2002 AUTOBACS JGTCRound7
CP MINE GT RACE
10.26,27 CP MINE CIRCUIT
QUALIFY REVIEW 2002-10-26

公式予選レビュー


Qualify #2 公式予選2回目(晴れ、気温17度/路面温度19度、ドライ)
64 NSX
チャンピオン争いも逆転するぞ!
Mobil 1 NSXが圧倒的タイムで逆転ポールを決める!!
GT300もNSXだ!BOSSベルノ東海AR・NSXが予選1位

 公式予選2回目は午後3時、定刻どおりスタート。予選1回目終了直後から降り出した雨は上がったが、上空は大半が雲に覆われ、気温は17度、路面温度は19度と1回目より大きく下がった。セッションはGT500、GT300両クラス混走から開始され、GT500クラスでは午前中に若干マシントラブルが出たNo.23 カストロールピットワークGT-Rがまっさきに飛び出していく。上位陣は予選1回目の混走セッションと同じく1分24秒台での周回となるが、No.30 綜警McLaren、No.8 ARTA NSXなどが1分23秒台をマーク。その後No.16無限NSXや、予選1回目では15番手に沈んでいたNo.6 エッソウルトラフロー スープラ、さらにNo.18 TAKATA童夢NSXなども1分23秒台に入れ、決勝へ向けてのセッティングが順調に進んでいることをうかがわせる。混走セッション終了間際、No.64 Mobil 1 NSXが1分23秒363でトップに。一方、1回目に暫定ポールを奪ったNo.36 トクホン トムス スープラは12番手にとどまっており、逆転の可能性を感じさせた。
 20分後、GT300専有セッションがスタート。まずはNo.5 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MTが1分29秒428を出し、このセッションでのトップに立つ。数分後、No.2 BOSSベルノ東海AR・NSXが1分28秒798でこれを逆転。その後さらに1分28秒605までタイムを詰め、1回目との通算でもトップに立った。これにNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7が1分28秒790で続くが、その直後、No.3 ユニシアジェックスシルビアがマシン底部から出火。火はすぐに消し止められたがマシンがコース上にストップしたため赤旗中断となる。コース上に大量のオイルが流れたため処理に時間がかかり、再開されたのは20分後。このころから上空の雲は切れ、コース上にも日が差しはじめるが、秋の日はすでに西に傾き、気温は上がらないままだった。暫定クラスポールを奪われたNo.62 Vemac R&Dダンロップ320Rはこれを取り返すべくアタックに出ていくがコースアウト。逆転できずに終わる。No.24 EndlessタイサンアドバンGT3Rが1分28秒861を出し、このセッション3番手に上がったところでGT300専有セッションが終了。けっきょく、このセッションでのトップ3はNo.2、No.7、No.24の順。通算ではNo.2がクラスポール、No.62が2番手、No.7が3番手。以下No.55イクリプスタイサンADバイパー、No.24の順となった。なお、予選1回目でクラッシュしたNo.70外車の外国屋ダンロップポルシェは修復が間に合わず2回目は走行しなかった。

 その後、午後4時ちょうどからGT500のセッションに入る。No.87 HKS CLKをのぞく19台がコースに出ていくが本格的なアタックに入るチームはなく、10分すぎにはほとんどのマシンがいったんピットに戻る。その後No.87も走行を開始。残り5分を切って各車いっせいにアタックに入り、まずはNo.30 綜警McLarenが1分22秒436でトップを奪うと、No.35プロジェクトμエスペリアスープラが1分22秒230でこれを逆転。その後、No.23カストロールピットワークGT-R、No.37 ZENTトムス スープラ、No.18 TAKATA童夢NSX、No.76 イエローコーンマクラーレンGTRなどが続々と1分22秒台をマークする。ただし、いずれもNo.36 トクホン トムス スープラの1回目のタイムを上回ることはなく、このままNo.36のポール獲得が決定するかと思われたが、これをひっくり返したのがNo.64 Mobil 1 NSX。1分21秒980までタイムを詰め、ポールを奪ってみせた。けっきょく、このセッションでのトップ6はNo.64、No.16、No.35、No.37、No.30、No.8の順。1回目との通算ではNo.64がトップ、以下No.36、No.16、No.35、No.37、No.30という順になった。スカイライン勢ではNo.22ザナヴィ ニスモGT-Rの10番手が最上位だった。
2 NSX

No.64 Mobil 1 NSX(GT500ポールポジション)
ラルフ・ファーマン「ポールポジションを獲れる自信はありました。コースに出たオイルの心配より、午前中に降った雨が心配でした。雨で路面が濡れたことで(2回目のタイムが)全体的に遅くなるんじゃないかと思ってましたが、それがなかったことが良かった。本当に路面が乾いて良かったと思います。チームもいい仕事をしてくれて、午前から午後の間にさらにクルマも良くしてくれ、それが今回のポール獲得に繋がったと思います。ただ、GTでは強いライバルチームが多くて難しいかもしれませんが、がんばってタイトルを狙いたいと思います」
松田次生「(ウエイトは重いと思いますが?)70kgというウエイトを感じさせないくらい、ブレーキもコーナリング性能もいい状態になっています。僕が乗ったときは決勝セットで走ったんですけど、フィーリングも良かったしタイヤのタレもいい状態で、結構レースも行けそうだなと。厳しいレースになるとは思いますが、優勝を狙っていきたいと思います」
No.2 BOSSベルノ東海AR・NSX(GT300ポールポジション)
渡辺 明「昨日から走ってずいぶん悩んだ。金曜は1回目の走行でリアのメインドライブシャフトが壊れて、その後はラジエターホースがはずれて2回目で30秒0。まだセット決まってない段階で、『(タイヤの)内圧だけあわせてくれ』で、行っちゃったらそれだけで28秒6が出たんだ。いやぁ、気持ちよかったよ、ポールが獲れて! うちは、楽しむチームなんでオーナードライバーの高橋さんに明日が終わったら、楽しく有意義な気持ちにさせてあげたいね(笑)」
高橋一穂「金曜はあんまり走れなくて、しかもMINEは初めてなんです。渡辺さんはタイヤの内圧と言っていたんですが、確認する前に(*63にぶつかって)終わってしまったんです。明日は、表彰台を狙っていきたいですね」

Drivers
左から、松田次生・R.ファーマン(Mobil 1 NSX)、渡辺 明・高橋一穂(BOSSベルノ東海AR・NSX)



Qualify #1 公式予選1回目(晴、気温23度/路面温度28度、ドライ)
オレたちを忘れるな!
トクホン トムス スープラがMobil 1 NSXを抑え暫定ポール!
GT300のVemac R&Dダンロップ320Rはわずか2周でクラスポール

 公式予選1回目は定刻どおり午前10時30分に始まった。開始時点での気温は23度、路面温度は28度と、前日にひきつづきこの季節としては高め。予報では雨も心配されたが、この時点ではほぼ快晴でのスタートとなった。最初の20分間、GT500クラスのセッションではNo.23 カストロールピットワークGT-Rを先頭にコースイン。最初のアタックでNo.36 トクホン トムス スープラが1分22秒350と、前日のベストタイムを上回り、リーダーボードのトップに立つ。No.39 デンソーサードスープラGT、No.25 FK/マッシモADVANスープラなどスープラ勢がこれに続くが、専有時間帯残り5分あまりとなったところで各車いっせいにタイムアップ。No.30 綜警McLarenが1分22秒690で2番手に上がると、No.22 ザナヴィ ニスモGT-R、No.37 ZENTトムス スープラなどがこの後に続く。残り3分、No.36は2セット目のニュータイヤに履き替え1分22秒061までタイムアップ。これを攻略しようとNo.22、No.64 Mobil 1 NSXがアタックをかけるが、No.22は1分22秒569、No.64は1分22秒179。さらに終了間際、No.16 無限NSX、No.8 ARTA NSX、No.76 イエローコーンマクラーレンGTRなどもタイムを上げたが、No.16が1分22秒478、No.8が1分22秒660、No.76が1分22秒604で、いずれもNo.36には届かなかった。けっきょく、No.36が暫定ポール。以下、No.64、No.76、No.16、No.22の順で専有セッションを終えた。

 GT300クラス専有セッションは、開始後3分ほどでNo.31 ARTAアペックスMR-Sがコースアウトと、波乱を予感させる幕開けとなる。この時点でのトップはNo.19 ウェッズスポーツMR-Sで、以下No.55 イクリプスタイサンADバイパー、No.77 クスコスバルインプレッサなどが1分29秒台で続く。最初に1分28秒台に入ったのはNo.55で、その後No.28 DIRECTIONタイサンADVAN GT3R、No.86 プロジェクトμ・クリスタルMRSなども1分28秒台に入れた。ここで前日トップのNo.62 Vemac R&Dダンロップ320Rがようやく始動。1周だけのアタックで1分28秒719を出し、トップを奪う。数分後、No.70 外車の外国屋ダンロップポルシェがコースサイドにクラッシュ。同じころNo.17 Kosei SPIRIT MR-Sもマシントラブルによりコースサイドにクルマを止めたためタイムアップはむずかしい状況となったが、専有時間終了間際、No.71シグマMR-Sが4番手にジャンプアップ。けっきょくNo.62、No.55、No.86、No.71、No.28までが1分28秒台でトップ5を占めた。

 その後の20分間は両クラス混走の時間帯。GT500クラス上位は1分24秒台から25秒台での周回となる。なかではNo.76 イエローコーンマクラーレンGTR、No.22 ザナヴィ ヒロトGT-R、No.16 無限NSXなどが1分23秒台まで入れているのが目立った。GT300クラスは1分30秒台から31秒台でのラップが中心。ランキング上位を争うNo.3 ユニシアジェックスシルビア、No.31 ARTAアペックスMR-Sはそれぞれ13番手、11番手に沈み、とくにNo.31は数度のスピンを喫するなどマシンの不調に苦しんでいる。
 終了直後、サーキット上空はにわかに雨雲に覆われ、突然の雨。気温も急激に下がり、予選2回目のコンディションが心配される状況となった。

No.36 トクホン トムス スープラ(GT500 予選1回目トップ)
土屋武士「雨が降る可能性もあったし、昨日も一昨日も走るたびにヘアピンやシケイン、最終コーナーなどでオイルが出ていたので、予選2回目の最後、いっぱいマシンが走った後に路面が良くなる保証はないですよね。それに今朝は、メインストレートが向かい風ではなかったですし、ウチは気温が下がるとタイムが上がらない。そういうことを総合的に考えて2セット使ってしまうほうがいいのではないかと判断しました。アタック自体は2回とも完璧でしたね。2セット目は、最初よりも路面のホコリが取れたぶんでコンマ3秒上がったと思います。予選2回目は、昨日の練習を見るかぎりあんまりみんなタイムが上がらないような気もしますが、(#64の)ラルフ(ファーマン)が速いからなぁ。向こうはポールをねらってくると思うので、2回目はラルフの邪魔をして走ろうかな(笑)」
No.62 Vemac R&Dダンロップ320R(GT300 予選1回目トップ)
柴原眞介「燃料は10リッターも入っていない状態ですが、それでやっとこのあいだのレース(もてぎ)の満タンぐらい(の重さ)です。午後はほか(のタイム)が上がってくるからもう1回(アタックを)やります。昨日のタイムを目標にアタックしたけれどコンマ1秒ぐらい届かなかったんで、クリアしたいですね。(暫定ポールは)ホントの1アタックでした。周りにも助けられてクリアラップがとれました」



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