2004 Round6
JAPAN GT in KYUSHU 300km
2004.10.30, 31 / AUTOPOLIS

2004Round6Practice

2004 第6戦 練習走行
2004-10-29
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ザナヴィニスモZがわずかなドライ状況に1番時計

レインではイエローハットYMSスープラが好走

GT300はどの状況でもARTA Garaiyaがトップに

2004年AUTOBACS全日本GT選手権第6戦の前日となる10月29日、オートポリスでJGTC練習走行が行われた。走行は午前に1時間30分、午後に1時間45分が行われた。

SESSION 1 (10月29日/曇り>雨、気温16度、路面温度15度、ドライ>ウェット)

 金曜日の練習走行1回目は9時から予定どおりスタートした。開始時の天候は雲り、路面はドライ。このときはときおり太陽も顔をのぞかせていたが、15分を過ぎるころから小雨がポツポツと落ち始める。路面が濡れ始める前に周回を重ねておこうと、各チームとも序盤から積極的にコースに出ていく。  このコースでは、事前にGT-A主催の合同テストはなく、トヨタ系、日産系、ホンダ系各チーム合同でのプライベートテストのみ。このとき走行したのは各メーカーのテスト車両がメインで、どのチームもデータは十分ではない。そのため、金曜日の走行は重要な意味を持つのだが、関係者の願いもむなしく雨はしだいに強くなっていく。  45分過ぎには路面は完全なウエット状態となり、そのなかでランキング3位のNo.39 デンソーサードスープラGT(ジェレミー・デュフォア)がコースアウト。右リアを破損しコースサイドにストップしたため赤旗中断となる。  ここまでのベストタイムはNo.1 ザナヴィ ニスモZの1分43秒800。2番手のNo.6 エッソウルトラフロー スープラには約0.5秒もの差をつけている。以下、No.12 カルソニックIMPUL Z、No.3 G'ZOX・SSR・ハセミZが続き、その後ろにはNo.100 RAYBRIG NSX、No.18 TAKATA童夢NSXと2台のNSXが並ぶ。前戦もてぎで今季初優勝を果たしたNSX勢、ここへきてライバルに伍して戦えるポテンシャルを手に入れたようだ。  No.39の回収作業に約13分を費やしたあと走行再開。しかし、雨は止む気配をみせず、路面状態は好転しなかった。このため終盤にはコース上に出ているクルマも少なくなり、静かに終了時間を迎えた。


 GT300クラスでは第4戦、第5戦で連勝を果たしたNo.43 ARTA Garaiyaが1分50秒434で最速。2番手はNo.10 JIM GainerアドバンF360、3番手はNo.30 RECKLESS MR-S。シリーズランキングトップのNo.16 M-TEC NSXが4番手につけた。




SESSION 2 (10月29日/雨、気温16度、路面温度16度、ウェット)

 練習走行2回目は14時スタート。最初の75分間がGT500、GT300両クラスの混走、つづく15分間がGT300専有、最後の15分間がGT500専有という予定で始まった。午前中に降り出した雨は依然として止まず、ウエットタイヤでの走行となる。1回目開始時に15度だった路面温度も、午後になってもほとんど上がることはなかった。
 このため、各チームともウエットでのセッティング出しと雨用タイヤのパフォーマンスチェックに終始。予選を想定してのタイムアタックに出るチームは少なかったが、そんな状況でスピンアウトする車両も多く、しばしば赤旗で中断される。中断は都合5回。それぞれ2〜3分で再開されるが、中断時間は合計で15分を超えたため、終了時間は後ろに延ばされた。
 このセッションでのGT500クラスのベストタイムはNo.35 イエローハットYMSスープラがマークした1分52秒187。このタイム自体は最後のラップにマークしたものだが、セッション開始直後から最上位を占めていた。ダンロップのウエットタイヤがいいパフォーマンスを発揮しているようだ。2番手はNo.12 カルソニックIMPUL Z、3番手はNo.1 ザナヴィ ニスモZ。4番手のNo.100 RAYBRIG NSXが、NSX勢では最上位となった。なお、1回目にクラッシュしたNo.39 デンソーサードスープラGTもなんとか修復を果たし、2回目にも出走している。


 GT300クラスでは1回目と同じくNo.43 ARTA Garaiyaが最上位。タイムは2分00秒868で、1回目のドライでのタイムより10秒ほど遅い。2番手はNo.16 M-TEC NSXで、シリーズランキング上位の2台がここでも火花を散らすかたちになっている。3〜4番手にはNo.30 RECKLESS MR-S、No.31 A'PEX i-mobisess MR-Sの2台、5〜6番手にはNo.80エンドレスダイシンアドバン Z、No.8 1シーウエストダイシンアドバンZの2台が並んだ。


No.43 ARTA Garaiya(GT300 トップタイム)

新田守男「今回は勝てるものなら勝ちたいです。チャンピオン争いに関しては、このオートポリスが明暗を分けるレースになることはまちがいないでしょうね。ボクらはシリーズポイントでM-TEC(No.16)に負けているので、取れるものは取るという気持ちは強いです。でも、今日の状態ではM-TECにも余裕があるんじゃないかな。唯一あそこになくてボクたちにあるものは、ここまでのレースで勝ってる点。タイヤは、今日の午前中のドライタイヤでのデータを見るかぎりでは、方向性は悪いほうへはいってないと思います。作戦的には(あえて勝利をねらわず)最終戦でウエイトを下ろす方向へ、という考え方もあるわけですが、最終戦でコケちゃう可能性もあるので、優位に立っていたほうが武器になると思います。少なくともM-TECとのポイント差を詰めないとね」


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2004 第6戦 オートポリス 練習走行総合結果

2004.10.29 | 天候:雨 | コース:ウェット | オートポリス 4.674km
Position Number Class Position Machine Driver Session 1 Session 2 Tire WH
1 1 500-1 ザナヴィ ニスモ Z 本山 哲/R.ライアン 1'43.800 1'53.567 BS 80
2 6 500-2 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 1'44.302 1'55.982 BS 80
3 12 500-3 カルソニック IMPUL Z B.トレルイエ/井出有治 1'44.644 1'52.743 BS 40
4 3 500-4 G'ZOX・SSR・ハセミ Z 金石年弘/E.コマス 1'44.750 1'55.280 BS 40
5 100 500-5 RAYBRIG NSX 中野信治/加藤寛規 1'44.790 1'54.170 BS +2
6 18 500-6 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ 1'44.945 1'55.552 BS +1
7 25 500-7 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸 学/D.シュワガー 1'45.073 1'55.590 YH 20 (+2)
8 39 500-8 デンソー サード スープラGT J.デュフォア/A.クート 1'45.222 1'55.599 BS 40
9 37 500-9 DYNACITY トムス スープラ J.コートニー/片岡龍也 1'45.308 1'54.815 BS 50
10 36 500-10 WOODONE トムススープラ 土屋武士/M.アピチェラ 1'45.689 1'54.545 BS 20
11 38 500-11 auセルモスープラ 立川祐路/荒 聖治 1'45.902 1'55.688 BS 30
12 8 500-12 ARTA NSX 金石勝智/伊藤大輔 1'45.960 1'55.811 BS +2
13 32 500-13 EPSON NSX 松田次生/A.ロッテラー 1'46.077 1'55.981 BS 50 (+1)
14 35 500-14 イエローハットYMSスープラ 服部尚貴/脇阪薫一 1'46.510 1'52.187 DL 20
15 22 500-15 モチュール ピットワーク Z 影山正美/M.クルム 1'46.814 1'56.056 BS 90
16 21 500-16 フェラーリ 550GTS マラネロ 光貞秀俊/植松忠雄 1'48.969 1'59.805 DL
17 43 300-1 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 1'50.434 2'00.868 BF 65
18 10 300-2 JIM Gainer アドバンF360 田中哲也/余郷 敦 1'50.724 2'04.685 YH 30
19 30 300-3 RECKLESS MR-S 佐々木孝太/後藤 聡 1'50.804 2'00.951 BF 10 (+1)
20 16 300-4 M-TEC NSX 山野哲也/八木宏之 1'51.716 2'00.902 DL 80
21 7 300-5 雨宮アスパラドリンクRX7 山路慎一/井入宏之 1'51.772 2'03.625 YH 25
22 80 300-6 エンドレスダイシンアドバンZ 木下みつひろ/星野一樹 1'51.928 2'01.809 YH 50
23 19 300-7 ウェッズスポーツセリカ 青木孝行/谷口信輝 1'51.976 2'03.095 YH 30
24 81 300-8 シーウエストダイシンアドバンZ 柳田真孝/尾本直史 1'52.149 2'01.850 YH 35
25 31 300-9 A'PEX i-mobisess MR-S 田中 実/松田晃司 1'52.284 2'01.569 BF 10 (+1)
26 52 300-10 プロジェクトμ太陽石油セリカ 竹内浩典/西澤誠剛 1'53.399 2'02.825 DL 10 (+2)
27 77 300-11 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林且雄/谷川達也 1'53.706 2'04.980 YH +2
28 2 300-12 プリヴェチューリッヒ・クムホ NSX 高橋一穂/渡辺 明 1'54.066 2'03.628 KH +2
29 17 300-13 エスペリア Kosei セリカ 長島正興/松永まさひろ 1'54.169 2'06.029 YH +2
30 26 300-14 エンドレスタイサンADVAN GT3R 山岸 大/井尻 薫 1'54.414 2'06.471 YH
31 88 500-17 JLOC ムルシエRG-1 山西康司/WADA-Q 1'54.519 1'59.572 DL
32 72 300-15 アドバンBOROポルシェ 平川 晃/福山英朗 1'54.844 2'04.633 YH
33 5 300-16 プロジェクトμ B-1 マッハ号GT 320R 玉中哲二/三船 剛 1'55.418 2'04.106 YH
34 9 300-17 ADVAN K-STADIUM MT 清水 剛/細川慎弥 1'56.554 出走せず YH
35 63 300-18 LEYJUNダンロップ320R OSAMU/壺林貴也 1'56.608 2'03.017 DL 60
36 910 300-19 高見沢整骨院アドバンポルシェ 高見沢一吉/砂子塾長 1'57.145 2'07.185 YH
37 51 300-20 NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア 加藤正将/筒井克彦 1'57.184 2'05.330 YH
38 20 300-21 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 和田 博/井上高志 1'59.655 2'09.684 YH
39 70 300-22 フィールズ外国屋ADVANポルシェ 石橋義三/ヒロミ 2'03.279 2'11.055 YH
40 11 300-23 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士/菅 一乗 2'12.821 2'04.510 YH 30 (+1)

タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/BF:BFグッドリッチ/KH:クムホ

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)/ +2:性能引き上げ措置(2ランク)


赤旗中断(1回目) 9:49:47 - 10:03:00 (13分13秒間)/10:12:01 - 10:17:11 (5分10秒間)
赤旗中断(2回目) 14:15:34 - 14:18:25 (2分51秒間)/14:39:24 - 14:42:30 (3分06秒間)/15:06:17 - 15:09:33 (3分16秒間)/15:13:24 - 15:16:26 (3分02秒間)/15:34:56 - 15:38:55 (3分59秒間)



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