■公式予選レビュー
服部尚貴VS土屋武士! イエローコーンマクラーレンGTRが初ポールをゲット! Vemac R&Dダンロップ320Rが貫禄の今季4回目のポール 9月14日、ツインリンクもてぎでAUTOBACS JGTC第6戦の予選2回目が行われた。 予定どおり15時20分に開始。午前中、降るでもなくぱらついていた雨は完全に上がり、メインストレートはドライに。ただし、コントロールタワーでは「WET」看板が提示される。開始時の気温は21度、路面温度は23度。 ここでまずトップに立ったのは1回目と同じくNo.62 Vemac R&Dダンロップ320R。これにNo.26 PLUS eタイサンアドバンGT3R、No.31 ARTAアペックスMR-Sと、予選1回目にも上位にきた車両が続く。これを破ったのはNo.5 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MT。1分56秒177と、従来のコースレコードを上回るタイムで1回目、2回目通算でのトップを奪う。その後、No.5の三船剛は1分55秒905までタイムアップ。ライバルを突き放しにかかるが、No.26の余郷敦が1分55秒888でこれをはばむ。ここからタイムアタック合戦が俄然白熱。No.31、No.77クスコスバルインプレッサなどが1分56秒代前半を連発、さらに上位をうかがう。だが、やはり最後はこのクルマ。No.62の柴原眞介がアタック1周目であっさりと1分55秒499を出すと、次の周には1分55秒388まで詰め、3戦連続、今季通算4度目のクラスポールを奪った。 なお、GT500クラスのNo.87 HKS CLK、GT300クラスのNo.4 ZIPSPEED CORVETTEはともに予選通過基準タイムをクリアできなかった。(No.87の決勝レースへの出走については、決勝日のフリー走行結果により判断されることとなった)
左から、田嶋栄一・服部尚貴(イエローコーンマクラーレンGTR)、柴原眞介・密山祥吾(Vemac R&Dダンロップ320R)
ドライ?ウェット?微妙な路面状態 難コンディション下でトクホン トムス スープラが暫定ポール! それでもGT300はVemac R&Dダンロップ320Rが1番時計 9月14日、栃木県・ツインリンクもてぎで2002 AUTOBACS全日本GT選手権(JGTC)第6戦MOTEGI GT CHAMPION RACEの公式予選日となった。 予選1回目はサポートレース中断の影響から、予定より5分遅れの10時45分から始まった。開始時点では路面は濡れてはいないが、上空は雲に覆われ、気温は20度、路面温度22度にとどまる。最初の20分はGT500の専有セッション。いつ降り出すかわからない状況のため各車とも最初から積極的にアタックを開始するが、5分後、No.25 FK/マッシモADVANスープラがコースアウト。回収のため赤旗中断となる。ここまでのトップ3はNo.64 Mobil 1 NSX、No.76 イエローコーンマクラーレンGTR、No.88 ノマドディアブロJGT-1の順だが、タイムは1分50秒台。想定される予選タイムにはおよばない。 約5分後に再開。ここでNo.100 RAYBRIG NSX(光貞秀俊)が1分48秒065を出し、最初のターゲットタイムとなる。最初に1分48秒を切ったのはNo.16 無限NSXの道上龍で、1分47秒442でトップに立つ。直後にNo.18 TAKATA童夢NSX(セバスチャン・フィリップ)が1分46秒931までタイムを詰め逆転。その後、No.39 デンソーサードスープラGT(ジェレミー・デュフォア)、No.6 エッソウルトラフロー スープラ(脇阪寿一)、No.36 トクホン トムス スープラ(土屋武士)、No.30 綜警McLaren(黒澤治樹)らが次々1分47秒台までタイムアップ、上位はめまぐるしく入れ替わる。ここから抜け出したのはNo.36で、GT500専有時間残り3分で1分46秒858でトップを奪った。残り1分を切ったところでNo.23 カストロールピットワークGT-R(影山正美)がコースアウト。赤旗が提示され、そのままGT500のセッションは終了となった。けっきょく、暫定ポールはNo.36が獲得。以下、No.18、No.30、No.6、No.39と続き、コースアウトの前のラップで1分47秒423を出していたNo.23が6番手で、スカイライン勢のトップとなった。 No.23の回収が済んだ後、GT300専有のセッションが始まるが、その直前からグランドスタンドに傘の花が咲き始める。細かな雨が降り出し、路面もわずかに濡れ出す状況。スリックタイヤでコースインしていった各車はあちこちでスピンを喫するが、いずれも自力で復帰。まずは2分11秒台での慎重な周回となる。上位陣のタイムが2分7秒台まで上がってきたところでNo.66 ORC with REVOLUTION RX7がコースアウト。グラベルでスタックし赤旗中断となる。約5分後に再開。走行ラインが徐々に乾き始め、各車一気にタイムアップ。No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3Rが2分を切ると、No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7が1分58秒台、ふたたびNo.26が1分57秒台とトップが次々入れ替わる。この混戦に決着をつけたのは、やはりNo.62 Vemac R&Dダンロップ320R。あっさりと1分56秒882を出し、悠然と暫定クラスポールを奪った。 その後、混走のセッションに入るが、GT300各車はNo.62にせまるべくさらにタイムアタック。タイムアップを果たしたNo.77 クスコスバルインプレッサ、No.31 ARTAアペックスMR-Sがそれぞれ暫定2番手、3番手にジャンプアップ。専有セッションでタイムを出せなかったNo.24 EndlessタイサンアドバンGT3Rがこれに続く4番手で、ポルシェ勢トップとなった。いっぽう、GT500の上位陣には変動はなく、No.22 ザナヴィ ニスモGT-Rがグラベルでストップしたところでセッション終了となった。
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