2004 Round2
SUGO GT CHAMPIONSHIP
2004.5.22, 23 / SPORTSLAND SUGO

2004Round2Practice

2004 第2戦 練習走行
2004-05-21
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微妙なコンディションで手探りのセッティング

トップタイムはECLIPSE ADVANスープラが獲得!

GT300はLEYJUNダンロップ360Rが快走を見せる

SESSION 1 (5月21日 午前/雨、気温13度、路面温度15度、ウエット/ハーフウエット)

 練習走行1回目は10時に開始された。台風2号の影響で宮城県地方には大雨注意報発令中。前日から降り続く雨は、ときおり弱まりはするものの止む気配はなく、完全なウエットでの走行となった。開始時点での気温は13度、路面温度は15度。  各チーム、ウエット状態にあわせたセッティングのためピットを出ていくが、ところどころ川のように水が流れるコースに、序盤からスピンやコースアウトを喫する車両が続出。No.10 JIM GainerアドバンF360、No.31 A'PEX i-mobisess MR-Sなどがコースサイドにストップしたため、20分後に赤旗中断となる。回収作業後、10時28分に再開。だが、それから10分弱で今度はNo.52 プロジェクトμ太陽石油セリカがコースサイドのグラベルにつかまり、安全が確保できない状況となったためふたたび中断。約5分後に再開される。
 ここまで、GT500クラスの上位陣は1分32秒台から33秒台での周回。序盤はNo.37 DYNACITYトムススープラがリーダーボードのトップに立っていたが、その後フェアレディZ勢がタイムを更新。上位を占めていた。
 11時10分、No.30 RECKLESS MR-Sがコースサイドにストップ、3度目の赤旗が提示される。約7分間の中断後に再開。残りの時間は、ウエットセッティングの最終確認のためペースを上げて走るチームも多くなる。ここで一気にタイムアップしたのがNo.39 デンソーサードスープラGT。1分31秒513を出し、このセッションでのトップとなった。2番手はNo.22 モチュールピットワークZの1分31秒713。以下9台が1分32秒台で続いた。なお、前戦優勝のNo.1 ザナヴィ ニスモZは計測4周のみ走行。今回がデビューとなるNo.88 JLOCムルシエRG-1はこのセッションでは走行しなかった。

 GT300クラスでは、前戦優勝のNo.10 JIM GainerアドバンF360が、序盤のスピンの影響か1周しか計測できないまま。序盤はNo.16 M-TEC NSXのタイムがトップとなっていたが、終盤No.63 LEYJUNダンロップ320Rが1分35秒849を出して逆転。以下、No.16、No.52プロジェクトμ太陽石油セリカ、No.30 RECKLESS MR-S、No.43 ARTA Garaiyaなどが続いた。No.20 FK/Massimo ADVANポルシェと、今回からニューシャシーを持ち込んだNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7は、このセッションは走行しなかった。




SESSION 2 (5月21日 午後/曇、気温20度、路面温度26度、ドライ/一部ウエット)

 練習走行2回目は13時50分スタート。1回目の終了後に雨は上がり、どんよりとした雲は東に去る。開始時点での気温は20度、路面温度は26度。残った雲の切れ間から台風一過の陽射しが注ぎ、開始時点では路面はほぼドライ。だが、コースサイドから流れ出す水が走行ライン上のところどころに小さな流れをつくる。そこに足もとをすくわれたのか、No.77 クスコスバルADVANインプレッサがピットを出ていった周にコースアウト。赤旗中断となる。
 回収作業後すぐ再開され、その後は各チームともタイヤの選定、マシンのセッティングなどのメニューをこなしていく。ただ、依然として路面には濡れた部分が残り、タイムはあまり上がらない。
 14時14分、No.2 プリヴェチューリッヒ・クムホNSXがコースアウトし赤旗中断。約10分間の回収作業後、再開される。各チーム、ふたたびしきり直しの走行開始。中断の間に冷えてしまったタイヤを温め、データを収集しようとラップを重ねる。
 14時55分、No.37 DYNACITYトムス スープラが馬の背コーナーでコースアウト。スポンジバリアにクラッシュしリアウイングが外れるなど後部を大きく破損。このセッション3度目の赤旗に。この時点でのトップはNo.12 カルソニックIMPUL Zの1分22秒953、2番手はNo.25 ECLIPSE ADVANスープラの1分23秒630。以下、1分24秒台に1台、同25秒台に1台と、タイムは大きくばらついた状況。GT300はトップがNo.11 JIM RodeoDriveアドバンF360の1分28秒427、2番手がNo.63 LEYJUNダンロップ320Rの1分30秒066、3番手No.52プロジェクトμ太陽石油セリカ1分30秒422。
 15時10分ころ再開。予定では15時05分からの15分間はGT300の専有、その後の15分間はGT500の専有とされていたが、たび重なる中断のため変更され、15時35分まで両クラス混走での走行となった。ここで、このコンディションでのアタックを試みるチームもあったが、タイムはあまり縮まらない。最終的にこのセッションでのトップはNo.25 ECLIPSE ADVANスープラの1分22秒328、以下、2番手にNo.22 モチュールピットワークZの1分22秒497、3番手にNo.38 auセルモスープラの1分22秒781と続き、4番手のNo.32 EPSON NSXが1分22秒949でNSX勢の最上位となった。1回目に走行しなかったNo.88 JLOCムルシエRG-1もこのセッションは走行。タイムはクラス最下位ではあったが、12周のラップを重ねた。

 GT300クラスではNo.63 LEYJUNダンロップ320Rの1分27秒145がベスト。2番手にNo.52 プロジェクトμ太陽石油セリカ、3番手にNo.11 JIM RodeoDriveアドバンF360が、ともに1分28秒台で続いた。1回目に走行しなかったNo.7雨宮アスパラドリンクRX7も25周の走行を重ね、7番手に相当するタイムをマーク。同じく1回目をパスしたNo.20 FK/Massimo ADVANポルシェは35周して15番手だった。


No.25 ECLIPSE ADVANスープラ(GT500 トップタイム)

ドミニク・シュワガー「開幕戦のTIではクルマのバランスがあまりよくなかったが、十勝でテストを行った結果、開発が進んだ。十勝では完全にドライだったが、今日はまだ濡れているところがあって、コンディションが違っていた。3コーナーに川があるなど、かなりリスクのある状況だった。だからクルマのパフォーマンスを完全に把握するところまではいっていないが、トップタイムを出せたことはチームにとってもヨコハマタイヤにとってもハッピーだと思う。明日も(ポールポジションを獲る)チャンスはあるだろう。毎回そうだけど、明日もポールをねらっていくよ」

No.63 LEYJUNダンロップ320R(GT300 トップタイム)

吉本大樹「OSAMUさんが腰を痛めていて、今日はボクが全部やったんで、たくさん乗れてクルマの動きもよくわかりました。前のテストではドライであまり走っていないのですが、このクルマは晴でも雨でも、そこそこいいところまでイケるんです。タイヤもいいし、エンジンもいいし、クルマもいいし。雨でも安定してましたね。2回目は、レインボーコーナーの入口や最終コーナーがまだ濡れている状態で、そこの走り方だけでもタイム差が出るんです。クリアが取れていないので何ともいえないのですが、こういうコンディションは得意なんです。油断はできませんが、ガンバって明日はポール獲ります」


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2004 第2戦/スポーツランドSUGO 練習走行総合結果

2004.5.21 | 天候:雨/晴 | コース:ウェット/ドライ | スポーツランドSUGO 3.704256km
Position Number Class Position Machine Driver Best Time Difference Tire WH
1 25 500-1 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸 学/D.シュワガー 1'22.328 --- YH +1
2 22 500-2 モチュールピットワーク Z 影山正美/M.クルム 1'22.497 0'00.169 BS 20
3 38 500-3 auセルモスープラ 立川祐路/荒 聖治 1'22.781 0'00.453 BS 10
4 32 500-4 EPSON NSX 松田次生/A.ロッテラー 1'22.949 0'00.621 BS +1
5 12 500-5 カルソニック IMPUL Z B.トレルイエ/井出有治 1'22.953 0'00.625 BS 10
6 39 500-6 デンソー サードスープラ GT J.デュフォア/A.クート 1'23.455 0'01.127 BS 30
7 3 500-7 G'ZOX・SSR・ハセミ Z 金石年弘/E.コマス 1'23.594 0'01.266 BS
8 6 500-8 エッソウルトラフロースープラ 脇阪寿一/飯田 章 1'24.100 0'01.772 BS 30
9 8 500-9 ARTA NSX 金石勝智/伊藤大輔 1'24.416 0'02.088 BS +1
10 18 500-10 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ 1'24.430 0'02.102 BS +1
11 1 500-11 ザナヴィニスモ Z 本山 哲/R.ライアン 1'24.806 0'02.478 BS 60
12 36 500-12 WOODONE トムススープラ 土屋武士/M.アピチェラ 1'24.944 0'02.616 BS
13 35 500-13 イエローハットYMSスープラ 服部尚貴/脇阪薫一 1'26.223 0'03.895 DL 10
14 63 300-1 LEYJUNダンロップ320R OSAMU/吉本大樹 1'27.145 0'04.817 DL 20
15 52 300-2 プロジェクトμ太陽石油セリカ 竹内浩典/西澤誠剛 1'28.016 0'05.688 DL +1
16 11 300-3 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士/菅 一乗 1'28.427 0'06.099 YH
17 19 300-4 ウェッズスポーツセリカ 青木孝行/谷口信輝 1'29.330 0'07.002 YH 15
18 17 300-5 エスペリア Kosei セリカ 長島正興/松永まさひろ 1'29.446 0'07.118 YH +1
19 81 300-6 シーウエストダイシンアドバンZ 柳田真孝/尾本直史 1'29.608 0'07.280 YH +1
20 7 300-7 雨宮アスパラドリンクRX7 山路慎一/井入宏之 1'29.722 0'07.394 YH
21 37 500-14 DYNACITY トムス スープラ J.コートニー/片岡龍也 1'29.754 0'07.426 BS
22 26 300-8 エンドレスタイサンADVAN GT3R 井尻 薫/山岸 大 1'29.788 0'07.460 YH
23 16 300-9 M-TEC NSX 山野哲也/八木宏之 1'29.901 0'07.573 DL 30
24 43 300-10 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 1'30.097 0'07.769 BF 20
25 10 300-11 JIM Gainer アドバンF360 田中哲也/余郷 敦 1'30.149 0'07.821 YH 30
26 77 300-12 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林且雄/谷川達也 1'30.690 0'08.362 YH +1
27 80 300-13 エンドレスダイシンアドバンZ 木下みつひろ/星野一樹 1'30.789 0'08.461 YH
28 100 500-15 RAYBRIG NSX 中野信治/加藤寛規 1'31.038 0'08.710 BS +1
29 21 500-16 フェラーリ550GTSマラネロ 光貞秀俊/植松忠雄 1'31.310 0'08.982 DL
30 112 300-14 ARKTECH ADVAN GT3 澤 圭太/堤 明彦 1'31.530 0'09.202 YH
31 20 300-15 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 井上高志/宮川やすお 1'31.694 0'09.366 YH
32 910 300-16 高見沢整骨院アドバンポルシェ 高見沢一吉/砂子塾長 1'32.128 0'09.800 YH
33 9 300-17 ADVAN K-STADIUM MT 清水 剛/細川慎弥 1'32.353 0'10.025 YH
34 5 300-18 プロジェクトμB-1マッハ号GT320R 玉中哲二/三船 剛 1'32.421 0'10.093 YH
35 30 300-19 RECKLESS MR-S 佐々木孝太/後藤 聡 1'32.434 0'10.106 BF 10
36 88 500-17 JLOC ムルシエRG-1 山西康司/WADA-Q 1'32.491 0'10.163 DL
37 72 300-20 アドバンBOROポルシェ 平川 晃/Guts城内 1'32.922 0'10.594 YH
38 31 300-21 A'PEX i-mobisess MR-S 田中 実/松田晃司 1'33.306 0'10.978 BF
39 111 300-22 ARKTECH ENDLESS ADVAN GT4 飯島寛也/大井貴之 1'33.725 0'11.397 YH
40 2 300-23 プリヴェチューリッヒ・クムホ NSX 高橋一穂/渡辺 明 1'34.531 0'12.203 KH +1
41 70 300-24 フィールズ外国屋ADVANポルシェ 石橋義三/ヒロミ 1'37.103 0'14.775 YH
42 51 300-25 NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア 加藤正将/筒井克彦 1'39.705 0'17.377 YH

タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/BF:BFグッドリッチ/KH:クムホ

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)



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