■公式予選レビュー
連続チャンピオンをターゲットに入れろ! auセルモスープラが今季初ポールポジション GT300はVemac R&Dダンロップ320Rが他を圧倒!! 7月27日、予定より5分遅れて午後3時35分からAUTOBACS JGTC第5戦富士の予選2回目が行われた。 開始時の気温は31度、路面温度は44度。上空に雲が出始めためか路面温度は下がり、コンディションは悪くないようだ。最初の20分間はGT500、GT300両クラス混走のセッション。1回目にトラブルで十分走れなかったNo.23 カストロールピットワークGT-R、No.12 カルソニックスカイラインなどが意欲的に飛び出していく。GT500の上位陣は1分26秒台での走行。決勝でのラップタイムはこのあたりがめどになりそうだ。GT300クラスはNo.24 EndlessタイサンアドバンGT3Rを先頭に4台が1分34秒台に入った。なお、No.6 エッソウルトラフロー スープラ、No.18 TAKATA童夢NSX、No.36トクホン トムス スープラはこの時間帯は走行しなかった。 20分経ってGT300クラス専有の走行に。ここでは1回目にトラブルにみまわれたNo.17 Kosei SPIRIT MR-Sが1分34秒台を出し、問題は解消したことをうかがわせる。専有時間に入って7分目、No.3 ユニシアジェックスシルビアの柳田真孝が1コーナーでコースアウト、最初のアタックをふいにしてしまうが、さいわい復帰はできた。この時点で上位を争っていたのはNo.910 910ロデオドライブアドバンGT3、No.77クスコスバルADVANインプレッサなどだが、その後No.24 EndlessタイサンアドバンGT3Rが1分32秒993でトップを逆転。1回目と2回目の通算でも2番手に躍り出る。1回目トップだったNo.62 Vemac R&Dダンロップ320Rがコースインしたのは残り5分を切ってから。アタック1周目で1分32秒172をたたき出し、はやくも1回目のタイムを上回る。その直後、No.3 ユニシアジェックスシルビアの柳田真孝が1分32秒894を出しNo.24から2番手の座を奪うが、No.62は1分31秒765までタイムアップ。クラスポールを確定的にする。この2台にNo.81 ダイシンADVANシルビアの青木孝行が続き、1分32秒924で通算3番手に。その後ろ、4番手のNo.24までが1回目のタイムを上回り、1分32秒台に入れた。5番手以下は1回目のタイムで、No.71 シグマMR-S、No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3Rまでがトップ6となった。 残り20分でGT500専有の時間に入り、各車コンディションの確認にコースイン。だが本格的なタイムアタックには入らないままピットに戻り、コース上にはつかの間の静寂が訪れる。残り8分を切ってNo.18 TAKATA童夢NSXを先頭にふたたびコースイン。最後のアタック合戦に入る。リーダーボードのトップはNo.37 ZENTトムス スープラ、No.39デンソーサードスープラGT、No.16無限NSXの順に入れ替わるが、いずれも1回目のタイムは上回れなかった。そのなかでNo.76イエローコーンマクラーレンGTRの服部尚貴が1分25秒345までタイムを詰めて1回目のタイムを更新。No.30綜警McLarenの黒澤治樹も1分25秒357を出してこれに続いた。 残り2分、No.25 FK/マッシモADVANスープラの荒聖治がポール奪取をかけて最後のアタックに入るが1分25秒台。予選1回目の自己ベストを上回ることができない。結局、このセッションで1回目のタイムを上回ったのはマクラーレン2台のほか、1回目にアタックできなかったNo.23 カストロールピットワークGT-R、No.12カルソニックスカイラインなど少数にとどまり、No.1 auセルモスープラが1回目のタイムで今季初のポールポジションを奪取した。以下、2番手No.25 FK/マッシモADVANスープラ、3番手No.22 ザナヴィ ニスモGT-Rが1回目、2回目通算でのトップ3となった。
左から、立川祐路・竹内浩典(auセルモスープラ)、柴原眞介・密山祥吾(Vemac R&Dダンロップ320R)
猛暑の中、auセルモスープラが暫定トップに! V6搭載ザナヴィニスモGT-Rが3位につける!! やっぱり速いっ!GT300はVemac R&Dダンロップ320R 7月27日、静岡県・富士スピードウェイで2002 AUTOBACS全日本GT選手権(JGTC)第5戦JAPAN SPECIAL GT CUPの公式予選日となった。 公式予選1回目は11時30分に開始。この時点での気温は32度、路面温度は48度と、昨日から引き続いての猛暑。最初の20分間はGT500専有のセッションで、No.39 デンソーサードスープラGTからコースインしていく。No.39は3周目に1分25秒781を出し、最初のターゲットタイムとなる。10分すぎ、No.16 無限NSXが1分25秒725でこれを逆転。アタックを担当したのは道上龍で、今回がケガから復帰してのJGTC今季初レースとなる。その直後、No.33 United UKYO SUPRAが1分25秒616でトップを奪う。こちらのアタック役は今回が国内デビュー戦となる下田隼成が務める。この時点でコースインしているのは5台ほどだったが、残り5分を切って各車続々コースイン。 No.76 イエローコーンマクラーレンGTRの服部尚貴、No.25 FK/マッシモADVANスープラの荒聖治、No.22 ザナヴィ ニスモGT-Rの本山哲、No.1 auセルモスープラの立川祐路などが激しいアタック合戦を繰り広げる。最初に1分25秒を切ったのはNo.1 立川の1分24秒971。これをNo.25の荒が1分24秒920で逆転するが、No.1の立川は1分24秒729で再逆転。結局、専有時間終了時のトップ3はNo.1、No.25、No.22の順となった。4番手はNo.36トクホン トムス スープラ、5番手がNo.18 TAKATA童夢NSXで、これがNSX勢のトップ。シリーズランキングトップのNo.64 Mobil 1 NSXは110kgのウェイトハンディが重く、15番手に沈んだ。またNo.23 カストロールピットワークGT-RとNo.12カルソニックスカイラインはマシントラブルによりタイムアタックができなかった。 その後、GT300クラスの走行がスタート。こちらは最初から多くのクルマがコースインし、そのなかでNo.31 ARTAアペックスMR-S、新田守男が出した1分33秒602が最初のターゲットタイムとなる。これを逆転したのはポルシェ勢で、No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3Rの余郷敦、No.24 EndlessタイサンアドバンGT3Rの木下みつひろ、No.910 910ロデオドライブアドバンGT3Rの松田秀士らが1分33秒台前半のタイムでトップ3を占める。ここに割り込んだのがNo.71 シグマMR-SとNo.81 ダイシンADVANシルビア1分33秒137だったが、残り6分でNo.62 Vemac R&Dダンロップ320Rがコースイン。計測1周目であっさり1分32秒597を出し、悠々とトップを奪った。ランキングトップのNo.3 ユニシアジェックスシルビアは6番手とどまっていたが、残り1分を切って柳田真孝が1分33秒038を出し、2番手にジャンプアップした。この結果専有終了時の順位はNo.62、No.3、No.24、No.71、No.81の順となった。ランキング2番手のNo.31 ARTAアペックスMR-Sは1分33秒366で8番手。また昨日トラブルに見舞われたNo.4 ZIPSPEED CORVETTEは出走せず。エントリーを取り消した。 最後の20分間は混走のセッション。路面温度は52度まで上昇し、まだ上がりそうだ。各チーム、セカンドドライバーの基準タイムクリア、決勝セッティングの確認など、それぞれのテーマをこなしていく。GT500専有の時間帯にアタックできなかったNo.12カルソニックスカイラインとNo.23 カストロールピットワークGT-Rも走行し、とりあえず基準タイムはクリアした。開始から4分ほど経ったとき、最終コーナーでNo.17 Kosei SPIRIT MR-Sがスピン。巻き込まれそうになったNo.18 TAKATA童夢NSXがいったんコース上にストップするが、安全を確認してそのまま走行を続けた。No.17はいったんピットに戻って再コースインするが、直後の1コーナーでコースアウト。グラベルでストップした。その後は大きなトラブルなどはなく、セッション終了となった。
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