GT CHAMPIONSHIP in TIJGTC2000 Round5
Free Practice


00-09-08 Round5 Practice Report
3連覇を狙うコマスのNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rが好発進!/これを阻むべくCastrol無限、ARTAのNSXが僅差で続く/GT300は、いよいよ実力発揮かスーパーオートバックスアペックスMR-Sがトップタイム
1 GT-R

 AUTOBACS CUP全日本GT選手権第5戦「GT CHAMPIONSHO in TI」の公式スケジュールに先立つ直前テスト走行が、9月8日、岡山県・TIサーキット英田で行なわれた。走行は午前と午後の2回、各1時間30分、41台が参加して行われた。

SESSION 1(9:15〜10:50)
 素晴らしい秋晴れに恵まれた午前中の走行は、9時15分から開始され、途中1回の赤旗があったため、当初予定されていた10時45分から5分延長された10時50分にチェッカーが提示されている。気温は29度と、この時期としてはやや高めだ。
8 NSX
 このセッションでは、序盤からNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rが1分28秒356という好タイムをマーク。これは、8月に行なわれた合同テストでNo.38 FK/マッシモ・セルモスープラがマークした総合トップタイム1分28秒391を上回っている。今回、NISMOでは、ロックタイト・ゼクセルのフロント足回りを改良。それがTIのコースとマッチしたようで、結局はこのタイムが午前中のトップとなった。続いて、2番手につけたのは、前回の富士で初優勝を果たしたNo.8 ARTA NSX。今回からパワーステアリングを搭載しており、「クルマを自由自在に操れるようになった」(鈴木亜久里)ということで、1分28秒765をマークした。
30 McLaren
3番手は、今回から山田洋二に代わって、ルーキーの松田次生がステアリングを握ることになったNo. 30 綜警McLarenGTRで、こちらも1分28秒880と28秒台にタイムを入れてきた。以下、今回からやはりドライバーに変更があり、中子修の代わりに光貞秀俊がステアリングを握ることになったNo.16 Castrol無限NSX、前回3位のNo.12 カルソニックスカイライン、No.2 カストロール・ニスモGT-Rと続き、現在ランキングトップのNo.64 Mobil1 NSXは、7番手につけた。
 なお今回参戦予定だったNo.15 RSG-MIRGEは車両トラブルのため参戦を見合わせた。

 GT300クラスでは、今回足回りのセッティングを大きく変えてきたというNo.31 スーパーオートバックスアペックスMR-Sが1分36秒133でトップタイム。No.20 ネッツアペックススピリットMR-Sが1分36秒712でそれに続いた。以下、No.81 ダイシンADVANシルビア、No.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェ、No.72 オークラRX7と続いている。

31 MR-S
SESSION 2(14:30〜16:00)
 午後の走行は、定刻の14時30分からスタート。途中、コースアウトしたマシンを片づけるために5分間の中断があったため、午前同様に5分延長された16時05分に終了となった。また、サーキットの上空は昼過ぎから曇り空となり、15時40分過ぎからポツポツと雨粒が落ちてきていたが、それはさほど長く続かず路面がウエットになるまでは降らなかった。
16 NSX
 このセッションもトップタイムを記録したのは、No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rだった。開始18分過ぎに記録されたこのタイムは1分28秒423で、午前のタイムには及ばなかったが、3年連続チャンピオンを目指すエリック・コマスにとっては上々のテストディとなった。2番手はNo.16 Castrol無限NSX。序盤こそはNo.2 カストロール・ニスモGT-R、No.8 ARTA NSX、
38 SUPRA
No.38 FK/マッシモ・セルモスープラに遅れをとっていたが、55分経過時点にで1分28秒696を記録してこのポジションを確保した。3番手は8月のテストでトップタイムを出したNo.38 FK/マッシモ。午前のセッションはマシントラブルで思うように走れなかったが、午後にはまずまずのポジションとなった。

 GT300クラスもトップタイムは、午前と同様にNo.31 スーパーオートバックスアッペクスMR-Sだったが、こちらも午前のタイムは更新できず。2番手には第3戦SUGOで勝っているNo.19 ウェッズスポーツセリカが、3番手にはNo.81 ダイシンADVANシルビアと国産GTが続いた。目下、ランキングトップの福山英朗が乗るNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rは午後のセッションこそ6番手だが、今日の総合では9番手と出遅れた形となった。

72 RX7
 午前にクラス5番手につけていたNo.72 オークラRX7は他車と接触をしてしまい、コースサイドのガードレールに当たりフロント部分を大きく壊してしまった。このため明日の予選の出走が危ぶまれている。


No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R(GT500 トップタイム)
エリック・コマス「8月のテストの成果が良い結果となって現れた。クルマも良くなったし、ブリヂストンのタイヤもクルマにマッチしている。今日は午前、午後ともに最速ラップを記録したけど、予選セッティングでトップタイムをマークしたのは今年初めて。スカイラインGT-Rは予選仕様よりも決勝仕様の方が常に良いから、これにはすごく希望が持てる。恐らくホンダ勢はまだ若干余裕があると思う。明日の予選ではホンダ勢は1分27秒台を出すかもしれないけど、それは別に驚くことではない。午後はフルタンクで走って、すごく良い状態だった。予選のセッティングも、決勝のセッティングもどちらもすごく決まっている」

No.31 スーパーオートバックスアペックスMR-S(GT300トップタイム)
新田守男「足回りのセットは変えてきたけど、午前はいまひとつ決まっていない状態だね。午後も結局は午前中と大きくは変えなかったんだけど、フィーリングがまったく変わってしまった。午前中の感じが戻らなくて、悩んでいるところ。そろそろ勝ちたいし、勝たないとね。でも、雨が降ったらぜんぜんだめ。一回も走ってないんだもん。SUGOのテストで雨の日があったんだけど、新車おろしたてだったんでクラッシュしないよう走らなかった。雨が降ったらクラッシュだね(笑)」


GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM

フリー走行1回目の結果 / フリー走行2回目の結果


フリー走行総合結果
| 00.09.08 | Weather : Fine | Course : Dry | TI Circuit AIDA: 3.703km |
Po No C-Po Machine Driver #1 #2 Tyre WH
1 1 500-1 ロックタイト・ゼクセルGT-R E.コマス 影山正美 1'28.356 1'28.424 BS
2 16 500-2 Castrol 無限 NSX 道上 龍 光貞秀俊 1'28.961 1'28.696 BS 40
3 8 500-3 ARTA NSX 鈴木亜久里 土屋圭市 1'28.765 1'29.089 BS 60
4 30 500-4 綜警 McLarenGTR 岡田秀樹 松田次生 1'28.880 1'30.586 BS
5 38 500-5 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路 1'29.944 1'28.934 BS 10
6 2 500-6 カストロール・ニスモGT-R 片山右京 M.クルム 1'29.246 1'28.975 BS 20
7 12 500-7 カルソニックスカイライン 星野一義 本山 哲 1'29.149 1'30.439 BS 20
8 100 500-8 RAYBRIG NSX 飯田 章 服部尚貴 1'30.308 1'29.204 BS 20
9 64 500-9 Mobil 1 NSX 伊藤大輔 D.シュワガー 1'29.298 1'29.818 BS 50
10 18 500-10 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一 金石勝智 1'29.749 1'29.663 BS 70
11 35 500-11 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 P-H.ラファネル 1'29.829 1'31.262 MI 10
12 36 500-12 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 土屋武士 1'29.879 1'31.550 MI 20
13 37 500-13 カストロール・トムス・スープラ 荒 聖治 鈴木利男 1'30.404 1'29.926 MI
14 39 500-14 デンソーサードスープラGT 影山正彦 R.ファーマン 1'30.119 1'30.617 YH 40
15 25 500-15 エンドレス アドバン スープラ 木下みつひろ 織戸 学 1'30.244 1'30.379 YH
16 6 500-16 エッソウルトロンタイガースープラ 野田英樹 W.ガードナー 1'30.305 1'30.309 BS 40
17 32 500-17 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之 近藤真彦 1'30.721 1'30.916 BS
18 21 500-18 ZEROマクラーレンGTR 一ツ山幹雄 中谷明彦 1'31.469 1'30.863 DL
19 3 500-19 ユニシア・ザナヴィスカイライン 長谷見昌弘 田中哲也 1'31.163 1'30.919 BS
20 88 500-20 ノマド ディアブロGT-1 古谷直広 高橋 毅 1'38.807 1'32.231 DL
21 31 300-1 スーパーオートバックス アペックスMR-S 新田守男 高木真一 1'36.133 1'36.385 YH
22 20 300-2 ネッツアペックススピリットMR-S 松永雅博 佐藤久実 1'36.712 1'39.434 YH
23 81 300-3 ダイシン ADVAN シルビア 大八木信行 青木孝行 1'36.872 1'37.000 YH 50
24 55 500-21 イクリプスDUPLEXバイパー 山田英二 田崎貴英 1'38.640 1'36.955 YH
25 77 300-4 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也 1'39.275 1'37.433 YH
26 910 300-5 ナインテンウェディングアドバンポルシェ 余郷 敦 和田 久 1'37.516 1'38.481 YH 60
27 72 300-6 オークラRX7 石川 朗 澤 圭太 1'37.617 1'38.848 YH
28 7 300-7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也 松本晴彦 1'38.176 1'37.750 YH 70
29 26 300-8 シェルタイサンアドバンGT3R 松田秀士 福山英朗 1'37.870 1'37.995 YH 80
30 28 300-9 イクリプスRDタイサンGT3R 須賀宏明 柴原真介 1'37.894 1'38.385 YH 50
31 24 300-10 986ボクスター 西澤和之 M.アピチェラ 1'37.982 1'38.605 YH
32 19 300-11 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一 原 貴彦 1'38.124 1'36.997 YH 20
33 86 300-12 BP・KRAFT・トレノ 田中 実 松田晃司 1'39.753 1'38.214 DL 10
34 71 300-13 シグマテック911 城内政樹 竹中正信 1'38.758 1'40.674 YH
35 111 300-14 JIM-C TWS F355 井倉淳一 真希遊世 1'39.962 1'39.714 YH
36 11 300-15 アビリティ・マリオポルシェ 北浦健吾 桧井保孝 1'39.751 1'39.731 YH
37 360 300-16 ヒマラヤD-PROJET RSR 佐々木孝太 西澤誠剛 1'45.582 1'40.015 YH
38 51 300-17 C-WESTオートスタッフADVANシルビア 袖山誠一 尾本直史 1'41.294 1'40.433 YH
39 9 300-18 大黒屋ARCぽるしぇ 羽根幸浩 日置恒文 1'44.198 1'41.195 DL
40 27 300-19 PCJ塩見設計&千成ポルシェ 平川 晃 橋村俊英 1'43.106 1'42.342 DL
41 70 300-20 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 小宮延雄 1'42.897 1'43.067 YH

※タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン
※WH=ウェイトハンデ(kg)

フリー走行1回目の結果 / フリー走行2回目の結果