2003 Round4
Malaysian JGTC in Fuji Speedway
7.12,13 - FUJI SPEEDWAY

PRACTICE 2003-07-11
練習走行


2003 AUTOBACS JGTC 第4戦『Malaysian JGTC in Fuji Speedway』 7.12予選, 13決勝/富士スピードウェイ

カルソニックスカイラインがベストラップを記録!
童夢&無限のNSXも上位に進出!!新兵器登場か?!
GT300トップはPLUSeタイサンアドバンGT3R。セリカも好走
12 GT-R
No.12 CALSONIC SKYLINE

 7月11日、2003年AUTOBACS全日本GT選手権第4戦を前日に控え、富士スピードで前日練習走行が行われた。

SESSION 1(曇、気温23度/路面温度25度、ドライ)

SUPRA  練習走行1回目は予定どおり9時に開始された。前日に降りつづいていた雨は夜半には上がったが、上空は雲におおわれ、序盤はコース上に濡れた部分が点在する状態。開始時点での気温は23度、路面温度は25度というコンディションだが、湿度が高く蒸し暑い中での走行となった。多くのチームはまずウェットタイヤでマシンの状態を確認。10分ほど過ぎライン上が乾いてきてからスリックに履き替えての走行となった。

 今回の決勝は2レース制で行われ、第1レースは30周給油なしのスプリントとなるため、タイヤ選びがいつも以上に重要なポイント。30周だけ保つ超ソフトを使うか、もう少しマージンをみるのか。50周給油ありで行われる第2レースのタイヤチョイスもにらみ、どのチームもさまざまな方向性を模索しているようだ。

 開始から約40分でNo.111 ARKTECHダンロップGT3がAコーナーでコースアウト。セッションは一時赤旗中断される。このころから時おり陽が射しはじめ、気温/路面温度ともに上昇。多くのマシンが走行したことで路面のグリップもよくなり、再開後には多くのマシンが自己ベストタイムを更新。終盤にはニュータイヤを投入したマシンもあり、さらにタイムが短縮された。そのなかでベストタイムをマークしたのはNo.25 ADVANスープラのジェレミー・デュフォア。2番手にNo.38 auセルモスープラと今回もスープラ勢が上位に並ぶが、3番手にはNo.16 G'ZOX無限NSXが食い込んだ。今シーズン、ここまで苦戦を強いられてきたNSX勢だが、今回装着した新型のフロントカウルが効果を発揮しているのかもしれない。以下No.23 ザナヴィ ニスモ GT-Rが90kgのウェイトハンディを積みながらも4番手、No.39 デンソーサードスープラGTが5番手、前回の富士で優勝を飾ったNo.22 モチュールピットワークGT-Rが6番手に続いた。

MR-S

 GT300クラスはNo.34 DENTAIRE MR-Sがこのセッションでのトップタイムをマーク。2番手タイムは富士用カウルを装着してきたNo.19 ウェッズスポーツCELICAで、以下、No.24 EndlessタイサンアドバンGT3R、No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360という順だった。



26 PORSCHE
No.26 PLUS e TAISAN ADVAN GT3R

SESSION 2(曇>雨、気温27度/路面温度29度、ドライ>ウェット)

NSX  練習走行2回目は14時15分から開始。上空はあいかわらず雲におおわれて空気はじっとりと淀み、いつ雨が降り出してもおかしくない状態。開始時点での気温は27度、路面温度は29度と、さほど上がらなかった。

 1回目同様、各車まずは様子見の走行に出ていき、数周してはピットイン、ピットアウトを繰り返す。1回目のベストタイムは1分25秒台だったが、このセッションでまずここに入れてきたのはNo.22 モチュールピットワークGT-R。みずからの1回目のタイムを上回る。これを上回ったのがNo.12 カルソニックスカイラインで、1分25秒349までタイムを縮め、1回目との通算でもトップに。その後、No.37 ZENTトムス スープラ、No.18 TAKATA童夢NSX、No.38 auセルモスープラなども1分25秒台までタイムを上げてくる。

 開始から45分ほど過ぎたころ、上空から雨粒がぽつりぽつりと落ち始める。15時2分過ぎ、1コーナーでNo.111 ARKTECHダンロップGT3がコースアウト。赤旗中断となる。その間に雨脚は強まり、約13分後に再開するころには路面は完全なウェット状態に。フラッグタワーではライト点灯の指示も出され、各車、雨中での予選・決勝を想定した走行となった。ウェット状態でのベストタイムは1分38秒台。その後、風雨がさらに強まったため、どのチームも一時走行を見合わせる。10分間ほどだれも走行しない時間帯が訪れたが、残り3分を切ってNo.18 TAKATA童夢NSXとNo.23 ザナヴィ ニスモ GT-Rがコースイン。ともに2周ほど周回したところでセッション終了となった。

CELICA

 GT300クラスは中断前にNo.26 PLUS eタイサンアドバンGT3Rが出した1分33秒345がこのセッションでのベスト。1回目との通算でもトップとなった。ウェット状態では各車まだセッティングを探っている状態なのか、かなりタイムがばらついたが、GT500同様、ドライから10秒落ちがタイムの目安になりそうだ。

 なお、No.16 G'ZOX無限NSXとNo.39デンソーサードスープラGTがセッション序盤にピットレーンで接触。No.16は左フロント、No.39は右フロントをそれぞれ破損し、予定どおりの周回をこなすことができなかった。


No.12 カルソニックスカイライン(GT500/総合1位)
ブノワ・トレルイエ「1回目は、最初レインタイヤでマシンの状態を確認して、その後はスリックタイヤでの走行に入った。でも(スリックは)1セットしか使わなかった。他の2台(No.22 モチュールピットワークGT-R、No.23 ザナヴィ ニスモ GT-R)よりボクたちのほうが遅かったけど、向こうはニュータイヤを使っているのでタイムは気にしていなかったよ。ベストタイムはもちろんニュータイヤで出したけど、そのときもそれほどプッシュしたってわけではなかった。渋滞にも引っかかったし。それでもあのタイムだったんだから、クルマは悪くないと思うよ」

No.26 PLUS e タイサン アドバン GT3R(GT300/総合1位)
山路慎一「午前はニュータイヤを履いてなかったんで、午後は早めにニュータイヤを履いていきました。2セット目のニュータイヤが使えてないチームもあるだろうけど、他車と比較してもタイムは悪くない。いいレースができそうですよ。第2戦(の富士)では勝っていますが、今回は65kg(のウェイトハンディ)を積んでいますから、前回みたいなラクなレースはもちろん、自力優勝はムリだと思う。でも、二人ともノリのいいドライバーなんで、1ポイントでも多く取りたい。80kg積んでいく覚悟で取れるだけ取りたい。予選はクラスポールをねらっていきます。ポルシェは雨に強いので、雨はウエルカムですね」



練習走行総合結果 | 2003.7.11 | 天候:曇/雨 | コース:ドライ/ウェット | 富士スピードウェイ 4.400km
Position Number Class Position Machine Driver Session 1Laps Session 2Laps Tire WH
1 12 500-1 カルソニックスカイライン B.トレルイエ
井出有治
1'26.741 12/33 1'25.349 13/24 BS 20
2 38 500-2 auセルモスープラ 竹内浩典
立川祐路
1'25.917 18/33 1'25.378 20/24 BS 30
3 25 500-3 ADVANスープラ 荒 聖治
J.デュフォア
1'25.634 32/34 1'26.983 10/24 YH 10
4 37 500-4 ZENT トムススープラ 黒澤琢弥
M.アピチェラ
1'26.672 15/35 1'25.643 14/24 MI
5 18 500-5 TAKATA童夢NSX 道上 龍
S.フィリップ
1'27.775 6/7 1'25.746 19/31 BS
6 22 500-6 モチュールピットワークGT-R 影山正美
R.ライアン
1'26.659 20/29 1'25.771 19/29 BS 40
7 39 500-7 デンソーサードスープラGT D.シュワガー
織戸 学
1'26.463 30/31 1'26.233 4/5 YH 10
8 16 500-8 G'ZOX無限NSX 伊藤大輔
T.コロネル
1'26.293 12/29 1'28.392 4/6 BS 10
9 35 500-9 プロジェクトμエスペリア スープラ 服部尚貴
脇阪薫一
1'26.803 23/39 1'26.351 13/20 DL +1
10 36 500-10 WOODONE トムススープラ 土屋武士
E.コマス
1'27.002 16/32 1'26.374 5/23 MI 50
11 23 500-11 ザナヴィ ニスモ GT-R 本山 哲
M.クルム
1'26.433 22/33 1'26.784 17/32 BS 90
12 1 500-12 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一
飯田 章
1'26.970 7/27 1'27.879 6/16 BS 110
13 100 500-13 RAYBRIG NSX 加藤寛規
光貞秀俊
1'27.037 15/24 1'26.994 10/27 BS 10
(+1)
14 76 500-14 イエローコーンマクラーレンGTR 黒澤治樹
田嶋栄一
1'27.040 8/31 1'29.321 13/21 DL
15 64 500-15 Mobil1 NSX 松田次生
A.ロッテラー
1'27.704 10/34 1'27.413 20/27 BS
16 8 500-16 ARTA NSX 土屋圭市
金石勝智
1'27.422 18/32 1'27.895 5/20 BS +2
17 62 500-17 VemacR&Dダンロップ350R 柴原眞介
密山祥吾
1'29.509 14/23 1'30.775 7/21 DL
18 88 500-18 ノマド ディアブロ JGT-1 山西康司
WADA-Q
1'31.164 19/24 1'29.700 3/12 DL
19 26 300-1 プラスe タイサン ADVAN GT3R 山路慎一
西澤和之
1'34.049 24/37 1'33.345 5/24 YH 65
20 34 300-2 DENTAIRE MR-S 西澤誠剛
松田晃司
1'33.413 14/26 1'34.079 5/18 BFG +2
21 19 300-3 ウェッズスポーツCELICA 青木孝行
田中 実
1'33.468 25/34 1'33.779 9/11 YH
22 24 300-4 EndlessタイサンADVAN GT3R 余郷 敦
浅井亮博
1'33.807 9/33 1'34.053 10/23 YH 20
23 11 300-5 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士
田中哲也
1'33.948 18/29 1'34.509 6/20 YH 30
24 2 300-6 リニューカーインターリンクNSX 高橋一穂
渡辺 明
1'34.940 20/37 1'34.092 11/26 YH 10
25 7 300-7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7 谷口信輝
大井貴之
1'34.370 23/38 1'34.099 20/26 YH 10
(+1)
26 3 300-8 ハセミスポーツ・エンドレス・Z 木下みつひろ
柳田真孝
1'34.124 27/39 1'34.157 15/27 YH 35
27 81 300-9 ダイシンADVANシルビア 星野一樹
植松忠雄
1'35.322 31/38 1'34.161 6/26 YH
28 43 300-10 ARTA Garaiya 新田守男
高木真一
1'34.230 7/32 1'34.260 10/18 BFG 20
29 5 300-11 BANPRESTO B-1 マッハ号GT 320R 玉中哲二
三船 剛
1'35.134 15/19 1'34.319 9/16 YH 30
30 69 300-12 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 山岸 大
位高 敬
1'34.359 21/32 1'35.033 3/5 YH
31 71 300-13 シグマMR-S Guts城内
澤 圭太
1'34.400 22/30 1'58.634 3/6 DL
32 55 300-14 ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー 山田英二
木下隆之
1'35.007 20/23 1'34.438 9/16 YH
33 31 300-15 RECKLESS MR-S 佐々木孝太
後藤 聡
1'34.442 21/34 1'34.585 9/16 BFG 60
34 17 300-16 Kosei SPIRIT MR-S 松永まさひろ
長島正興
1'34.730 19/36 1'35.447 10/15 YH +2
35 910 300-17 910 BORO アドバンポルシェ 平川 晃
宮川やすお
1'35.251 21/36 1'34.841 13/21 YH +2
36 9 300-18 正義の味方 覆面レーサーX MT 菅 一乗
筒井克彦
1'35.991 21/22 1'35.112 12/20 YH 10
37 911 300-19 高見沢バイタルポイントGT3R 高見沢一吉
砂子塾長
1'35.797 31/32 1'35.414 9/24 YH
38 77 300-20 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林且雄
谷川達也
1'35.672 22/24 1'35.563 15/23 YH
39 51 300-21 C-WEST・AUTOSTAFF・ADVANシルビア 尾本直史
加藤正将
1'36.349 17/33 1'36.952 17/28 YH
40 15 300-22 AMPREX BMW M3GT 橋本元次
C.クワン
1'37.448 13/19 1'36.743 4/12 BFG
41 10 300-23 レイジュン・ダンロップ GT-1 OSAMU
倉嶋新一
1'38.371 15/17 1'37.073 7/19 DL
42 111 300-24 ARKTECHダンロップGT3 飯島寛也
芳賀重光
1'37.442 7/25 1'37.338 18/23 DL +2
43 70 300-25 外車の外国屋ダンロップポルシェ 石橋義三
清水 剛
1'37.412 24/36 1'38.775 6/25 DL
44 21 300-26 ダンロップ BMW M3GT 一ツ山康
滑川 健
未出走 1'40.144 3/8 DL
タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BFG:BFグッドリッチ
WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)/ +2:性能引き上げ措置(2ランク)

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