◆午後の天候をにらんで早めのアタック合戦に
予選1回目は、午前10時30分より1時間の予定で始まった。天候は曇り。雨の気配はないものの雲は暗く、天候の悪化も考えられるためか、各車早めのアタックとなった。開始わずか7分後にはNo.64 Mobil1 NSX(T.コロネル)が従来のコースレコード1分28秒625を更新する1分28秒172を記録。そのわずか20秒にはNo.16 Castrol無限NSX(道上龍)が28秒056とトップを奪い、この後の激しいタイムアップを予感させた。No.16とNo.64はこの後もアタックを続け、ともに27秒台に突入。10分過ぎにはNo.16が27秒527までタイムアップ。このNSX勢に続いたのは、No.12カルソニックスカイラインだった。10分過ぎ6周目に星野一義は1分28秒723で、この時点で4番手と健闘。だが、No.39デンソーサードスープラGTの谷川達也がこれもレコード更新の28秒339でカルソニックを抜いて4番手に。そして、15分経過した時点で第2戦、第3戦と予選で奮わなかったNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が1分27秒316というスーパーラップを叩き出し、リーダーボードのトップに立った。この後、このタイムを上回るものはなく、No.100 RAYBRIG NSXが暫定ポールを獲得した。
◆ベストコンディションにはならなかった予選2回目
午後2時40分より行われる予定の予選2回目だったが、直前に霧が発生したために開始が20分遅れて午後3時からのスタートとなった。スタート直後はまだ1コーナー付近に霧が残り、各車ヘッドライトを点灯させての走行。このため、各車思い切ったアタックが出来ない。その中で午前はNSX勢の最後尾となったNo.18 TAKATA童夢無限NSX(山本勝巳)が7分過ぎにトップに立つと、さらに1分28秒498まで詰める。だが、No.39デンソーサードスープラGTの谷川が直後に28秒460で逆転。はじめてNSXのトップが脅かされたことにスタンドに喚声が挙がった。しかし、No.18が28秒284で再度逆転。ところが、No.39も次のラップで1分27秒994で再々逆転。さしものNo.18もこのタイムを更新することができずにこのまま予選を終了した。この他に予選2回目で注目されたのが、No.12カルソニックスカイラインで28秒551で3番手、そしてV10エンジンのパワーを活かしたNo.55 STPタイサンバイパーが28秒840で6番手となった。予選総合としては、午前のタイムでNo.100 RAYBRIG NSXがポールポジション。2回目にトップとなったNo.39デンソーサードスープラGTが総合4位とNSXの上位独占にくさびを打ち込んだ。