Round2 ALL JAPAN FUJI GT RACEGTC2000 Round2
Free Practice


00-05-02 Round2 Practice Report
定位置はイチバン!
No.18 TAKATA童夢NSX連続ポールへ好発進
開幕戦の雪辱を狙うNo.910 ナインテンアドバンポルシェがGT300トップに

No18 TAKATA DOME NSX


 5月2日、静岡県・富士スピードウェイでAUTOBACS CUP全日本GT選手権第2戦「ALL JAPAN FUJI GT RACE」のレースディ直前テスト走行が行われた。走行は午前と午後の2回、各1時間30分、38台が参加して行われた。

U.Katayama
 午前の走行は予定より5分遅れの9時5分からスタート。気温は21度、路面温度27度、上空は曇が多いものの晴れ間ものぞく、ほどほどの天気だ。
 開始15分時点では、国産GT勢を押さえてNo.30 綜警McLarenGTRの岡田秀樹が1分26秒930でトップに立った。これに続くのは、No.12 カルソニックスカイラインの本山哲が27秒105。以下、No.64 Mobil 1 NSX、No.100 RAYBRIG NSXのNSX勢。開幕戦もてぎを制したNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rは、この時点で7番手だったがコースアウトをしてしまい、このために一時走行が中断された。幸いNo.1には大きなダメージはなく、コースがクリアになった9時30分に走行が再開された。
 再開から10分後の9時40分にNo.100 RAYBRIG NSXの服部尚貴が1分27秒008までタイムを詰めて2番手にアップ。4月7、8日に行われた富士での公開テストでトップタイム(1'25.363)を記録したNo.18 TAKATA童夢NSXは、金石勝智が27秒105を記録して3番手と上がってくる。
 走行開始から40分後の9時45分にダンロップコーナーでGT300のマシンがコースアウトし2度目の赤旗が提示され、約10分の走行中断となる。
 走行再開後すぐにNo.18 TAKATA童夢NSXの金石が1分26秒557を記録して、No.30を抜いてトップとなった。この後10時5分にも最終コーナーでストップしたマシンが出て、このセッション3度目の赤旗が提示され、約5分の中断となった。走行終了10分前に、No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rのコマスも26秒969で3番手にアップ。この後は上位陣に大きな変動はなく、10時30分に走行が終了した。トップはNo.18 TAKATA童夢NSX、2番手にはNo.30 綜警McLarenGTR、これにNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R、No.100 RAYBRIG NSX、No.12 カルソニックスカイライン、そしてNo.21 ZEROマクラーレンGTRが6番手と2台のマクラーレンF1GTRが健闘を見せた。スープラでは8番手のNo.37 カストロール・トムス・スープラが最上位だった。No.16 Castrol無限NSXは走行前にクラッチからのオイル漏れが発見され、その修理のためにこのセッションは走行できなかった。

 GT300クラスでは、序盤No.911 ダイアモンドアドバンポルシェが1分35秒台前半でトップをキープしていたが、ラスト30分に、No.81 ダイシンADVANシルビアが34秒台に入れてトップに。だが、ラスト15分でNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が1分34秒775でトップ。2番手にはNo.31 スーパーオートバックスアペックスMR-S、3番手にNo.19 ウェッズスポーツセリカが上がってくるが、No.7には届かず、このままセッションを終了した。開幕戦予選2位のNo.910 ナインテンアドバンポルシェはパーツが届かずに午前の走行をキャンセルした。


 午後のセッションは14時5分からが始まった。天候は午前と大きく変わらないが、気温はやや下がって19度となった。  開始からタイムを上げていたのはNo.2 カストロール・ニスモGT-R。開始7分の時点で、クルムが1分27秒476でリーダーとなる。だが、15分経過時点で午前のセッション2番手だったNo.30 綜警McLarenGTRの岡田が27秒219でトップに。しかし、これもほんの数分のことだった。No.18 TAKATA童夢NSXが1分26秒938で、もはや定位置とも言える最上位に入ってくる。これに待ったを掛けたのが、No.2だった。26秒933を記録してトップをNo.18から奪うが、これも一瞬だった。すぐさまNo.18が26秒753でトップに返り咲く。No.2はその後26秒811までタイムを詰めるがNo.18には届かない。
 一方、3、4番手はNo.38 FK/マッシモセルモスープラ、No.12 カルソニックスカイライン、No.21 ZEROマクラーレンGTRが僅差で競る。そして、No.21が26秒733を叩き出して、一気に2番手へジャンプ。トップのNo.18 TAKATA童夢NSXは、14時58分に1分26秒113までタイムを縮め、トップを確かなものにする。
No21 ZERO McLaren GTR
 この直後の15時に、コース上でストップしたマシンが出たために、赤旗が提示されて、約8分ほど走行が中断。残り22分ほどで再開されたが、トップ6のタイムアップはなく、このままNo.18 TAKATA童夢NSXがこのセッションのトップを決めた。このタイムが今日の総合トップとなった。No.21 ZEROマクラレーンGTRが大健闘の2番手。開幕戦は練習日にクラッシュして苦労したNo.2 カストロール・ニスモGT-Rが3番手となった。ちなみに午前のタイム1分27秒159(午前7位)は片山右京によるもの。もてぎでのクラッシュのケガの経過が心配されたが、この調子なら問題はなさそうだ。

 GT300クラスの午後は、まず午前トップのNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が1分35秒248が最上位につける。No.7はさらに34秒888までタイムアップする。だが、開始35分過ぎに午前の走行をキャンセルしたNo.910 ナインテンアドバンポルシェが1分34秒360を出して、トップを奪う。この後、トップNo.910、2番手No.7は変わらず。しかし、3番手は序盤がNo.911 ダイアモンドアドバンポルシェ、中盤はNo.31 スーパーオートバックスアペックスMR-Sと変わっていくが、終盤にこのレースが今季のスタートとなるNo.86 BP・KRAFT・トレノが34秒921を記録して入った。 このまま午後のセッションは終了し、No.910 ナインテンアドバンポルシェがトップタイム。開幕戦では予選クラス2位からスタートしながら決勝4位と表彰台を逃したNo.910がこの日のGT300トップタイムを出し、第2戦での雪辱を狙って明日の予選を挑む。
 開幕戦優勝のNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rは、ドライバーやメカニックが昨晩ル・マン24時間レースの練習走行から帰国したばかりで、コンディションを整えるために午前の走行をキャンセル。午後も無理をしない走行に終始した。


No.18 TAKATA童夢NSX(GT500トップタイム)
脇阪寿一「今日はまだ満足できるアタックじゃなかった。ストレートもちょっとスピードが伸びていないし、決まっていない所があるね。今、チームでそれを調べてもらっているトコだけど、明日は大丈夫だと思う。頑張るよ。ポールタイムは1分25秒6〜8ぐらい。もちろん狙っていくよ」

No.2 カストロール・ニスモGT-R
ミハエル・クルム「新車になって、クルマの調子はいいけど、まだセッティングは完璧じゃない。今から相談して、どっちの方向に行くか決めないと。予選でもタイムは1分26秒7〜8ぐらいじゃないかな? だけどレース用のセッティングはすごくいいから、決勝は大丈夫だと思う。今回は表彰台に行けるといいね」

No.910 ナインテンアドバンポルシェ(GT300トップタイム)
余郷敦「午前中は足回りのパーツが届かなかったので走れませんでした。(午後のセッションで)トップタイムといってもほかはフレッシュタイヤを使っていなかったりしますからね。アドバンテージはありませんよ。ウチはストレートが速い、速いといわれるんですが、たしかに(ストレート)エンドではそこそこ出ているんですが立ち上がりや中間はほかと変わらないんですよ。シルビア(No.81ダイシンADVANシルビア)のほうが速いです。まあ、いずれにしろ(ラップタイムでは)上位はあまり差がないですから、決勝ではワンミスが命取りになるでしょう」


GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM



フリー走行 1回目
| 00.5.2 | Weather : Cloudy | Course : Dry | FUJI SPEEDWAY: 4.400Km |
Po No C-Po Machine Driver Time Tyre WH
1 18 500-1 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 1'26.557 BS 20
2 30 500-2 綜警 McLarenGTR 山田洋二 岡田秀樹 1'26.930 BS
3 1 500-3 ロックタイト・ゼクセルGT-R E.コマス 影山正美 1'26.969 BS 50
4 100 500-4 RAYBRIG NSX 飯田 章 服部尚貴 1'27.008 BS 20
5 12 500-5 カルソニックスカイライン 星野一義 本山 哲 1'27.105 BS
6 21 500-6 ZEROマクラーレンGTR 一ツ山康 中谷明彦 1'27.158 DL
7 2 500-7 カストロール・ニスモGT-R 片山右京 M.クルム 1'27.159 BS
8 37 500-8 カストロール・トムス・スープラ 荒 聖治 鈴木利男 1'27.271 MI
9 35 500-9 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 P-H.ラファネル 1'27.284 MI
10 8 500-10 ARTA NSX 鈴木亜久里 土屋圭市 1'27.355 BS
11 6 500-11 エッソウルトロンタイガースープラ 野田英樹 W.ガードナー 1'27.387 BS
12 64 500-12 Mobil 1 NSX 伊藤大輔 D.シュワガー 1'27.407 BS 20
13 3 500-13 ユニシア・ザナヴィスカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'27.622 BS
14 32 500-14 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之 近藤真彦 1'27.702 BS
15 38 500-15 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 1'27.766 BS
16 25 500-16 エンドレス アドバン スープラ 木下みつひろ 織戸 学 1'27.839 YH
17 36 500-17 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 土屋武士 1'28.229 MI
18 39 500-18 デンソーサードスープラGT 影山正彦 R.ファーマン 1'30.781 YH
19 88 500-19 ノマド ディアブロGT-1 古谷直広 高橋 毅 1'31.981 DL
20 55 500-20 イクリプスRDタイサンバイパー 須賀宏明 柴原真介 1'33.444 YH
21 7 300-1 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也 松本晴彦 1'34.775 YH 30
22 31 300-2 スーパーオートバックス アペックスMR-S 新田守男 五十嵐勇大 1'34.928 YH
23 19 300-3 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一 原 貴彦 1'34.935 YH 10
24 81 300-4 ダイシン ADVAN シルビア 大八木信行 青木孝行 1'34.991 YH 10
25 86 300-5 BP クラフト トレノ 田中 実 松田晃司 1'35.102 DL
26 911 300-6 ダイヤモンドアドバンポルシェ 石原将光 砂子智彦 1'35.191 YH
27 111 300-7 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 1'35.953 YH
28 77 300-8 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 1'36.253 YH
29 10 300-9 アビリティ・マリオポルシェ 桧井保孝 山岸 大 1'37.290 YH
30 51 300-10 オートスタッフアドバンシルビア 袖山誠一 山田英二 1'37.998 YH
31 24 300-11 986ボクスター 西澤和之 M.アピチェラ 1'38.465 YH
32 70 300-12 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 P.ヴァン・スクート 1'39.022 YH
33 9 300-13 大黒屋ARCぽるしぇ 羽根幸浩 日置恒文 1'39.155 DL
34 71 300-14 シグマテック911 城内政樹 河野尚裕 1'39.610 YH
35 11 300-15 アビリティ・マリオポルシェ 宮城 光 北浦健吾 1'43.554 YH
36 69 500-21 RGS-MIRAGE D.マラガムワ S.ヤング 1'45.349 YH
16 500 Castrol 無限 NSX 中子 修 道上 龍 出走せず BS 50
26 300 シェルタイサンアドバンGT3R 松田秀士 福山英朗 出走せず YH 50
72 300 オークラRX7 石川 朗 高木真一 出走せず YH
101 300 BOMEX・ポイントSカローラ 鈴木 守 佐々木博 出走せず YH
910 300 ナインテンアドバンポルシェ 余郷 敦 和田 久 出走せず YH 20

フリー走行 2回目
| 00.5.2 | Weather : Cloudy | Course : Dry | FUJI SPEEDWAY: 4.400Km |
Po No C-Po Machine Driver Time Tyre WH
1 18 500-1 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 1'26.113 BS 20
2 21 500-2 ZEROマクラーレンGTR 一ツ山康 中谷明彦 1'26.733 DL
3 2 500-3 カストロール・ニスモGT-R 片山右京 M.クルム 1'26.811 BS
4 38 500-4 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 1'26.927 BS
5 12 500-5 カルソニックスカイライン 星野一義 本山 哲 1'27.178 BS
6 30 500-6 綜警 McLarenGTR 山田洋二 岡田秀樹 1'27.219 BS
7 3 500-7 ユニシア・ザナヴィスカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'27.341 BS
8 6 500-8 エッソウルトロンタイガースープラ 野田英樹 W.ガードナー 1'27.527 BS
9 100 500-9 RAYBRIG NSX 飯田 章 服部尚貴 1'27.568 BS 20
10 25 500-10 エンドレス アドバン スープラ 木下みつひろ 織戸 学 1'27.615 YH
11 8 500-11 ARTA NSX 鈴木亜久里 土屋圭市 1'27.677 BS
12 32 500-12 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之 近藤真彦 1'27.821 BS
13 64 500-13 Mobil 1 NSX 伊藤大輔 D.シュワガー 1'28.008 BS 20
14 39 500-14 デンソーサードスープラGT 影山正彦 R.ファーマン 1'28.067 YH
15 37 500-15 カストロール・トムス・スープラ 荒 聖治 鈴木利男 1'28.098 MI
16 35 500-16 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 P-H.ラファネル 1'28.170 MI
17 16 500-17 Castrol 無限 NSX 中子 修 道上 龍 1'28.398 BS 50
18 1 500-18 ロックタイト・ゼクセルGT-R E.コマス 影山正美 1'28.457 BS 50
19 88 500-19 ノマド ディアブロGT-1 古谷直広 高橋 毅 1'28.991 DL
20 36 500-20 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 土屋武士 1'29.471 MI
21 55 500-21 イクリプスRDタイサンバイパー 須賀宏明 柴原真介 1'30.314 YH
22 910 300-1 ナインテンアドバンポルシェ 余郷 敦 和田 久 1'34.360 YH 20
23 7 300-2 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也 松本晴彦 1'34.888 YH 30
24 86 300-3 BP クラフト トレノ 田中 実 松田晃司 1'34.921 DL
25 19 300-4 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一 原 貴彦 1'34.952 YH 10
26 911 300-5 ダイヤモンドアドバンポルシェ 石原将光 砂子智彦 1'34.993 YH
27 81 300-6 ダイシン ADVAN シルビア 大八木信行 青木孝行 1'35.041 YH 10
28 77 300-7 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 1'35.402 YH
29 31 300-8 スーパーオートバックス アペックスMR-S 新田守男 五十嵐勇大 1'35.638 YH
30 111 300-9 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 1'35.734 YH
31 26 300-10 シェルタイサンアドバンGT3R 松田秀士 福山英朗 1'36.645 YH 50
32 51 300-11 オートスタッフアドバンシルビア 袖山誠一 山田英二 1'37.121 YH
33 71 300-12 シグマテック911 城内政樹 河野尚裕 1'37.332 YH
34 10 300-13 アビリティ・マリオポルシェ 桧井保孝 山岸 大 1'37.348 YH
35 9 300-14 大黒屋ARCぽるしぇ 羽根幸浩 日置恒文 1'37.916 DL
36 70 300-15 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 P.ヴァン・スクート 1'38.560 YH
37 24 300-16 986ボクスター 西澤和之 M.アピチェラ 1'39.223 YH
38 11 300-17 アビリティ・マリオポルシェ 宮城 光 北浦健吾 1'45.420 YH
69 500 RGS-MIRAGE D.マラガムワ S.ヤング 出走せず YH
72 300 オークラRX7 石川 朗 高木真一 出走せず YH
101 300 BOMEX・ポイントSカローラ 鈴木 守 佐々木博 出走せず YH

※タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン
※WH=ウェイトハンデ(kg)