Round3 SUGO GT CHAMPIONSHIPGTC2000 Round3
Free Practice


00-05-26 Round3 Practice Report
総合トップはNo.16 Castrol無限NSX
しかし、午後の1番時計はNo.37 カストロール・トムス・スープラだ!
GT300はニューエンジンのNo.19 ウェッズスポーツセリカが好調


 5月26日、宮城県・スポーツランドSUGOでAUTOBACS CUP全日本GT選手権第3戦「SUGO GT CHAMPIONSHIP」のレースディ直前テスト走行が行われた。走行は午前と午後の2回、各1時間30分、36台が参加して行われた。

16 Castrol MUGEN NSX
 サーキットの上空はほとんど雲がない快晴。午前9時過ぎには気温は早くも25度近くまでに上昇。路面温度も35度とかなりの高温となる。
 フリー走行1回目では、9時から開始。開始5分、まずトップに立ったのはNo.100 RAYBRIG NSX。だがタイムは1分22秒836と思いの外に上がらない。路面温度の高さもさることながら、ストレートがやや強めの向かい風であることも問題のようだ。これに同じ22秒台でNo.12 カルソニックスカイラインが続く。25分過ぎに開幕戦、第2戦と連続ポールを獲得しているNo.18 TAKATA童夢NSXが22秒304でトップに。この5分後にNo.12 カルソニックも22秒457までタイムを刻んで2番手に戻す。だが、直後にNo.16 Castrol無限NSXが1分22秒033を叩き出して僚友No.18からトップを奪う。すぐにNo.18も22秒307までタイムアップするがわずかに届かずに2番手止まり。30分経過時点では、トップがNo.16、2番手No.18の無限×童夢の2台。これにNo.12のスカイライン、そしてNo.100、No.64のNSXが続く。そして6番手にスープラのNo.36 カストロール・トムス・スープラが入っている。
 ここからしばらく上位に変動はないが、1時間10分頃にNo.18 TAKATA童夢NSXが1分22秒014でトップに。ここまでの成績でウエイトハンディを90kgを搭載しているとは思えないスピードだ。このままNo.18がトップで終わるかと思われた残り10分で、No.16 Castrol無限NSXが1分21秒79とついに21秒に入れ、次のラップでさらに21秒692までタイムを詰めてトップを確実にする。結局このまま走行時間が終了。久々にNo.16 道上が同じチームのNo.18 脇阪をしのいでトップを決めた。


37 Castrol TOMS SUPRA
 午後になって日差しはさらに強くなってくる。気温もついに30度近くなり日の強さだけは真夏のようだ。路面も47度となり各タイヤメーカーも頭が痛いところだ。
 午後の走行は14時40分からスタート。午前以上に各車タイムが伸びない。その中で、15分過ぎに午前トップのNo.16 Castrol無限NSXが1分22秒57と最初に22秒台に入れてトップになる。だが20分経過時点でNo.18 TAKATA童夢NSXが21秒913を記録してトップを奪う。このNSX2台に続くのはNo.2 カストロール・ニスモGT-Rだがタイムは23秒台。だがNo.2はその5分後に22秒563とタイムアップして2番手とNSXの間に割り込む。だがNo.16も22秒462で再度2番手に。さらに今回から2000年型マシンとなったNo.64 Mobil 1 NSXが1分22秒040を記録して2番手に。
 一方、その時点でスープラのトップはNo.39 デンソーサードスープラGTで22秒836で5番手。そして40分過ぎにNo.37 カストロール・トムス・スープラが1分22秒401で3番手へジャンプアップしてきた。No.37はさらに21秒912までタイムアップして、トップNo.18に肉薄する2番手となる。その5分後ついに1分21秒785を叩き出してNSXからトップを奪った。その同じ頃No.16 Castrol無限NSXがコースアウト。ダメージは大したことはなかったが、これでNo.16は走行を終える。さらにその5分後にコースサイドにストップしたマシンが出たため、赤旗が提示されて走行が10分ほど中断する。この後、上位陣には変動なく走行が終了。午前との総合ではNo.16 Castrol無限NSXにわずかに及ばなかったものの、午後のセッションでは99年型改スープラのNo.37 カストロール・トムス・スープラが1位となった。午後の2番手にはNo.18 TAKATA童夢NSX、これにNo.64 Mobil 1 NSX、No.16 castrol無限NSX、No.2 カストロール・ニスモGT-Rと続いた。

19 WedsSport CELICA
 GT300クラスの午前では、まずNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が1分29秒967と最初に30秒を切る。だが、10分もしないうちにポルシェGT3RのNo.911 ダイヤモンドアドバンポルシェが29秒926とトップに。しかし、このレースから2.2リッターの新エンジンを搭載したNo.19 ウェッズスポーツセリカが1分28秒990でトップへ上がってくる。だが、残り20分時点で2連勝中のNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rが28秒906とわずかにNo.19を上回ってリーダーとなり、そのままセッションを終了した。
 午後もまずNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が1分28秒699でトップとなるが、30分過ぎにはNo.19 ウェッズスポーツセリカが28秒307と午前のトップタイムを更新してGT300トップとなる。この後No.81 ダイシンADVANシルビアが28秒455を記録するが、No.19には届かず。このままNo.19がトップでセッションを終了した。


No.16 Castrol無限NSX(GT500 トップタイム)
道上 龍「テストの時よりも気温が高くてクルマの動きが違うんですけど、童夢(No.18)もウエイトをあれだけ積んでも午前中2番手なんで、NSX自体はいいんじゃないですか。ウェットもテストで感触良かったですし。ただ、雨が降ると、ミシュラン勢のトムスのスープラがいいみたいですね。今回の目標はポールからの優勝狙い。この辺で勝っとかないと後がつらいかな」

No.37 カストロール・トムス・スープラ(GT500 2位/午後のトップタイム)
鈴木利男「最後の1周だけですよ。雨はテストでも良かったけど、晴れは良くないですね。今年のレギュレーションはスープラにきついから。とりあえず、この間の富士は1コーナーでおわっゃったんで、完走したいですね」

No.19 ウェッズスポーツセリカ(GT300トップタイム)
原 貴彦「エンジンが2.2リッターになってパワーはそれほどでもないけど、少しトルクが増えたかなって感じです。足回りは前のままなんですけど、このコース自体がFFのセリカに向いているかな。ちょっとずつちょっとずつ良くなっているかな」


GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM

フリー走行1回目の結果][フリー走行2回目の結果


フリー走行総合結果
| 00.5.26 | Weather : Fine | Course : Dry | SportsLand SUGO: 3.704256km |
Po No C-Po Machine Driver #1 #2 Tyre WH
1 16 500-1 Castrol 無限 NSX 中子 修 道上 龍 1'21.692 1'22.462 BS 30
2 37 500-2 カストロール・トムス・スープラ 荒 聖治 鈴木利男 1'23.336 1'21.785 MI
3 8 500-3 ARTA NSX 鈴木亜久里 土屋圭市 1'23.066 1'21.797 BS
4 18 500-4 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 1'22.014 1'21.913 BS 90
5 6 500-5 エッソウルトロンタイガースープラ 野田英樹 W.ガードナー 1'23.954 1'21.985 BS 20
6 64 500-6 Mobil 1 NSX 伊藤大輔 D.シュワガー 1'22.856 1'22.040 BS
7 1 500-7 ロックタイト・ゼクセルGT-R E.コマス 影山正美 1'23.316 1'22.329 BS 30
8 12 500-8 カルソニックスカイライン 星野一義 本山 哲 1'22.457 1'23.273 BS
9 2 500-9 カストロール・ニスモGT-R 片山右京 M.クルム 1'23.703 1'22.563 BS 50
10 39 500-10 デンソーサードスープラGT 影山正彦 R.ファーマン 1'24.136 1'22.619 YH
11 35 500-11 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 P-H.ラファネル 1'24.643 1'22.647 MI
12 100 500-12 RAYBRIG NSX 飯田 章 服部尚貴 1'22.734 1'23.620 BS 20
13 38 500-13 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 1'23.194 1'22.796 BS 20
14 21 500-14 ZEROマクラーレンGTR 一ツ山康 中谷明彦 1'23.887 1'22.892 DL
15 36 500-15 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 土屋武士 1'22.956 1'23.791 MI
16 32 500-16 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之 近藤真彦 1'22.989 1'24.133 BS
17 30 500-17 綜警 McLarenGTR 山田洋二 岡田秀樹 1'24.028 1'23.108 BS
18 25 500-18 エンドレス アドバン スープラ 木下みつひろ 織戸 学 1'23.526 1'23.792 YH
19 3 500-19 ユニシア・ザナヴィスカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'23.637 1'25.311 BS
20 88 500-20 ノマド ディアブロGT-1 古谷直広 高橋 毅 1'26.146 1'25.936 DL
21 19 300-1 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一 原 貴彦 1'28.990 1'28.307 YH
22 81 300-2 ダイシン アドバン シルビア 大八木信行 青木孝行 1'29.970 1'28.455 YH 20
23 7 300-3 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也 松本晴彦 1'29.811 1'28.699 YH 30
24 26 300-4 シェルタイサンアドバンGT3R 水野文則 福山英朗 1'28.906 1'30.218 YH 80
25 910 300-5 ナインテンウェディングアドバンポルシェ 余郷 敦 和田 久 1'30.332 1'29.008 YH 60
26 911 300-6 ダイヤモンドポルシェGT3R 石原将光 砂子智彦 1'29.232 1'30.497 YH 10
27 86 300-7 BP・KRAFT・トレノ 田中 実 松田晃司 1'29.649 1'30.084 DL 10
28 31 300-8 スーパーオートバックス アペックスMR-S 新田守男 五十嵐勇大 1'29.875 1'30.075 YH
29 77 300-9 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 1'33.499 1'30.326 YH
30 10 300-10 アビリティ・マリオポルシェ 桧井保孝 山岸 大 出走せず 1'30.550 YH
31 71 300-11 シグマテック911 城内政樹 河野尚裕 1'30.640 1'32.096 YH
32 24 300-12 986ボクスター 西澤和之 M.アピチェラ 1'31.788 1'30.827 YH
33 51 300-13 オートスタッフアドバンシルビア 袖山誠一 山田英二 1'33.178 1'31.991 YH
34 28 300-14 イクリプスRDタイサンGT3R 須賀宏明 柴原真介 1'32.304 1'33.335 YH
35 70 300-15 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 小宮延雄 1'33.693 1'32.667 YH
36 69 500-21 RGS-MIRAGE D.マラガムワ 玉本秀幸 1'38.795 1'33.841 YH

※タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン
※WH=ウェイトハンデ(kg)

フリー走行1回目の結果][フリー走行2回目の結果