Practice

Castrol無限NSXが終了間際に逆転でトップを奪取!
カストロール・トムス・スープラ2台の健闘目立つ
GT300はつちやMR2の勢いは止まらない…

NICOS CUP GT ALLSTAR '98
Practice Report / 14 Nov. '98


 激戦の続いた1998年の全日本GT選手権シリーズも終了となったが、GTCを締めくくるスペシャル・イベントである『NICOS CUP GTオールスター戦'98 in TI Circuit AIDA』が岡山県・TIサーキット英田で、11月15日に開催される。その直前の14日は、ファン公開の下、公式練習走行が行われた。

 この日のTIサーキットは、早朝こそ霧が降りていたが、時間が経つにつれ日差しが強くなり、昼前には穏やかな好天に恵まれることになった。

 走行時間は、午前と午後に各1回、1時間30分ずつ行われた。午前の走行は、朝の霧の影響で予定より30分遅れた午前10時55分にスタート。これまでGTCが開催されていないTIサーキットだけに各車少しでもセッティングを進めようと、積極的な周回を重ねた。

 テクニカルなコーナーが多いTIサーキットは、ミドシップでNAエンジンのNSX勢に有利かと言われていたが、開始から30分時点でトップに立ったのは、今季のチャンピオンであるNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rだった。タイムは1分30秒000。これにコンマ163秒遅れてNo.16 Castrol無限NSX、3番手はNo.36カストロール・トムス・スープラが続き、序盤の探り合いというところ。そして、35分時点でNo.100 RAYBRIG NSXが最初に30秒台を切った。タイムは1分29秒984。20日前に行われた最終戦にマシントラブルから火災に見舞われたNo.100 RAYBRIGだったが、チームの懸命の作業で見事マシンを修復しての参戦だ。そして5分後にはさらに29秒650までタイムを詰める。これに対して、ただ1台今季未勝利のNSXとなってしまったNo.18 TAKATA童夢無限NSXが1時間10分経過時点で1分29秒368を記録してトップに。No.16 Castrol無限も29秒379で2番手に。そしてNSXに負けじとNo.23ペンズオイルも29秒568を記録しNSX勢に割り込む4番手に入る。今回のGTオールスター戦では、シリーズ戦のウエイトハンディは継承されず、本来のパワーで走れるだけにNo.23 ペンズオイルの活躍が期待されるところだ。また、スープラ勢ではNo,39デンソーサードスープラGTが29秒701と5番手となった。結局、上位はこのままで午前の走行を終了した。

 午後のセッションは、定刻の14時45分からスタート。気温も20度近くまで上昇し、風もほとんどなく暖かさを感じるほどだ。

 このセッションでまず29秒台に入れたのは、午前にNSX勢最下位となってしまったNo.64Mobil 1 NSXで1分29秒359と、早くも午前のトップタイムに匹敵する勢いだ。No.64 Mobilは次のラップにはさらに28秒894、そして28秒780とタイムを刻んでいった。これに続くのはNo.12カルソニックスカイライン、No.38 FK/マッシモセルモスープラ、No.39デンソーサードスープラGTと相次いで29秒台に入れて、順位が目まぐるしく変わっていく。60分を回った時点で2番手に飛び出したのは、No.36カストロール・トムス・スープラで29秒323と午前には切れなかった30秒を更新する。だが、70分を経過するとNo.100 RAYBRIG NSXが29秒254で2番手となる。この時点でトップはNo.64 Mobil、No.100 RAYBRIG、No.36そしてNo.37の両カストロール・トムス、そして5番手にNo.23ペンズオイル・ニスモGT-Rが続く。この頃、No.2 ZEXELスカイラインがようやく走行を開始。午前、足回りが決まらず、急遽ダンパー交換など大幅なセッティング変更を行ったためで、結局わずか6周を走行しただけに留まった。そして終了間際にNo.12カルソニックが29秒728までタイムアップし、No.23ペンズオイルをかわして、7番手とスカイライン勢のトップに。そして、チェッカー後にラップで、ここまでタイムアタックをしなかったNo.16 Castrol無限NSXが1分28秒587と一気にタイムを上げて、鮮やかにトップをさらっていた。

 この結果、上位3台がNSXとなり、これにスープラが3台、スイカラインが2台と続く形となった。


 GT300クラスでは、シリーズチャンピオンのNo.25つちやMR2が、シリーズの勢いそのままに好走を見せ、1分34秒644で午前のセッションのトップに。続いて、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7、No.81 ダイシンダンロップシルビアと続いた。

 午後になってもNo.25つちやMR2が終始トップをキープ。タイム的には午前からわずかに詰めた1分34秒515。これにNo.81ダイシンダンロップシルビアが36秒323で2番手。3番手には今季唯一No.25つちやを破っている、No.77クスコスバルインプレッサが36秒470でつけた。

Reported BY GT INSIDE REPORT Team



練習走行日総合トップタイム

No.16 Castrol無限NSX
道上 龍「最後はソフトめのタイヤで行って、予定通りと言うところです。ただ、今一つエンジンが思い通りではなかった。自分としては28秒台前半までは行けると思っていましたので。コンスタントラップも良いタイムが出ているので、このGTオールスター戦でもぜひ勝ちたいですね」




Free Practice 1st
| Start : 10:55 | Finish : 12:25 | Weather : Fine | Course : Dry | 3.703km |
PO NO C-Po MACHINE DRIVER TIME TYRE
1 18 500-1 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智/脇阪寿一 1'29.368 BS
2 16 500-2 Castrol 無限 NSX 中子 修/道上 龍 1'29.379 BS
3 23 500-3 ペンズオイル・ニスモGTR E.コマス/影山正美 1'29.568 BS
4 100 500-4 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章 1'29.650 BS
5 39 500-5 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/谷川達也 1'29.701 YH
6 64 500-6 Mobil 1 NSX 山西康司/T.コロネル 1'29.777 BS
7 38 500-7 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典/野田英樹 1'29.780 BS
8 37 500-8 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男/K.バート 1'30.069 DL
9 36 500-9 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/N.フォンタナ 1'30.072 DL
10 12 500-10 カルソニックスカイライン 星野一義/黒澤琢弥 1'30.088 BS
11 3 500-11 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘/田中哲也 1'30.375 BS
12 50 500-12 ARTAスカイライン 本山 哲/土屋武士 1'30.621 BS
13 2 500-13 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里/影山正彦 1'30.691 BS
14 30 500-14 NICOS PORSCHE 山田洋二/岡田秀樹 1'32.487 BS
15 55 500-15 STPタイサンバイパー 松田秀士/木下みつひろ 1'32.827 YH
16 25 300-1 つちやMR2 鈴木恵一/舘 信吾 1'34.644 YH
17 7 300-2 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一/松本晴彦 1'35.406 DL
18 81 300-3 ダイシン ダンロップ シルビア 福山英朗/大八木信行 1'35.585 DL
19 77 300-4 クスコスバルインプレッサ 小林且雄/玉本秀幸 1'36.637 YH
20 61 300-5 テイボン・トランピオ・FTO 中谷明彦/原 貴彦 1'36.749 TY
21 15 300-6 ザナヴィシルビア 近藤真彦/青木孝行 1'37.073 YH




Free Practice 2nd
| Start : 14:45 | Finish : 16:15 | Weather : Fine | Course : Dry | 3.703km |
PO NO C-Po MACHINE DRIVER TIME TYRE
1 16 500-1 Castrol 無限 NSX 中子 修/道上 龍 1'28.587 BS
2 64 500-2 Mobil 1 NSX 山西康司/T.コロネル 1'28.780 BS
3 100 500-3 RAYBRIG NSX 高橋国光/飯田 章 1'29.254 BS
4 36 500-4 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/N.フォンタナ 1'29.323 DL
5 37 500-5 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男/K.バート 1'29.455 DL
6 38 500-6 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典/野田英樹 1'29.719 BS
7 12 500-7 カルソニックスカイライン 星野一義/黒澤琢弥 1'29.728 BS
8 23 500-8 ペンズオイル・ニスモGTR E.コマス/影山正美 1'29.741 BS
9 18 500-9 TAKATA童夢無限NSX 金石勝智/脇阪寿一 1'29.838 BS
10 3 500-10 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘/田中哲也 1'30.139 BS
11 39 500-11 デンソーサードスープラGT 土屋圭市/谷川達也 1'30.207 YH
12 50 500-12 ARTAスカイライン 本山 哲/土屋武士 1'30.212 BS
13 2 500-13 ZEXELスカイライン 鈴木亜久里/影山正彦 1'31.932 BS
14 55 500-14 STPタイサンバイパー 松田秀士/木下みつひろ 1'32.052 YH
15 30 500-15 NICOS PORSCHE 山田洋二/岡田秀樹 1'33.457 BS
16 25 300-1 つちやMR2 鈴木恵一/舘 信吾 1'34.515 YH
17 81 300-2 ダイシン ダンロップ シルビア 福山英朗/大八木信行 1'36.323 DL
18 77 300-3 クスコスバルインプレッサ 小林且雄/玉本秀幸 1'36.470 YH
19 61 300-4 テイボン・トランピオ・FTO 中谷明彦/原 貴彦 1'36.775 TY
20 15 300-5 ザナヴィシルビア 近藤真彦/青木孝行 1'37.154 YH
21 7 300-6 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山路慎一/松本晴彦 1'37.756 DL



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