◆好コンディションに恵まれた予選1回目
この日の降水確率10%で薄曇り、気温も24℃程度と気象コンディションとしてはレースには良好と言える中、午前10時ちょうどから1時間で予選1回目が行われた。開始から積極的に仕掛けたのはスカイラインGT-R勢だった。シリーズランキング1位のNo.23 ペンズオイル・ニスモGT-Rのエリック・コマスが開始5分で1分25秒402でまずはリーダーとなる。No.23 ペンズオイルは、次の周でさらに24秒732までタイムアップさせる。だが開始10分過ぎるとNSX勢の攻勢が始まった。まずはランキング2位につけるNo.64 Mobil 1 NSXのトム・コロネルが1分24秒511とあっさりコースレコード1分24秒605を更新してトップを奪う。さらには前戦もてぎで優勝したNo.16 Castrol無限NSXの道上龍が24秒403を出してトップが替わったのもつかの間、No.64 Mobil1が24秒161で再逆転。No.100 RAYBRIG NSX、No.18 TAKATA童夢無限NSXも24秒台に入ってトップ4はNSX勢の独占状態となった。そして15分過ぎにNo.100 RAYBRIGの飯田章が1分23秒796を叩き出してトップに立った。
スカイライン勢は序盤以降は大きなタイムアップはなく、一方スープラでは、No.6 ESSO Tiger Supraのピエール・ラファネルが1分24秒904までタイムを上げて6番手に食い込む。結局、この後はコースが混雑したこともあって上位陣はタイムアップを果たせず、このままNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が暫定ポールを獲得した。
◆午後はデンソーサードスープラがジャンプアップ
午後もコンディション的には午前と大きく変わらなかったが、午後の気温上昇を見込んで上位陣は決勝レースに向けてのセッティングに終始した。唯一、順位を上げたのはNo.39デンソーサードスープラGT。先の第5戦もてぎのクラッシュで、今回急遽新車を用意した。このためシェイクダウン状態でセットアップをしながらの予選だった。そして、開始19分過ぎに午前を上回る1分24秒641を記録。これはセッション3番手、トータルでも5番手のタイムだ。結局、この後は上位陣でタイムを更新するクルマはなく、No.100 RAYBRIG NSXの今季3回目のポールポジションが決定した。