■練習走行 Mobil 1 NSXが総合トップを奪ってセパン勝利を狙う! だが、トクホントムスとauセルモも侮れないタイムだ GT300はBOSSベルノ東海AR・NSXが最上位に 2002 AUTOBACS全日本GT選手権シリーズ第4戦となる「TMTOUCH JAPAN GT CHAMPIONSHIP MALAYSIA」の開催を前日に控えた、6月21日にマレーシアのセパン・サーキットで公式公開練習が行われた。この日は午前と午後に1時間30分ずつ行われた。
この後、このタイムを上回るマシンは現れず、並みいるNSXを押さえてトクホントムススープラがこのセッションのトップとなった。2番手はMobil 1 NSX、3番手No.16 無限NSX、4番手No.18 TAKATA童夢NSX、No.100 RAYBRIG NSXと、トップ以外はNSXが並んだ。 GT300クラスは、No.62 Vemac R&Dダンロップ320Rが2分12秒564でトップ、ARTAアペックスMR-Sが12秒756で2番手に。終盤に前戦の優勝したNo.3 ユニシアジェックスシルビアが12秒564、No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7が11秒876とVemacを上回るタイムを記録。これでこのセッション唯一11秒台を出した雨宮マツモトキヨシアスパラRX7がトップになった。
セッション序盤に午前も好調だったNo.64 Mobil 1 NSXのファーマンが2分00秒445とついに00秒台に入れて、トップとする。これにNo.1 auセルモスープラが01秒189で続く。 セッション終盤にNo.18 TAKATA童夢NSXが01秒187を出して2番手まで上がってくるが、結局、Mobil 1 NSXには届かない。だが、これでNSXがこのセッションの1−2となった。この後にauセルモスープラを挟んで、No.16 無限NSX、No.8 ARTA NSX、No.100 RAYBRIG NSXと続き、このセッションもNSXが速さを示した。 セッションも残り2分を切ったところで、スピンしてコース上でストップしたマシンが出たために、走行が中断。走行時間としては1分ほど残っていたが、このまま終了となった。 午前の走行と合わせての総合トップはNo.64 Mobil 1 NSX、2位がTAKATA童夢NSXとなった。だが、この日のトップタイムは、昨年に立川祐路(auセルモスープラ)が記録したポールタイム(コースレコード)1分59秒184に届かずに終わった。理由としては、コースコンディションがいまひとつだったようだ。セパンはレースの開催回数が少ないため、コースはややダスティな状況で、ホコリが飛び、路面にゴムが乗ってくるまではペースが今ひとつという感触を多くのドライバーが訴えていた。 GT300では、序盤にNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7が2分11秒790と、早くも午前のベストを上回る。そして、No.62 Vemac R&Dダンロップ320Rも11秒249を記録して、最上位を入れ替える。No.3 ユニシアジェックスシルビアも11秒266まで詰めて、Vemacに続く。このまま、上位陣で終わるかに思えたが、終盤にNo.2 BOSSベルノ東海AR・NSXの渡辺明が2分11秒100を叩き出して、一気にトップに立つ。結局、このままセッションが終了し、BOSSベルノ東海AR・NSXが今日のクラス総合トップとなった。 また、この日のお昼には現地プレス向けにコマス、ガードナー、ファーマンの3人を招いての英語での記者会見が開かれた。決勝への戦略やマシンのこと、セパンの印象などまだレースディではないながら集まった25人ほどのプレスからの質問に答えた。
タイヤ略号=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BFG:BFグッドリッチ WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/+1:性能引き上げ措置(1ランク)/+2:性能引き上げ措置(2ランク)
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