ウエットコンディションでNSXとGT-Rが激戦! 頭抜けたマシン不在で接戦の予感
Round 3 Hi-land GT CHAMPIONSHIP 1998年AUTOBACS CUP全日本GT選手権第3戦Hi-land GT CHAMPIONSHIPの直前練習走行が6月26日金曜日、仙台ハイランドレースウエイで行われた。朝から雨模様となったこの日の走行でも、5月26、27日に同レースウエイで行われた合同テストで好タイムを記録したホンダNSX勢とスカイラインGT-R勢が上位を占めた。中でも選手権第1戦を制したNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rを駆るエリック・コマス/影山正美組は50kgのウエイトハンデにもかかわらず午前中に行われた1回目のセッションで1分56秒427のベストタイムを記録。「セッティングが決まり、マシンのバランスが良い」とコマスの表情も明るい。これにNo.16 Castrol無限NSXの中子修/道上龍組が1分56秒927で続いた。スープラ勢の最上位は5位のタイムを記録したNo.37カストロール・トムス・スープラの鈴木利男/ケルヴィン・バートだった。 午後行われた2回目のセッションではNo.16 中子修/道上龍組が1分55秒613をマークして1位、2位も1分56秒247 を記録したNo.100 RAYBRIG NSXの高橋国光/飯田章が占めた。3位はコマス/正美組のGT-R、4位も星野一義/黒澤琢弥のNo.12 カルソニックスカイライン、5位にはスープラ勢最上位のNo.36 カストロール・トムス・スープラの関谷正徳/ノルベルト・フォンタナが入った。 このセッションでは上位6位までにスカイラインGT-Rが3台、ホンダNSXが2台、さらにトヨタ・スープラが1台入るという激戦ぶりで、決勝レースのバトルを期待させる結果となった。
GT300クラスでは1回目は一ツ山幹雄/加藤寛規組のNo.21 ダンロップBP-BMWが2分03秒615でトップ。また、2回目のセッションでは「カットスリックをチョイスしたのが良かった」という近藤真彦がどんどんタイムを詰め、2分02秒463をマークしてNo.15 ザナビィシルビアを1位に導いた。15時40分から行われた3回目の走行は、霧による視界不良のため開始直後に赤旗が掲示されて中断されたが、天候回復の見込みがないとしてそのまま中止となった。
*タイムは非公式なもの。()はタイムを記録したセッション |