2004 Round7
SUZUKA GT300km
2004.11.20, 21 / SUZUKA CIRCUIT

2004Round7Practice

2004 第7戦 練習走行
2004-11-19
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2年連続勝利へ! カルソニックIMPUL Zがトップタイム

ザナヴィニスモZが120kgで5番手! チャンプに手応え

GT300トップはJIM RodeoDriveアドバンF360。M-TEC NSXが2番手に!

11月19日、2004年AUTOBACS全日本GT選手権(JGTC)の最終戦となるSUZUKA GT300kmの前日練習走行が、鈴鹿サーキットで行われた。走行は午前に1時間30分、午後に1時間45分が行われた。

SESSION 1 (11月19日/曇り、気温18度、路面温度17度、ドライ/ウェット)

 練習走行1回目は9時30分から1時間半の予定で開始された。開始時、前夜来の雨は上がっていたが路面は若干濡れた状態。各車、ウエット用タイヤでの走行となった。開始時点での気温は16度、路面温度は15度。
 予報では今週末の天気は晴れ。予選、決勝ともドライコンディションが予想される。そのためウエット状態での走行には出ていかないチームもあった。また、このセッションを燃料満タンでのテストに充てるチームもあった。GT500クラスのドライバータイトルを争うNo.1 ザナヴィ ニスモZ、No.6 エッソウルトラフロー スープラ、No.39 デンソーサードスープラGTの3台では、No.39が前戦の接触についてGT-Aのペナルティ対象となったため走行できなかった。No.1はリミットいっぱいの120kg、No.6は100kgのウエイトハンデを搭載し、それぞれ7番手、8番手のタイムをマーク。2台のタイム差はわずか0.032秒しかなく、あたかもお互いの出方をうかがっているかのようだ。
 序盤、トップタイムをマークしていたのはNo.35 イエローハットYMSスープラだったが、セッション半ばをすぎてNo.32 EPSON NSX、No.36 WOODONEトムススープラがこれを更新。No.36の2分07秒577がこのセッションでのベストタイムとなった。

 GT300ではNo.11 JIM RodeoDriveアドバンF360の2分15秒296がベスト。だが、No.11は終盤2コーナーでスピン。それにNo.52 プロジェクトμ太陽石油セリカが巻き込まれたところにNo.10 JIM GainerアドバンF360が接触。破損したパーツがコース上に散らばったため赤旗中断。4分を残してそのままセッション終了となった。




SESSION 2 (11月19日/雨/曇、気温17度、路面温度17度、ウェット/ドライ)

 練習走行2回目は14時15分開始。1回目にはまだ濡れていた路面は乾き始めていたが、直前にまたポツポツと小雨が落ち出す。雨脚は一時強くなったり小止みになったりを繰り返し、スリックで走行できるまでには回復しない。開始時点では気温、路面温度とも17度と、1回目からほとんど上昇しなかった。
 開始から30分足らずでNo.62 Vemac R&D DUNLOP 408Rが最終コーナーでコースアウト。回収のため赤旗中断となる。No.62はエンジンを無限製の4リッターV型8気筒、MF408Sに積み換え、このレースがデビューレース。1回目には10数ラップ周回を重ねていたが、このセッションではアウトラップでスピンしてしまった。
 このころから走行ライン上は徐々に乾き始める。ここまでGT500クラスの上位陣は2分10秒台で周回する車両が多かったが、なかでNo.35 イエローハットYMSスープラが2分07秒874、No.25 ECLIPSE ADVANスープラが2分05秒182と、抜けたタイムをマークしていた。

 15時30分からの15分間はGT300クラス専有。各チーム、まずは浅みぞタイヤで様子見に送り出し、路面状態を確認してスリックに交換。予選を想定したタイムアタックに入る。まずタイムを出したのがNo.11 JIM RodeoDriveアドバンF360、これにNo.17 エスペリアKoseiセリカが続く。これに割って入ったのがNo.19 ウェッズスポーツセリカ、No.80 エンドレスダイシンアドバン Zだったが、専有時間残り3分を切ってNo.81 シーウエストダイシンアドバンZが2分09秒989と、最初に2分09秒台に入れてくる。これを上回ったのがNo.11で、2分08秒164。そのあと各車最後のアタックに入り、No.16 M-TEC NSX、No.80も2分08秒台をマーク。No.11、No.16、No.80の順でこの日のトップ3を占めた。なお、1回目に接触、マシンを破損したNo.10 JIM GainerアドバンF360とNo.52 プロジェクトμ太陽石油セリカはこのセッションは走行しなかった。

 15時45分から最後の15分間はGT500専有。各車スリックで出ていき、まずはNo.25 ECLIPSE ADVANスープラが2分を切ってくる。さらにNo.32 EPSON NSXが1分58秒台に入れると、No.12 カルソニックIMPUL Zが1分57秒台をマーク。No.12は次の周回で1分57秒114までタイムアップし、これがこのセッションでの最速となった。2番手はNo.37 DYNACITYトムス スープラ、3番手はNo.8 ARTA NSX。タイトルを争う3台は、No.1 ザナヴィ ニスモZが5番手、No.39デンソーサードスープラGTは11番手、No.6エッソウルトラフロー スープラは12番手となっている。


No.12 カルソニック IMPUL Z(GT500 トップタイム)

ブノワ・トレルイエ「今日の朝は走り始めが少しアンダーステアだったけれど、大体いい感じでした。で、午後のクルマは完璧。午後の最初はピットインやドライバー交代の練習をしていたけど、最後、路面が乾いてきて、アタックしたんだ。すごくいいアタックができたね。ちょっと失敗したら飛び出しそうなファニー・コンディションだったよ。ちょうどラインが乾いてきた時に出ていったけど、その時まだ130Rがところどころ濡れていて、クルマが横に動いていた。最後の最後は大丈夫だったけどね。明日の予選に向けての自信はあるよ。でも、予選は何があるか分からないけど。もちろん、目標はポール・トゥ・ウィンだ」

No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360(GT300 トップタイム)

松田秀士「菅君がタイム出した午前中の方が乾いていたみたい。午後は周回しているクルマが少ないから、路面が乾いている部分が少なかった。そんな中で出たタイムなんで悪くないね。シケインでミスしたから、あれがなければ7秒台後半は出ていたと思う。クルマのバランスはこの路面では良かったんだけど、乾いた時にどうなるかはまだわからないね。最終戦だし、いくしかないし、優勝狙いますよ。乾いてバランスがどう出るか、最後の3〜4秒のタイムアップはどうなるかですよね。他ももっとくるだろうし、パワーのないクルマで乾いた時にのびる要素よりも、パワーのあるクルマの方が速くなるんですよね」


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2004 第7戦 鈴鹿サーキット 練習走行総合結果

2004.11.19 | 天候:曇/雨 | コース:ウェット/ドライ | 鈴鹿サーキット 5.807km
Position Number Class Position Machine Driver Session 1 Session 2 Tire WH
1 12 500-1 カルソニック IMPUL Z B.トレルイエ/井出有治 2'08.208 1'57.114 BS 40(+1)
2 37 500-2 DYNACITY トムス スープラ J.コートニー/片岡龍也 2'08.642 1'58.136 BS 40
3 8 500-3 ARTA NSX 金石勝智/伊藤大輔 2'10.027 1'58.150 BS +2
4 3 500-4 G'ZOX・SSR・ハセミ Z 金石年弘/E.コマス 2'08.055 1'58.188 BS 30
5 1 500-5 ザナヴィ ニスモ Z 本山 哲/R.ライアン 2'09.615 1'58.472 BS 120
6 38 500-6 auセルモスープラ 立川祐路/荒 聖治 2'09.662 1'58.486 BS 50
7 32 500-7 EPSON NSX 松田次生/A.ロッテラー 2'07.808 1'58.842 BS 30(+2)
8 25 500-8 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸 学/D.シュワガー 2'09.816 1'58.936 YH 50(+1)
9 18 500-9 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ 2'10.478 1'59.376 BS +2
10 22 500-10 モチュール ピットワーク Z 影山正美/M.クルム 2'09.657 1'59.420 BS 70
11 39 500-11 デンソー サード スープラGT J.デュフォア/A.クート --- 1'59.463 BS 70
12 6 500-12 エッソウルトラフロー スープラ 脇阪寿一/飯田 章 2'09.647 1'59.493 BS 100
13 36 500-13 WOODONE トムススープラ 土屋武士/M.アピチェラ 2'07.577 1'59.622 BS 10(+1)
14 35 500-14 イエローハットYMSスープラ 服部尚貴/脇阪薫一 2'07.987 2'00.261 DL 20
15 21 500-15 フェラーリ 550GTS マラネロ 光貞秀俊/植松忠雄 2'14.154 2'01.685 DL
16 100 500-16 RAYBRIG NSX 中野信治/加藤寛規 2'09.899 2'03.128 BS +2
17 62 500-17 Vemac R&D DUNLOP 408R 柴原眞介/密山祥吾 2'12.789 2'06.066 DL
18 88 500-18 JLOC ムルシエRG-1 山西康司/WADA-Q 2'15.145 2'08.030 DL
19 11 300-1 JIM RodeoDrive アドバンF360 松田秀士/菅 一乗 2'15.296 2'08.164 YH 40
20 16 300-2 M-TEC NSX 山野哲也/八木宏之 2'18.280 2'08.454 DL 80
21 80 300-3 エンドレスダイシンアドバンZ 木下みつひろ/星野一樹 2'20.659 2'08.834 YH 65
22 31 300-4 A'PEX i-mobisess MR-S 田中 実/松田晃司 2'22.076 2'09.261 BF 10
23 81 300-5 シーウエストダイシンアドバンZ 柳田真孝/尾本直史 2'22.775 2'09.989 YH 20
24 43 300-6 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 2'19.279 2'10.369 BF 80
25 19 300-7 ウェッズスポーツセリカ 青木孝行/谷口信輝 2'24.250 2'10.540 YH 40
26 63 300-8 LEYJUNダンロップ320R OSAMU/壺林貴也 2'18.357 2'10.655 DL 60
27 17 300-9 エスペリア Kosei セリカ 長島正興/松永まさひろ 2'20.677 2'11.321 YH +2
28 77 300-10 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林且雄/谷川達也 --- 2'11.331 YH 10(+1)
29 112 300-11 ARKTECH ADVAN GT3 Guts城内/澤 圭太 --- 2'12.296 YH
30 72 300-12 アドバンBOROポルシェ 平川 晃/福山英朗 2'27.032 2'12.698 YH
31 910 300-13 高見沢整骨院アドバンポルシェ 高見沢一吉/砂子塾長 2'27.133 2'13.794 YH
32 7 300-14 雨宮アスパラドリンクRX7 山路慎一/井入宏之 2'18.867 2'14.672 YH 75
33 2 300-15 プリヴェチューリッヒ・クムホ NSX 高橋一穂/渡辺 明 2'22.548 2'15.106 KH +2
34 5 300-16 プロジェクトμ B-1 マッハ号 320R 玉中哲二/三船 剛 2'19.519 2'15.437 YH
35 20 300-17 FK/Massimo ADVAN ポルシェ 和田 博/井上高志 2'23.477 2'16.259 YH
36 9 300-18 ADVAN K-STADIUM MT 清水 剛/細川慎弥 --- 2'17.446 YH
37 51 300-19 NSC・AUTO-STAFF・ADVANシルビア 加藤正将/筒井克彦 2'22.660 2'20.723 YH
38 30 300-20 RECKLESS MR-S 佐々木孝太/後藤 聡 2'20.905 2'23.606 BF 10
39 52 300-21 プロジェクトμ太陽石油セリカ 竹内浩典/西澤誠剛 2'21.002 --- DL 10(+2)
40 10 300-22 JIM Gainer アドバンF360 田中哲也/余郷 敦 2'22.617 --- YH 15
41 111 300-23 ARKTECH ENDLESS ADVAN GT4 飯島寛也/大井貴之 2'22.821 2'25.467 YH
42 70 300-24 フィールズ外国屋ADVANポルシェ 石橋義三/ヒロミ 2'24.850 2'23.047 YH
43 26 300-25 エンドレスタイサンADVAN GT3R 山岸 大/井尻 薫 --- 2'23.764 YH

タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/BF:BFグッドリッチ/KH:クムホ

WH=ウェイトハンディキャップ(kg)/ +1:性能引き上げ措置(1ランク)/ +2:性能引き上げ措置(2ランク)




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