Round3

Hi-land GT CHAMPIONSHIP
6.27 sat / 28 sun - SENDAI Hi-land RACEWAY

Qualify

本領発揮?!
No.16 Castrol無限NSXがGTC初ポールポジションを獲得

2番手No.23ペンズオイル・ニスモGT-R、
3番手No.5 5ZIGEN SUPRAと3車種が激闘

マッチ、激走で念願の初ポール!
No.15 ザナヴィシルビアがGT300クラス・ポールに

Castrol MUGEN NSX

Round 3 Hi-land GT CHAMPIONSHIP
27 Jun '98
Qualify Report

 梅雨も開けきらない6月27日、仙台ハイランドレースウェイで、AUTOBACS CUP全日本GT選手権第3戦「Hi-land GT Championship」の予選が開催された。降雨確率は50%と微妙な空模様。予選中にも雨が降ったり、日差しが射したりと状況がころころと変わっていたった。この中で、NSX、スカイライン、スープラが激しいポールポジション争奪戦を展開。この激戦のなったのは、No.16 Castrol無限NSXの道上龍だった。道上は安定しない天候に加え、スカイラインのエリック・コマス、スープラのマーク・グーセンと立ちはだかる難敵を次々と打ち破って、チームにとっても自身にとっても初めてのGTCポールポジションを獲得した。

GT500

◆ウェットコンディションとなった予選1回目

 午前11時20分より1時間にわたり、予選1回目が行われた。開始当初は小雨が降り、路面は完全にウェットだった。この中で、雨には自信があるというNo.16 Castrol無限NSXの道上龍がこのコンディションで早くも2分を切る1分57秒558を記録しトップに立つ。これに対してNo.2 ZEXELスカイライン影山正彦が56秒902がトップに。ここからNo.16とNo.2が周回毎にトップを奪いあう。ここにNo.3ユニシアジェックススカイライン、田中哲也、No.64 Mobil1 NSXのトム・コロネルも加わり、NSXとスカイラインの激闘が始まった。GT500中心の時間が終わる20分経過時点で、トップに立ったのがNo.16道上で1分54秒974。そして、No.23、No.2とスカイラインが続いた。そして、ラスト20分になるとNSX勢の巻き返しが始まる。この頃には雨は完全に止み、路面からの水煙も小さくなっていた。ここでNo.18 TAKATA無限童夢NSXの金石勝智が55秒台、54秒台とトップのNo.16を追い上げるが、予選終了直前にNo.16道上は1分53秒477のタイムを叩き出して、暫定ポールとなった。

◆変わりゆく路面状況に翻弄される予選2回目

 予選2回目は、15時20分よりこれも1時間で行われた。雨は止んでいたが、路面はまだ黒くハーフウェット。しかし、ストレートなどは水煙も上がらず、ドライに変化していくことは予想された。この状況で元気だったのがスカイライン勢だった。まずはNo.2 ZEXELスカイラインが1分52秒491でトップに立った15分過ぎから、日差しが射し出して路面が見る間に乾いていく。そして、19分にNo.23 ペンスオイル・ニスモGT-Rが49秒台でトップに立てば、1分も経たないうちにNo.100 RAYBRIG NSXが48秒774で逆転する。ここでGT300クラス中心の時間20分挟むのだが、この間に一時的に雨が落ちる。しかし、両クラスが今走し始めるころには雨が止み、各車が一斉にコースに出た。ここで、飛び出したのはNo.39デンソーサードスープラGTの土屋圭市。チョイ濡れの路面を巧みにカウンターを当てながら、1分48秒263でトップに駆けあがる。ここから一気にタイムが激しく更新されていく。No.39が46秒787とタイムを上げると、ここまでNo.16 Castrol無限NSXの道上が46秒202でトップを奪取。しかし、No.5 5ZIGEN SUPRAのマーク・グーセンが45秒997とさらに上となる。だが、これも1分とトップには居られなかった。再度、No.16道上が45秒584で逆転する。これにNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rのコマスが45秒923を叩き出し、肉薄するがわずかに及ばない。この頃にコース上にオイルが出てしまい、各車タイムが伸びなくなってしまった。これで激戦の1日に幕が下りたのだった。



GT300

マッチが果敢にアタック!自らの手でポール獲得

XANAVI SILVIA


 GT300クラスでも、ウェット路面の予選1回目ではレインタイヤにアドバンテージがあるといえるNo.81ダイシンシルビア、No.910ナインテンポルシェ、No.21ダンロップ-BP-BMWが上位となった。だが、ドライコンディションとなった予選2回目の後半にNo.15ザナヴィシルビアの近藤真彦が果敢にタイムアタック。昨年の仙台を制したNo.25つちやMR2を押さえて、コースレコードでクラス・ポールポジションを獲得した。




Pole Position

4 drivers
(左から 道上龍、中子修、近藤真彦、青木孝行)



No.16 Castrol 無限 NSX
道上 龍 1:45.584
「ここまで2戦やってNSX4台の中で、遅れをとっていたし、前回のテストでも良くなかったんで今回不安はありました。でも、うちは雨のセッティングはでてたので、金曜の練習日からの雨では調子がよくて、今日の午前の予選でも暫定ポール獲れたんで、このまま雨になって欲しいと思ってたんですが。でも、午後からはドライになって心配だったんですけど、逆に雨上がりの路面ていうのが良かったのがポールを獲れて良かったです」

GT300クラストップ
No.15 ザナヴィシルビア
近藤真彦 1:52.992(コースレコード)
「初ポールですか。ようやくここまで来たかなって感じですね。ここまでテストもこなしてますし、この2日間も雨だったし、その分アドバンテージがあったとは思います。でも、クルマも今すごくいい調子になってますし、その結果ポールも獲れたし、あとはレースで結果を残したいですね」




正式総合予選結果表(Weather : Rain,Fine / Course : Wet&Dry )
PO NO C-Po MACHINE DRIVER TIME TYRE
1 16 500-1 Castrol 無限 NSX 中子 修 道上 龍* 1:45.584 BS
2 23 500-2 ペンズオイル・ニスモGTR エリック・コマス* 影山正美 1:45.925 BS
3 5 500-3 5ZIGEN SUPRA マーク・グーセン* 桧井保孝 1:45.997 DL
4 18 500-4 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智* 山本勝巳 1:46.161 BS
5 38 500-5 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典* 野田英樹 1:46.396 BS
6 12 500-6 カルソニックスカイライン 星野一義* 黒澤琢弥 1:46.534 BS
7 2 500-7 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里 影山正彦* 1:46.544 BS
8 39 500-8 デンソーサードスープラGT 土屋圭市* 谷川達也 1:46.787 YH
9 8 500-9 FET SPORTS SUPRA ワイン・ガードナー* 田中 実 1:46.945 BS
10 100 500-10 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章* 1:46.977 BS
11 50 500-11 ARTAスカイライン 本山 哲* 土屋武士 1:46.994 BS
12 3 500-12 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也* 1:47.011 BS
13 36 500-13 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 ノルベルト・フォンタナ* 1:47.335 DL
14 37 500-14 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男* ケルビン・バート 1:47.617 DL
15 64 500-15 Mobil 1 NSX 佐藤浩二 トム・コロネル* 1:47.813 BS
16 6 500-16 ESSO Tiger Supra ピエール・ラファネル* 高木真一 1:49.595 BS
17 13 500-17 エンドレスアドバンGTR 木下みつひろ* 藤村満男 1:49.694 YH
18 30 500-18 綜警 PORSCHE 山田洋二 岡田秀樹* 1:50.678 BS
19 88 500-19 ウェディングディアブロ GT-1 和田 久* 古谷直広 1:51.554 DL
20 15 300-1 ザナヴィシルビア 近藤真彦* 青木孝行 R 1:52.992 BS
21 25 300-2 つちやMR2 鈴木恵一 舘 信吾* R 1:53.116 YH
22 7 300-3 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一* 松本晴彦 R 1:53.413 DL
23 81 300-4 ダイシンシルビア 福山英郎* 大八木信行 R 1:53.537 DL
24 44 300-5 アペックスDLモモコルセMR2 新田守男* 水野昇太 R 1:53.777 DL
25 21 300-6 ダンロップ-BP-BMW 一ツ山幹雄 加藤寛規* R 1:53.874 DL
26 71 300-7 シグマテック911 星野 薫* 城内政樹 1:54.550 DL
27 77 300-8 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 玉本秀幸* 1:54.810 YH
28 910 300-9 ナインテンポルシェ 余郷 敦* 小林正吾 1:55.178 DL
29 51 300-10 コブラポルシェ 池谷勝則* 伊東清光 1:55.325 YH
30 61 300-11 テイボン・トランピオ・FTO 中谷明彦* 原 貴彦 1:55.493 TY
31 9 300-12 MTG大黒屋ぽるしぇ 日置恒文 羽根幸浩* 1:55.689 DL
32 91 300-13 コーセイ&バーディクラブMR2 松永雅博* 藤原靖久 1:55.691 YH
33 10 300-14 アビリティポルシェ993GT2 麻生英彦 石川 朗* 1:57.416 DL
34 60 300-15 TOYOTA CAVALIER 佐藤久実 渡辺 明* 1:59.003 DL
35 911 300-16 ナインテンPCJポルシェ 高橋規一 中島廣高* 1:59.297 DL
36 70 300-17 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三* パトリック・バン・スクート 2:00.024 DL
−−−−−−−−−−−以上予選通過−−−−−−−−−−
DNQ 72 300 オークラRX7 マーク・ポーター 片山義美* 2:00.935 YH

予選通過基準タイム (総合130%) 2'17.585

参加台数:37 出走台数:37

*:タイムを出したドライバー/Rはコースレコード。従来のコースレコードは1:54.042(GT300)


※注)ハイランドレースウェイはピット数が36のため決勝出場台数は36台までとなります。(インターネット班)





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