ペンズオイル・ニスモGT-Rもプライド1の貫禄を見せる GT300はRE雨宮マツモトキヨシRX7がダントツタイム
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE '99 in AUTOPOLIS
Practice Report / 26 Nov. '99 今年で4年目となるGTレースの祭典、NICOS CUP GTオールスター戦99の公式練習走行が、11月26日に大分県・上津江オートポリスで行われた。予選は翌27日、決勝は28日に開催される。 この日の走行は14時ちょうどから、2時間の1セッションで行われた。空には多少雲の多いものの雨の心配はなさそうだ。気温は10度と立ってみているときはコートが欲しいくらい。路面温度も16度と低めだ。 GTマシンが初めて走ることになった今日、まず基準となるタイムを出したのはMo.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rの本山哲。わずか3周で1分47秒954を記録してトップとなる。だがNo.64 Mobil 1 NSXのトム・コロネルがすぐに46秒808を出してトップを奪う。だが、No.1 ペンズも46秒721とタイムアップして再逆転。つい2週間前にフォーミュラニッポンでチャンピオン争いを繰り広げた2人が、ここでも火花を散らす。 そんなバトルの最中の25分過ぎにコースアウトしたクルマが2台現れたため、赤旗が提示されて走行は一時中断する。約10分間の中断ののちに走行は再開した。 この再開の間にセッティングを行った各車は再度のアタックに入る。そして、55分経過時点にNo.64 Mobil 1 NSXが1分45秒118のタイムをたたき出して、再々逆転。コロネルにとってオートポリスは、当然初体験だ。そしてわずか10周目にこのタイムを記録したのだから、さすがというしかない。 1時間を経過した時点で、トップと2番手はそのままNo.64とNo.1。そして3番手にはこれまで無理せずセッティングを行っていたNo.36 カストロール・トムス・スープラが46秒782で飛び込んだ。4番手はNo.12 カルソニックスカイライン、No.16 Castrol無限NSXと3車種が均衡した状況だ。 そして、1時間25分経過時点で、No.3 ユニシアジェックススカイラインが1分46秒720でなんと2番手に。昨年型のR33スカイラインながら、初サーキットへの適応性の良さが現れていると言えよう。 残り30分には、No.38 FK/マッシモセルモスープラが46秒641で2番手に。しかし、No.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rが1分46秒124をラスト10分で出して再度2番手に復帰。また、No.18 TAKATA童夢NSXも46秒698までタイムを上げて4番手と終盤に来てタイムアップが相次いだ。 結局このままで、走行時間は予定通りの16時ちょうどに終了。No.64 Mobil 1 NSXで、後続を1秒あまり離してのトップとなった。2番手はNo.2 ペンズオイル・ニスモGT-Rで以下1秒の間に6台が並ぶ混戦となっている。 GT300クラスでは、まずトップに立ったのはNo.15 ザナヴィARTAシルビアだったが、15分過ぎに最終コーナー出口でコースアウト。マシンの左面を破損し、結局以後走行は出来なかった。このNo.15に代わってトップを争ったのはNo.77 クスコスバルインプレッサとNo.19 ウェッズスポーツセリカだった。1時間過ぎにはともに1分55秒台を刻み、わずかにNo.19がリードし、ラスト30分過ぎで、ついに1分54秒360と55秒を切ってくる。だが、ラスト20分を切ってNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が1分54秒053と53秒に迫るタイムをたたき出して、クラストップを奪った。そして、このままセッションは終了し、No.7がトップ。これにNo.19、No.77、No.25と続いた。 No.64 Mobil 1 NSX(GT500トップタイム) トム・コロネル「今日はニュータイヤで走っていない。それでペンズオイルやスープラを上回れたんだから、良いよね。オートポリスは、一目見ていいコースだと思ったんだ。失礼だけど、こんな山の中にこんな素晴らしいコースがあるとは驚きだよ。コーナーは見た目と走った感じとがちょっと違うんだ。とても難しいけど攻め甲斐があるよ。去年もGTオールスター戦を勝っているし、この初めてのコースでNSXをまた勝たせたいね」 No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(GT300トップタイム) 山野哲也「トップタイムですごくクルマは調子いいね! フレッシュタイヤでタイムが出たって感じぃ。路面のグリップはそんなに高くない。RX7は高速コーナーが速い。コーナリングが続くコースなんで、ガンガン攻められるね。ターゲットタイムは53秒後半を狙いたいね」
タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/TY:トーヨー/MI:ミシュラン |