SUZUKA GT300kmGTC2000 Round7
Free Practice


00-10-20 Round7 Practice Report
NSXが上位を占めるがチャンピオン争いは混戦模様?!/レインコンディションの中、TAKATA童夢NSXが1番時計/GT300は好調No.24 986ボクスターがトップ!
18 NSX

 ついに2000年のAUTOBACS CUP全日本GT選手権も最終戦となるSUZUKA GT300kが間近に迫ってきた。今年の最終決戦は、三重県・鈴鹿サーキットで、10月21、22日に行われる。この決戦を前日に控えた20日、鈴鹿で合同練習走行が行なわれた。走行は午前と午後に1時間30分ずつ2回、40台が参加した。

 この日の鈴鹿は、朝からあいにくの雨模様。路面はもちろんウェット。だが、気温はさほど下がらず約18度と寒さは感じない。この雨の中、午前の走行は予定通り8時55分にスタートした。
 開始10分時点でトップに立ったのはドライバーズ・ランキング2位の道上龍の駆るNo.16 Castrol無限NSXで、タイムは2分22秒126。この後、No.16はさらに20秒000までタイムを刻んでくる。だが30分を経過した頃から、やや雨が小降りになるとNo.30 綜警McLarenGTRが18秒065と20秒を切ってトップに上がる。すると、No.16も19秒447で2番手にしっかりとつける。さらにわずかながらもチャンピオンの可能性を残しているNo.18 TAKATA童夢NSXも20秒374として3番手に。セッションも残り35分となった9時50分過ぎに、逆バンクでGT300クラスの2台がコースアウトしたために、約6分間ほど走行が中断した。
 走行再開後の10時15分にNo.64 Mobil 1 NSXが2分17秒756でNo.30 綜警McLarenGTRからトップを奪う。No.64はこの後さらに17秒214までタイムを縮め、トップを堅持。No.18 TAKATA童夢NSXも17秒690まで迫るが、No.64には届かない。No.36 カストロール・トムス・スープラも18秒685を出して4番手に。結局、このまま午前の走行は終了。No.64 Mobil 1 NSXが、このセッションのトップタイムとなった。2番手もNSXのNo.18 TAKATA童夢NSX、3番手にはNo.30 綜警McLarenGTR、そしてNo.36 カストロール・トムス・スープラとなった。スカイラインではNo.12 カルソニック・スカイラインが10番手に入っている。
 GT300クラスでは、30分経過時点にNo.31 スーパーオートバックスMR-Sが2分29秒824でトップとなり、このタイムがこのセッションのトップタイムとなった。2番手にはNo.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7が30秒045で、3番手にはこのところ好調なNo.24 986ボクスターが30秒345で入った。

 午後のセッションは13時50分よりスタート。昼過ぎにはやや雨が強くなっていたが、スタート直前から雨足が弱くなってきた。気温は午前よりやや上昇して20度。路面温度は23度となった。
 このセッションもNSX勢が上位に上がってくる。まずは5分経過時点でNo.18 TAKATA童夢NSXが、早くも午前より速い2分16秒110でトップとなる。その3分後にはNo.100 RAYBRIG NSXが15秒591を記録しトップを奪う。そして3番手にはNo.2 カストロール・ニスモGT-Rが入ってくる。
 しばらくこのタイムのまま推移するが、30分過ぎにNo.18 TAKATA童夢NSXが2分15秒001を叩き出して再度トップに返り咲く。さらに逆転チャンピオンを狙うNo.38 FK/マッシモセルモスープラが15秒256で5番手に浮上してくる。またランキングトップのNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rも18秒296で6番手とする。この後、コースアウトしたマシンが出たため、その処理のために14時30分から10分ほど走行が中断。走行再開直後にも再びコースアウトしたマシンが出て、わずか10分ほどでまた中断となった。雨自体は小康状態となり、走行開始時より路面の水は少なくなっているようだが、コースのところどころにオイルや泥などが出ているようで、全体的に思ったよりタイムは上がってこない。
 その中で、終了20分前にNo.16 Castrol無限NSXが17秒268を出して、一気に4番手に浮上してくる。だが、これ以外は上位陣に変動はなく、このままセッションは終了した。
 このセッションではNo.18 TAKATA童夢NSXが総合トップタイムで、これが今日の総合トップとなった。2番手にはNo.100 RAYBRIG NSXと午前とマシンは変わったがNSXがトップ2に。4番手にもNo.16 Castrol無限NSX、5番手にNo.8 ARTA NSXと上位をなるが、3番手にはNo.2 カストロール・ニスモGT-Rが割り込んでいる。また、6番手にNo.38 FK/マッシモセルモスープラが、7番手にはNo.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R、続いてNo.12 カルソニック・スカイラインとチャンピオンを争う面々が並ぶ結果となった。
 GT300クラスでは、No.24 986ボクスターが15分過ぎに2分28秒291を記録してトップに立つ。No.24はその後さらに28秒219までタイムを詰めていく。これが、このセッションのトップタイム、そして今日のクラストップタイムとなった。2番手には28秒404で、午前にトップタイムを出したNo.31 スーパーオートバックスMR-Sがつけた。クラス・チャンピオンを争うNo.910 ナインテンウェディングアドバンポルシェは今日のクラス総合で3番手に、同ポイントで並ぶNo.26 シェルタイサンアドバンGT3Rは11番手と、雨のセッションではやや出遅れる形となった。
 この練習日は終日ウェットコンディションだったが、予選日、決勝日は天気が回復するという予報だけに、今日の結果だけではこの最終戦の流れを見定めることが出来そうもない。


No.18 TAKATA童夢NSX(GT500 トップタイム)
脇阪寿一「クルマはやっぱり重いですよ。クルマが決まってるんでタイムは出ましたけど、雨なんであんまり参考にはならないと思います。ドライだとけっこうきついでしょう。でもがんばります」
金石勝智「重いですよ。加速も悪いし。(それでもトップタイムが出たのは)そのぶんあちこちで苦労してるってことですよ(笑)」

No.24 986ボクスター(GT300トップタイム)
マルコ・アピチェラ「TIの時からクルマは格段に良くなっているし、今日も快調だよ。ただ決勝はドライになりそうなので、どうなるか分からないね」


GTインサイドレポート班
Report by GT INSIDE REPORT TEAM

練習走行1回目の結果 / 練習走行2回目の結果


練習走行総合結果
| 00.10.20 | Weather : Rain | Course : Wet | SUZUKA CIRCUIT: 5.86403km |
Po No C-Po Machine Driver #1 #2 Tyre WH
1 18 500-1 TAKATA 童夢 NSX 脇阪寿一/金石勝智 2'17.690 2'15.001 BS 110
2 100 500-2 RAYBRIG NSX 飯田 章/服部尚貴 2'19.089 2'15.136 BS 20
3 2 500-3 カストロール・ニスモGT-R 片山右京/M.クルム 2'22.313 2'16.972 BS 20
4 64 500-4 Mobil 1 NSX 伊藤大輔/D.シュワガー 2'17.214 出走せず BS 30
5 16 500-5 Castrol 無限 NSX 道上 龍/光貞秀俊 2'19.447 2'17.268 BS 80
6 8 500-6 ARTA NSX 鈴木亜久里/土屋圭市 2'20.509 2'17.803 BS 20
7 30 500-7 綜警 McLarenGTR 岡田秀樹/松田次生 2'18.065 2'19.671 BS
8 38 500-8 FK/マッシモセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路 2'26.631 2'18.256 BS 60
9 1 500-9 ロックタイト・ゼクセルGT-R E.コマス/影山正美 2'24.858 2'18.296 BS 70
10 12 500-10 カルソニックスカイライン 星野一義/本山 哲 2'21.089 2'18.320 BS 60
11 36 500-11 カストロール・トムス・スープラ 関谷正徳/土屋武士 2'18.685 2'20.134 MI 10
12 6 500-12 エッソウルトロンタイガースープラ 野田英樹/W.ガードナー 2'20.439 2'19.370 BS 40
13 35 500-13 マツモトキヨシ・トムススープラ 山路慎一/P=H.ラファネル 2'21.752 2'19.501 MI 10
14 3 500-14 ユニシア・ザナヴィスカイライン 長谷見昌弘/田中哲也 2'23.886 2'19.604 BS
15 32 500-15 cdma Oneセルモスープラ 木下隆之/近藤真彦 2'20.445 2'20.267 BS
16 25 500-16 エンドレス アドバン スープラ 木下みつひろ/織戸 学 2'21.749 2'20.424 YH
17 39 500-17 デンソーサードスープラGT 影山正彦/R.ファーマン 2'23.557 2'20.606 YH 10
18 37 500-18 カストロール・トムス・スープラ 荒 聖治/鈴木利男 2'22.382 2'21.397 MI
19 21 500-19 ZEROマクラーレンGTR 一ツ山康/中谷明彦 2'22.626 2'21.698 DL
20 24 300-1 986ボクスター 西澤和之/M.アピチェラ 2'30.345 2'28.219 YH
21 31 300-2 スーパーオートバックス アペックスMR-S 新田守男/高木真一 2'29.824 2'28.404 YH 20
22 910 300-3 ナインテンウェディングアドバンポルシェ 余郷 敦/和田 久 2'32.270 2'28.779 YH 80
23 19 300-4 ウェッズスポーツセリカ 脇阪薫一/原 貴彦 2'33.970 2'28.853 YH 20
24 71 300-5 シグマテック911 城内政樹/竹中正信 2'32.770 2'29.085 YH
25 88 500-20 ノマド ディアブロGT-1 古谷直広/高橋 毅 出走せず 2'29.092 DL
26 7 300-6 RE雨宮マツモトキヨシRX7 山野哲也/松本晴彦 2'30.045 2'29.119 YH 70
27 81 300-7 ダイシン ADVAN シルビア 大八木信行/青木孝行 2'33.083 2'29.595 YH 80
28 911 300-8 ダイヤモンドアドバンポルシェ 石原将光/砂子智彦 2'37.588 2'30.168 YH 10
29 20 300-9 ネッツアペックススピリットMR-S 松永雅博/佐藤久実 2'31.393 2'30.383 YH
30 55 300-10 DUPLEXタイサンADバイパー 山田英二/田崎貴英 2'30.873 出走せず YH
31 26 300-11 シェルタイサンアドバンGT3R 松田秀士/福山英朗 2'32.251 2'31.422 YH 80
32 11 300-12 アビリティ・マリオポルシェ 北浦健吾/桧井保孝 2'35.563 2'31.621 YH 10
33 9 300-13 大黒屋ARCぽるしぇ 渡辺 明/日置恒文 2'36.550 2'32.225 DL
34 77 300-14 クスコスバルインプレッサ 小林且雄/谷川達也 2'37.668 2'33.155 YH
35 70 300-15 外車の外国屋アドバンポルシェ 石橋義三/P.ヴァン・スクート 2'41.577 2'33.467 YH
36 86 300-16 BP・KRAFT・トレノ 田中 実/松田晃司 2'35.036 出走せず DL 10
37 360 300-17 ヒマラヤADVAN D-PROJETモデナ 佐々木孝太/西澤誠剛 3'48.228 2'35.456 YH
38 51 300-18 C-WESTオートスタッフADVANシルビア 袖山誠一/尾本直史 2'38.380 2'35.750 YH
39 111 300-19 JIM-C TWS F355 井倉淳一/真希遊世 2'37.282 出走せず YH
40 28 300-20 RDタイサンBP GT3R 須賀宏明/柴原真介 2'38.927 出走せず YH 80
888 300 GST・KKDルノー 山梨順一/滑川 健 出走せず 出走せず MI

※タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン
※WH=ウェイトハンデ(kg)

練習走行1回目の結果 / 練習走行2回目の結果