GT CHAMPIONSHIP in TIJGTC2000 Round5
Qualify


00-09-09 Round5 Qualify #1
ハーフウェットはNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rが制す!/好調MR-Sを押さえてNo.81 ダイシンADVANシルビアがGT300暫定ポール
1 GT-R


 9月9日、岡山県・TIサーキット英田で2000年AUTOBACS CUP全日本GT選手権第5戦『GT CHAMPIONSHIP in TI』の公式予選1回目が行われた。予選1回目は午前10時20分からスタート。予選時間は1時間で、20分ずつ3つのセッションに分けられ、GT500占有、GT300占有、両クラス混走の順に行われた。

 岡山地方は昨晩から雨。朝まで降ったが予選開始1時間ほど前には完全に上がった。だが空には一面の雲が残り、スタート時には路面はウエットだった。気温は26度。日差しがないためか路面温度も28度と高くはならない。
 GT500占有走行序盤で好調だったのは、スープラ勢。No.37とNo.36 カストロール・トムス・スープラ勢とNo.39 デンソーサードスープラGTが相次いでトップに立つ。トップタイムは当初1分36、37秒台だったが、時間と共にどんどんと短縮され15分過ぎにNo.36がトップに立った時点で1分30秒795となる。この頃からストレートや一部のラインがドライ状態となっていた。16分経過時点でNo.30 綜警McLarenGTRがついに1分29秒940を出してトップに。だが直後に昨日のテスト走行でもトップタイムだったNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rが1分29秒592で計時ボードの一番上に名を刻む。さらに僚友No.2 カストロール・ニスモGT-Rも29秒779で2番手となり、NISMOのスカイラインGT-Rの1・2体勢となる。さらにNo.12 カルソニックスカイラインも29秒889を出し、この時点でスカイラインが上位を独占。だが、No.38 FK/マッシモセルモスープラが占有終了直前に1分29秒441でスカイラインを飛び越えてトップに立つ。この直後、No.2 カストロール・ニスモGT-Rが1分29秒382を叩き出して、スープラからトップを奪い返した。
 混走セッションになると、コースもほとんどがドライとなり、一部がハーフウェットの状態に。このためほとんどのマシンが一気にコース上に飛び出していく。この混雑の中で出遅れていたNSX勢のタイムが上がっていく。まずは前戦富士で勝っているNo.8 ARTA NSXが1分29秒777、さらに昨年のTI戦勝者のNo.64 Mobil 1 NSXが29秒709で5、6番手に。
 これで順位が決まったかと思われた予選時間残り10分を切ったところで、No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rが1分29秒249を叩き出して、トップを奪い返した。終了3分前にNo.16 Castrol無限NSXが、29秒657までタイムを詰めるが4番手どまり。このまま予選1回目は終了して、ディフェンディングチャンピオンNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rの暫定ポールが確定した。2位には、前戦富士のポールシッターNo.38 FK/マッシモセルモスープラが、3位にはNo.16 Castrol無限NSXと3車種が上位を分け合うかたちとなった。
 予選終了後にNo.2がベストタイム(2番手相当)を出した時間がGT300占有時間にわずかに割り込んでいたことが判明し、このタイムは取り消され、この結果4番手となった。


 GT300クラスは、昨日のテストでトップだったNo.31 スーパーオートバックスアペックスMR-Sが1分36秒136で序盤トップに立ったが、No.81 ダイシンADVANシルビアが1分35秒469とただ1台35秒台に入れてトップを奪う。結局、このままNo.81がクラス暫定ポールに。3番手にはNo.910 ナインテンウェディングポルシェ、4番手にNo.20 ネッツアペックススピリッツMR-Sとなった。GT300ランキングトップのNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rは6番手、前戦勝者のNo.28 イクリプスRDタイサンGT3Rは8番手とやや出遅れた。第3戦で勝っているNo.19 ウェッズスポーツセリカは、走行中に右フロントのタイヤが外れるというアクシデントでわずか3周の走行でタイムを出すことができなかった。



■暫定ポールポジション
No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R
エリック・コマス「全部のセッションが終わってトップに立っていることがだいじだからね。雨が降らなければ午後はおそらくあと1秒くらいタイムは上がるだろうし。でもあと1セットタイヤは残っているからね。今朝のセッションはマサミ(影山正美)のクオリファイが重要だった。ボクはずっとスリックで走ったけど、マサミはインターミディエイトを履いていい走りをした。それからもういちど自分が乗ったんだけど、いったん最速タイムを出してから順位を落としてしまった。でも最後の20分のためにタイヤを温存していた。そこでは路面はそれまでより乾いていたけど、コース上が渋滞していた。それでも十分にクリアなラップが1ラップとれたんだ。このままトップを維持したいけど、いずれにしてもあとは天気しだいだね」



GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM



公式予選 1回目
| 00.09.09 | Weather : Cloudy | Course : Wet | TI Circuit AIDA: 3.703km |
Po No C-Po Machine Driver Time Tyre WH
1 1 500-1 ロックタイト・ゼクセルGT-R E.コマス* 影山正美 1'29.249 BS
2 38 500-2 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典 立川祐路* 1'29.434 BS 10
3 16 500-3 Castrol 無限 NSX 道上 龍* 光貞秀俊 1'29.657 BS 40
4 12 500-4 カルソニックスカイライン 星野一義 本山 哲* 1'29.687 BS 20
5 64 500-5 Mobil 1 NSX 伊藤大輔* D.シュワガー 1'29.709 BS 50
6 8 500-6 ARTA NSX 鈴木亜久里 土屋圭市* 1'29.777 BS 60
7 2 500-7 カストロール・ニスモGT-R 片山右京 M.クルム* 1'29.779 BS 20
8 18 500-8 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一* 金石勝智 1'29.855 BS 70
9 30 500-9 綜警 McLarenGTR 岡田秀樹* 松田次生 1'29.940 BS
10 100 500-10 RAYBRIG NSX 飯田 章 服部尚貴* 1'30.068 BS 20
11 39 500-11 デンソーサードスープラGT 影山正彦 R.ファーマン* 1'30.339 YH 40
12 36 500-12 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳 土屋武士* 1'30.426 MI 20
13 6 500-13 エッソウルトロンタイガースープラ 野田英樹 W.ガードナー* 1'30.634 BS 40
14 32 500-14 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之* 近藤真彦 1'30.967 BS
15 35 500-15 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一 P-H.ラファネル* 1'31.000 MI 10
16 25 500-16 エンドレス アドバン スープラ 木下みつひろ* 織戸 学 1'31.067 YH
17 21 500-17 ZEROマクラーレンGTR 一ツ山幹雄 中谷明彦* 1'31.451 DL
18 3 500-18 ユニシア・ザナヴィスカイライン 長谷見昌弘 田中哲也* 1'31.474 BS
19 37 500-19 カストロール・トムス・スープラ 荒 聖治* 鈴木利男 1'31.557 MI
20 88 500-20 ノマド ディアブロGT-1 古谷直広* 高橋 毅 1'32.591 DL
21 81 300-1 ダイシン ADVAN シルビア 大八木信行 青木孝行* 1'35.469 YH 50
22 31 300-2 スーパーオートバックス アペックスMR-S 新田守男* 高木真一 1'36.136 YH
23 910 300-3 ナインテンウェディングアドバンポルシェ 余郷 敦* 和田 久 1'36.290 YH 60
24 20 300-4 ネッツアペックススピリットMR-S 松永雅博* 佐藤久実 1'36.417 YH
25 7 300-5 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也 松本晴彦* 1'36.651 YH 70
26 26 300-6 シェルタイサンアドバンGT3R 松田秀士* 福山英朗 1'36.666 YH 80
27 77 300-7 クスコスバルインプレッサ 小林且雄 谷川達也* 1'36.867 YH
28 28 300-8 イクリプスRDタイサンGT3R 須賀宏明 柴原真介* 1'36.873 YH 50
29 24 300-9 986ボクスター 西澤和之 M.アピチェラ* 1'36.988 YH
30 86 300-10 BP・KRAFT・トレノ 田中 実* 松田晃司 1'38.460 DL 10
31 71 300-11 シグマテック911 城内政樹* 竹中正信 1'38.827 YH
32 111 300-12 JIM-C TWS F355 井倉淳一* 真希遊世 1'38.878 YH
33 51 300-13 C-WESTオートスタッフADVANシルビア 袖山誠一* 尾本直史 1'39.444 YH
34 9 300-14 大黒屋ARCぽるしぇ 羽根幸浩* 日置恒文 1'39.454 DL
35 11 300-15 アビリティ・マリオポルシェ 北浦健吾 桧井保孝* 1'40.033 YH
36 70 300-16 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三 小宮延雄* 1'40.227 YH
37 27 300-17 PCJ塩見設計&千成ポルシェ 平川 晃 橋村俊英* 1'40.634 DL
38 360 300-18 ヒマラヤD-PROJET RSR 佐々木孝太 西澤誠剛* 1'46.440 YH
39 19 300-19 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一 原 貴彦* 1'57.801 YH 20

※タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン
※WH=ウェイトハンデ(kg)
*:タイムを出したドライバー


No.2、37は、2000年全日本GT選手権統一規則 第3章 第25条 1.2)により当該ラップタイムを無効とした。
(※GT300の予選時間にタイムを出したため:GTインターネット班)