2002 AUTOBACS JGTCRound8
SUZUKA GT300km
11.16,17 SUZUKA CIRCUIT
QUALIFY REVIEW 2002-11-16

公式予選レビュー


Qualify #2 公式予選2回目(晴れ、気温14度/路面温度16度、ドライ)
6 Supra
ファーマン、ワンミスでポールを失う!!
エッソウルトラフロースープラがチャンプへの最短距離に!
GT300は午前のタイムでユニシアジェックスシルビアがポール確定

 予選2回目は予定どおり15時ちょうどからはじまった。開始時点での気温は14度、路面温度は16度と、1回目よりむしろ下がっている。走行はまず混走から開始。各車、決勝セッティングのチェックのため、混雑したコースに続々と入っていく。GT500クラスの上位は1分58秒台から2分前後での周回。最上位はNo.18 TAKATA童夢NSXで、以下No.100 RAYBRIG NSX、No.1 auセルモスープラまでが1分58秒台をマークしている。GT300クラスの上位は2分10秒台。No.3ユニシアジェックスシルビア、No.5 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MT、No.71シグマMR-Sなど予選1回目に上位だったマシンがここでも上位を占めた。この時間帯、No.64 Mobil 1 NSX、No.8 ARTA NSXがシケインでスピンを喫するが、すぐに復帰。ことなきをえた。

 15時20分、コントロールタワーで「GT300」ボードが提示され同クラスの専有走行がスタート。各車、まずは1回使ったタイヤでコンディションとマシンの確認をし、いったんピットイン。タイヤを新品に交換してアタックに出ていく。専有時間帯の10分すぎ、No.77 クスコスバルADVANインプレッサが1コーナー外側のグラベルでストップするが、牽引されて復帰。黄旗が解除された後、No.71 シグマMR-Sが2分07秒317と、1回目のタイムを上回るが通算でのポジションは3番手でかわらない。その後、No.62 Vemac R&Dダンロップ320Rが2分07秒904までタイムを上げ、チャンピオンを争うNo.31 ARTAアペックスMR-Sを抜いて5番手に上がった。そのNo.31はアタック中にドライブシャフトを破損。タイムを上げられずに終わってしまう。
 15時40分、「GT500」ボードが提示され、GT300の各車がピットに戻る。結局、No.3 ユニシアジェックスシルビアが暫定ポール・タイムを更新するものは現れず、ユニシアジェックスのポールポジションが確定した。
 ランキングトップのNo.62 Vemac R&Dダンロップ320Rは予選5位に終わり、ユニシアジェックスがポール獲得で1ポイントを追加。これで、ともに69ポイントで決勝を迎えることになった。一方、ランキング3位のNo.31 ARTAアペックスMR-Sは予選6位と予選ではポイントを縮めることができず、決勝レースも3列目と厳しい位置からのスタートとなった。

 続いてGT500クラス占有時間となるが、こちらも序盤は様子見。2〜3周するといったんピットに戻り、走行を続けるクルマはほんの数台になった。残り10分あまりとなったところでNo.100 RAYBRIG NSXがタイムアップ。1分56秒727で予選1回目の9番手から6番手までポジションを上げる。その直後、No.18 TAKATA童夢NSXが1分56秒000をマーク。通算での2番手に飛び込んでくる。続いてNo.37 ZENTトムス スープラも1分56秒390で4番手に。残り2分、『No.64 Mobil 1 NSX 1分55秒740』というタイムがタイミングモニターの最上位に表示され、サーキット全体がどよめく。予選1回目トップだったNo.6 エッソウルトラフロー スープラはそのあとアタックに入り、1回目のタイムを0.001秒縮めるがNo.64には届かないまま。これでNo.64がポールポジション獲得か、と思われた。だが、次の瞬間、このタイムは取り消されてしまった。No.64のラルフ・ファーマンはこのタイムを出した周にシケインをショートカットしていたのである。結局、ポールポジションはNo.6 エッソウルトラフロー スープラが獲得。2番手はNo.18 TAKATA童夢NSX、No.64 Mobil 1 NSXは予選1回目のタイムで総合3番手となった。ランキング2番手のNo.1 auセルモスープラは予選5番手。ランキング3番手のNo.16 無限NSX(伊藤)は9番手、ランキング4番手のNo.100 RAYBRIG NSX(光貞)は予選7番手につけている。なお、GT500クラスのNo.87 HKS CLKとGT300クラスのNo.4 ZIPSPEED CORVETTEは、ともに予選通過基準タイムをクリアできなかった。

3 Silvia

No.6 エッソウルトラフロー スープラ(GT500ポールポジション)
脇阪寿一「結果を見て分かるとおり、クルマは完璧でした。ポールポジションは意識してなかったんですけれど、予選上位3台の1ポイントを取りたいと考えてました。それがポールポジションとなったというだけです。ポジションが2位と聞いた時点で、もう少し踏んでいったんですけど、最後にシフトミスしてタイムが延びなかったんですが、ものすごいクルマが暴れて面白かったです。(このポールで)僕らとしても自信に繋がったと思いますし、これはライバルにとっても非常に大きなプレッシャーになってると思います。いつものような平常心で行ければいけるような気がしてます」
飯田 章「チームとしてもトヨタとしてもベストな状態で鈴鹿のレースを迎えられたので、本当にいいクルマになったと、最終戦を思いっきりいける状態になっています。(auセルモとは3ポイント差になったが)3点じゃ差の内にはいりませんから。同じハードウェアに乗ってるわけですし。とにかくもうガンガン行きます」
No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300ポールポジション)
柳田真孝「今日のアタックは気持ちよった。自分では納得いかなかったところもありますが、満足です。予選2回目はちょっと…、(2分)6秒台を狙っていったんですが、なんかクルマが前に進まなくてタイムアップできなかったのは不満です。レースはチャンピオン掛かってるんですけど、自分たちの仕事をすれば、おのずと結果はついてくると思うんで、チャンピオン争いだからって力を入れようというのではなくて、いつもどおりの自分のドライビングスタイルを守ることを心がけていきたいと思います」
山野哲也「クルマはいい感じですよ。クルマのグリップ力が上がっているという印象を持ちました。ここに来るまでは結構緊張もあったんですけれど、走り始めるとそれほどでもないですね。(予選の)ポジション的にも彼(柳田)がいいところに持ってきてくれたので、この勢いで走っていけば、必ずチャンピオンがとれると思う。いつもの仕事をしていけば最後に笑えると思います」

Drivers
左から、飯田章・脇阪寿一(No.6)、柳田真孝・山野哲也(No.3)



Qualify #1 公式予選1回目(晴、気温13度/路面温度18度、ドライ)
驚速!チャンピオンへ王手か?!
エッソウルトラフロースープラがレコードで暫定ポール
GT300はユニシアジェックスシルビアが1位に

 2002 AUTOBACS JGTC最終戦・鈴鹿GT300kmの予選1回目は、予定どおり10時30分に始まった。開始時点での気温は13度、路面温度18度と、前日の午後とほぼ同じくらい。上空にやや雲はあるものの陽射しは強く、2回目にはもっと路面温度が上がってくることが予想される。

 走行はGT500クラスから開始されたが、はじまって5分ほどはNo.39 デンソーサードスープラGT、No.87 HKS CLKなど数台がコースインしたのみ。No.39が1分57秒台のタイムを連発し、とりあえずのターゲットタイムとなる。10分をすぎてようやくランキング上位勢がコースイン。No.64 Mobil 1 NSXが最初のアタックで1分56秒217を出してトップに躍り出る。これに続きNo.37 ZENTトムス スープラ、No.1 auセルモスープラなども1分56秒台を出すが、これらを一気に抜き去ったのがNo.6 エッソウルトラフロー スープラの脇阪寿一。1分55秒811という驚異的なタイムで暫定ポールを奪ってみせた。
 20分すぎからGT300の専有走行がスタート。No.5 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MTの三船剛が最初のアタックで2分8秒104を出しまずトップを奪うと、2周目に2分7秒205までタイムアップ。No.3 ユニシアジェックスシルビア、No.71 シグマMR-Sなどがこれに続いて2分7秒台を出す。No.62 Vemac R&Dダンロップ320Rもアタックに出るがデグナーでアウトにはらみ、逆転はならず。その後、No.3が2分7秒121までタイムを上げ、暫定クラスポールを確定させた。
 最後の20分はGT500、GT300混走のセッション。各チーム、セカンドドライバーの完熟走行と決勝へ向けてのセッティング確認に出ていく。そのなかで、専有時間帯に予選通過基準となるタイムをクリアできていなかったNo.87 HKS CLKとNo.360ダンテール・フェラーリはタイムアタックを敢行。No.360はこれをクリアするが、No.87は0.9秒ほど届かなかった。また、前日1周もできなかったNo.4 ZIPSPEED CORVETTEも大幅にタイムを上げたが、結局このセッションでは基準に到達できなかった。その後、デグナーでNo.15 AMPREX BMW M3GTがコースアウト。さらに130Rからシケインにかけて、No.66 ORC with REVOLUTION RX7が漏らした冷却水に乗って数台がスピンしたため赤旗中断。約12分間の処理作業後に再開される。その後、終了間際にNo.63 レイジュンR&DダンロップGT3R、No.28 DIRECTIONタイサンADVAN GT3Rが相次いでコースアウトするが、黄旗が提示されたまま終了となった。

 最終的なこのセッションの順位は、GT500クラスがランキングトップのNo.6 エッソウルトラフロー スープラ、以下No.64 Mobil 1 NSX、No.8 ARTA NSX、No.1 auセルモスープラ、No.18 TAKATA童夢NSX、No.37 ZENTトムス スープラの順。スカイライン勢ではチャンピオンの可能性を残すNo.22 ザナヴィ ニスモGT-Rの10番手がトップ。GT300クラスはランキング2位のNo.3 ユニシアジェックスシルビアがクラス暫定ポール。以下はNo.5 BANPRESTO CAR倶楽部マッハ号MT、No.71 シグマMR-Sがトップ3に並び、ランキングトップのNo.62 Vemac R&Dダンロップ320Rは暫定6番手、ランキング3番手のNo.31 ARTAアペックスMR-Sは暫定5番手となった。

No.6 エッソウルトラフロー スープラ(GT500 予選1回目トップ)
脇阪寿一「よかったねェ、ホッとした。コレで(午後との)総合でもトップ3に入って1ポイント獲れると思う。アタックはひさびさによかったよ。今までのレースでは、ブレーキがロックするから手前で減速してなんとかまとめていたんで予選はああいうポジションだったけど、今日はまともにアタックできたね。2回目も、もちろんポールをねらうよ」
No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300 予選1回目トップ)
柳田真孝「GT500の時間帯に寿一さん(No.6)が55秒台に入っていたので、今日はコンディションがいいんだろうな〜と思いつつアタックに行きましたが、まさかあんなにグリップするとは思いませんでした。でも、2回目はみんなもっとタイムを出してくると思いますし、安心はできません。昨日はエンジンにトラブルがありましたが、それも今日は問題ありませんね」



BACK
HOME
JGTC.net

Copyright 2002 JGTC.net. http://www.jgtc.net