2001 JAPAN GT RACE
MALAYSIAN ROUND
6.23-24 SEPANG CIRCUIT

QUALIFY REVIEW 2001-06-23

公式予選2回目レビュー

逆転でNo.38 auセルモスープラがポール獲得!
スーパータイムも不満の立川…
GT300はセパン初挑戦のユニシアジェックスシルビアが1位に


 6月23日、16時10分。予定通りに2001 JAPAN GT RACE Malaysian Roundの予選2回目がスタートした。日本の感覚だと午後4時を過ぎれば夕方という感じだが、マレーシアではまだまだ日ざしは十分にある。気温も30度を超えたままだ。

 予選2回目もシリーズ戦同様に、両クラス混走、GT300占有、GT500占有が各20分ずつとうセッションになる。この混走セッションでトップに立ったのは、燃料系のトラブルで予選1回目を走行できなかったNo.8 ARTA NSXだった。タイムは2分1秒864。これにNo.64 Mobil 1 NSX、No.18 TAKATA童夢NSXとNSXが並ぶ。
 そしてGT500占有セッションに入るが、1回目同様に序盤は各車が無理のない走行に終始する。そしてラスト10分となると、アタックが開始された。
 ラスト7分過ぎに、まずNo.21 イエローコーンマクラーレンGTRが2分1秒018でトップとなる。これがタイムアップ・ショーの幕開けだった。

 ラスト5分になると、No.100 RAYBRIG NSXが2分0秒383と0秒台に入れてトップを奪うが、ここからめまぐるしく上位の名前が変わっていく。1分も経たないうちにNo.64 Mobil 1 NSXが1分59秒954とこの2回目最初のアンダー2分となる。だが、即座にNo.18 TAKATA童夢NSXが59秒875を叩き出してNo.64から首位を奪う。
 だが、これでもトップ争いは終わらない。ラスト3分を回ったところで午前中2位に甘んじたNo.38 auセルモスープラの立川祐路が1分59秒184と、暫定ポールタイムをも上回るスーパーラップを決めてトップに立つ。
 このタイムをうち破るべくラスト2分で勝負を掛けたのがNo.22 ザナヴィヒロトGT-Rのミハエル・クルムだ。クルムも59秒574を出すが、わずかに及ばず2番手。そしてチェッカー直前にNo.6 エッソウルトラフロースープラの脇阪寿一もアタックをするが、59秒708と、自らの午前の暫定ポールタイムも上回れずに3番手に終わった。これで予選は終了。

 この結果、ポールポジションはNo.38 auセルモスープラとなった。2位にはNo.6 エッソウルトラフロースープラとフロントローにスープラが並ぶ。この後方に、No.22 ザナヴィヒロトGT-RとNo.18 TAKATA童夢NSXとスカイライン、NSXがピタリとつけることになった。No.88 ノマドディアブロJGT-1はマシンの修理が間に合わず、結局予選を1度も走行する事が出来なかった。

 GT300クラスは、混走セッションでNo.31 ARTA・アペックスMR-Sが2分12秒408でトップ。これにNo.77 クスコスバルインプレッサが続く。
 占有セッションに入って7分過ぎにクラス暫定ポールのNo.3 ユニシアジェックスシルビアの井出祐路が2分11秒628を出して、この2回目でもトップに立つ。井出はさらに11秒319までタイムを刻む。最終的にこのタイムがこの予選2回目のクラス1位となるが、午前の自らのタイムに及ばなかった。
 占有セッション中盤にNo.31 ARTA・アペックスMR-Sも11秒867と午前以上のタイムを出して2番手。だが、占有セッション終了直前にNo.77 クスコスバルインプレッサの2分11秒795でNo.31をかわして2番手になった。

 予選2回目の結果は、1位No.3シルビア、2位にNo.77、No.31となった。予選1回目に2位のNo.900 MT900Rはエンジンにトラブルがあって、結局2回目は走行できなかった。
 予選総合結果としては、GT300クラスポールは、ドライバー2人ともにセパン初挑戦のNo.3 ユニシアジェックスシルビアが獲得。2位にはNo.900 MT900Rで、JGTCでのベストリザルトとなる。3位にはNo.77 クスコスバルインプレッサ、4位No.31 ARTA・アペックスMR-Sとなった。

 明日の決勝レースでは、この予選上位1、2、3位にウエイトハンディが搭載される。GT500クラスでは、1位のNo.38 auセルモスープラに50kg、2位のNo.6 エッソウルトラフロースープラに30kg、No.22 ザナヴィヒロトGT-Rが20kgとなる。GT300では、No.3 ユニシアジェックスシルビアが30kg、No.900 MT900Rが20kg、No.77 クスコスバルインプレッサが10kgとなる。

ポールポジション
No.38 auセルモスープラ
立川祐路「(ポールを)獲っちゃいました。竹内さん、あとはよろしくお願いします。アタックは、裏ストレート手前とS字でミスっています。竹内さんは"(ポールを獲りに)いくな"って言うし、(佐藤正幸)社長は"いけ"って言うし、ボクの気持ちもちょっとアタック全開モードになっていませんでした。それでミスしたので、ちょうど2〜3番手だと思ったんですけど。6号車がなにも考えずに(笑)もっと来るかと思ってたましたしね」
竹内浩典「オレは明日、もう18周でピットに戻ってくる(笑)。50kg積んだら富士の練習にはなると思うけど、ここではけっこう効くんじゃないかな。レースでは(後続を抑えて)スクールでも作りましょうか」

GT300ポールポジション
No.3 ユニシアジェックスシルビア
井出有治「(明日は)勝ちたいです。今回初めてここに来たんですけど、そうとう辛いと聞いているので、覚悟してやりたいと思っています」
柳田真孝「(レースは過酷になりそうだが早く寝るか?)いや、今日は井出さんに連れられて街に行く予定です(笑)。いえ嘘です、早く寝ます(笑)。(ライバルは、どこになりますか?)午前のタイムでは上位3台くらいが非常に接近していますから、やはりNo.900のモスラーと、No.31でしたっけ、MR-Sが気になりますね」




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