2001 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP Round6
SUZUKA GT300km
10.27,28 SUZUKA CIRCUIT

PRACTICE 2001-10-26


練習走行レビュー

FK/マッシモADVANスープラが好走を見せる!
GT300逆転チャンプへ雨宮マツキヨアスパラRX7が絶好調
25 FK/Massimo ADVAN SUPRA

 AUTOBACS CUP 全日本GT選手権第6戦SUZUKA GT300kmの前日練習走行が10月26日に鈴鹿サーキットで行われた。この日は午前と午後にそれぞれ1時間30分ずつの走行セッションが行われた。

SESSION 1(晴、気温19度/路面温度21度、ドライ)
 秋の好天に恵まれた鈴鹿は、絶好のレース・コンディション。走行は午前8時50分よりスタート。10月1、2日に行われた公開テストでも好調だったNSX勢が、このセッションでも好走を見せた。中でもランキング2位につけるNo.1 ロックタイト無限NSXの道上龍が唯一2分を切る1分59秒773を記録してトップタイムとなった。また、No.8 ARTA NSXの金石勝智も2分00秒848で3番手につけた。
 このNSXに割り込んだのが、No.25 FK/マッシモADVANスープラの荒聖治だ。2分00秒353と8月の鈴鹿1000kmでauセルモスープラ(立川祐路)が出した新コースのレコードタイム2分00秒321に匹敵するタイムを記録している。そして、4番手にはNo.36 カストロール・トムス・スープラが、5番手にはNo.12 カルソニックスカイラインと国産GT3車種が並んだ。
 GT300では、No.31 ARTA・アペックスMR-Sの新田守男が、こちらはコースレコードを上回る2分11秒302でこのセッションのトップとなった。そして2番手には、ランキング2位から逆転チャンピオンを狙うNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7が、そして3番手No.3 ユニシアジェックスシルビア、4番手がランキングトップのNo.81 ダイシンADVANシルビアとGT300は4強が並んだ。

7 Amemiya MatsumotoKiyoshi Aspara RX7

SESSION 2(晴、気温21度/路面温度30度、ドライ)
 午後のセッションは13時40分から走行が始まる。気温はわずかに上昇しただけだが、午前より日ざしが強くなり、路面温度は30度まで上がったため午前よりタイムアップした。
 この中で、まず2分を切ったのがNo.18 TAKATA童夢NSX。1分59秒722を記録したのは、ドライバーは前戦から参戦した2001年全日本F3チャンピオンのブノア・トレルイエ。
 だが、このタイムを上回る走りを見せたのが、No.25 FK/マッシモADVANスープラの荒聖治。このNo.25は昨年型のスープラで、パフォーマンスは今年型に較べればやや劣る。だが、アップデートパーツとチームのオリジナルチューンで第4戦の練習走行でもトップタイムを出し、予選でも期待された。しかし、この時は練習走行の最後でクラッシュし、その真価を証明できなかった。今回こそ、予選に繋げられる結果としたいところだろう。
 3番手には、No.30 綜警McLarenGTRのアンドレ・クート。これにNo.1 ロックタイト無限NSX、No.12 カルソニックスカイライン、No.8 ARTA NSXとここまでが新コースのレコードタイム。
 そして7番手には、レコード・ホルダーのNo.38 auセルモスープラ。自らのレコードにはわずかに及ばない、2分00秒349だが、今回のタイムはハンデウエイト100kgを積んでのこと。決勝で3位以上に入賞し、他の成績次第ではこの鈴鹿でチャンピオン決定もありうるが、その期待を感じさせるタイムだろう。
 GT300では、ランキング2位のNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7の山野哲也が2分10秒890と、合同テストに続きレコードタイムを更新して好調さを見せている。2番手はやはりチャンピオンの可能性を残すNo.3 ユニシアジェックスシルビアがつけた。
 ランキング1位のNo.81 ダイシンADVANシルビアはエンジンのトラブルが発生し、午後の走行はキャンセルとなった。これは、決戦での厄払いか、はたまた不安要素か、微妙なところだ。


GT500トップタイム
No.25 FK/マッシモADVANスープラ
荒 聖治「(今日トップタイムでも)明日速くなきゃ意味ないですから。今日は最後にピットアウトしようとしたときタービンがブローしてしまいましたが、クルマはいい仕上がりになってます。(トップタイムを出したときの)コンディションとタイヤが合っていたってことでしょう。そのときも完全なクリアラップじゃなかったんで、予選ではもう少しタイムアップできる余地はあると思います。ロング(ランのテスト)もちょこちょことはやってまして、自分たちなりにはいいバランスになってると思います。とにかく予選ではいちばん前を目指します」

GT300トップタイム
No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7
山野哲也「出ちゃったね、トップタイム。ホント、なんでこれが予選じゃないんだろ(笑)。テストも今日もトップタイムなんでポールポジション獲りに行きますよ。4位なんて狙わない。あとコンマ5秒は速く走れそうな気がする。クルマのセットが決まって、(クリアラップで)ドライバーがちゃんと走れれば、いい形になるでしょう。絶対、勝ちます!」


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