上位をスープラが独占。NSXに赤信号! GT300はモモコルセ・アペックスMR2が好調
Round 3 SUGO GT CHAMPIONSHIP 5月28日、宮城県・スポーツランドSUGOでAUTOBACS CUP全日本GT選手権第3戦「SUGO GT Championship」を翌日に控え、練習走行が行われた。走行は午前と午後の2回、各1時間30分、第3戦に参加する38台全車がそろって行われた。 午前の走行は午前8時30分から行われた。前日は荒れた天候だった東日本だったが、この日は雲こそ厚いものの雨は降る気配はない。気温は19度、路面温度23度。 開始15分でまずリーディングボードのトップに立ったのが、前戦富士で優勝したNo.100 RAYBRIG NSX。タイムは1分22秒651。これに続くのはNo.12 カルソニックスカイラインだが、タイムはまだ1分23秒883というところ。そして、20分時点でNo.39 デンソーサードスープラGTが23秒098、No.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rが23秒546を出して2,3番手となる。30分過ぎに馬の背でコースアウトしたマシンが危険な位置に止まってしまったために、約5分ほどの中断があった。この時点で3番手にNo.36 カストロール・トムス・スープラが23秒142で上がってくる。 走行時間の半分近くになった40分過ぎになると、2番手とタイムは変わらぬもののNo.39 デンソーが22秒757までタイムアップ。前戦でポールポジションを獲得したNo.38 FK/マッシモセルモスープラが23秒895で3番手に。これにNo.16 Castrol無限NSXが続き、トップ争いはこれまで同様にNSXとスープラの対決の様相となる。1時間経過時点でトップは変わらずNo.100 RAYBRIGだが22秒500までタイムを縮めた。 70分過ぎにコース上に止まってしまったマシンが出たために、2度目の赤旗中断(約5分)となる。再開後、No.35 マツモトキヨシ・トムススープラが22秒602で2番手となる。そして残り15分。No.100 RAYBRIG NSXが1分22秒372まで詰めるが、No.6 ESSO Tiger Supraが1分21秒994を叩き出し、ついにスープラがトップに立った。さらに終了5分前にNo.36 カストロール・トムス・スープラが22秒087で2番手となり、1,2番手はスープラとなった。この後、上位陣でタイムアップするマシンはなく、午前のセッションはスープラの1-2となった。3番手はNo.100 RAYBRIG NSX、スカイラインの最上位はNo.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rの9番手だった。 GT300クラスでは、開始15分過ぎに前戦優勝したNo.25 モモコルセ・アペックスMR2が1分28秒218でトップに立つとそのままトップを維持したままセッションを終了。最終的に1分27秒595までタイムを詰めた。これに続いたのはNo.81 ダイシンシルビア、No.15 ザナヴィARTAシルビアのシルビア勢。だが、60分経過時点でNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が3番手に食い込み、さらには現在クラスポイントリーダーのNo.19 ウエッズスポーツセリカが4番手に入り、結局このまま終了。GT500と違いGT300では上位4台の車種が異なる混戦状態となった。 午後は13時50分よりのスタート。天候は午前同様に空一面の曇り空。気温はやや上昇して21度、路面26度。 開始10分後にまず、午前最上位のNo.6 ESSO Tiger Supraが1分22秒140と最初に22秒台に突入。その5分後にNo.36 カストロール・トムス・スープラも22秒753と22秒台に。No.36はこのレースからミシュランが99年型スープラ用に開発したタイヤを持ち込んだだけに、好調さがうかがえる。さらには、No.39 デンソーサードスープラGTも22秒314を記録、そして、その後22秒052を叩き出してトップへと躍り出た。他のスープラ勢もここからタイムを上げ出す。33分経過時点で3番手にNo.35 マツモトキヨシ・トムススープラが1分22秒526、4番手にNo.32 CdmaOneセルモスープラが22秒561で入ってくる。この時点のスカライン最上位はNo.2 ARTAゼクセルスカイランで23秒152。 40分経過時点で、No.18 TAKATA童夢NSXが1分22秒561までタイムを詰めて5番手となるが、その上はすべてスープラという状態だ。50分を過ぎると、このNo.18を飛び越えて5番手にNo.30 綜警McLaren GTRが22秒552が入ってきた。直後にNo.2 ARTAゼクセルスカイラインも22秒542を出して、No.30 綜警を上回り5番手に。 1時間を過ぎるとNo.6 ESSO Tiger Supraが1分22秒054を出すが、トップNo.39 デンソーに僅かに1000分の2秒及ばず、2番手のまま。このすぐあとに赤旗が出て、3分ほどの中断があったが、その再開直後にNo.6 ESSO Tiger Supuraが1分21秒432と午前のタイムを上回りオールオーバーのトップに立った。 このまま終わるかに見えたラスト5分。これまでクラッチトラブルで満足な走行ができなかったNo.37 カストロール・トムス・スープラが22秒027と僚友No.36の午前のタイムをも上回って2番手に。これで、トップのNo.6からNo.37、No.39、No.36、No.32と5番手までスープラが占め、6番手にNo.18のNSX、7番手のNo.35のスープラを挟んで、No.2のスカイラン、No.30のマクラーレンと続いて、午後のセッションが終わった。 GT300クラスは、午前に引き続きNo.25 モモコルセ・アペックスMR2がこのセッションも序盤、1分28秒595でトップとなる。だが30分過ぎに、28秒403でNo.15 ザナヴィARTAシルビアがトップに立つが、60分過ぎにはNo.25が1分27秒764で再度トップに戻る。No.25はさらに27秒369と午前の自らのタイムを更新し、トップを確実にした。No.15も27秒574まで迫るが2番手に止まる。3番手はNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7で、ここまでが午前のトップタイムを上回った。 No.6 ESSO Tiger Supra 野田英樹「マシンのセットは、まだ詰められるところがいっぱいあると思います。ハンドリングはまだ満足行くレベルにはいっていませんが、基本的なポテンシャルが高いので、詰めて行けばまだまだタイムは出るでしょう。ベストタイムを出した周も、1コーナーとS字コーナーと、2台に引っ掛かっています。だから、予選では、あとコンマ5秒ぐらいアップできるんじゃないでしょうか。去年のポールタイムにできるだけ近づきたいんですが、20秒台前半はムリでしょうね」 No.25 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男「午前中はウエイトのせいかどうかわからないけれどちょっとしっくこなかった。午後足まわりのセットを変えたらそこそこのバランスは出たけど、これだなっていう所まではきていない。明日の予選1回目でもうちょっとつめmて、2回目で決まればいいな、と思ってます。今日のトップタイムはあまり意味がありませんね」
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