◆ウェットコンディションとなった予選1回目
午前11時20分より1時間にわたり、予選1回目が行われた。開始当初は小雨が降り、路面は完全にウェットだった。この中で、雨には自信があるというNo.16 Castrol無限NSXの道上龍がこのコンディションで早くも2分を切る1分57秒558を記録しトップに立つ。これに対してNo.2 ZEXELスカイライン影山正彦が56秒902がトップに。ここからNo.16とNo.2が周回毎にトップを奪いあう。ここにNo.3ユニシアジェックススカイライン、田中哲也、No.64 Mobil1 NSXのトム・コロネルも加わり、NSXとスカイラインの激闘が始まった。GT500中心の時間が終わる20分経過時点で、トップに立ったのがNo.16道上で1分54秒974。そして、No.23、No.2とスカイラインが続いた。そして、ラスト20分になるとNSX勢の巻き返しが始まる。この頃には雨は完全に止み、路面からの水煙も小さくなっていた。ここでNo.18 TAKATA無限童夢NSXの金石勝智が55秒台、54秒台とトップのNo.16を追い上げるが、予選終了直前にNo.16道上は1分53秒477のタイムを叩き出して、暫定ポールとなった。
◆変わりゆく路面状況に翻弄される予選2回目
予選2回目は、15時20分よりこれも1時間で行われた。雨は止んでいたが、路面はまだ黒くハーフウェット。しかし、ストレートなどは水煙も上がらず、ドライに変化していくことは予想された。この状況で元気だったのがスカイライン勢だった。まずはNo.2 ZEXELスカイラインが1分52秒491でトップに立った15分過ぎから、日差しが射し出して路面が見る間に乾いていく。そして、19分にNo.23 ペンスオイル・ニスモGT-Rが49秒台でトップに立てば、1分も経たないうちにNo.100 RAYBRIG NSXが48秒774で逆転する。ここでGT300クラス中心の時間20分挟むのだが、この間に一時的に雨が落ちる。しかし、両クラスが今走し始めるころには雨が止み、各車が一斉にコースに出た。ここで、飛び出したのはNo.39デンソーサードスープラGTの土屋圭市。チョイ濡れの路面を巧みにカウンターを当てながら、1分48秒263でトップに駆けあがる。ここから一気にタイムが激しく更新されていく。No.39が46秒787とタイムを上げると、ここまでNo.16 Castrol無限NSXの道上が46秒202でトップを奪取。しかし、No.5 5ZIGEN SUPRAのマーク・グーセンが45秒997とさらに上となる。だが、これも1分とトップには居られなかった。再度、No.16道上が45秒584で逆転する。これにNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rのコマスが45秒923を叩き出し、肉薄するがわずかに及ばない。この頃にコース上にオイルが出てしまい、各車タイムが伸びなくなってしまった。これで激戦の1日に幕が下りたのだった。