Round7

MOTEGI GT CHAMPION RACE
10.22 fri

Practice
Castrol無限NSXがレコードタイムを1秒以上更新!
逆転チャンプを狙うNo.36 カストロールは2番手に
GT300はNo.25 モモコルセ・アペックスMR2ながら混戦状態

Round 7 MOTEGI GT CHAMPION RACE
Practice Report / 22 Oct. '99


 10月22日、栃木県・ツインリンクもてぎでAUTOBACS CUP全日本GT選手権最終戦(第7戦)「MOTEGI GT CHAMPIONSIHP」のレースディ直前テスト走行が行われた。走行は午前と午後の2回、各2時間、38台が参加して行われた。

 この日のもてぎ上空はどんよりとした雲が一面に広がっていた。午前のセッションは9時からスタート。気温は14度とマシンには公コンディションと言えよう。だが、初っぱなにコースアウトするマシンが出て、早くも約3分ほどの中断があった。再開後にGT500クラスのマシンは早々にアタックを開始。まずはNo.6 ESSO Tiger Supra(野田/ガードナー組)が1分49秒764でトップに立つ。続いては30分過ぎにシリーズランキング2位につけるNo.36 カストロール・トムス・スープラ(関谷/黒澤組)が9月14日に行われた合同テストでNo.38 FK/マッシモセルモスープラ(竹内/立川組)が記録した1分49秒500を早くも更新する1分49秒402でNo.6 ESSO Tigerからトップを奪う。続いて、No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ(ラファネル/山路組)が49秒402で2番手に。しかし、ちょうどセッションの半ば、10時直前にNo.16 Castrol無限NSX(中子/道上組)が1分49秒344とタイムアップ。これは昨年彼らが予選でマークしたレコードタイム1分49秒800して、ここまでの最速となる。
 このあと上位陣は大きなタイムの変動はない。連覇を狙うコマスのNo.1 ペンズオイル・ニスモGT-R(コマス/本山組)は序盤に出した1分50秒734のままで、結局最後までタイムアップせず、12位でこのセッションを終えた。また、コマスに18ポイント差とわずかにチャンピオンに可能性を残すNo.16 TAKATA童夢NSX(脇阪/金石組)もこのセッションは奮わず、かろうじてNo.1 を上回る50秒654で11位だった。

 午後のセッションは14時から2時間の予定でスタート。気温は16度と午前より、わずかに上がる。このセッションの序盤で頑張ったのはスカイラインGT-R勢。30分経過時点でトップはNo.2 ARTAゼクセルスカイライン(亜久里/クルム組)の1分50秒016。これにNo.12 カルソニックスカイライン(星野/正美組)、No.1 ペンズオイル・ニスモGT-R、そしてNo.37 カストロール・トムス・スープラ(利男/片山組)と続く。だが、午前にトップタイムを出したNo.16 Cstrol無限NSXがここでも1分49秒887でトップを奪取。35分過ぎにには、No.1 ペンズオイルが50秒142と午前のタイムを更新して、2番手に上がる。
 セッションも後半に入った1時間23分過ぎにNo.38 FK/マッシモセルモスープラが1分49秒816とNo.16に続いて49秒台に入り、トップに上がる。さらに残り15分でNo.6 ESSO Tiger Supraが1分49秒109を叩き出してトップを奪う。No.2 ARTAゼクセルスカイラインも49秒624で2番手に入る、その一方、午前は2番手だったNo.36 カストロールだが、このセッションは51秒510がベストで最終的には16位に終わった。とは言え、これは決勝セッティングのテストに終始していたためで、No.36陣営には全く不安はないようだった。
 ラスト5分にNo.21 BP-トランピオ-BMW(一ツ山/伊藤組)の一ツ山がドライビング中にリアのサスペンションが破損し、マシンは横転。幸い一ツ山は軽いむち打ちで済んだものの、マシンは大破し明日の予選出場はほぼ絶望と見られている。このアクシデントで5分弱中断。セッション終了時間を5分延長し、16時5分まで走行できることになった。このわずか5分でNo,16 Castrol無限NSXが、ついに48秒台に突入する1分48秒700とレコードを1秒1上回るタイムで、再度トップを奪還。これが今日を通じてのトップタイムとなった。
 チャンピオンを狙うNo.1 ペンズオイルもNo.36 カストロールも自分たちの作戦に乗っ取り、この日は順調に進めたようだった。一方、もう1つのチャンピオン候補No.18 TAKATAはウエイトハンディが増えたためか生彩を欠いているようだ。

 GT300クラスでは、午前まずNo.10 アビリティ・マリオポルシェが1分58秒764でトップに。これに1ポイント差でランキング2位につける新田守男のNo.25 モモコルセ・アペックスMR2(新田/高木組)が58秒920で2番手。そしてランキングトップのNo.15 ザナヴィARTAシルビア(土屋/井出組)が3番手。残り30分となった時点ではランキング3位のNo.19 ウエッズスポーツセリカ(織戸/原組)が1分58秒983でトップに踊りでる。序盤は回に甘んじていたNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(松本/山野組)も58秒212で4番手までアップしてくる。また、No.26 STPアドバンタイサンGT3R(松田/シュワガー組)も58秒台に上げ4番手が入れ替わる。そして、終了10分前にNo.25 モモコルセ・アペックスMR2が1分57秒983とただ1台57秒台に入れ、このままセッションが終了。トップを獲得することになった。
 午後は、まずランキングトップのNo.15 ザナヴィARTAが1分58秒728でトップに。続いて、No.25 モモコルセ・アペックスとチャンプオンを争う2強が競り合う。だが、36分過ぎにNo.26 STPアドバンタイサンが58秒201でクラストップに。さらにNo.81 ダイシンシルビア(福山/大八木組)が58秒521で2番手に。No.81 はさらに58秒465まで詰めるが、トップのNo.26には届かず、このままNo.26 STPアドバンタイサンGT3Rがこのセッション1位となったが、今日のトータルでは午前のNo.25 モモコルセ・アッペクスMR2がトップとなった。
 GT300のチャンピオン争いでは、No.15 ザナヴィARTA、No.25 モモコルセ・アペックス、No.19 ウエッズスポーツ、No.7 RE雨宮マツモトキヨシとそれぞれ上位にしかりと食い込んでおり、予選、決勝ともに厳しい闘いとなりそうだ。


No.16 Castrol無限NSX(GT500トップタイム)
道上 龍「今回は練習走行でもトップタイムが出ているし、満タンでもバランスが良かった。最終戦ということで、このあとウェイトを積むこともないので、目いっぱい行くだけです。もてぎはテストなどで、今年一番たくさん走っている。コースレコードホルダーでもあるし、去年のGTでも勝っているゲンのいいサーキットなんです」

No.25 モモコルセ・アッペクスMR2(GT300トップタイム)
新田守男「追われる立場から追う立場になったから楽になりましたよね。もう、いくだけですよ。リタイアでもなんでもね。テストの時よりもかなり良くなってけど、フタを開けてみないとわかんないよね。チャンピオンを意識していないわけじゃないけど、狙ったからといってとれるわけじゃない。別にNo.15サナヴィだけを意識してるわけじゃないよ」




フリー走行結果 1回目
| 99.10.22 | 天候:曇 | コース状況:ドライ | TWIN RING MOTEGI: 4.801379Km |
Po No C-Po Machine Driver Time Tyre WH
1 16 500ー1 Castrol 無限 NSX 中子 修 道上 龍 R1'49.344 BS 30
2 36 500ー2 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 R1'49.402 MI 20
3 35 500ー3 マツモトキヨシ・トムススープラ P-H.ラファネル 山路慎一 R1'49.587 MI 30
4 6 500ー4 ESSO Tiger Supra 野田英樹 W.ガードナー R1'49.764 BS 60
5 37 500ー5 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 片山右京 1'49.935 MI 50
6 100 500ー6 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 1'50.127 BS 60
7 38 500ー7 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 1'50.128 BS 20
8 64 500ー8 Mobil 1 NSX T.コロネル 光貞秀俊 1'50.413 BS 90
9 2 500ー9 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 M.クルム 1'50.422 BS 30
10 32 500ー10 cdma One セルモスープラ 木下隆之 近藤真彦 1'50.626 BS
11 18 500ー11 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 1'50.654 BS 90
12 1 500ー12 ペンズオイル・ニスモGT-R E.コマス 本山 哲 1'50.734 BS 60
13 30 500ー13 綜警 McLaren GTR 山田洋二 岡田秀樹 1'50.819 BS
14 39 500ー14 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 影山正彦 1'50.890 YH 20
15 12 500ー15 カルソニックスカイライン 星野一義 影山正美 1'50.999 BS 10
16 3 500ー16 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'51.861 BS
17 88 500ー17 ノマドディアブロGT-1 和田 久 古谷直広 1'53.853 TY
18 25 300-1 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男 高木真一 1'57.983 YH 80
19 19 300-2 ウエッズスポーツセリカ 織戸 学 原 貴彦 1'58.212 YH 50
20 10 300-3 アビリティ・マリオポルシェ 麻生英彦 桧井保孝 1'58.764 YH
21 26 300-4 STP アドバンタイサン GT3R 松田秀士 D.シュワガー 1'59.131 YH 40
22 15 300-5 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 1'59.327 YH 80
23 7 300-6 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 1'59.335 YH 80
24 81 300-7 ダイシン シルビア 福山英朗 大八木信行 1'59.395 YH 70
25 86 300-8 BPアペックスKRAFTトレノ 田中 実 雨宮栄城 1'59.585 TY
26 61 300-9 テイボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 R.ファーマン 1'59.651 TY 10
27 77 300-10 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 2'00.238 YH 40
28 72 300-11 オークラRX7 石川 朗 平野 功 2'00.816 YH
29 55 300-12 アドバンタイサンポルシェRSR 須賀宏明 田嶋栄一 2'00.878 YH
30 20 300-13 オートレット セリカ 松永雅博 佐藤久実 2'00.977 YH
31 21 300-14 BP-トランピオ-BMW 一ツ山幹雄 伊藤大輔 2'00.982 TY
32 71 300-15 シグマテック911 城内政樹 河野尚裕 2'01.051 YH 10
33 99 300-16 大黒屋ARCぽるしぇ 吉富 章 日置恒文 2'01.574 DL
34 111 300-17 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 2'01.618 YH
35 910 300-18 ナインテンアドバンポルシェ 余郷 敦 砂子智彦 2'02.003 YH 20
36 355 300-19 イエローマジックF355GT 井上隆智穂 高橋 毅 2'02.064 YH
37 14 300-20 ホイールショップアルタシルビア 古在哲雄 小宮延雄 2'02.380 YH
38 70 300-21 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 P.ヴァン・スクート 2'03.906 YH

フリー走行結果 2回目
| 99.10.22 | 天候:曇 | コース状況:ドライ | TWIN RING MOTEGI: 4.801379Km |
Po No C-Po Machine Driver Time Tyre WH
1 16 500ー1 Castrol 無限 NSX 中子 修 道上 龍 1'48.700 BS 30
2 6 500ー2 ESSO Tiger Supra 野田英樹 W.ガードナー 1'49.190 BS 60
3 2 500ー3 ARTAゼクセルスカイライン 鈴木亜久里 M.クルム 1'49.624 BS 30
4 38 500ー4 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 1'49.816 BS 20
5 12 500ー5 カルソニックスカイライン 星野一義 影山正美 1'50.130 BS 10
6 1 500ー6 ペンズオイル・ニスモGT-R E.コマス 本山 哲 1'50.142 BS 60
7 18 500ー7 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 1'50.340 BS 90
8 30 500ー8 綜警 McLaren GTR 山田洋二 岡田秀樹 1'50.453 BS
9 35 500ー9 マツモトキヨシ・トムススープラ P-H.ラファネル 山路慎一 1'50.461 MI 30
10 37 500ー10 カストロール・トムス・スープラ 鈴木利男 片山右京 1'50.474 MI 50
11 32 500ー11 cdma One セルモスープラ 木下隆之 近藤真彦 1'50.552 BS
12 3 500ー12 ユニシアジェックススカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'50.563 BS
13 100 500ー13 RAYBRIG NSX 高橋国光 飯田 章 1'50.666 BS 60
14 39 500ー14 デンソーサードスープラGT 土屋圭市 影山正彦 1'50.711 YH 20
15 64 500ー15 Mobil 1 NSX T.コロネル 光貞秀俊 1'51.190 BS 90
16 36 500ー16 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 黒澤琢弥 1'51.309 MI 20
17 88 500ー17 ノマドディアブロGT-1 和田 久 古谷直広 1'54.012 TY
18 26 300ー1 STP アドバンタイサン GT3R 松田秀士 D.シュワガー 1'58.201 YH 40
19 81 300ー2 ダイシン シルビア 福山英朗 大八木信行 1'58.465 YH 70
20 15 300ー3 ザナヴィARTAシルビア 土屋武士 井出有治 1'58.728 YH 80
21 25 300ー4 モモコルセ・アペックスMR2 新田守男 高木真一 1'58.914 YH 80
22 19 300ー5 ウエッズスポーツセリカ 織戸 学 原 貴彦 1'59.099 YH 50
23 10 300ー6 アビリティ・マリオポルシェ 麻生英彦 桧井保孝 1'59.206 YH
24 61 300ー7 テイボン・トランピオ・FTO 中谷明彦 R.ファーマン 1'59.595 TY 10
25 7 300ー8 RE雨宮マツモトキヨシRX7 松本晴彦 山野哲也 1'59.697 YH 80
26 86 300ー9 BPアペックスKRAFTトレノ 田中 実 雨宮栄城 1'59.912 TY
27 77 300ー10 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 2'00.013 YH 40
28 71 300ー11 シグマテック911 城内政樹 河野尚裕 2'00.174 YH 10
29 910 300ー12 ナインテンアドバンポルシェ 余郷 敦 砂子智彦 2'00.272 YH 20
30 20 300ー13 オートレット セリカ 松永雅博 佐藤久実 2'00.631 YH
31 55 300ー14 アドバンタイサンポルシェRSR 須賀宏明 田嶋栄一 2'00.703 YH
32 21 300ー15 BP-トランピオ-BMW 一ツ山幹雄 伊藤大輔 2'00.897 TY
33 72 300ー16 オークラRX7 石川 朗 平野 功 2'01.010 YH
34 355 300ー17 イエローマジックF355GT 井上隆智穂 高橋 毅 2'01.556 YH
35 111 300ー18 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 2'01.594 YH
36 14 300ー19 ホイールショップアルタシルビア 古在哲雄 小宮延雄 2'02.305 YH
37 99 300ー20 大黒屋ARCぽるしぇ 吉富 章 日置恒文 2'03.024 DL
38 70 300ー21 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 P.ヴァン・スクート 2'05.095 YH

タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/TY:トーヨー/MI:ミシュラン
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)