◆レコードタイムを7台が更新した予選1回目
サーキット上空は雲に覆われたいたものの、心配されていた雨は降らず終日ドライコンディションで予選は行われた。午前10時30分から1時間で行われた予選1回目。序盤、トップに立ったのはNo.38 FK/マッシモセルモスープラの野田英樹。今回、アタック・ドライバーとなった野田は5分過ぎに1分22秒109を記録し、4分後にはコースレコード1分21秒805を更新する21秒192までタイムを詰めていく。15分過ぎに本命と言えるNSX勢が本格的にアタックを開始。まず、No.16 Castrol無限NSXの道上龍が21秒146でトップに。その直後に前戦初優勝を果たしたNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が、ついに20秒を切る1分20秒900でそれを更新する。だが、No.16道上もすぐ次のラップに20秒709で逆転。さらに翌周に1分20秒642までタイムアップし、トップを固める。No.18 TAKATA童夢無限NSXは、今回アタックドライバーに指名された脇阪寿一が21秒082まで詰めるが、3番手に留まる。結局、暫定ポールはNo.16 Castrol無限NSX、2番手にNo.100 RAYBRIG NSX、3番手にNo.18 TAKATA童夢無限NSXと3台のNSX。4番手にはNo.38 FK/マッシモセルモスープラが食い込んだ。以降7番手までレコードを上回ることになったが、スカイライン最上位はNo.50 ARTAスカイランの9番手だった。
チャンピオン争うランキング2位のNo.64 Mobil 1 NSXはトム・コロネルは90kgのウエイトハンディを背負いながらも1分21秒533までタイムを刻み、このセッション4番手。一方、ランキングトップのNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rはエリック・コマスが1分22秒206で11番手とやや出遅れた。
◆予選2回目はトップ5に変動なし
午後もコンディション的には午前と大きく変わらなかったが、午後の気温上昇を見込んで上位陣は決勝レースに向けてのセッティングに終始した。予選2回目は午後3時ちょうどから1時間で行われた。天候はいまだ曇りと言えたが、、時折日差しも落ちて気温は午前よりやや高く17度ほど。このせいか、上位陣のタイムはいまひとつ伸び悩む。その中でNo.39デンソーサードスープラGTの土屋圭市が1分21秒622とタイムを詰め総合の6番手まで順位を上げる。この後、No64 Mobil 1 NSXのコロネルも21秒524とわずかに詰めるが、順位を上げるまでには至らなかった。また、No.55 STPタイサンバイパーも22秒145と午前のタイムを大きく更新して11番手となる。この他、上位陣では大きな変動はなく、午前のタイムのままNo.16 Castrol無限NSXがポールを決めた。