GT INSIDE REPORT
Network Edition
GTC 2000
Round2 ALL JAPAN FUJI GT RACE


No.3



5.4 thu. - Race


TOPICS - JGTC SPEED KING

ストレート最高速計測
練習走行(5月2日)中の最高速を1コーナー寄りピット前から計測(データ提供:TRD)
GT500 TOP10
順位 No Machine Speed
1 88 ノマド ディアブロ GT-1 289.9km/h
2 30 綜警McLaren GTR 289.1km/h
3 2 カストロール・ニスモGT-R 288.3km/h
4 64 Mobil 1 NSX 286.3km/h
5 6 エッソウルトロンタイガースープラ 285.4km/h
6 18 TAKATA童夢NSX 284.4km/h
7 3 ユニシア・ザナヴィスカイライン 284.2km/h
8 100 RAYBRIG NSX 283.7km/h
9 1 ロックタイト・ゼクセルGT-R 283.4km/h
10 8 ARTA NSX 282.8km/h
GT300 TOP6
順位 No Machine Speed
1 81 ダイシンADVANシルビア 268.6km/h
2 910 ナインテンアドバンポルシェ 265.4km/h
3 86 BP・KRAFT・トレノ 263.1km/h
4 31 スーパーオートバックスアペックスMR-S 262.1km/h
5 7 RE雨宮マツモトキヨシRX-7 260.0km/h
6 26 シェルタイサンアドバンGT3R 259.7km/h

No.88 ノマド ディアブロGT-1(GT500最高速トップ)
DIABLO
古谷直広「ピットエンドだからこのスピードですけど、第1コーナー手前だったら300km/hは優に超えていると思います。ただ、いくら(直線の長い)富士といっても前後ともダウンフォースをかけて、コーナーで稼いでいかないと話にならないですからね。ほかのコースは当然ですけど、富士でもストレートよりもダウンフォースかけて100Rでも最終コーナーでも全開でいけるくらいにしないとダメですよ。直線だけ速くてもね…。とりあえずほかで1位をとれないので、直線だけでも1位をとれてうれしいです(笑)」

No.81 ダイシンADVANシルビア(GT300最高速トップ)
大八木信行「それなりの重量(50kg)積んでいるけど、リストリクターをデカくしているので。富士に関してはストレートが長いですから。ま、ねらいどおり、というところです。その結果は出ているな、と思います」
青木孝行「クルマを富士用にするため、ストレートを稼ぐために、レギュレーション上50kg積めばリストリクターを大きくできるんで、今回その方法をとってきたんです。それが数値に現れてきているということだと思います。ただ、50kg積んでいる分のハンデは裏(コーナー)で背負っていると思ってもらっていいです。それをストレートで返しているということです。決勝になるとポルシェもストレートが速くて後ろについてしまうとどうしても抜けないんで、まずはストレートをなんとかということでこういう手段をとってきたわけです」


朝のフリー走行後のコメント(順位はクラス順位)

No.12 カルソニックスカイライン(フリー走行4位)
SKYLINE
本山 哲「決勝のセッティングはいい感じに来てます。いまの走行でもまずまずいい順位でしたしね。今回はぜったいに完走して表彰台に乗りますよ。トラブルの心配もありませんから」


No.30 綜警McLaren GTR(フリー走行2位)
岡田秀樹「(決勝セッティングは)とくに何もいじってないから。昨日のトラブルはメカニックががんばって直してくれた。朝、走った感じでは思ったより油温も上がらないし、悪くなさそう。でもレースは長いからね、どうなるか…。なんとかがんばって上位に入ります」


No.911 ダイヤモンドアドバンポルシェ(フリー走行1位)
Porsche
石原将光「(No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-Rとの接触は)うしろからうちのクルマ(No.910 ナインテンアドバンポルシェ)ともう1台来ているのはわかっていたんで、ずっと右側を走っていたんです。ナインテンのほうは手前で抜いていったんですが、そのあとうしろからぶつかられてしまって…。かなり速度差があったのでちょっと脇によけてはいたんですが…。いちばん速度が落ちるところだったので、こちらのクルマのダメージはそんなにありません。(決勝も)走れると思います。体もなんともありません」
砂子智彦「(トップタイムは)たまたま。みんなが引っかかっただけ。単なる目安ですよ。昨日から悪いことはないし、セットアップも順調に来てる。(接触したのは)Bコーナーの進入。石原さんが普通に走っていたところに正美がドンと来ちゃった。単純にオカマですよ。予選アタックしているわけじゃないんだし、プロならよけなきゃ、とオレは思うよ。クルマは大丈夫だと思う。スタートはオレがいきます。かならずトップで帰ってきますよ」


No.77 クスコスバルインプレッサ(フリー走行3位)
小林且雄「順調ですよ。フルタンクもバランスがいいし、問題ないっすね。ストレートで抜かされないようにするのが課題かな(笑)。クルマを軽くして小さいリストリクターを選んでいるんでね。ほかはクルマが重くて大きなリストリクターだけど」


No.81 ダイシンADVANシルビア(フリー走行4位)
青木孝行「全然走れてないけど、4番手ですか? もうちょっと上だと思ったのに…。昨日から満タン状態も悪くない。予選の2回目で仕上げてきました。大八木さんがスタート。チームの作戦もあるんで、追い上げたいですね」


No.18 TAKATA童夢NSX(フリー走行1位)
脇阪寿一「まぁ、あんなもんでしょう。ウチのクルマはガスを積んだときに速い。予選よりもアドバンテージがあるんじゃないかな。走ってたらちょっと煙臭くなってピットに戻ったけど、大したことじゃないし、だいじょうぶです」(トラブルはベルト関係)


No.1 ロックタイト・ゼクセルGT-R(フリー走行7位)
エリック・コマス「昨日エンジンを交換してクルマはすごくよくなって、今朝のフリー走行で7番手のタイムをマークすることができた。マサミがなるべく多く走れるようにと交代して…。40台近いマシンが走っているわけだからトラフィックも激しいわけで、こういうことも起こりうるということだね。すごい事故に見えたけど、さいわい実際にはそれほど激しいものではなかった。いいときもあれば悪いときもあるよ」


No.35 マツモトキヨシ・トムススープラ(フリー走行6位)
ピエール・ラファネル「昨日(予選後に)エンジンを交換してくれと頼んだんだ。昨日はほんらいのポジションではなかった。ここ富士ではいつも予選では7位から9位に位置していたんだから。昨日、予選のあとチームの3台のマシンのデータを見て、いつもタイムをロスしているのがストレートだとわかった。マシンのダウンフォースは高くないので考えられる唯一の問題はエンジンだった。それで昨日、トヨタにエンジン交換を強く求めたんだ。いまはストレートも問題ないし、それ以外のところでも問題ない。自分のポジションにつけることができた」


No.69 RGS-MIRAGE(フリー走行22位)
スティーブ・ヤング「イギリスからマシンが到着してから準備の時間がなくて、チームは実際には3、4日しか作業に充てる時間がありませんでした。サーキットに入ってからはトラブルの連続で、ひとつを直すとほかに問題が出る。今朝のフリー走行での火災(燃料タンクからオーバーフローしたガソリンに引火)は、第1コーナーに入るところでエンジンがミスファイアしだして、それから最初のシケインでエンジンが完全にカットしてしまいました。つぎのシケインでバックミラーを見たら黒煙が上がっていた。それから炎が見えたので安全な場所を見つけてマシンを止めたんです。大きな炎が見えていたので、走行中のほかのマシンに危険が及ばないようにしなければなりません。ファイアマーシャルがすぐ来てくれて、迅速なすばらしい仕事をしてくれました。ディランタ(・マラガムワ)がマシンの輸送やスポンサーを見つけるためにたいへんな努力をしたにもかかわらず、今回は残念なことになってしまいました。まさに悪夢です」



タイヤメーカーに訊く

ブリヂストン
「今回用意したのは固めのものと柔らかめのものの2種類。柔らかいほうが前回のもてぎでのミディアムにあたります。マクラーレン(No.30)が固いほうを選んでいる以外は全車ソフトです」


ヨコハマ
「GT500用は構造で2種類、コンパウンドで2種類、合計4種類を用意しました。サード(No.39)とバイパー(No.55)はミディアム、エンドレス(No.25)はソフトを選んでいます。サードは2日のテストで十分走れなかったので安全策を採って固いほうにしたんですが、2スティント目はソフトにするかもしれません。今回、新しく来たNo.69はサイズが合わないのでフロントがソフト、リアがミディアムという選択になっています。
 GT300用は1種類。前回のもてぎと同じもので、FFもFRもMRもRRも全車ソフトです。ポルシェはフロントの負担が少ないのでそれに対してはちょっと固いんですが、うまく使ってもらっています」


ミシュラン
「今回は4種類を用意してます。路面温度が下限で15度、上限で40度だろうと想定して、その下限を中心にカバーするものと上限を中心にカバーするもの、その中間のもの、全部の温度域をカバーできる、いわばオールマイティのものの4種類です。選択はクルマによって分かれていまして、No.37がいちばんソフト(下限より)、No.36がハード(上限より)、No.35がオールマイティです。実際の路温が25度前後であれば、どのタイヤでもライフには問題はないと思います」


ダンロップ
「GT500用はソフトとハードがありますが、マクラーレン(No.21)もディアブロ(No.88)もソフト。GT300(No.9、No.86)はミディアムとソフトのうちのミディアムを選んでいます。マクラーレンとハチロクが速いのは、今回の気候とうまくマッチしたということだと思います」



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