Round3

SUGO GT CHAMPIONSHIP
5.29 sat

Qualify
タイガー野田英樹、SUGOで吠える!!ESSO Tiger Supraに初ポールを献上
RAYBRIG NSX 飯田章のハードアタックも2番手に留まる
GT300はザナヴィARTAシルビアが2戦連続ポール獲得!
ESSO Tiger Supra

Round 3 SUGO GT Championship
Qualify Report / 29 May. '99


 5月29日、スポーツランドSUGOで1999年AUTOBACS CUP全日本GT選手権第3戦SUGO GT CHAMPIONSHIPの公式予選が行われた。この日は多少雲の多いものの好天に恵まれた。No.6 ESSO Tiger Supraの野田英樹が午後のセッションで1分21秒398を記録し、野田としてもチームとしてもGTC初のポールポジションを獲得した。GT300クラスは、前戦富士に続きNo.15 ザナヴィARTAシルビアの土屋武士が連続してクラス・ポールとなった。

スープラ、NSX、マクラーレンが接近戦を展開
 公式予選1回目は予定通り10時45分にスタート。気温は23度とこの時期としてやや高め、路面温度は32度。1時間の予選タイムの開始から20分間は、GT500クラスが占有してのアタックとなる。まずトップに躍り出たのはNo.30 綜警McLaren GTR(岡田秀樹)だった。これにNo.6 ESSO Tiger Supra(野田英樹)が1分21秒953で続く。そして8分時点でNo.36 カストロール・トムス・スープラ(関谷正徳)が1分21秒833でトップに。トムス勢は今回からミシュランが99年スープラ専用に開発したタイヤを使用し、本来のパフォーマンスを発揮したようだ。だが、そのわずか1分後。No.6 ESSO Tigerがさらに1分21秒607までタイムアップし、トップを奪い返す。14分過ぎにここまでピットに留まっていた前戦富士の勝者No.100 RAYBRIG NSXが走行を開始し、1分22秒078を記録して5番手に滑り込む。直後にNo.18 TAKATA童夢NSXが1分21秒837を叩き出して3番手に。コンマ3秒の間に5台のスープラ、マクラーレン、NSXが僅差で並ぶ。そして19分時点でNo.36 カストロール・トムス・スープラが21秒820まで更新するが、No.6 ESSOに届かなかった。
 続いての20分間はGT300クラスが占有する。序盤トップに立つのは前戦富士のウイナーNo.25 モモコルセ・アペックスMR2(新田守男)で1分27秒317。これにNo.15 ザナヴィARTAシルビア(土屋武士)、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7と続く。5分経過して現在ラインキングトップのNo.19 ウエッズスポーツセリカが1分27秒839で3番手に上がる。そして、10分過ぎにNo.15 土屋が1分27秒315を出してトップへと駆ける。これで、2番手No.25、さらにNo.19、No.7、No.10 アビリティポルシェとなり、このままGT300占有時間を終える。残り20分間は両クラス混走となり、コースは一気に混雑した状況となり、両クラスの上位陣ともにタイムアップは果たせず、このままこの予選1回目を終えた。

RAYBRIG NSX飯田のハード・アタックもESSO野田に届かず
 予選2回目も定刻14時45分から1時間の予定でスタート。このセッション気温こそ24度と午前とさほど変わらないが、路面温度は約40度と高くなった。開始20分間のGT500占有タイムの開始5分、まずNo.100 RAYBRIG NSXの飯田章が1分23秒602でトップに。だがすぐさまNo.6 ESSO Tiger Supraの野田英樹が23秒212、翌周に23秒128とタイムを刻みトップを奪う。だが、これも数分と保たずNo.35 マツモトキヨシ・トムススープラ、P.H.ラファネルが22秒196と更新される。この後5分ほど大きくタイムアップするマシンが現れず、このままかと思われた15分過ぎにNo.100 RAYBRIG NSXの飯田がウエイトハンディ70kgをものともしないハードなアタックを掛け、1分21秒554と午前のNo.6 野田を上回るタイムを叩き出してトップに立つ。直後にNo.37 カストロール・トムス・スープラの鈴木利男が21秒795を出して2番手に。さらには、No.36 カストロール・トムス・スープラ(関谷)、No.39 デンソーサードスープラGT(土屋圭市)も21秒台に入れてくる。だが、No.6 野田もこの占有時間終了直前に1分21秒398を記録して、再度トップを奪い返えした。この後は、混走セッションでもこのタイムを上回るマシンは出ず、これでNo.6 ESSO tiger SupraのGTC初ポールが決まった。スカイライン勢ではNo.2 ARTAゼクセルスカイライン(M.クルム)が午後にタイムを22秒337まで縮め同車種のトップとなるも、予選総合11位としている。

ARTA Xanavi Silvia
 GT300は、午後もNo.15 ザナヴィARTAシルビア(土屋)とNo.25 モモコルセ・アペックスMR2(新田)のマッチとなる。まずはNo.15土屋が1分27秒074と午前のNo.25新田のタイムを上回る。この直後、No.25新田も27秒126までタイムを詰めるが、わずかに届かず。一方、No.15 土屋はさらに1分26秒999と唯一26秒台に入った。以後、このタイムを更新するものは現れず、前戦富士に続きNo.15 ザナヴィARTAシルビアが連続ポールをゲットした。


POLE POSITION DRIVER

Drivers
左から、W.ガードナー・野田英樹・土屋武士・井出有治


GT500
No.6 ESSO Tiger Supra
1'21.398(野田英樹)
「冬のあいだからトヨタの開発をまかされて、ポールを獲るのは時間の問題とは思ってました。いいクルマを作ってくれたトヨタとチーム・ルマンに感謝します。アタックを予定していた周にスカイラインにひっかかってしまって、ダメになったタイヤでのアタックになって大丈夫かな、と思ったけれど、結果的にタイムを出せてよかったです。前回スープラ勢に出たトラブルは解消されています。ワインとのコミュニケーションもいいし、今日まですべて順調です」



GT300
No.15 Xanavi ARTA SILVIA
1'26.999(土屋武士)
「とにかくうれしい。前回までトラブルが多くて、そのなかでチームもがんばってくれた。この週末はノートラブルで過ごしているんで、それがうれしいです。MR2はこのコースに合っているので、それに勝てたのはよかったと思います」