8.7/8 - FUJI SPEEDWAY 8.7 - Qualify ☆注目のニューマシン 松田秀士「GT2とはだいぶ違いますけど、ポルシェらしいクセのあるクルマです。エンジンはパワーバンドが広くて扱いやすいんですけど、足回りがまだ煮詰まっていません。(金曜の)午後のセッションでも雨のセッテイングを意識したわけではなくて、ドライのままいったんですが、リアにエンジンがあるのでこういうコンディションでは強いですね。その方向で進めたセッティングがたまたま今の状況に当たっていたという気がします。タイムはボクが出しました(金曜の走行でクラストップ)。まだまだ煮詰めなければならないところはいくつかあるんですけど。でも状況としてはいい感じで来ています。ただ、ドライはわからないですね。いきなりトップグループで走れたので出だしとしては上々でしょう。予想どおりのポテンシャルを持っているんじゃないかな、という気はします。チームが高いおカネかけて買ってくれたクルマですから、運転するほうも気が抜けないですよ」 ガート・シュミット(ポルシェ本社レース車両プロダクト・マネージャー)「このマシンはル・マンを走ったマシンではなく、新しく組み立てたブランニューカーです。ル・マンで走ったマシンとはリア・ウイングとエアリストリクターのサイズが違います。リストリクターはル・マンでは43.1mmですが、ここでは40mmのものを装着しています。それ以外に違いはなく、サスペンションもまったく同じですし、車両重量もほぼ同じです。 ドライブが容易で、メンテナンスも容易でコストがかからないということがこのマシンのセールスポイントです。このことはプライベートチームにとって重要なことです。24時間テストを2回行いましたし、ル・マン24時間レースの決勝でもトラブルはありませんでした。マシンは非常に高い信頼性を持っています。 このタイプのマシンはアメリカに2台とこの1台、世界中に3台しかありません。このマシンは世界のGT3カテゴリーで走る新世代のGTマシンです。すでにたくさんのオーダーを受けています。60台製作する予定で、かなりの数がアメリカに向けて送られることになっています。来年のデイトナ24時間には15台程度が参加することになると思います。アジアで新たに始まるポルシェ・フェラーリ・チャレンジ・シリーズに5台、日本のGTCにも3台から5台、残りがヨーロッパでデリバリーされます。来年のル・マンの予備予選にはおそらく10台ほどが参加することになるでしょう。このマシンが参加するレースとしてはアメリカン・ル・マン・シリーズ、フランスのFFSA GT選手権、イギリスのGTシリーズ、イタリアの地方選手権、FIA GT選手権等があります。 911RSRよりも数秒は速いですが、レースの結果にはいろいろな要素が絡みますからね。予想するのは難しいですが、松田選手、シュワガー選手はともにいいドライバーですし、GT300クラスでいい結果を残すことを期待しています」 ☆予選1回目終了後 No.2 ARTAゼクセルスカイライン(1回目GT500 11位) No.3 ユニシアジェックススカイライン(1回目GT500 13位) 長谷見昌弘「(今のセッションは)途中難しかったけれども、全員ドライで最後にアタックできたからね。しょうがないよ。うまいタイミングでのアタックはできなかった。GT300クラスのマシンに引っかかってしまったから。ベストじゃないけど、しかたないなと思う。みんな一緒だからね。R34のスカイラインと比べると、コーナースピードというのはほとんど変わらないんですよ。真っ直ぐになると極端に変わるんです。ここで言うとBコーナーの立ち上がり。最終コーナーは全開でしょ。でストレートでしょ。ストレートエンドでは10何km/hちがうんですよ。だから予選は100%負けるのはわかっている。シコシコ堅く行きますよ。それしか手がないんでね。今年はしょうがないね」 No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ(1回目GT500 6位) 山路慎一「予選アタックを(今シーズンでは)初めてやりました。初体験! ボクは1周でピットに入る予定だったんです。そうしたら雨が降り出してしまって、ドライバー交代してもポジションは悪くなってしまう状況なので、『コンティニュー』だということでそのまま通過しました。アタックしろと言われても雨が降っていてアタックできる状況ではなかったんですけど、ともかく最後まであきらめないでいきました。タイヤはスリックでした。ただ、ハードコンパウンドをチョイスしていたのでなかなか思ったようにグリップしてくれなくて…。テストで全損してしまったので昨日がシェイクダウンだったんです。クルマはチームのみんなががんばって仕上げてくれたんですけど、まだ自分のイメージしている完璧な状態ではなかったし、それにドライを走るのは初めてだったんですよ。細かいところまでまだ煮詰まっていないことを考えると、かろうじてねらえるポジションにいけたのはよかったと思うんですけど。午後またピエールさん(ピェール=アンリ・ラファネル)がアタックしてくれると思います」 No.64 Mobil 1 NSX(1回目GT500 4位) No.26 STPアドバンタイサンGT3R(1回目GT300 2位) 松田秀士「最後にガス欠を起こしてしまいました。すぐにリザーブに入れたんですけど、ガス欠を起こした場所が100Rだったんで、クルマがヨタヨタしてしまって遅れてしまいました。まだあと1秒くらいは詰められるはずだから、15号車(ザナヴィARTAシルビア)を抜けるかどうかわからないけど、もう少しいけると思います。足回りもだいぶよくなっています。午後もアタックします」 No.7 RE雨宮マツモトキヨシRX7(1回目GT300 5位) 松本晴彦「浅溝のレインで出ていって、2周目にリアタイヤがゆるんだようで、ピットインしてスリックに変えました。ちょうど路面がよくなってきたところで、タイミングがよかったと思います。タイムはもうちょっといけたかな? いったつもりだったんですけど。その後、山野選手に替わってすぐにフロントの左側のハブにトラブルが出て計測しないで戻ってきました。午後、なんとか間に合えばもう1回アタックします」 No.20 オートレット セリカ(1回目GT300 3位) 松永雅博「雨上がりのほぼドライのときにスリックでいったんですけど、引っかからなかったのがよかったかな。ラストはガス欠になっちゃったんで、アタックできなかった。あとは、午後(天気が)どうなるかですね」 No.77 クスコスバルインプレッサ(1回目GT300 11位) 谷川達也「まだ降ってたんで、フルウエット仕様で行ったらかなり失敗。乾くことないと思ってたら甘かった。半分ドライ仕様に戻したんですけど…。昼から晴れればタイムアップできると思うんですけど、わからないですね…。クルマ自体は問題ないんですけど、雨ではタイヤとのマッチングがよくないようです」 No.84 アイエーテック シルビア(1回目GT300 22位) 中村善州「路面のラインが乾いてきていてドライに近い状態でしたが、タイヤはヘビーウエットのレインタイヤを履いていました。300Rに向けてはパワー低めで出ていったんですが、全開にしたらズルズル来だして、Bコーナーへ減速しつつ向かったら、頂点過ぎて1本分しかないラインからリアタイヤが外れて回り込んでしまいました。アウト側へそのまま行っちゃいました。スリックも準備していたし、だいじなレースだったんですけど…」 No.16 Castrol無限NSX(1回目GT500 17位) No.18 TAKATA童夢NSX(1回目GT500 2位) 脇阪寿一「最後の20分の途中でインターからスリックに替えたんですけど、そうしたら雨が降ってきました。そのときはところどころ濡れていましたよ。でも、そのままスリックでいけると思ったので走り続けてたんです。そしたら最後は晴れてきた。ベストラップを出した周はクリアラップはとれていません。その前の周なんかはもっとよかったんですが、クルム選手にひっかかってしまってますし…。それがなければ27秒台にいけたでしょうね。午後も晴れればもっと上げられると思うので、がんばります」 No.37 カストロール・トムス・スープラ(1回目GT500 3位) No.36 カストロール・トムス・スープラ(1回目GT500 1位) 関谷正徳「午後の予選前に雨が降る予定だから、これで決まりだね(笑)。でも失敗しちゃったよ、4位になる予定だったのに。最後の20分はスリックで出たけど、途中で雨が降ってきたからってタイヤを戻しても絶対タイムアップしないし、最後までプッシュしてないと回りがみんな上がってきちゃうから、ずっとプッシュし続けてたよ。とくに最後の5分は気が抜けないから。ベストラップのときはクリアラップがとれたね。でも、マシンのセットはまだもうちょっと気に入ってない部分がある。前回のテストのときにドライで走れていないからちょっとキツイね、データがなくて。午後の予選は雨になってもらいたいな」 No.61 テイボン・トランピオ・FTO(1回目GT300 8位) 中谷明彦「最初レインタイヤで出ていって、すぐインターに替えた。インターで1周だけタイムを計測して、前だけをスリックのコンビネーションにしてみたんだ。でも、コンビネーションが全然ダメだったんで、計測せずにすぐピットに入って、前後ともスリックにしてる。ベストタイムはスリックで出ていっての計測1周目。2周目はひっかかってしまった。1コーナーでダイシン シルビアがコースアウトしてイエローフラッグが出てたからね。最後の20分はファーマンに代わったんだけど、GT500との混走で、タイミングが合わなかったから、タイムの更新はできなかった。ウチは雨が降らなきゃダメだから、晴れてきちゃってツライね。2回目は晴れたら10番手ぐらいだと思うよ」 No.15 ザナヴィARTAシルビア(1回目GT300 1位) 土屋武士「まず井出クンに基準タイムをクリアしてもらって、あとはすぐスリックに換えて、雨が降ってもずっとスリックで No.81 ダイシン シルビア(1回目GT300 15位) No.25 モモコルセ・アペックスMR2(1回目GT300 4位) 新田守男「ドライで走れてよかったです。雨だとダメ、水にのっちゃってどうにもならないから。ボクのときは少し濡れてたけれどスリック。でも高木選手に替わるときにちょうど雨が降ってきちゃったんでハーフウェットでいっちゃったんだよね。それでタイムが伸びなかった。午後晴れてくれれば、まだまだ伸びる要素があります」 特集『ドライバーと暑さ』 真夏のレースではクルマとともにドライバーの暑さ対策も重要となる。暑さと人間の体の関係について、みずからもレーシングドライバーである高橋規一医師にお話を伺った。 「高温の環境のもとで激しいスポーツをすると、体温の上昇をふせぐために大量の水分が汗となって流れます。汗が蒸発するときに気化熱として放熱し、体温の上昇を防ぐのです。発汗によるだけでなく、皮膚の血管が拡張して血液量が増えたり、呼吸数が増えたりして放熱を促進します。これはクルマでいう空冷作用にあたって、まさにラジエターの役割をはたしていると言えます。この人間の体の自己調整機能はある限界までは非常に優秀なんですが、限界を超えて水分が失われてしまうと、血液が濃縮され、脱水症状を起こします。多量の発汗にともなって多くの塩分が失われると、熱痙攣(けいれん)といわれるケイレンが発生し、放置すれば死んでしまいます。また、これらをコントロールしている中枢の温度が約41℃を超えると、熱射病となります。 余談ですが、手足が長いと体重あたりの体の表面積の比率が大きいので放熱効果がよくなります。普通、太っている人は暑がりで痩せている人は寒がりと思われていますが、耐熱性は皮下脂肪だけではなく個人の生育地域にも関係してきます。熱帯住民は温帯住民よりも手足が長く、放熱効果がいいんです。逆に寒冷地帯の住民は体格が大きく手足が短いので、放熱効果が低くなります。 発汗量や汗に含まれる塩分の濃度は、トレーニングによって減らすことができます。これを暑熱適応と言います。鍛えられたスポーツ選手は汗のかきかたも皮膚の表面全部がしっとり濡れ、体全体をクーリングしますが、鍛えていない人は部分的にポタポタ流れ落ちるような汗のかきかたをするんです。レース中のドライバーはクールスーツを着用していても1時間に2リットルの汗をかくと言われています。一般の激しいスポーツや重労働でかく汗でも1時間あたり1リットルというのが通説です。プロドライバーは暑いコックピットのなかで、さらにヘルメット、レーシングスーツを装着するという環境で鍛えられているため、暑さに強いと言えるでしょう。 これだけ大量の汗をかくと、当然水分の補給が必要となります。汗のなかには塩分などのイオンも含まれていますから、これも補給しなければなりません。昔から炭坑や溶鉱炉で働く人たちは水だけではなく塩やミソを舐めていたと言われていますが、これはまさに生活の知恵なんです。いわゆるスポーツドリンクというのも、水に塩分のほか微量のカリウムや糖分を加えたものです。 脱水状態の人には、まず塩分濃度が0.2%の薄い塩水を飲ませ、徐々に濃いものを与えるというのが理想的な水分補給のしかたです。ただし、2%を超えてしまうと尿の排せつが多くなりすぎて体内に水分が維持できなくなるので、それを超えない範囲に収めなければなりません。ちなみに人間の体液はほぼ0.9%、海水は約1.3%です。スポーツドリンクの塩分濃度は0.3%ですので、脱水状態のときは氷や水で少し薄めたほうがいいでしょう。暑い日のドライバーのドリンクもそのようにするといいと思います」 ☆予選2回目終了後 No.910 ナインテンアドバンポルシェ(予選GT300 10位) 余郷 敦「暑いなかでのドライのテストができてないので、予選はキツかったですね。せめてあとコンマ5秒、35秒台はいきたかった。でも決勝はドライでやりたいですね。タイム差は雨のほうが詰まるけど、神経使って走るのはイヤですから。暑くなったら耐久性勝負になると思うので、最後まで走りきりたいです」 No.70 外車の外国屋アドバンポルシェ(予選GT300 18位) 石橋義三「(予選は)まあまあ思ったとおりだったけど、それ以上にヨソが思ったとおりだったみたいだね(笑)。でもウチは決勝に強い外国屋だから。(前回のMINEのように)後ろのほうからスタートしても4位になるからね。とにかく最後まで走るよ」 No.111 JIM GAINER F355(予選GT300 17位) No.21 BP-トランピオ-BMW(予選GT300 12位) 一ツ山康「雨のセットでいっちゃったんでタイムが伸ばせませんでした。ドライセットなら35秒台前半までいけたと思うんですけどね。決勝はドライを想定してセッティングしてますけど、クルマとしては雨のほうがいいですね。それもひどいほうがいい。このクルマはウェットでもへんな動きがなくて、全然怖くないんですよ。トランピオのレインタイヤもすごくいいんです」 No.38 FK/マッシモセルモスープラ(予選GT500 8位) 竹内浩典「ミッションの調子が悪くて、ギアが落ちなくなる症状が出てしまった。肝心のアタックラップもその症状が出てしまいました。テストのときと比べてタイムが出ていないのもそれが原因です。もしトラブルがなかったら、ポールタイムいけるかいけないかくらいまでのタイムは出たと思います。決勝は8番手からなら権利があるし、晴れたら優勝を目指します。ただ、今日みたいな天気になると、レースはすごいことになっちゃうと思う。サバイバルになるとGT-Rが強いしね」 No.355 イエローマジックF355GT(予選GT300 19位) No.32 cdmaOneセルモスープラ(予選GT500 13位) 木下隆之「2回目も雨が降ってくるなんてだれが予想した? クルマのフィーリングがテストのときと変わったのがちょっと気になります。5番手までコンマ3秒差なんで、そんな気にすることはないのかもしれないれど。オーバーステアになってしまったのは、やっぱり気になりますね」 No.100 RAYBRIG NSX(予選GT500 5位) No.19 ウェッズスポーツセリカ(予選GT300 7位) No.14 ホイールショップアルタシルビア(予選GT300 13位) 小宮延雄「テストで壊した足回りを変えてきてたんで心配してましたけど、とくに問題ないです。決勝セットで予選をやったんですが、6位以内をめざしていきます。暑さか雨か、いずれにせよレースは荒れそうなんで、そこに入らないようにしないと。レース中盤からタイムを落とさないようにじわじわ順位を上げていきたいと思います」 岡 寛NISMO監督(No.1 ペンズオイル・ニスモGTR/No.2 ARTAゼクセルスカイライン/No.15 ザナヴィARTAシルビア)「ここで開催された第2戦の予選のときよりもトップとの差は詰まっているので、がんばった甲斐はあったんですけど、ポジションとしては変わりませんでしたね。ただ、ペンズオイル(No.1)は60kg積んでいるわりにはがんばっていると思います。ARTAゼクセル(No.2)とカルソニック(No.12)はアタックのタイミングがよければもう少し上にいけたかな、と思います。ただ、いつもどおり、決勝のタイムは予選タイムほどの差はないし、その差は詰まっているので、明日はおもしろいレースをお見せできると思います。 シルビア(No.15)のほうはフルにおもりを積んでいるんですけど(GT300クラス最大の80kg)、土屋くんも井出くんもがんばってクルマのセットアップはできているし、2番手ということでよかったと思います。最後、81号車(ダイシン シルビア)に逆転されたのは重量の差でしかたないです。(予選は)シルビアのワンツーなので、レースもこのままいけばいいなと思います」 No.6 ESSO Tiger Supra(予選GT500 4位) No.30 綜警McLaren GTR(予選GT500 11位) No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ(予選GT500 2位) No.55 アドバンタイサンポルシェRSR(予選GT300 16位) 田嶋栄一「GT300への参戦は今回初めてなので、メカニックの人たちと相談しながらクルマの方向性を見つけて、なんとか結果を残したいと思っているんです。ポルシェのGT2は何年か乗ってますけどRSRは今回初めて乗ったんです。乗ってから今までなにもいじっていないというくらい乗りやすいんですけど、国産勢やチームメイトの新車と比べると"お馬さん(パワー)"が足りないな、というのは気になります。でも、あるものでがんばるしかないんで、須賀選手と力を合わせてミスなく結果を残していきたいなと思ってます」 No.88 ノマドディアブロGT-1(予選GT500 18位) 和田 久「MINEのレースのときにドライブシャフトのトリポッドジョイントが折れてしまい、そのパーツが間に合わなかったので、富士のテストでは走れませんでした。だから今回ぶっつけだったんですが、新しく投入したタイヤにバランスを合わせきれず、オーバーステアが出てタイムが伸ばせませんでした。1回目はあんなコンディションだったのでバランスもわからなかったんですが、2回目に走り始めたらオーバーだったんですよ。明日の目標は完走。今回は(レース距離が)250kmで燃費も大丈夫なので、手堅く完走したいですね」 No.11 エンドレス アドバン GTR(予選GT500 16位) 木下みつひろ「午前中は5、6番手だったから、あのまま終わればおもしろかった。まあ、決勝では抜かれちゃうけれど、チームが、がんばればいけるっていういい雰囲気になった。ヨコハマタイヤは、セミウェットでのスリックがJTCCのころからいいんですよ。クルマ的にはこうしたい、ああしたいはあるんで、ウォームアップで試してみたい。足回りのトライですね。タイヤ選択は、決勝で暑くなってもいいような硬めの選択です。スタートはボクのほうが多いんですけど、今回はどうなるかな」 No.10 アビリティ・マリオポルシェ(予選GT300 15位) 桧井保孝「昨日の便秘は治ったけれど、エンジンがばらついて咳が出るような風邪の症状が午前中に出て、午後は治って健康なんですけど、今度はロシナンテ(パワー)が足りない。何頭か上のほうで足りないんですよ。スタートは私がさせていただきます。これじゃ上に上がっていけないよ〜。予選の順位も悪いし…。ドライかウェットかはどっちでもいいです」 No.14 ホイールショップアルタシルビア(予選GT300 13位) 古在哲雄「テストは1日しか予定がつかず、午前でクラッシュしてしまってドライセットが出てないんです。今日は、午前は天候がああいう感じで、午後は完璧なドライだったんですが、セットが詰めきれなかったんです。午前は作戦がうまくいった。午後は雨を望んでいたんですが、ワークスのシルビアと差が出ちゃいますね。スタートはたぶん小宮さんです。晴れればクルマが保つかの勝負ですので淡々といきたいです。晴れればフリー走行でドライセットをつめたい」 No.71 シグマテック911(予選GT300 9位) 城内政樹「昨日は、タイヤやブレーキの選択ができていない状態で雨のなかでしたから、グリップが全然なくて苦戦しました。ポルシェのなかで速くないといけないんですが、足の問題なのかどうなのか、雨の状況によっても変わってしまうんです。(予選の)2回目はみんなイコールコンディションだったから一発勝負だったんです。5月のレースでは一発のタイムは出たんですが、タイム落ちがすごくあった。今回はMINEみたいにアベレージを落とさない方向をねらいたいんです。決勝はベストよりアベレージ重視のセットで、表彰台をねらいます。スタートはたぶん自分です」 No.72 オークラRX7(予選GT300 11位) No.77 クスコスバルインプレッサ(予選GT300 4位) 小林且雄「1本目が終わって、テストの時と同じミッションに戻した。谷川がアタックで頑張ってくれて、ウエイト積まない4位がラッキーと言うことで…。決勝は、FTOがストレート速いしくせ者。トラブルがないように決勝は淡々と行きたい」 No.84 アイエーテックシルビア(予選不通過) 袖山誠一「フロント部分がひん曲がってしまってるし、パーツもないんだよね。やれることだけはやるけど、このままだとTIも間に合わないだろうし、もてぎしかないかな」 No.86 BPアペックスKRAFTトレノ(予選GT300 22位) No.25 モモコルセ・アペックスMR2(予選GT300 21位) 新田守男「こんなもんじゃないですかね。テストからストレートが向かい風なんです。これが一番きびしいですね。(予選では)雨のタイミングでははまっているんだよね。決勝の作戦は全然ないです。まずはフリー走行で(クルマの)バランスを取りたい。残り3つのレースはすごくだいじで、今回もポイントは絶対落とせないというのが大前提。もちろん勝ちたいしね。コンディションはドライがもちろんいいです。雨は足がいいところを出せてないんです」 (*このコメント後、高木真一選手が基準タイムをクリアできていなかったことが判明した) ★ポールシッターインタビュー ●GT500クラス・ポールポジション No.36 カストロール・トムス・スープラ ●GT300クラス・ポールポジション No.81 ダイシンシルビア
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