JGTC.net | 2003 Round3 Practice

　5月23日、2003年AUTOBACS全日本GT選手権第3戦を前日に控え、スポーツランドSUGOで前日練習走行が行われた。

　練習走行の1回目は、予定どおり10時ちょうどに開始された。上空は薄く雲におおわれ、ときおり日が射すという天候。開始時点での気温は18度、路面温度は24度。11時30分の終了時にはそれぞれ21度、32度まで上昇した。

　ここSUGOで行われた合同テストから1ヶ月以上がすぎ、その間に富士スピードウェイで第2戦が行われたこともあり、ウェイトハンディなど各車の状況も変わっている。そのため、各チームともまずは車両の状態、タイヤの感触を確かめるための走行。数周してはピットに戻って調整を繰り返す。そのなかでまっさきに1分20秒を突破してきたのはNo.38 auセルモスープラ。開幕から2戦つづけて決勝では結果を残せていないだけに、今回にかける意気込みはかなりのものだ。

　15分すぎごろから他車も徐々にタイムアップ。No.1 エッソウルトラフロースープラ、No.16 G'ZOX無限NSX、No.18 TAKATA童夢NSXなどが1分19秒台をマークする。その後、No.22 モチュールピットワークGT-R、No.2 3ザナヴィニスモ GT-Rもタイムアップ。6番手までにスープラ、GT-R、NSXが2台ずつ並んだ。

　開始から1時間をすぎたころ、No.62 Vemac R&Dスポーツダンロップ350Rが最終コーナーでコースアウト。回収のため赤旗中断となる。10分弱で再開。その後、No.38が1分19秒076までタイムを詰め、これがこのセッションでのベストとなった。さらに終了間際、No.100 RAYBRIG NSXも1分20秒を突破。上位7台が1分19秒台に入った。ただし、このタイムはいずれも合同テストでのタイムには届いていない。

　GT300クラスは開始から約10分で、No.31 RECKLESS MR-Sが1分25秒584と、合同テストでNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7が出したタイムを上回る。つづいてNo.43 ARTA Garaiyaも1分25秒884を出し、BFグッドリッチタイヤを使用する2チームがまずタイムを出してきた。この2台以外は1分26秒台までにとどまるが、なかでNo.81 ダイシンADVANシルビアの星野一樹が1分26秒187までタイムアップしてきたのは注目される。今回がデビュー戦となるNo.19 ウェッズスポーツCELICAは、昨日ほんの数周しただけということで、このセッションが事実上のシェイクダウン。トータル16周、タイムは1分32秒台にとどまった。ドライバーの田中実によると「昨日、クルマができあがって14周走ったんですが、新車につきもののトラブルが出て、今日はエンジンがうまく吹き上がっていないんです。まだまだ30％ぐらい。シャシーのポテンシャルは高いと思いますし、キラッとした部分がある。足まわりやエンジンなどは昨年のスープラのものを使っています」と新型車の状況を語った。

　練習走行2回目は14時10分から開始。15時55分まで、1時間45分間の走行となった。上空の雲は午前中より薄くなったが、やや風があり、気温19度、路面温度28度と、1回目の終了時より少し下がった。

　開始から5分ほど過ぎたところでNo.31 RECKLESS MR-Sがコースアウト。1回目にはクラストップタイムを出したマシンだが、ここでは赤旗中断の原因をつくってしまう。5分ほどで再開され、それから10分ほど経ったところでNo.22 モチュールピットワークGT-Rが1分18秒949をマーク。1回目の最上位タイムを更新してくる。前戦までの結果により60kgのウェイトハンディを課されているNo.22だが、それをものともしない好タイムだ。

　GT300クラスでは序盤No.34 DENTAIRE MR-Sがリーダーボードのトップに立つが、その後コースアウト。2度目の赤旗の原因となる。この中断より前にNo.43 ARTA Garaiyaがこれを上回るタイムを出したが、14時30分少し前から15分間の予定ではじまったGT300専有の走行時間帯にはNo.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7がタイムを更新。1分25秒474で、1回目との通算でもGT300ベストとなった。この専有時間を5分ほど残したところでNo.10 レイジュン･ダンロップGT-1がコースアウト。赤旗中断となり、そのままこのクラスの走行は終了した。

　最後の15分間はGT500クラスの専有走行。各チームとも予選モードでの走行になると予想されたが、意外にタイムは伸びなかった。このまま終わるかと思われた残り3分、No.18 TAKATA童夢NSXの道上龍が連続アタック。最後のラップで1分18秒934までタイムアップし、このセッションの最上位に。1回目との通算でもこれがベストとなった。

練習走行総合結果 | 2003.5.23 | 天候：晴 | コース：ドライ | スポーツランドSUGO 3.704256km


1	18	500-1	TAKATA童夢NSX	道上　龍 S.フィリップ	1'19.837	4/36	1'18.934	45/46	BS
2	22	500-2	モチュールピットワークGT-R	影山正美 R.ライアン	1'19.825	9/36	1'18.949	14/46	BS	60
3	1	500-3	エッソウルトラフロースープラ	脇阪寿一飯田　章	1'19.369	6/33	1'19.075	23/41	BS	40
4	38	500-4	auセルモスープラ	竹内浩典立川祐路	1'19.076	26/39	1'19.319	38/40	BS	20
5	23	500-5	ザナヴィニスモ GT-R	本山　哲 M.クルム	1'19.421	20/36	1'19.206	41/43	BS	50
6	25	500-6	ADVANスープラ	荒　聖治 J.デュフォア	1'20.882	22/31	1'19.253	40/44	YH	10
7	76	500-7	イエローコーンマクラーレンGTR	五十嵐勇大田嶋栄一	1'20.876	9/29	1'19.262	28/33	DL
8	16	500-8	G'ZOX無限NSX	伊藤大輔 T.コロネル	1'19.686	12/39	1'19.324	48/49	BS	10
9	100	500-9	RAYBRIG NSX	加藤寛規光貞秀俊	1'19.532	30/40	1'20.876	43/49	BS	+2
10	37	500-10	ZENT トムススープラ	黒澤琢弥 M.アピチェラ	1'20.544	22/41	1'19.577	31/33	MI
11	12	500-11	カルソニックスカイライン	B.トレルイエ井出有治	1'20.825	6/25	1'19.699	8/37	BS	40
12	39	500-12	デンソーサードスープラGT	D.シュワガー織戸　学	1'20.362	20/36	1'19.737	27/30	YH	30
13	8	500-13	ARTA NSX	土屋圭市金石年弘	1'21.006	12/45	1'19.789	16/43	BS	+2
14	36	500-14	WOODONE トムススープラ	土屋武士 E.コマス	1'20.677	12/40	1'19.817	18/43	MI	20
15	35	500-15	プロジェクトμエスペリアスープラ	服部尚貴脇阪薫一	1'20.872	18/36	1'20.114	35/43	DL
16	64	500-16	Mobil 1 NSX	松田次生小暮卓史	1'20.659	16/40	1'20.143	40/43	BS
17	62	500-17	Vemac R&Dダンロップ350R	柴原眞介密山祥吾	1'22.762	5/25	1'21.765	10/34	DL
18	88	500-18	ノマドディアブロ JGT-1	古谷直広 WADA-Q	1'24.198	15/30	1'22.825	2/19	DL
19	7	300-1	雨宮マツモトキヨシアスパラRX-7	谷口信輝大井貴之	1'26.314	16/42	1'25.474	39/40	YH	+1
20	31	300-2	RECKLESS MR-S	佐々木孝太後藤　聡	1'25.584	4/36	1'26.945	13/19	BFG	10
21	43	300-3	ARTA Garaiya	新田守男高木真一	1'25.884	4/27	1'25.677	34/36	BFG	10
22	11	300-4	JIM RodeoDrive アドバンF360	松田秀士田中哲也	1'26.202	18/21	1'25.857	34/37	YH	10
23	34	300-5	DENTAIRE MR-S	西澤誠剛松田晃司	1'27.461	10/39	1'25.865	9/24	BFG	+2
24	24	300-6	EndlessタイサンアドバンGT3R	余郷　敦浅井亮博	1'26.542	9/40	1'25.936	10/34	YH	35
25	9	300-7	正義の味方覆面レーサーX MT	菅　一乗筒井克彦	1'28.463	9/24	1'26.043	29/30	YH	10
26	77	300-8	クスコスバルADVANインプレッサ	小林且雄谷川達也	1'27.040	15/30	1'26.089	11/42	YH
27	81	300-9	ダイシンADVANシルビア	星野一樹植松忠雄	1'26.187	23/44	1'26.845	38/40	YH
28	2	300-10	リニューカー・ベルノ東海NSX	高橋一穂渡辺　明	1'26.434	34/35	1'26.642	10/43	YH	10
29	71	300-11	シグマMR-S	Guts城内澤　圭太	1'26.908	26/39	1'26.832	24/26	DL
30	69	300-12	FK/Massimo ADVANポルシェ	山岸　大位高　敬	1'26.970	12/42	1'26.897	25/35	YH
31	55	300-13	ECLIPSE タイサン ADVANバイパー	山田英二木下隆之	1'27.445	15/30	1'30.199	2/3	YH
32	3	300-14	ハセミスポーツ・エンドレス・Z	木下みつひろ柳田真孝	1'28.176	27/28	1'27.640	8/31	YH	50
33	26	300-15	PLUS e タイサンアドバン GT3R	山路慎一西澤和之	1'27.730	34/37	1'27.835	35/36	YH	80
34	5	300-16	BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R	玉中哲二三船　剛	1'27.763	21/34	1'28.039	14/22	YH
35	15	300-17	AMPREX BMW M3GT	橋本元次 C.クワン	1'29.947	36/38	1'28.002	10/35	BFG
36	910	300-18	910 BORO アドバンポルシェ	平川　晃宮川やすお	1'28.397	19/40	1'28.127	8/41	YH
37	51	300-19	C-WEST･AUTOSTAFF･ADVANｼﾙﾋﾞｱ	尾本直史加藤正将	1'29.319	16/34	1'28.135	6/34	YH
38	17	300-20	Kosei SPIRIT MR-S	松永まさひろ長島正興	1'28.774	17/44	1'28.391	6/36	YH	+2
39	21	300-21	ダンロップ BMW M3GT	一ツ山康松本晴彦	1'30.627	17/25	1'29.649	11/24	DL
40	111	300-22	ARKTECHダンロップGT3	飯島寛也芳賀重光	1'32.310	24/33	1'30.183	13/39	DL	+1
41	70	300-23	外車の外国屋ダンロップポルシェ	石橋義三清水　剛	1'30.967	25/36	1'30.223	15/36	DL
42	10	300-24	レイジュン・ダンロップ GT-1	OSAMU 倉嶋新一	1'34.353	17/21	1'30.922	22/23	DL
43	19	300-25	ウェッズスポーツCELICA	青木孝行田中　実	1'32.988	9/16	1'32.509	4/14	YH
	61	300	R&DスポーツダンロップGT3R	勝間田敦岸　剛之	出走せず		出走せず		DL	+1

タイヤ＝BS:ブリヂストン／YH:ヨコハマ／DL:ダンロップ／MI:ミシュラン／BFG:BFグッドリッチ WH＝ウェイトハンディキャップ(kg)／ +1:性能引き上げ措置（1ランク）／ +2:性能引き上げ措置（2ランク）