CP MINE GT RACEJGTC2000 Round6
Race Preview


00-09-25 Round6 Preview
トリッキーなコースで乱戦必死?!/チャンピオンに大手を掛けるのは、果たして誰か?/今シーズン最大の見せ場はMINEにある!
 さあ、2000年AUTOBACS CUP全日本GT選手権(JGTC)もいよいよ残り2戦となり、チャンピオン争いも佳境に入ってきた。9月30日、10月1日に山口県・セントラルパークMINEサーキットで行われる第6戦CP MINE GT RACEは、今シーズンの大きなポイントとなりそうな1戦である。

GT500

E.コマス
 MINEラウンドは、昨年第4戦として行われ、ペンズオイル・ニスモGT-Rのエリック・コマスと当時カストロール・トムス・スープラを駆っていた片山右京がJGTC史上に残る名バトルを繰り広げ、これを制して優勝したコマスがその勢いで連覇を果たすことになった。今年はシリーズ終盤戦となるだけに非常に重要なレースとなるだろう。

 MINEサーキットは、中低速のコーナーが多いテクニカルコースで、コース幅も狭め。速度差があってもドライビング次第ではそう簡単に追い抜けない難しいレース展開が常だ。したがって、周回遅れのパッシングに手間取れば、あっという間に追撃車に接近を許してしまうことになる。ただ追いついても単にパワーに任せての追い抜きは難しく、ドライバーのテクニックが問われることになる。さらに焦りや油断があれば接触やコースアウトを喫することになり、一瞬たりとも気を抜けない難コースであるのだ。

 また、追い抜きが難しいということから、スタートで抜け出し、コースが混まないうちにマージンを稼ぐことで有利にレースを展開できる。そこで、予選順位が他のコース以上に重要となるわけだ。ゆえに各チーム、土曜日から気の抜けない闘いを見せてくれるだろう。

38 SUPRA
 レイアウトからすると、スープラがこのMINEサーキットとは相性が良いと言われている。8月に行われた合同テストでもNo.38 FK/マッシモセルモスープラ(竹内浩典/立川祐路組)がトップタイムを記録しており、前戦TIも制したNo.38はこのMINEでも本命に推せると言えよう。しかし今回搭載されるウエイトハンデは80kgとかなり大きく、ここをいかに克服するかがNo.38の課題となるだろう。また、ここまで思うような成績を残せていないNo.36 カストロール・トムス・スープラ(関谷正徳/土屋武士組)やNo.6 エッソウルトロンタイガースープラ(野田英樹/ガードナー組)も起死回生のアタックを狙うだろう。この2台は面白い存在になりそうだ。

16 NSX
 一方、ランキングトップとなったNo.16 Castorl無限NSX(道上龍)は90kgものハンデを搭載することになり、かなり厳しいレースを強いられることになる。しかもNo.16はランキング1位ながらまだ未勝利。追いかけるNo.1やNo.38が僅差であるだけに、残り2戦で1勝をすることもひとつの課題だ。無理をしてでもここで勝ちに来るか、それとも我慢の3、4位狙いで、最終戦鈴鹿に勝負を賭けるのか、チームの戦略的判断が注目されるところだ。ランキング4位のNo.64 Mobil 1 NSXは前戦ノーポイントで終わってしまったが、これによりウエイトも30kgとかなり軽減された。ここで上位陣とのポイントを詰める、いや一気に追い越して最終戦で優位に立つために勝負のレースとなるのではないだろうか。

2 SKYLINE
 そして、トップNo.16をわずか2ポイント差で追うNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R(コマス/影山政美組)はウエイトハンデ40kgとかなり有利だ。トリッキーなコースはコマスの得意とするところでもあり、かなり有利と言えよう。ただ今季はマシン的にもレース展開的にも厳しいのかリタイヤやマシントラブルで遅れるというレース巧者NISMOらしからぬところも見受けられる。そこで、重要になるのがNo.2 カストロール・ニスモGT-R(片山右京/クルム組)の存在だろう。昨年はコマスのライバルとして、ここMINEで死闘を繰り広げた片山だが、今季は乗るマシンこそ違え同じチームとなった。ポイント的にもNo.1とは差が付いてしまったためにNo.1のサポートを担うことも考えられる。もしくは、No.2に勝負をさせ、No.1は確実にポイント狙いでくるか。そのチーム戦略が鍵になりそうだ。

30 McLaren
 これら以外に楽しみなのはNo.30 綜警McLarenGTR(岡田秀樹/松田次生組)だろう。松田は前戦TIから参戦し、初のGTレースながら快走を見せ、チームに今季初入賞5位をもたらした。マシン的にはマクラーレン向きではないのかもしれないが、松田はこのMINEのフォーミュラニッポンで優勝をしたこともあるだけに活躍を期待をしたいところだ。


GT300

910 PORSCHE
 GT300クラスは、シーズン序盤No.26 シェルタイサンアドバンGT3Rが連勝し、このまま逃げ切ってしまうのかと思われた。だが、前戦TIでNo.910 ナインテンウエディングアドバンポルシェが待望の今季初勝利を挙げ、ここまでの手堅く稼いだポイントが効いて、ついにランキングでもNo.26を逆転した。さらには、No.81 ダイシンADVANシルビアも第4戦富士、第5戦TIと連続の2位入賞でランキング3位に上ってきた。この3チームに第2戦富士で優勝し、前戦でも予選最後列からの激走で3位を獲得するという力強さをみせたNo.19 ウェッズスポーツセリカがランキング4位とこのあたりがチャンピオンを争うことになりそうだ。

81 SILVIA
 トリッキーで全長の短いコースに40台近いマシンがひしめくだけに、GT300クラスでは同クラスのライバルだけでなく、GT500マシンとの譲り合いや駆け引きも必要になる。過去にも上位を走りながら、接触によるコースアウトやクラッシュでレースを失った例があるだけに、まずサバイバルを第一に考えることになるだろう。そして、もう一つ注目になるのが、ピットインのタイミングと所要時間だ。コース上で差が大きく付かないとなれば、このピットワークで差を付けることが肝心。特にピットインをいつするかに注目したい。普段のレースなら単に燃料やタイヤの消耗を考えて、事前に計算した周回で入るのだが、混雑したレースになれば、その状況で判断することも考えられる。前に詰まるくらいなら早めにピットインさせ、空いた部分に戻ることでラップタイムを稼ぐ。こんなテクニックも出るかもしれない。ここでも各チームの戦略、駆け引きが楽しみとなりそうだ。


 何はともあれ、毎年混戦、乱戦が避けられないのがこのMINEラウンドだ。今年も予選開始からチェッカーの瞬間まで一瞬たりとも目の離せない激しい、好レースが期待できそうだ。

GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM


第6戦 『CP MINE GT RACE 』 TV放映予定
 10月7日(土) 16:00〜17:15
 テレビ東京系全国6局ネット
 放映局:テレビ東京/テレビ大阪/テレビ愛知/テレビ北海道/テレビ瀬戸内/ティーエックスエヌ九州
 10月9日(月) 25:50〜27:05/山口放送(KRY)

 10月1日(日) 生中継(スタートからゴール迄放映)
 CS:Jスカイスポーツ(スカイパーフェクTV/CATV他)
 問い合わせ先:Jスカイスポーツ カスタマーセンター TEL:03-5500-3488(毎日9:00〜20:00)




第6戦 ウェイトハンディ搭載車 搭載重量(性能引き下げ分+決勝結果分)単位:kg
GT500
No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R 40 (20+20)
No.2 カストロール・ニスモGT-R 20 (20+0)
No.6 エッソウルトロンタイガースープラ 40 (40+0)
No.8 ARTA NSX 40 (10+30)
No.16 Castrol 無限 NSX 90 (40+50)
No.18 TAKATA 童夢 NSX 60 (60+0)
No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ 10 (10+0)
No.36 カストロール・トムス・スープラ 20 (20+0)
No.38 FK/マッシモセルモスープラ 80 (30+50)
No.39 デンソーサードスープラGT 20 (10+10)
No.64 Mobil 1 NSX 30 (20+10)
No.100 RAYBRIG NSX 20 (20+0)
GT300
No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7 60 (60+0)
No.19 ウェッズスポーツセリカ 30 (0+30)
No.26 シェルタイサンアドバンGT3R 80 (50+30)
No.28 イクリプスRDタイサンGT3R 50 (30+20)
No.31 スーパーオートバックスアペックスMRS 10 (10+0)
No.81 ダイシン ADVAN シルビア 80 (50+40)
No.86 BP・KRAFT・トレノ 10 (10+0)
No.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェ 80 (80+30)
No.911 ダイヤモンドアドバンポルシェ 10 (10+0)
※累積最大ウェイトハンディ GT500:120kg / GT300:80kg

救済措置対象車両
GT500
No.3 ユニシア・ザナヴィスカイライン
GT300
No.51 C-WESTオートスタッフADVANシルビア