00-08-04 Round4 Practice Report 　8月4日、静岡県・富士スピードウェイでAUTOBACS CUP全日本GT選手権第4戦「JAPAN SPECIAL GT CUP」のレース直前テスト走行が行われた。走行は午前と午後の2回、各1時間30分、42台が参加して行われた。 　"真夏のGT決戦"と称されるだけに今日も気温は30度近くまで上昇。昨日のテスト走行に比べれば、今日は上空雲が多く路面温度はやや下がったようだ。 　午前の走行は9時50分よりスタート。気温は31度、路面温度は38度まで上がる。10分経過時点で、まずトップとなったのはNo.21 ZEROマクラーレンGT-Rで、タイムは1分28秒333。今日もこれまでのようにNSXではないクルマが活躍しそうな予感を漂わせる。そして、15分を過ぎた頃にNo.38 FK/マッシモセルモスープラが1分28秒204までタイムを上げて、トップに立つが、この頃2台のマシンがコース上に止まったため、赤旗が提示され10分ほど走行が中断された。再開後は、No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rが28秒170でトップになるが、それも長くは続かず、No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ、No.38と2台のスープラが37秒台に入れてくる。No.35は27秒042としてトップに。またNo.12 カルソニックスカイラインも27秒358で3番手となる。この時点でNSX勢の最上位はこの第4戦から2000年型となるNo. 8 ARTA NSXが27秒619で4番手。4連続ポールを狙うNo.18 TAKATA童夢NSXは9番手と奮わない。 　この後、大きな変動無く推移し上位3台はこのまま終わるかに見えた。だが、セッション終了3分前に、No.36 カストロール・トムス・スープラの土屋武士が一気に1分27秒245を叩き出して、2番手に飛び込んでくる。No.36は続く周もアタックを行い、唯一の26秒台となる1分26秒971を記録してトップを奪った。このタイムが表示された時点で、午前の走行は終了。昨日に続きNo.36 カストロール・トムス・スープラがの午前セッションの1位となった。2番手はNo.35、3番手はNo.38と続き、トップ3をスープラが独占した。 　GT300クラスでは、序盤No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が1分36秒031とトップに立つが、60分を過ぎた頃にはNo.81 ダイシンADVANシルビアが34秒992と34秒台に入れてトップに。このレースからニューシャシーとなったNo.31 スーパーオートバックスMR-Sも35秒622で2番手に付ける。だが、No.7もラスト5分で1分34秒899のベストアタックを披露し、トップを奪い返した。これでNo.7のRX7がトップでセッションは終了。2番手はNo.81シルビア、続いてNo.31のMR-S、No.19 ウェッズスポーツセリカとトップ4を国産GTが占め、5番手にようやくNo.910 ナインテンウエディングポルシェが入った。 　午後の走行は13時45分から行われた。最初に1分27秒台に入れたのは、15分過ぎのNo.39 デンソーサードスープラGTで、27秒689を出してまずトップに立つ。これにNo.8 ARTA NSX、No.6 エッソウルトロンタイガースープラと続く。この直後にコースアウトしたクルマがでたため赤旗で一時中断。5分ほどで再開された。すると、No.30 綜警McLaren GTRが27秒585でトップとなるが、すぐにNo.21 ZEROマクラーレンGT-Rが27秒383を出して同じマクラーレンF1GTRからトップを奪う。NSXでこのトップ争奪戦に絡んでいったのは、No.8 ARTA NSXだ。30分経過時点で27秒170を記録してトップとなる。 　49分が経過したときにNo.39 デンソーサードスープラGTが1分26秒906と午前にNo.36 カストロール・トムス・スープラが出したタイムをさらに更新してトップとなった。しかし、わずか1分後にはNo.38 FK/マッシモセルモスープラの立川祐路が1分26秒877を叩き出して最上位に立った。この後、60分過ぎにGT300のマシン2台が300Rで接触しコースアウト。その処理のために10分ほどの中断があった。この後、上位陣には変動はなく、このままNo.38 FK/マッシモセルモスープラが午後のトップとなり、今日の総合でも最上位となった。2番手にはNo.39 デンソーサードスープラGTがつけ、このセッションも上位をスープラが占めることになった。 　GT300は、午前と同様にNo.81 ダイシンADVANシルビアとNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7の国産GTとNo.26 シェルタイサンアドバンGT3R、No.28 イクリプスDUPLEXタイサンGT3RのポルシェGT3Rが1分35秒台でトップを競り合う。56分過ぎには、No.7が35秒149で一時はトップとなるが、No.28が35秒118までタイムを上げて逆転する。ところが、No.28はこのタイムを出したあとに、300Rで他車と接触しコースアウトしてしまう。この後、このタイムを更新するマシンは現れなかったが、セッション終了直前にNo.81 ダイシンADVANシルビアが1分34秒995を記録して再びトップに立ち、このまま走行終了となった。だが、午前のNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7のタイムにはわずかに及ばなかった。 No.38 FK/マッシモセルモスープラ（GT500 トップタイム） 立川祐路「クルマはいいんじゃないですか。他のスープラ勢も良さそうですけど、僕らの調子もいい。目標は勝つことですし、勝ちたいです。予選もポールをとれればそれにこしたことはないですけど。今回はポイントを重ねたいです。ここで優勝して大きくポイントをとれば、チャンピオン争いに絡めると思うし、逆に落とすと大きく響くんで大事な一戦ですね。特に今回は勝てる要素もあると思います。決勝セットも今満タンを試しても決ってるし、だいぶいいです」 No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7（GT300トップタイム） 松本晴彦「午前のセットは山野君がロングをやったあと、そのままでニュータイヤを履いて出したんです。フロントはまだちょっと不満があります。予選には昨日（金曜）のセットというか、コンスタントラップが出せるような、そういうクルマに仕上げたいですね。（ここ数戦は好調ですね？）メカがやってくれるセットアップが非常に良い方向に行っていて、それがタイムに現れているんだと思います。特にエアロパーツ含め空力が良くなっています。（リストリクターで制限されたので）ストレートは去年の方が速いんですが、この落ちた分をエアロで引き上げています」 GTインサイドレポート班 Report by GT INSIDE REPORT TEAM ［フリー走行1回目の結果］［フリー走行2回目の結果］ フリー走行総合結果 | 00.8.03 | Weather : Fine | Course : Dry | FUJI SPEEDWAY: 4.400km | Po No C-Po Machine Driver #1 #2 Tyre WH 1 38 500-1 FK/ﾏｯｼﾓセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 1'27.267 1'26.877 BS 2 39 500-2 ﾃﾞﾝｿｰサードスープラGT 影山正彦 R.ファーマン 1'27.680 1'26.906 YH 3 36 500-3 ｶｽﾄﾛｰﾙ･トムス･スープラ 関谷正徳 土屋武士 1'26.971 1'28.722 MI 20 4 35 500-4 ﾏﾂﾓﾄｷﾖｼ･トムススープラ 山路慎一 P-H.ﾗﾌｧﾈﾙ 1'27.042 1'28.921 MI 20 5 8 500-5 ARTA NSX 鈴木亜久里 土屋圭市 1'27.619 1'27.170 BS 6 21 500-6 ZEROマクラーレンGTR 一ツ山康 中谷明彦 1'28.333 1'27.343 DL 7 12 500-7 カルソニックスカイライン 星野一義 本山　哲 1'27.358 1'28.263 BS 8 30 500-8 綜警 McLarenGTR 山田洋二 岡田秀樹 1'28.355 1'27.433 BS 9 6 500-9 ｴｯｿｳﾙﾄﾛﾝタイガースープラ 野田英樹 W.ガードナー 1'29.047 1'27.651 BS 20 10 2 500-10 ｶｽﾄﾛｰﾙ･ニスモGT-R 片山右京 M.クルム 1'27.687 1'28.136 BS 30 11 100 500-11 RAYBRIG NSX 飯田　章 服部尚貴 1'27.690 1'27.687 BS 20 12 1 500-12 ﾛｯｸﾀｲﾄ･ゼクセルGT-R E.コマス 影山正美 1'28.170 1'27.691 BS 10 13 18 500-13 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 1'28.296 1'29.042 BS 90 14 64 500-14 Mobil 1 NSX 伊藤大輔 D.シュワガー 1'28.376 - BS 70 15 16 500-15 Castrol 無限 NSX 中子　修 道上　龍 1'28.461 1'28.968 BS 60 16 25 500-16 ｴﾝﾄﾞﾚｽ ｱﾄﾞﾊﾞﾝ スープラ 木下みつひろ 織戸　学 1'28.592 1'28.875 YH 17 37 500-17 ｶｽﾄﾛｰﾙ･トムス･スープラ 荒　聖治 鈴木利男 1'29.016 1'28.897 MI 18 3 500-18 ﾕﾆｼｱ･ｻﾞﾅｳﾞｨスカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'28.917 1'28.961 BS 19 32 500-19 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之 近藤真彦 1'29.940 1'29.391 BS 20 88 500-20 ﾉﾏﾄﾞ ディアブロGT-1 古谷直広 高橋　毅 1'30.080 1'31.095 DL 21 55 500-21 ｲｸﾘﾌﾟｽDUPLEXバイパー 山田英二 田崎貴英 1'31.236 1'30.988 YH 22 7 300-1 RE雨宮ﾏﾂﾓﾄｷﾖｼRX7 山野哲也 松本晴彦 1'34.899 1'35.149 YH 40 23 81 300-2 ダイシン ADVAN シルビア 大八木信行 青木孝行 1'34.995 1'34.995 YH 10 24 28 300-3 ｲｸﾘﾌﾟｽRDタイサンGT3R 須賀宏明 柴原真介 1'37.210 1'35.118 YH 25 31 300-4 ｽｰﾊﾟｰｵｰﾄﾊﾞｯｸｽ ｱﾍﾟｯｸｽMR-S 新田守男 高木真一 1'35.622 1'35.934 YH 26 26 300-5 ｼｪﾙﾀｲｻﾝアドバンGT3R 松田秀士 福山英朗 1'36.299 1'35.688 YH 80 27 19 300-6 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一 原　貴彦 1'35.930 1'37.058 YH 30 28 910 300-7 ﾅｲﾝﾃﾝｳｪﾃﾞｨﾝｸﾞｱﾄﾞﾊﾞﾝﾎﾟﾙｼｪ 余郷　敦 和田　久 1'36.041 1'36.051 YH 70 29 77 300-8 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 1'36.583 1'36.287 YH 10 30 20 300-9 ﾈｯﾂｱﾍﾟｯｸｽスピリットMR-S 松永雅博 佐藤久実 1'36.365 1'36.385 YH 31 911 300-10 ﾀﾞｲﾔﾓﾝﾄﾞアドバンポルシェ 石原将光 砂子智彦 1'36.418 1'36.414 YH 10 32 111 300-11 JIM GAINER F355 井倉淳一 真希遊世 1'36.515 1'36.780 YH 33 10 300-12 ｱﾋﾞﾘﾃｨ･マリオポルシェ 桧井保孝 山岸　大 1'36.700 1'36.767 YH 20 34 24 300-13 986ボクスター 西澤和之 M.アピチェラ 1'38.467 1'37.291 YH 35 86 300-14 BP・KRAFT・トレノ 田中　実 松田晃司 1'37.441 - DL 10 36 71 300-15 シグマテック911 城内政樹 河野尚裕 1'37.490 1'37.868 YH 37 15 500-22 RGS-MIRAGE D.マラガムワ 玉本秀幸 2'09.601 1'38.183 YH 38 51 300-16 C-WESTｵｰﾄｽﾀｯﾌADVANｼﾙﾋﾞｱ 袖山誠一 尾本直史 1'38.382 1'38.648 YH 39 9 300-17 大黒屋ARCぽるしぇ 渡辺　明 日置恒文 1'38.522 2'05.147 DL 40 70 300-18 外車の外国屋ｱﾄﾞﾊﾞﾝﾎﾟﾙｼｪ 石橋義三 P.ｳﾞｧﾝ･ｽｸｰﾄ 1'38.549 1'39.308 YH 41 360 300-19 ヒマラヤD-PROJETRSR 佐々木孝太 西澤誠剛 1'42.382 1'41.044 YH 42 11 300-20 ｱﾋﾞﾘﾃｨ･マリオポルシェ 北浦健吾 宮城　光 1'44.191 1'42.683 YH 43 101 300-21 BOMEX･ポイントSカローラ 佐々木博 鈴木　守 - 1'54.272 YH ※タイヤ略号＝BS:ブリヂストン／YH:ヨコハマ／DL:ダンロップ／MI:ミシュラン ※WH＝ウェイトハンデ（kg） ［フリー走行1回目の結果］［フリー走行2回目の結果］