Round7

MOTEGI GT CHAMPION RACE
10.23 sat

Qualify
連覇は許さない!
No.36 カストロール・トムス・スープラが意地のポール奪取!!
ランキングトップ3がコンマ3秒差にひしめく!混沌のGT300チャンプ争い…
36 Castrol TOM'S SUPRA
Round 7 MOTEGI GT CHAMPION RACE
Qualify Report / 23 Oct. '99

 10月23日、栃木県・ツインリンクもてぎで1999年AUTOBACS CUP全日本GT選手権最終戦(第7戦)MOTEGI GT CHAMPION RACEの公式予選が行われた。今季最後のポールをゲットしたのは逆転チャンプを狙うNo.36 カストロール・トムス・スープラの黒澤琢弥。GT300クラスは前戦に続き、No.15 ザナヴィARTAシルビアの土屋武士がクラスポール。ザナヴィは今季4度目のポールで、これはGT300の新たな年間最多記録となる。

連覇に向けて好位置を得たNo.1 コマス
 予選第1回目は午前10時45分から1時間で行われた。天気は晴れ、気温も21度とまずまずのコンディションの中、予選が始まる。開始と同時にNo.1 ペンズオイル・ニスモGT-R(本山哲)にランキング2位のNo.36 カストロール・トムス・スープラ(黒澤琢弥)が相次いでコースイン。そのNo.36 カストロールは1分48秒868で、早くもコースレコード1分49秒800を1秒近く更新するタイムでトップに立つ。No.1 ペンズオイルも49秒363で、この時点の2番手に。No.36 カストロール・トムス・スープラはこの後、さらに48秒374までタイムアップし、後続との差を開く。15分に昨年のポールシッターNo.16 Castrol無限NSX(道上龍)が48秒596を記録し2番手に迫る。No.1 ペンズオイルは49秒158までタイムを詰めたが、ポジションは5番手と下がる。この後、上位陣では大きくタイムアップするものはなく、No.36 カストロールの暫定ポールが決定した。
 予選2回目は午後3時ちょうどから開始。空には薄く雲が掛かり晴れではあるものの気温は23度と予想ほど上がらない。まずNo.36 カストロール・トムス・スープラが1分49秒578でトップに。12分時点でNo.6 ESSO Tiger Supra(野田英樹)が49秒505がトップを奪う。だが、すぐにNo.2 ARTAゼクセルスカイライン(クルム)が1分49秒015でトップ交代。だが、17分経過時点に、No.16 Castrol無限NSXが1分48秒837を出して、再度トップが入れ替わる。No.39 デンソーサードスープラGT(土屋圭市)も49秒223までタイムを詰めて3番手に。これでトップはNSX、2番手スカイライン、3番手スープラと3車種が均衡することとなった。このままGT500占有時間を終了し、GT300との混走時間でも上位陣に大きな変動はなく、この予選を終了。
 2回目はNo.16 Castrol無限NSX(道上)がトップとなったが、1回目のNo.36 カストロール・トムス・スープラのタイムを上回ることが出来ず、これでNo.36 カストロール・トムス・スープラの第5戦富士以来、今季3度目のポールポジションが確定した。
 No.36 カストロールの関谷/黒澤組がチャンピオンとなるには優勝もしくは2位が条件なだけに、このポールは貴重だ。一方、ランキングトップのNo.1 ペンズオイルのコマスも予選6位と、決勝を3列目からスタートする。コマスは4位以内に入れば、チャンピオンを確定できるだけに、これも好位置といえる。決勝では激しいバトルが展開されるだろう。


15 Xanavi ARTA SILVIA
速い!ザナヴィ土屋が今季4度目のポール獲得
 GT300クラスは、予選1回目にNo.15 ザナヴィARTAシルビア(土屋武士)が1分57秒485と、昨年のクラスポールタイム1分58秒905を大幅に上回るタイムで暫定ポールを獲得。予選2回目には、ザナヴィとタイトルを争うNo.25 モモコルセ・アペックスMR2(新田守男)が1分57秒653、No.19 ウェッズスポーツセリカ(織戸学)が57秒776と、共に57秒台入れるものの、ザナヴィの午前のタイムには届かず。これでNo.15 ザナヴィARTAシルビアの今季4回目のクラスポールが決まった。だが、チャンピオンを争うNo.15、No.25、No.19がわずかコンマ3秒で上位3グリッドを占め、こちらも目を離せないレースとなりそうだ。




POLE POSITION DRIVER
Pole Position Drivers
左から関谷正徳、黒澤琢弥、土屋武士、井出有治


GT500 POLE POSITION
No.36 カストロール・トムス・スープラ
1'48.374(黒澤琢弥)
「チャンピオンシップでペンズオイル(No.1)に12ポイント負けているんで、ポールポジションは狙ってました。でも、狙ってとれるものでもないとは思いますけれど、スタッフがいい仕事をしてくれて、獲れてほっとしてます。決勝でボクがスタートかどうかまだわからないですけれど、いいスタートがきれてミスしないで関谷さんにチェンジする、それが一番重要な仕事で、ペンズオイルがどうのっていうのは終わってから考えます。クルマの心配は今の所ないんですが、レースですから何が起きるかわからないんで、それよりも自分がすべての状況に応じてドライビングをミスなくできるかどうか、それが課題です」
関谷正徳「黒澤選手がいい仕事したということですね。トラブルは心配しないですよね。心配してるのは運転手のミスです。GTのチャンピオンはまだないんで欲しいですね。そういうものはなんでも欲しいです。作戦は何もないですよ。一生懸命走るのが一番いい方法だと思いますから」




GT300 POLE POSITION
No.15 ザナヴィARTAシルビア
1'57.485(土屋武士)
「チャンピオンがかかってて、大事なスタートを一番前からスタートできるんで、有利なポジションからスタートできるのは、良かったです。2回目にタイムがのびなかったのは、決勝を想定したセッティングをしていたんで、1回目がすごくいいタイムが出てたんで、予選順位は大事だったんですけど、まあ、なんとか…とチームの判断で…。まちがっても3番手4番手から落ちることはないだろうという事で」
井出有治「土屋さんがすごく頑張っていいタイムを出してくれたんで。余裕はないですね。今までずっとプレッシャーかかってたんで、いつも通りです。初の全日本タイトルは意識してないと言ったら嘘になります。欲しいですね」