7番手にNo.36カストロール・トムス・スープラが入った。 No.100 RAYBRIG NSX(練習走行トップタイム 1'27.327)
飯田 章 「クルマのバランスは普通なんですけど、今ひとつシックリ来ない感じなんですよ。だから、まだ全開では攻め切れていません。明日の予選はドライで思い切りいったら1分26秒台前半ぐらいは出るんじゃないですか? 目標は、もちろんポール・トゥ・ウィンですよ」
*タイムは非公式なもの |