R1 MOTEGI GT CHAMPION RACEGTC 2000 Round1
Free Practice


00-03-31 Round1 Practice Report
ニューNSX vs ニューGT-R!
開幕前日のフリー走行から早くもバトル

No18 TAKATA DOME NSX

TAKATA童夢NSXがロックタイト・ゼクセルGT-Rを振り切る
GT300もRX7、セリカ、GT3Rの三つどもえ



 3月30日、栃木県・ツインリンクもてぎでAUTOBACS CUP全日本GT選手権開幕戦「MOTEGI GT CHAMPION RACE」のレースディ直前テスト走行が行われた。走行は午前と午後の2回、各1時間30分、34台が参加して行われた。

 午前9時ちょうどから午前の走行が始まった。もてぎの空は曇りながら時折、晴れ間ものぞく。気温は14度ながらさほど寒さは感じられない。路面温度は19度。
 スタートから快調にタイムを上げたのはNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rで、開始15分で1分48秒923と、昨年カストロール・トムス・スープラが出したレコードタイム1分48秒374にコンマ5秒まで迫るタイムを記録する。これにNo.64 Mobil 1 NSXが49秒807で続く。20分を過ぎた時点でNo.100 RAYBRIG NSXも49秒751とタイムアップし2番手に上がってくる。その8分後にはNo.18 TAKATA童夢NSXも49秒111を記録して、No.64 Mobilに代わって2番手に。トップのNo.1 スカイラインと、このNo.18 NSXは2000年型の新型だ。一方、3、4番手のNo.100とNo.64、そして5番手のNo.2 カストロール・ニスモGT-Rは昨年型のモディファイ(改良型)。このセッションは新旧のスカイライン対NSXの様相となってきた。
 午前のセッションちょうど中盤となる、9時50分過ぎにNo.12 カルソニックスカイラインが1分49秒640を出して、NSXに割り込む形で3番手に浮上。この後は大きくタイムアップするマシンはなく、このままセッション終了かと思われた。だが、終了直前にNo.18 TAKATA童夢NSXが1分48秒511と、ついにNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rのタイムを更新してトップに立った。これで午前のセッションのトップはNo.18 NSX、続いてNo.1とNo.12のスカイライン、そしてNo.100、No.64のNSX、6番手にNo.2のスカイラインとなった。これに7番手はNo.30 綜警McLarenGTRが入った。スープラでは、2000年型のNo.6 エッソウルトロンタイガースープラの9番手が最上位とやや出遅れ気味だ。
 6番手に入ったNo.2 カストロール・ニスモGT-Rだが、片山が終了近くにダウンヒルストレート後の90度コーナーでクラッシュ。マシンのリアセクションを大きく壊してしまった。このためNo.2は午後のセッションをキャンセル、明日の予選も参加が微妙なところだ。また、No.16 Castrol無限NSXは、走行直前にエンジントラブルが発生し、午前はまったく走行することが出来なかった。

 GT300クラスでは、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が1時間過ぎまでは1分59秒326でトップに。これにNo.19 ウェッズスポーツセリカが1分59秒521で続く。さらに3番手には今季からMR-SとなるNo.31 トヨタMR-Sが健闘を見せる。しかし、終盤に昨年のもてぎクラスウイナーであるNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rが1分59秒245を記録してトップとなった。No.77 クスコスバルインプレッサは、ニューマシンの完成が間に合わず、開幕戦は欠場となる見込みだ。


No7 RE AMEMIYA RX-7

 午後の走行は、14時スタートの予定だったが、その前に行われたカテゴリーの練習走行で遅れが出たため、20分遅れの14時20分から始まった。
 開始10分後に、No.8 ARTA NSXがコースアウトしたため、約5分ほど走行が中断。No.8に大きなダメージはなく、グラベルから引き出されたあとは、自走してピットへ戻った。再開後の14時45分(20分経過)にNo.12 カルソニックスカイラインが1分49秒399でトップに。No.12も今年型のニューマシンだ。これに午前走行できなかったNo.16 Castrol無限NSX、午前トップタイムのNo.18 TAKATA童夢NSX、そしてNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R、No.6 エッソウルトロンタイガースープラと続く。
 しかし、その5分後には、No.18 TAKATA童夢が49秒120までタイムアップし、トップを奪う。さらにNo.18は15時10分(55分経過)には48秒295とレコードを更新するタイムへ、No.16も48秒668で続く。これにNo.12 カルソニックも49秒377まで詰めるがニューNSX2台には届かない。No.18 TAKATA童夢NSXはその15分後に1分47秒625と47秒台に突入し、これが今日の総合トップタイムとなった。No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rも終盤に49秒183と自己ベストを記録してNSXに続き3番手でセッションを終えた。スープラでは、このセッションもNo.6 エッソウルトロンタイガースープラの9番手でタイムも50秒台に留まった。

 GT300クラスは、No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7とNo.26 シェルタイサンアドバンGT3R、No.19 ウェッズスポーツスープラが58秒台の僅差で競い合う。1時間経過時点で、No.7が1分58秒638を出してトップに立つ。これが結局この日のクラスベストとなった。これにNo.19が続き、No.910 ナインテンアドバンポルシェが同じGT3RのNo.26に競り勝って3番手になった。


No.18 TAKATA童夢NSX(GT500トップタイム)
脇阪寿一「速いねー、このクルマ。気持ち良く、楽しく走れた。テストの時にトラブルが出て余り走れなかったので、まだセッティングはあんまり触ってないんだけど。今回はノントラブルで走れたから、これからセッティングをやっていくよ。今はどのコーナーでも、立ち上がりのアクセルオンでクルマが少し暴れているので、その辺を直せばいいんじゃないかな。明日の予選の目標は、クルマの速さの証明。タイム的には、1分47秒フラットが目標。練習走行でのベストタイムでは引っ掛かっていたから、それぐらいはイケると思う。まともに走ったらレースでも負けないと思う」

No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(GT300トップタイム)
山野哲也「クルマはもう3年落ちだけど、まるで別のクルマになったみたいに良くなった。オフのあいだに完全に裸にして組み直し、フロアパネルを中心に補強を入れ直したんですよ。今考えると、去年はノーマル車にスリック履いてるみたいだった。グリップはするんだけどそのまま外にすーっと持っていかれる感じだったんです。それがオン・ザ・レール感が増しています。本来、このクルマはターボがついてなくて立ち上がりがつらいので、ストップ&ゴーの多いここみたいなコースはつらいんです。それでこの位置にいるんで、そうとういいってことだと思います。ぜひ優勝したいですね」


GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM



フリー走行 1回目
| 00.3.31 | Weather : Fine | Course : Dry | TWIN RING MOTEGI: 4.801379Km |
Po No C-Po Machine Driver Time Tyre
1 18 500-1 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 1'48.511 BS
2 1 500-2 ロックタイト・ゼクセルGT-R E.コマス 影山正美 1'48.923 BS
3 12 500-3 カルソニックスカイライン 星野一義 本山 哲 1'49.640 BS
4 100 500-4 RAYBRIG NSX 飯田 章 服部尚貴 1'49.751 BS
5 64 500-5 Mobil 1 NSX 伊藤大輔 D.シュワガー 1'49.807 BS
6 2 500-6 カストロール・ニスモGT-R 片山右京 M.クルム 1'49.891 BS
7 30 500-7 綜警 McLarenGTR 山田洋二 岡田秀樹 1'49.905 BS
8 8 500-8 ARTA NSX 鈴木亜久里 土屋圭市 1'50.078 BS
9 6 500-9 エッソウルトロンタイガースープラ 野田英樹 W.ガードナー 1'50.507 BS
10 39 500-10 デンソーサードスープラGT 影山正彦 R.ファーマン 1'50.575 YH
11 3 500-11 ユニシア・ザナヴィスカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'50.720 BS
12 37 500-12 カストロール・トムス・スープラ 荒 聖治 鈴木利男 1'50.883 MI
13 35 500-13 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 P-H.ラファネル 1'50.995 MI
14 36 500-14 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 土屋武士 1'51.054 MI
15 38 500-15 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 1'51.300 BS
16 32 500-16 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之 近藤真彦 1'52.020 BS
17 25 500-17 エンドレス アドバン スープラ 木下みつひろ 織戸 学 1'52.024 YH
18 21 500-18 ZEROマクラーレンGTR 一ツ山幹雄 中谷明彦 1'53.788 DL
19 88 500-19 ノマド ディアブロGT-1 古谷直広 高橋 毅 1'53.864 DL
20 55 500-20 イクリプスRDタイサンバイパー 須賀宏明 柴原真介 1'56.233 YH
21 26 300-1 シェルタイサンアドバンGT3R 松田秀士 福山英朗 1'59.245 YH
22 7 300-2 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也 松本晴彦 1'59.326 YH
23 19 300-3 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一 原 貴彦 1'59.521 YH
24 910 300-4 ナインテンアドバンポルシェ 余郷 敦 和田 久 2'00.075 YH
25 31 300-5 T.B.N 新田守男 五十嵐勇大 2'00.193 YH
26 81 300-6 ダイシン シルビア 大八木信行 青木孝行 2'00.339 YH
27 911 300-7 ダイヤモンドアドバンポルシェ 石原将光 砂子智彦 2'00.819 YH
28 111 300-8 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 2'01.598 YH
29 70 300-9 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 P.ヴァン・スクート 2'04.321 YH
30 27 300-10 ダンテールプロジェポルシェ 佐々木孝太 西澤誠剛 2'06.345 DL
31 9 300-11 大黒屋ARCぽるしぇ 羽根幸浩 日置恒文 2'08.839 DL
32 24 300-12 986ボクスター 西澤和之 M.アピチェラ 2'10.815 YH
33 10 300-13 アビリティ・マリオポルシェ 桧井保孝 宮城 光 2'34.912 YH

フリー走行 2回目
| 00.3.31 | Weather : Fine | Course : Dry | TWIN RING MOTEGI: 4.801379Km |
Po No C-Po Machine Driver Time Tyre
1 18 500-1 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 1'47.625 BS
2 16 500-2 Castrol 無限 NSX 中子 修 道上 龍 1'48.668 BS
3 1 500-3 ロックタイト・ゼクセルGT-R E.コマス 影山正美 1'49.183 BS
4 12 500-4 カルソニックスカイライン 星野一義 本山 哲 1'49.377 BS
5 64 500-5 Mobil 1 NSX 伊藤大輔 D.シュワガー 1'49.881 BS
6 30 500-6 綜警 McLarenGTR 山田洋二 岡田秀樹 1'49.923 BS
7 38 500-7 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 1'50.124 BS
8 3 500-8 ユニシア・ザナヴィスカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'50.150 BS
9 6 500-9 エッソウルトロンタイガースープラ 野田英樹 W.ガードナー 1'50.535 BS
10 8 500-10 ARTA NSX 鈴木亜久里 土屋圭市 1'50.851 BS
11 100 500-11 RAYBRIG NSX 飯田 章 服部尚貴 1'51.114 BS
12 21 500-12 ZEROマクラーレンGTR 一ツ山幹雄 中谷明彦 1'51.209 DL
13 32 500-13 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之 近藤真彦 1'51.265 BS
14 37 500-14 カストロール・トムス・スープラ 荒 聖治 鈴木利男 1'51.357 MI
15 39 500-15 デンソーサードスープラGT 影山正彦 R.ファーマン 1'51.393 YH
16 25 500-16 エンドレス アドバン スープラ 木下みつひろ 織戸 学 1'51.885 YH
17 35 500-17 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 P-H.ラファネル 1'51.958 MI
18 36 500-18 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 土屋武士 1'52.421 MI
19 55 500-19 イクリプスRDタイサンバイパー 須賀宏明 柴原真介 1'53.022 YH
20 88 500-20 ノマド ディアブロGT-1 古谷直広 高橋 毅 1'56.171 DL
21 7 300-1 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也 松本晴彦 1'58.639 YH
22 19 300-2 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一 原 貴彦 1'58.678 YH
23 910 300-3 ナインテンアドバンポルシェ 余郷 敦 和田 久 1'58.748 YH
24 26 300-4 シェルタイサンアドバンGT3R 松田秀士 福山英朗 1'58.888 YH
25 81 300-5 ダイシン シルビア 大八木信行 青木孝行 1'59.608 YH
26 31 300-6 T.B.N 新田守男 五十嵐勇大 2'00.952 YH
27 111 300-7 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 2'01.439 YH
28 10 300-8 アビリティ・マリオポルシェ 桧井保孝 宮城 光 2'04.305 YH
29 70 300-9 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 P.ヴァン・スクート 2'04.520 YH
30 27 300-10 ダンテールプロジェポルシェ 佐々木孝太 西澤誠剛 2'06.533 DL
31 24 300-11 986ボクスター 西澤和之 M.アピチェラ 2'07.550 YH
32 11 300-12 アビリティ・マリオポルシェ 山岸 大 北浦健吾 2'11.207 YH
33 911 300-13 ダイヤモンドアドバンポルシェ 石原将光 砂子智彦 2'12.718 YH
9 300 大黒屋ARCぽるしぇ 羽根幸浩 日置恒文 計測できず DL

※タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン