Round4

JAPAN SPECIAL GT CUP
8.8 sat / 9 sun - FUJI SPEEDWAY

Practice

Castrol無限NSX道上が最終セッションに逆転トップ
NSX勢の速さは揺るがず。これにデンソーサードスープラGTが続く
GT300はテイボン・トランピオ・FTOがトップに

Round 4 JAPAN SPECIAL GT CUP
Practice Report / 7 Aug. '98


 1998年AUTOBACS CUP全日本GT選手権第4戦JAPAN SPECIAL GT-CUPの前日練習走行が8月7日金曜日、富士スピードウェイで行われた。

 1回目の走行は、朝9時10分から1時間20分の予定で行われた。走行当初は早朝から降りだした雨で路面は完全なウェット状態だったが、10時前には雨も止み路面はどんどんと乾いていく。ラスト15分では、ほぼドライとなり各車スリックタイヤでコースに出ていった。このコンディションが変わっていく中でも、速さを発揮したのはNSXだった。特にウェットに自信を持っているNo.16 Castrol無限NSXが終始トップをキープ。そして最後に1分28秒963を出してこのセッションのリーダーとなった。そして、ドライとなった終了間際にNo.12 カルソニックスカイライン/星野一義が1分29分885を叩き出して2番手に飛び込んだ。3番手は、これも終始上位に位置していたNo.36 カストロール・トムス・スープラが1分30秒069(フォンタナ)で付けた。GT300は、第1戦、3戦と連勝(第2戦は決勝中止)したNo.25 つちやMR2が舘信吾のドライブで出した1分36秒246でトップ、2番手は第2戦富士のポールシッターNo.71 シグマテック911が。そして3番手にはNo.44 アペックスDLモモコルセMR2で、タイムを出したのは早くも今年のF3チャンピオンを決めたピーター・タンブレックだった。

 第2セッションは午後1時から1時間20分行われた。この頃になると、雲間から青空ものぞき、雨の心配はなくなった。このセッション好調だったのはNo.18 TAKATA童夢無限NSXだった。山本勝巳のドライブで1分28秒638を記録し、午前のNo.16のタイムを更新し、ここまでのトップに。続くのが第2戦富士のポールポジションを獲得したNo.64 Mobil1 NSXのトム・コロネルで1分28秒860。3番手もNSXでNo.16 Castrol無限NSXだが、これは中子修のタイムだった。NSXによる独占をかろうじて阻止する4番手となったのがNo.39デンソーサードスープラGT。土屋圭市による29秒013だった。GT300では、No.61 テイボン・トランピオ・FTOが1分35秒059でトップ。2番手には、前戦仙台では決勝3位となり好調なNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が35秒962、3番手はNo.25 つちやMR2となった。

 最終セッションは午後3時20分からやはり1時間20分で行われた。この頃になると、日差しも強くなり、気温は28度近くと夏らしい暑さになってきた。このためか、各車思うほどにタイムは伸びない。それでも、NSX勢の優位は揺るがない。終盤まではNo.64 Mobil1 NSXが1分28秒649でトップをキープしていたが、ラスト10分でNo.16 Castrol無限NSXの道上龍が1分28秒456で逆転。前セッションのNo.18のタイムをも更新し、今日の総合トップとなった。No.18の金石が28秒655まで詰めるが前セッションのタイムを更新することが出来ずに3番手。4番手にはNo.39 デンソーサードスープラGT。5番手もNo.38 FK/マッシモセルモスープラとスープラ勢が続いた。第1戦、第3戦と勝ったNo.23 ペンズオイル・ニスモGT-Rは、このセッションの1分31秒245(18番手)と奮わず。スカイライン勢トップはNo.12 カルソニックが第1セッションに出したタイムで、今日の総合では10番手となり予選での苦戦が予想される。

 GT300では、No.25 つちやMR2の舘が1分35秒521まで詰めて、このセッションのトップとなったが、前セッションのNo.61のタイムを更新することが出来ず、No.61 テイボン・トランピオ・FTOがこの日のクラストップとなった。このセッションの2番手は35秒680のNo.44 アペックスDLモモコルセMR2。タイムは新田が記録したもので、新人タンブレックを押さえてファーストドライバーの貫禄を示した。

 また、話題が挙がっていた昨年のチャンピオンチームRACING PROJECT BANDOHがNo.19 ウェッズスポーツセリカで、GTCのGT300にカムバックしてきた。もう1台セリカで登場予定だったNo.91 コーセイ&バーディはクルマが間に合わず、このレースはこれまで通りにMR2での参戦となった。


No.16 Castrol無限NSX(総合トップタイム)
道上 龍「マシンのバランスはすごくいい。もちろん予選はポールを狙います。でも、それより今回は決勝で壊れないようにと思っています。リタイア続きなので、完走を目指したいですね。あとは、ドライバー交代の練習をもっとしないと。時々僕がミスってしまうので」

No.61 テイボントランピオ・FTO(GT300トップタイム)
中谷明彦「タイヤの開発が進んでタイムが上がってきています。ドライ用の方が進んでいるから、晴れの方がいい。表彰台は狙いたいですね」


練習走行総合成績(天気:雨/曇/晴 コース:午前=ウェット/ドライ、午後=ドライ 出走:44台)
Po No Machine Driver Time
GT 500
116Castrol無限NSX中子 修/道上 龍1'28.456(3)
218TAKATA童夢無限NSX金石勝智/山本勝巳1'28.638(2)
364Mobil1 NSX山西康司/T.コロネル1'28.649(3)
439デンソーサードスープラGT土屋圭市/谷川達也1'29.013(2)
538FK/マッシモセルモスープラ竹内浩典/野田英樹1'29.316(3)
636カストロール・トムス・スープラ関谷正徳/N.フォンタナ1'29.503(3)
GT 300

61テイボン・トランピオ・FTO中谷明彦/原 貴彦1'35.059(2)

25つちやMR2鈴木恵一/舘 信吾1'35.521(3)

44アペックスDLモモコルセMR2新田守男/P.ダンブレック1'35.680(3)
*タイムは非公式なもの。()はタイムを記録したセッション




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