NICOS CUP GT ALLSTAR '99


Qualify
初開催のコースでNSXが魅せた!
No.64 Mobil 1 NSXがオールスター戦2年連続のポール奪取!!
GT300はNo.19 ウェッズスポーツセリカが最後を締める今季初ポール
64 Mobil 1 NSX
NICOS CUP GT ALLSTAR RACE '99 in AUTOPOLIS
Qualify Report / 27 Nov. '99

 1999年を締めくくる国内モータースポーツ最後のイベント、NICOS CUP GTオールスター戦'99の公式予選が、11月27日に大分県・上津江オートポリスで行われた。GT500クラスではNo.64 Mobil 1 NSXのトム・コロネルが1分43秒235でGTオールスター戦2年連続のポールポジションを獲得。GT300クラスはNo.19 ウェッズスポーツセリカが僅差の戦いを制してクラスポールを手にした。

NSX勢同士のポール争いはMobilに軍配
 シリーズ戦では午前と午後に1回ずつ計2回の予選が行われるが、今回のGTオールスター戦では、午後に1時間の予選1回でスターティンググリッドが決定されることになった。
 この日は朝からどんよりとした曇り空で気温も4〜7度と非常に冷え込んだ。午前中2時間に渡って行われた練習走行では、No.18 TAKATA童夢NSXが1分44秒258でトップタイム。これにNo.64 Mobil 1 NSX、No.100 RAYBRIG NSXと上位をNSXが独占。これにNo.6 ESSO Tiger Supraが4番手、6番手にNo.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rと続いた。
 そして、いよいよ迎えた予選。午後2時15分からスタート。この予選時間は20分ずつ3つのセッションに分けられ、最初がGT500、GT300両クラス混走、次がGT300クラス占有、最後がGT500占有となる。これは通常のシリーズ戦と逆のパターンになっている。
 予選最初の混走セッション。路面温度が6度程度と非常に低かったために、開始序盤はみなタイヤを温めるために慎重な走行となる。そうして7分過ぎにまずは、No.6 ESSO Tiger Supraが最初に1分44秒台に入れトップに立つ。だが、それもつかの間No.18 TAKATA童夢NSXが44秒401でトップを奪う。しかし、次のラップではNo.6 ESSOがさらに44秒268とタイムを詰めて再度トップに。No.100 RAYBRIG NSXも44秒342で2番手に。15分過ぎになるとこの2台を上回る43秒963でNo.16 Castrol無限NSXがリーダーへと駆け上る。この混走セッション終了2分前にNo.38 FK/マッシモセルモスープラが44秒403、No.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rが45秒265を記録し4、5番手となる。このままこの混走セッションは終了し、トップはNo.16 Castrol無限、続いてNo.6 ESSO Tiger、No.100 RAYBRIG、No.38 FK/マッシモセルモ、No.1 ペンズオイルと強豪が接戦を繰り広げた。

 そして、最後のGT500占有タイムに入る。ここでも序盤はタイヤを温めるために静かな滑り出しとなる。そして10分経過時点で、No.64 Mobil 1 NSXのトム・コロネルが1分43秒789を叩き出してトップに立つ。トムはさらに43秒235までタイムを刻んでくる。これに対してNo.18 TAKATA童夢NSXの脇阪寿一も43秒216、No.16 Castrol無限NSXの道上龍も43秒573まで迫るが、No.64 Mobilには届かず、このまま予選時間が終了した。これでNo.64 Mobil 1 NSXとコロネルはGTオールスター戦2年連続のポールポジション獲得となり、この勢いでオールスター連覇を目指す。予選2位はNo.16 Castrol無限NSX、3位はNo.18 TAKATA童夢NSXと上位3位をNSXが独占。4番手にはNo.6 ESSO Tiger Supraが、スカイライン最上位は99ドライバーズ・チャンピオンのエリック・コマスの率いるNo.1 ペンズオイル・ニスモGT-Rの9位となった。


19 WedsSport CELICA
GT300はコンマ265秒差に上位3台の大接戦
 GT300クラスでは、今季クラスチャンピオンとなったNo.25 モモコルセ・アペックスMR2(新田守男)が混走セッションを終始リード。1分53秒626までタイムをアップする。これにNo.77 クスコスバルインプレッサ、No.15 ザナヴィARTAシルビアが続く。そしてGT300占有セッションに入ろうとしたとき、コース施設にトラブルが発生し、約20分間の中断があった。そして、再開後に一気にアタックに入ったのがNo.19 ウェッズスポーツセリカの織戸学だった。10分経過時点で1分53秒358を出してNo.25 モモコルセ・アッペクスからトップを奪う。そしてNo.77 クスコスバルも53秒546までタイムアップし2番手に飛び込む。そして混走セッションをほとんど走らずに満を持してこの占有セッションに賭けたNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7の山野哲也が53秒623まで迫るが上位2台にわずかに届かず3番手。このままこのセッションは終了し、No.19 ウェッズスポーツセリカがクラスポールを獲得した。上位3台の差はわずかにコンマ265秒。明日の決勝でGT300クラスはシリーズ戦同様に接近した戦いを繰り広げそうだ。




POLE POSITION DRIVER
Pole Position Driver
左からトム・コロネル、光貞秀俊、織戸学、原貴彦


GT500 POLE POSITION
No.64 Mobil 1 NSX
トム・コロネル 1'43.235
「このサーキットは自分が走ったなかで一番いいコースだと思います。アップダウンもあって高速低速といろいろなコーナーもありますからね。今日は気温が低かったのでコースに出て3周のあいだはタイヤを温めることを心がけました。明日も同様でしょうから、スタート直後はみんな大変でしょう。ボクらはどちらがスタートを担当するのかまだ決まっていません。決勝レースはオールスターらしく楽しいレースにしたいです。でも、今年を締めくくるレースですから、やっぱり勝ちたいですね」
光貞秀俊「このオートポリスは2回目なんですけど、前は金曜日だけで帰っちゃいましたから、初めてみたいなもんですよ。でも、わりと好きなコースです。タイムは43秒台になると思ってましたから予定通りです。NSXはみな調子いいですね。ファンのみなさんに『やっぱりNSXはいいクルマだな』と思ってもらえるように、決勝はブッちぎりで勝ちたいです」




GT300 POLE POSITION
No.19 ウエッズスポーツセリカ
織戸 学 1'53.358
「1分52秒台は絶対に出る予定でしたが、セッション早々の赤旗で温めていたタイヤが冷えて、フロント/リアのバランスが狂ってしまった。僕にとっては初のポールなんでよろこんでもいいんだけど、ちょっと悔しかった。でも、ここは昨日初めて走ったコースだし、まあいいかな。満タンでもクルマのバランスは問題ないんで、勝ちたいですね。僕らは2人そろって速いし、オールスター戦といっても、メカニックも気合い入ってるし、いい結果になるんじゃないかな」
原 貴彦「僕は基準タイムクリアだけの予選でした。このコースはグループAのシビックで勝っているし、JTCCでも走っています。だから好きなコースです。気温が低いからタイヤの心配もなさそうだし、最後まで思いっきり行きますよ。そして、勝ちたいですよね」






ALL Drivers