2001 AUTOBACS CUP ALL JAPAN GT CHAMPIONSHIP Round6
SUZUKA GT300km
10.27,28 SUZUKA CIRCUIT

QUALIFY REVIEW 2001-10-27


公式予選 2回目レビュー

ARTA NSXがラストアタックで鮮やか逆転ポール!!
ランキング1位auセルモスープラは11位からスタート
GT300はダイシンADVANシルビアが今季2度目のポール奪取!

8 NSX

 JGTC第6戦SUZUKA GT300kmの予選2回目は、予定通り15時30分から60分間で行われた。この走行時間は、1回目とは逆に両クラス混走、GT300占有、GT500占有の3つセッションの順番で行われる。

 天気は、午前に続き晴れ。だが、サポートレースでのクラッシュなどで若干路面のコンディションが荒れているように思われた。
 だが、混走セッション7分で、早くも暫定ポールのNo.1 ロックタイト無限NSX、道上が2分00秒347を出す。続いて、午前の予選の早々でコースアウトし、ノータイムだったNo.100 RAYBRIG NSXが00秒585を記録し、健在ぶりを現した。さらにNo.8 ARTA NSXも00秒318と、このNSX3台だけがこの混走セッションで00秒台を出した。
 そして、ラスト20分のGT500占有セッションが始まった早々に、なんと暫定ポールのロックタイトが1コーナーでコースアウト。オフィシャルの手を借りてなんとかコースに戻るが、このあとの走行が心配される。タイヤの状況を見ながら、各車ラスト10分ほどから、本格的なタイムアタックに入る。ラスト11分で、No.23 ペンズオイルゼクセルGT-Rの影山正美が1分59秒420と午前のタイムわずかに更新するが、総合の順位は変わらず5番手。
 そしてラスト5分でNo.6 エッソウルトラフロースープラの野田英樹が1分59秒327をだし、このセッションのトップ、総合4番手に入る。
 ラスト2分となり、上位陣が最後の最後のアタックモードに突入。まずは、ロックタイト無限NSXの道上が序盤のスピンを感じさせないアタックで1分58秒528を出して、午前のタイムをさらに短縮。そして、僚友No.18 TAKATA童夢NSXのフィリップが59秒035とロックタイトには届かない。そして、もう残り1分台となったところで、午前2番手のARTA NSXの金石勝智が渾身のアタック。表示されたタイムは1分58秒290! 58秒前半というスーパーラップを決めて、ついにタイミングモニターの頂点に名前を刻んだ。
 このまま予選時間は終了し、これでNo.8 ARTA NSXのポールポジションが決定。金石にとってもJGTC初のポールポジションとなった。ランキング2位のNo.1 ロックタイト無限NSXはランキング首位奪還に期待を持たせる予選2位。一方、ランキング1位のNo.38 auセルモスープラは1分59秒377と午前よりわずかにタイムアップしたが、結局11位と順位は変わらなかった。

81 SILVIA

 GT300クラスは、混走セッションでは上位陣にタイム更新はなし。そして勝負は占有セッションへと進む。そして、セッション残り7分で、No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7の山野哲也が2分10秒358を出し、総合2番手に順位を上げる。山野はさらに10秒294までタイムを詰めるが、順位変わらず。残り4分を切ったところで、トップポジションに飛び出したマシンが現れた。ランキングトップでウエイト80kgを積むNo.81 ダイシンADVANシルビア、青木孝行だ。タイムは2分10秒267と、自らが鈴鹿1000kmで、ノーハンデで出したコースレコードを更新するスーパーラップだ。青木はさらにアタックを続け10秒158まで短縮し、後続を突き放す。同じ頃、No.31 ARTA・アペックスMR-Sが10秒381、No.3 ユニシアジェックスシルビアが10秒333まで詰めるが、結局ダイシンには届かず。これで、No.81 ダイシンADVANシルビアの今季2回目のポールポジションが確定した。
 ランキング2位のNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7は予選3位に留まり、決勝はライバルのダイシンの背後、2列目からスタートすることになった。


GT500ポールポジション
No.8 ARTA NSX
金石勝智「今回はテスト、フリー走行から(クルマが)良かったです。1回目はシフトミスしてあのタイムだったんで、逆転はできると思ってました。2回目は、クルマの状態がより良くなっていたんで、思い切りいけました。でも、テグナーでミスったので、もっと接戦になるかと思ったんですが、コンマ3秒も離せる(実際は0.238秒差)とは思ってませんでした。路面は(サポートレースのクラッシュで)130Rが心配だったんですが、最初中古タイヤでいったときにリアがズルッときてたんですけど、最後はちょっと目をつぶって行きました(笑)。(初のJGTCポールですが?)いやぁ、そりゃ嬉しいですよ。アタックして『トップ、58秒2』って知らされて、ちょうど残りタイム0だったんで、もう1周アタックできたんですが、2コーナーでミスって…。その1周はすごく不安で、(無線で)『誰か来た?誰か来た?』ってずーっと訊いてましたよ(笑)」
土屋圭市「金石のアタックをモニター見ながら亜久里(監督)と一緒に、もうファンになってましたよ(笑)。金石は、もう合同テストからノれてましたからね。決勝は金石には15秒ぐらい離してもらって、オレは楽して優勝という作戦ですね。(金石「え? それが作戦ですか?!(笑)」)」

GT300ポールポジション
No.81 ダイシンADVANシルビア
青木孝行「金曜と予選1回目とクルマの調子が今ひとつで回りに置いて行かれるなぁと。で、セッティングを変えてみたら、それが当たったのがひとつ。それと、予選前に(サポートレースのクラッシュで)コース上にオイルが出たんで、タイムが出せるのは最後になるなと思いましたんで、一番最後まで我慢して、最後にアタックに行きました。アタック1周目で暫定ポールのタイムが出たんですが、1000分か、100分の1秒台の差しかでなかったんで、ちょっと心配だったんでもう1周いって、ちょっとミスしたんですが、これでコンマ1秒くらいタイム短縮できたんです。あとは幸いどこのチームもこなかったんで。アタックラップはクリアだったんで、自分でベストだったと思います」
大八木信行「(2回目の青木のアタック時は)ピットでモニターを見てまして、他のマシンのタイムと見比べて、みんなで(ポールタイムが)出ると確信していました」



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