2002 AUTOBACS JGTCRound2
ALL JAPAN FUJI GT RACE
5.3,4 FUJI SPEEDWAY
PRACTICE 2002-05-02

練習走行


1 SUPRA
チャンピオンが勝利に向け好発進
auセルモスープラがレコードタイムでトップに
GT300はユニシアジェックスシルビアがベストラップ

 ゴールデンウィークのまっただ中の5月2日、富士スピードウェイでは2002 AUTOBUCS JGTC第2戦を明日に控え、公式練習走行日が行われた。走行は両クラス混走で、1時間ずつ2回が行われた。

SESSION 1(曇り、気温17度/路面温度20度、ドライ)
8 NSX
 第1セッションの走行は午前11時55分から。上空は薄い雲に覆われるが雨の気配はなく、さわやかな天候となった。今回エントリーしている46台のうちNo.33 United UKYO SUPRAはエントリー取り消し。No.87 HKS CLKはマシンの完成が遅れて出走せず、コース上には44台のマシンが出ていった。午前中行われたサポートイベントの影響でヘアピン先からダンロップコーナー手前までオイル処理のあとがあったが、路面コンディションに大きな影響はなかった。通常、予選前日の練習走行は1時間半ずつ2回だが、今回は1時間ずつ。各車あわただしくセッティングの確認、タイヤ選択を進めていった。
 セッション序盤、ラップタイム上位を占めたのはNSX勢。No.8 ARTA NSX、No.18 TAKATA童夢NSXが1分25秒台でトップ2に並ぶ。その後、No.1 auセルモスープラ、No.39デンソーサードスープラGTなども1分25秒台を記録。一方、開幕戦で下位に沈んだNo.6エッソウルトラフロー スープラは走行開始から約25分後、コースアウト。赤旗中断の原因を作ってしまう。約10分後に再開。その後はNo.1、No.8に続いてNo.16無限NSXもタイムアップ。この3台が1分24秒台に入れている。
 GT300クラスではNo.3 ユニシアジェックスシルビアが序盤からトップ。これにNo.62 Vemac R&Dダンロップ320Rが続く。Vemacは今回が実戦デビューとなるが、先日のSUGO合同テストから引き続いて好タイムをマークした。3番手には開幕戦で優勝したNo.31 ARTAアペックスMR-Sが続いた。

3 SILVIA

SESSION 2(晴れ、気温26度/路面温度33度、ドライ)
6 SUPRA
 第2セッションは午後2時40分すぎ、予定よりわずかに遅れて開始。午前中、空を覆っていた薄雲もすっかり晴れ、気温は26度まで上昇した。このセッションで最初に1分25秒台を記録したのはNo.1 auセルモスープラ。午前中出遅れていたNo.6 エッソウルトラフロー スープラがこれに続き、ようやく1分25秒台に入れてきた。開始から18分たったところでNo.1が1分24秒台をマーク。これをエッソが更新すると、直後にauセルモが再更新。スープラどうしのタイムアップ合戦となった。このときauセルモがマークした1分24秒197は従来のコースレコードを上回っている。この後、1分24秒台に入れてきたのはNo.30 綜警McLaren。2台のスープラに続きこのセッション3番手につけた。もう1台のマクラーレン、No.76 イエローコーンマクラーレンGTRも、No.8 ARTA NSXを間に挟んで5番手。今回、マクラーレン勢は好調のようだ。残り約15分となったところでNo.35 プロジェクトμエスペリアスープラがコースアウト。コース上にパーツを落としたために赤旗中断。約10分後に再開されたが、この後タイムアップする車両はなかった。
2 NSX
 GT300クラスは序盤からNo.2 BOSSベルノ東海AR・NSXがトップを占める。1分32秒629は第1セッションとの通算でも2番手となる好タイム。これにNo.71シグマMR-S、No.31 ARTAアペックスMR-Sが続く。中断からの再開後、No.910 910ロデオドライブアドバンGT3Rが1分32秒台に入れ、このセッション3番手につけたところで走行終了となった。今回がデビューとなるNo.4 ZIPSPEED CORVETTEは両セッション合計で23周しか周回せず、1分47秒799を出すにとどまった。またNo.17 Kosei SPIRIT MR-Sは第1セッション中に発生したミッショントラブルの修復がまにあわず、第2セッションには出走しなかった。


No.1 auセルモスープラ(GT500/総合1位)
立川祐路「クルマは順調です。バッチリじゃないですか? 午前中はもう少しトラクションがほしいような感じだったんですけど、インターバルで少しセットアップを変えたらよくなりました。ベストタイムは、今回用意されている2種類のタイヤのうち固いほうで出したものです。ソフトの時は引っかかってしまいました。気温もかなり上がっていましたし、このコンディションだと固いほうがフィーリング的にもいいですね。予選よりはレースに重点を置きたいので、固いのを選んだほうがいいかもしれません」
No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300/総合1位)
山野哲也「テストから、開幕戦より車重が重くてリストリクターが大きい仕様(1150kg/38.0φ)で走っていますが、クルマはすごく乗りやすいですね。富士のテストでもTIの開幕戦でも、前後バランスが決まっていなかった影響でアンダーが出たりオーバーが出たり不安要素があったんですけど、今日はそういうことが全然なくて安心して攻めることができています。長谷見さんが中心になってデータを解析して下さって、その結果ボクも柳田選手もそれぞれいいところ悪いところがあるのがわかりました。とにかく早く長谷見さんに優勝をプレゼントしたいですね」



練習走行総合結果 | 2002.05.02 | 天候:晴 | コース:ドライ | 富士スピードウェイ 4.400km
Po No C-Po Machine Driver Session 1 (Lap) Session 2 (Lap) Tire WH
1 1 500-1 auセルモスープラ 竹内浩典/立川祐路 1'24.528 17/26 1'24.197 10/30 BS
2 8 500-2 ARTA NSX 土屋圭市/金石勝智 1'24.809 10/19 1'25.122 6/26 BS
3 16 500-3 無限NSX 伊藤大輔/D.シュワガー 1'24.832 8/26 1'25.859 28/28 BS 10
4 6 500-4 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 1'25.589 12/19 1'24.845 10/30 BS
5 30 500-5 綜警McLaren 岡田秀樹/黒澤治樹 1'25.688 6/20 1'24.864 15/31 DL
6 39 500-6 デンソーサードスープラGT J.デュフォア/織戸 学 1'25.049 8/16 1'25.486 19/20 YH 30
7 76 500-7 イエローコーンマクラーレンGTR 服部尚貴/田嶋栄一 1'26.659 13/22 1'25.378 14/30 DL
8 64 500-8 Mobil1 NSX 松田次生/R.ファーマン 1'26.031 17/25 1'25.546 15/30 BS 70
9 12 500-9 カルソニックスカイライン 星野一義/田中哲也 1'25.550 5/22 1'25.969 10/22 BS +1
10 100 500-10 RAYBRIG NSX 光貞秀俊/金石年弘 1'25.562 14/25 1'25.855 17/32 BS
11 23 500-11 カストロールピットワークGT-R 影山正美/E.コマス 1'25.659 8/19 1'26.346 23/24 BS
12 36 500-12 トクホン トムス スープラ 土屋武士/W.ガードナー 1'25.667 6/23 1'26.515 33/34 MI
13 18 500-13 TAKATA童夢NSX S.フィリップ/R.ライアン 1'25.906 4/21 1'25.708 11/30 BS 50
14 37 500-14 ZENT トムス スープラ 黒澤琢弥/P.モンティン 1'26.300 13/21 1'25.717 13/28 MI +1
15 22 500-15 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲/M.クルム 1'25.837 7/23 1'26.696 27/28 BS
16 35 500-16 プロジェクトμエスペリアスープラ 影山正彦/脇阪薫一 1'26.524 12/18 1'25.904 10/15 DL +1
17 25 500-17 FK/マッシモADVANスープラ 山路慎一/G.リース 1'26.566 19/23 1'26.306 11/27 YH
18 88 500-18 ノマド ディアブロ JGT-1 M.アピチェラ/和田 久 1'29.887 12/18 1'35.884 2/2 DL
19 3 300-1 ユニシアジェックスシルビア 山野哲也/柳田真孝 1'32.489 8/27 1'33.153 30/30 YH 10
20 2 300-2 BOSSベルノ東海AR・NSX 高橋一穂/渡辺 明 1'33.849 9/25 1'32.629 9/31 YH +1
21 62 300-3 Vemac R&Dダンロップ320R 柴原眞介/密山祥吾 1'32.859 4/12 1'33.517 6/7 DL
22 31 300-4 ARTAアペックスMR-S 新田守男/高木真一 1'32.902 11/19 1'33.050 10/21 BFG 50
23 71 300-5 シグマMR-S Guts城内/澤 圭太 1'33.484 17/23 1'32.928 11/29 DL
24 910 300-6 910ロデオドライブアドバンGT3R 松田秀士/A.ウィルコック 1'33.529 13/24 1'32.931 27/27 YH +1
25 19 300-7 ウェッズスポーツMR-S 田中 実/後藤 聡 1'33.089 5/20 1'33.832 11/21 YH +1
26 81 300-8 ダイシン ADVAN シルビア 大八木信行/青木孝行 1'34.185 9/24 1'33.202 29/30 YH 20
27 55 300-9 イクリプスタイサンADバイパー 山田英二/清水 剛 1'33.369 12/19 1'33.672 6/29 YH +1
28 7 300-10 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 松本晴彦/谷口信輝 1'33.837 13/24 1'33.411 29/29 YH
29 24 300-11 EndlessタイサンアドバンGT3R 福山英朗/木下みつひろ 1'33.951 11/17 1'33.446 6/19 YH 40
30 77 300-12 クスコスバルインプレッサ 小林且雄/谷川達也 1'34.459 9/17 1'33.722 8/28 YH
31 86 300-13 プロジェクトμ・クリスタルMRS 長島正興/松田晃司 1'33.831 13/24 1'33.804 6/9 DL +1
32 17 300-14 Kosei SPIRIT MR-S 松永まさひろ/滑川 健 1'34.272 5/10 未出走 YH +1
33 15 300-15 AMPREX BMW M3GT 橋本元次/C.クワン 1'35.052 19/19 1'34.331 5/21 BFG
34 9 300-16 ARCいじけむしぽるしぇ 下島洋介/竹中正信 1'35.931 12/22 1'34.342 11/23 YH +1
35 26 300-17 PLUSe タイサン アドバン GT3R 木下隆之/西澤和之 1'36.736 8/11 1'34.391 18/29 YH
36 28 300-18 MY&CタイサンADVAN GT3R 砂子塾長/山岸 大 1'36.172 9/20 1'34.627 21/21 YH +1
37 21 300-19 ダンロップ BMW M3GT 一ツ山康/菊地 靖 1'34.819 13/20 1'34.900 5/21 DL
38 61 300-20 Asports R&D ダンロップGT3R 黒澤 翼/宮川やすお 1'36.204 11/19 1'36.212 7/22 DL +1
39 5 300-21 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MT 玉中哲二/桧井保孝 1'37.425 12/13 1'36.248 5/12 YH
40 911 300-22 PCJケルンテンBORO GT3R 平川 晃/芳賀重光 1'36.368 17/21 1'36.657 29/30 YH +1
41 70 300-23 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三/P.バンスクート 1'36.985 7/22 1'37.081 4/22 DL +1
42 360 300-24 ダンテール・フェラーリ 西澤誠剛/佐々木孝太 1'37.091 7/22 2'01.707 3/3 DL +1
43 63 300-25 レイジュンR&DダンロップGT3R OSAMU/中川隆正 1'37.383 11/15 1'52.785 7/8 DL +1
44 4 300-26 ZIPSPEED CORVETTE 山本俊之/吉田 泉 1'56.925 9/10 1'47.799 7/13 DL
87 500 HKS CLK 山西康司/五十嵐勇大 未出走 未出走 MI

タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BFG:BFグッドリッチ
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/+1:性能引き上げ措置(1ランク)

※SESSION 1 赤旗中断(1回目:10分間、2回目:計測時間51分経過時点で終了)
※SESSION 2 赤旗により17分間中断



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