JGTC.net | 2003 Round2 Practice

　5月2日、2003年AUTOBACS全日本GT選手権第2戦を行う富士スピードウェイで前日練習走行が行われた。今日は全国的に好天に恵まれ、サーキットも過ごしやすい一日だった。

　練習走行1回目は10時05分から、1時間30分の予定で開始された。好天に恵まれ、気温23度、路面温度27度と絶好のコンディションとなった。予報では、この週末はずっとこの好天が続くとのこと。この日の走行データがそのまま予選、決勝でも生かせることになるため、各チームともタイヤの選定やマシンのセッティングに意欲的に取り組んだ。なかでも序盤から積極的にタイムを出しにいったのがNo.22 モチュールピットワークGT-R（影山正美／R.ライアン組）で、8周目に1分24秒663をマーク。その後エンジントラブルが発生し10周で走行を止めたものの、結果的にこれがこのセッションのベストタイムとなった。その他の上位陣はNo.38 auセルモスープラ（竹内浩典／立川祐路組）、No.25 ADVANスープラ（J.デュフォア／野田英樹組）、No.1 エッソウルトラフロースープラ（脇阪寿一／飯田章組）などだが、この時点では1分25秒を切ることはなかった。

　開始から45分ほど経ったころ、100RでNo.111 ARKTECHダンロップGT3がコースアウト。回収のため赤旗中断となる。約10分後に再開。ここでNo.36 WOODONEトムススープラ（土屋武士／E.コマス組）がタイムアップ、1分24秒907をマークする。しかし5分ほどで1コーナー外側にNo.5 BANPRESTO B-1マッハ号GT 320Rがストップ。再度赤旗が提示される。約5分間の中断後に再開され、残り時間20分弱の走行となる。ここでNo.25のジェレミー・デュフォアが1分24秒839までタイムアップ。このセッション2番手となる。今回、No.25は荒聖治がル・マン24時間の事前テスト走行のため欠席。野田英樹が代役を務めている。けっきょくこのセッションでのベスト3はNo.22、No.25、No.36の順。ここまでが1分24秒台で、NSX勢はNo.16 G'ZOX無限NSX（伊藤大輔／T.コロネル組）の1分25秒232が最速となった。

　GT300クラスは前回1-2フィニッシュを飾ったNo.24 EndlessタイサンアドバンGT3R（A.ウィルコック／浅井亮博組）、No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3R（山路慎一／西澤和之組）がここでも好調。序盤から1分33秒台をマークする。No.24の余郷敦も荒と同じくル・マン24時間事前テストのため日本を離れており、代役にはアダム・ウィルコックが入っている。その後、このタイムを上回ったのがNo.2 リニューカー・ベルノ東海NSX（高橋一穂／渡辺明組）とNo.77 クスコスバルADVANインプレッサ（小林且雄／谷川達也組）で、最終的にはNo.77の1分33秒052が最速。以下、No.2、No.26、No.24と続き、クラス12番手までが1分33秒台に入った。

　2回目の走行は予定よりやや遅れ、14時35分に開始された。開始時点での気温は22度、路面温度は30度。決勝レースもほぼ同じ時間帯に行われることになるため、このセッションは決勝を想定したロングランテストを行うチームが多かった。

　開始から約10分経過したとき、No.15 AMPREX BMW M3GTが1コーナーでコースアウト。回収のため5分あまり中断される。中断前の段階ではNo.38 auセルモスープラとNo.23 ザナヴィニスモ GT-R（本山哲／M.クルム組）が1分25秒台。そのほかは1分26秒台から27秒台で走行していた。No.38は再開後さらにタイムアップ。1分24秒580と、1回目にNo.22 モチュールピットワークGT-Rが出したベストタイムを上回ってくる。これをさらに上回ったのがNo.37 ZENTトムススープラ（黒澤琢弥／M.アピチェラ組）。前回の成績が振るわず性能引き上げ措置を受けているためもあるが、順調にテストメニューをこなし、1分24秒489までタイムを詰めてきた。開始から約55分後、1コーナーでNo.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Zがコースアウト。約8分間の赤旗中断となる。

　再開後、残り時間30分となったところでフラッグタワーに「300」ボードが提示される。今回、試験的に練習走行でもクラス別の走行時間帯が設けられることになり、まずはGT300クラス専有の走行が15分間行われた。ここで大きくタイムアップしたのがNo.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Zで、まず1分32秒631でこのセッションのトップタイムを記録すると、その翌周には1分32秒273までタイムアップ。2番手は、その直前までクラス別リーダーボードのトップにいたNo.31 RECKLESS MR-S（佐々木孝太／後藤聡組）。3番手タイムはここがデビュー2戦目となるNo.11 JIM RodeoDriveアドバンF360（松田秀士／田中哲也組）がマークした。

　残り15分、GT500クラスの専有走行がスタート。ここでは各チーム予選モードでの走行となる。まずNo.38 auセルモスープラが1分24秒034をマーク、昨年のこのレースで脇阪寿一（エッソウルトラフロースープラ）がマークしたコースレコードを非公式ながら上回る。これが午前、午後を通算してのベストタイム。これに続いたのがNo.39 デンソーサードスープラGTの1分24秒361、No.35 プロジェクトμエスペリアスープラの1分24秒422で、中断前にタイムを出したNo.37と合わせ、ブリヂストン、ヨコハマ、ダンロップ、ミシュランと、装着タイヤの異なるスープラが4台、1分24秒代前半のタイムで並ぶ結果となった。NSX勢ではNo.16 G'ZOX無限NSX、No.18 TAKATA童夢NSX（道上龍／S.フィリップ組）などが予選を想定しての走行を行ったが、No.18の1分24秒858がベスト。このセッションの7番手にとどまった。

練習走行総合結果 | 2002.5.2 | 天候：晴 | コース：ドライ | 富士スピードウェイ 4.400km


1	38	500-1	auセルモスープラ	竹内浩典立川祐路	1'25.121	9/34	1'24.034	21/38	BS	10
2	39	500-2	デンソーサードスープラGT	D.シュワガー織戸　学	1'25.574	10/32	1'24.361	27/34	YH
3	35	500-3	プロジェクトμエスペリアスープラ	服部尚貴脇阪薫一	1'26.714	21/33	1'24.422	29/31	DL
4	37	500-4	ZENT トムススープラ	黒澤琢弥 M.アピチェラ	1'25.313	5/35	1'24.489	15/37	MI	+1
5	1	500-5	エッソウルトラフロースープラ	脇阪寿一飯田　章	1'25.034	11/30	1'24.645	17/37	BS	60
6	22	500-6	モチュールピットワークGT-R	影山正美 R.ライアン	1'24.663	8/10	1'24.741	14/26	BS
7	25	500-7	ADVANスープラ	J.デュフォア野田英樹	1'24.839	16/27	1'25.176	12/38	YH	10
8	18	500-8	TAKATA童夢NSX	道上　龍 S.フィリップ	1'25.402	4/34	1'24.858	39/41	BS	20
9	36	500-9	WOODONE トムススープラ	土屋武士 E.コマス	1'24.907	23/33	1'26.339	39/41	MI
10	23	500-10	ザナヴィニスモ GT-R	本山　哲 M.クルム	1'25.229	12/31	1'24.947	38/40	BS	50
11	12	500-11	カルソニックスカイライン	B.トレルイエ井出有治	1'25.784	14/29	1'24.973	18/40	BS
12	16	500-12	G'ZOX無限NSX	伊藤大輔 T.コロネル	1'25.232	6/32	1'25.389	32/33	BS	10
13	76	500-13	イエローコーンマクラーレンGTR	五十嵐勇大田嶋栄一	1'27.024	5/17	1'25.712	28/30	DL
14	100	500-14	RAYBRIG NSX	加藤寛規光貞秀俊	1'25.983	28/33	1'26.966	10/33	BS	+1
15	64	500-15	Mobil1 NSX	松田次生小暮卓史	1'26.711	10/27	1'26.395	17/24	BS
16	8	500-16	ARTA NSX	土屋圭市金石年弘	1'26.669	6/16	1'26.609	37/38	BS	+1
17	62	500-17	Vemac R&Dダンロップ350R	柴原眞介密山祥吾	1'29.089	9/15	1'27.593	8/10	DL
18	88	500-18	ノマドディアブロ JGT-1	古谷直広 WADA-Q	1'34.170	16/17	1'30.808	23/27	DL
19	3	300-1	ハセミスポーツ・エンドレス・Z	木下みつひろ柳田真孝	1'33.965	14/17	1'32.273	23/25	YH	10
20	31	300-2	RECKLESS MR-S	佐々木孝太後藤　聡	1'34.725	4/9	1'32.836	21/36	BFG	20
21	11	300-3	JIM RodeoDrive アドバンF360	松田秀士田中哲也	1'33.388	16/24	1'32.904	16/25	YH	+1
22	9	300-4	正義の味方覆面レーサーX MT	菅　一乗筒井克彦	1'33.524	10/32	1'33.010	22/26	YH
23	77	300-5	クスコスバルADVANインプレッサ	小林且雄谷川達也	1'33.052	25/32	1'33.383	29/30	YH
24	2	300-6	リニューカー・ベルノ東海NSX	高橋一穂渡辺　明	1'33.172	17/34	1'33.977	22/38	YH	10
25	26	300-7	PLUS e タイサンアドバン GT3R	山路慎一西澤和之	1'33.233	10/13	1'33.657	9/15	YH	30
26	5	300-8	BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R	玉中哲二三船　剛	1'33.815	16/17	1'33.241	15/31	YH
27	24	300-9	EndlessタイサンアドバンGT3R	A.ｳｨﾙｺｯｸ浅井亮博	1'33.383	26/32	1'33.242	28/32	YH	50
28	43	300-10	ARTA Garaiya	新田守男高木真一	1'33.420	5/24	1'33.280	11/26	BFG
29	34	300-11	DENTAIRE MR-S	西澤誠剛松田晃司	1'33.466	6/16	1'34.139	5/10	BFG	+1
30	19	300-12	ウェッズスポーツMR-S	青木孝行田中　実	1'34.225	20/27	1'33.480	23/28	YH
31	69	300-13	FK / Massimo ADVANポルシェ	山岸　大位高　敬	1'35.153	6/28	1'33.745	16/32	YH
32	15	300-14	AMPREX BMW M3GT	橋本元次 C.クワン	1'33.959	13/30	1'36.612	4/12	BFG
33	7	300-15	雨宮マツモトキヨシアスパラRX-7	谷口信輝大井貴之	1'33.974	24/26	1'34.349	30/31	YH
34	71	300-16	シグマMR-S	Guts城内澤　圭太	1'34.221	9/37	1'33.983	28/35	DL
35	910	300-17	910 BORO アドバンポルシェ	平川　晃宮川やすお	1'34.498	27/35	1'34.201	32/33	YH
36	17	300-18	Kosei SPIRIT MR-S	松永まさひろ長島正興	1'34.720	10/30	1'35.272	14/31	YH	+1
37	61	300-19	R&DスポーツダンロップGT3R	勝間田敦岸　剛之	1'36.413	12/28	1'34.920	24/29	DL
38	81	300-20	ダイシンADVANシルビア	星野一樹植松忠雄	1'36.992	26/28	1'34.931	10/32	YH
39	55	300-21	ECLIPSE タイサン ADVANバイパー	山田英二木下隆之	1'35.928	15/28	1'35.179	21/22	YH	+1
40	51	300-22	C-WEST･AUTOSTAFF･ADVANｼﾙﾋﾞｱ	尾本直史加藤正将	1'35.998	26/29	1'36.660	11/27	YH
41	21	300-23	ダンロップ BMW M3GT	一ツ山康滑川　健	1'36.523	15/23	1'37.173	8/9	DL
42	911	300-24	高見沢バイタルポイントGT3R	高見沢一吉砂子塾長	1'36.636	21/33	1'36.695	9/30	YH
43	111	300-25	ARKTECHダンロップGT3	飯島寛也芳賀重光	1'38.370	14/14	1'36.718	15/22	DL
44	70	300-26	外車の外国屋ダンロップポルシェ	石橋義三清水　剛	1'37.014	23/27	1'36.766	25/33	DL
45	10	300-27	レイジュン・ダンロップ GT-1	OSAMU 倉嶋新一	1'40.725	18/23	1'38.734	16/22	DL

タイヤ＝BS:ブリヂストン／YH:ヨコハマ／DL:ダンロップ／MI:ミシュラン／BFG:BFグッドリッチ WH＝ウェイトハンディキャップ(kg)／ +1:性能引き上げ措置（1ランク）