GT LIVE USA - JGTC 2004 All-Star / 2004.12.18, 19 / California Speedway

2004All StarPractice

2004 All-Star USA 練習走行
2004-12-17
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アメリカ初代チャンピオンを狙え!

No.1ザナヴィニスモZが1番の貫禄を発揮!!

ARTA GaraiyaがGT300のトップタイム

12月17日、2004年JGTCオールスター戦アメリカ大会の前日練習走行が、カリフォルニア・スピードウェイで行われた。いよいよJGTCの有力マシンがアメリカでの走行を開始した。金曜日の練習走行は2回。前日はショートコースを走行したが、この日は2回ともロングコースを走った。JGTCマシンがオーバルコースを走るのは1997年ツインリンクもてぎで行われたオールスター戦以来。このときはバンク手前にシケインを設けるかたちだったが、今回は同様のシケインを設けたうえに、インフィールドとも組み合わされたコース。かなりおもむきは異なる。なお当初発表されていたレイアウトは変更。インフィールド部分が若干ショートカットされるかたちとなった。

SESSION 1 (12月17日/晴、ドライ)

 1回目の走行は13時30分から15時までの90分間。前日と同じく空は晴れ渡り、日なたは12月とは思えないほどの暖かさだが、風は強い。コースオープンと同時に各チーム、まずは足ならしに出ていく。今回は地元アメリカからも4チームが特別参加。フェラーリ、ポルシェを走らせる。なかにはポルシェ928GTSという、あまりサーキットではお目にかからないマシンもあった。また、今年レギュラーシーズンでは参戦していなかったチームタイサンのバイパーも約1年ぶりに戦線復帰している。

 このセッションでのラップタイムは、GT500クラスは1分25秒前後が中心。そのなかでNo.22モチュールピットワークZ、No.100 RAYBRIG NSX、No.8 ARTA NSXの3台はあまりタイムを伸ばせなかった。トップタイムをマークしたのはNo.1 ザナヴィ ニスモZ。リチャード・ライアンが出した1分24秒695がこのセッションでのベストとなった。その後ライアンはジャッキを下ろしたクルマに足をはさまれるというアクシデントに見舞われたが、さいわい軽傷でことなきを得ている。

 GT300クラスではNo.43 ARTA Garaiyaの1分30秒204がベスト。2番手のNo.16 M-TEC NSXに1秒以上の大差をつけた。3番手No.19 ウェッズスポーツセリカはそこからさらに1秒以上の差。このクラスはタイムのばらつきが大きくなっている。




SESSION 2 (12月17日/晴、ドライ)

 練習走行2回目は17時から開始された。今回、ロングコースで行われる200マイルレースの決勝は土曜日の日没後、17時にスタートする予定。今季、第3戦マレーシアで白暮レースが行われたことはあったが完全な夜間レースはJGTCとしては初となる。その慣熟のため、このセッションも同じ時間帯にスケジュールされている。コース上に照明はあるが、各車ライトを点灯しての走行となった。

 1回目より路面コンディションが好転したのかラップタイムは向上。1分23秒台に入れてくるチームも出始める。しかし、開始から50分ほど経過したところで赤旗提示。シケインのパイロンが動いてしまったことが原因で、7分ほどの中断の後、再開された。
 この時点でのトップタイムはNo.1ザナヴィ ニスモZの1分23秒812、2番手はNo.32 PIAA NSXで1分23秒915。この2台のみが1分23秒台に入れた。3番手はNo.18 TAKATA童夢NSX。1回目の走行ではミッション関係のトラブルから十分に走行できなかったが、ここでは不調を解消したようだ。一方No.8 ARTA NSXはインフィールドセクションでスピンアウト。ノーズを破損し、このセッションで十分なタイムを出すことができなかった。

 再開から20分ほど過ぎたところで、インフィールドで接触からスピンした車両があり再度中断。回収作業後再開され、残り10分間ほど走行したところで終了となった。

 GT300クラスは1回目と同じくNo.43 ARTA Garaiyaが最速。しかしタイムは1回目を上回ることはなかった。1回目に1分30秒台をマークしたのはこの1台だけだったが、ここではNo.16 M-TEC NSX、No.81 シーウエストダイシンアドバンZもタイムアップ。2、3番手となる。しかしNo.16はパイロンとの接触によりノーズを破損。また、No.19 ウェッズスポーツセリカも接触のため2周したのみに終わってしまった。


No.1 ザナヴィ ニスモ Z(GT500 トップタイム)

本山 哲「今日のコースはおもしろいね。オーバルコースのほうは広くて安全だし、まともに走れる。インフィールドの部分は相変わらず狭いけど、トータルとしてはこっちの方が面白い。まだ路面がダスティーだったから、今のセッションは雰囲気をつかむ程度。バンクの部分もとくに違和感はなかった。直線が広くて、ちょっと傾いているってだけ(笑)。ドライバーズミーティングでは、周囲が暗くなったときポストの旗が見えるかとか、安全面をしっかりやってほしいと要望した。アメリカのファンにも、JGTCの楽しい部分をキチンと伝えたいからね」

No.37 DYNACITYトムス スープラ(GT500クラス 午前2位)

ジェームス・コートニー「インフィールドの幅が狭くて前のクルマを抜くことができないから、レースではトラフィックが問題になるかもね。でも、オーバル部分は問題ないよ。バンクを走るのは初めてじゃない。イギリスF3のときロッキンガムで走ったことがあるから。GTではもちろん初めてだけど、ちょっとへんな感じだった。ステアリングをちょっと切ったような状態で、斜めになって走ってるからね。クルマは最初トラクションのかかりがあまりよくなかったけど、リヤの足回りのセッティングをちょっと変えたらよくなったよ。路面も、最初はいっぱい小石が飛んできてダスティだったけど、走ってるうちにどんどん良くなったしね」

No.43 ARTA Garaiya(GT300 トップタイム)

新田守男「昨日の(インフィールド)コースはGTカーには狭いよね。抜けないし、抜かれるのも危ない。GT500の人も抜くのに手間取ると思うし、万一スピードが高い個所でぶつかると弾かれる。エスケープゾーンもコンクリートのところが多くて危ないと思う。オーバルを通る今日のコースもインフィールドを通るんだから同じことですよね。クルマのほうはそれなりにいいですし、地元のBFグッドリッチがいい感じ。レースになればタイヤはキツいかもしれないけど他もきびしいと思いますし、いい勝負ができるんじゃないですか? これが選手権なら、1秒ちぎっていればもっとうれしいんですけどね」
高木真一「夜でも走れるようになりました(笑)。今日は昼間走っていなくて、いきなり夜だったのでちょっと怖かった。昨日レンタカーで走っているんですけど、そのときと感じが違ってどっちに曲がってるかぜんぜんわからなくて…。クルマはすごくバランスがよかったです。タイヤの比較はニュータイヤで新田さんがやって、その後僕がロングをやりましたが、思ったよりもグリップは落ちなかったです。最後のほうでもタイムが1.5秒ぐらいしか落ちなかったですからね。自分自身がコースに慣れてきたっていうのも大きいですけど(笑)。でも、タイヤの影響は今回大きいと思いますよ。BFグッドリッチはやっぱり地元ですからね。トランスポーターを見たってそれがわかります」


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2004 オールスター戦 カリフォルニアスピードウェイ 練習走行総合結果

2004.12.17 | 天候:晴 | コース:ドライ | Motorcycle add Course 2.3miles
Position Number Class Position Machine Driver Session 1 Session 2 Tire
1 1 500-1 ザナヴィニスモ Z 本山 哲/R.ライアン 1'24.695 1'23.812 BS
2 32 500-2 PIAA NSX 松田次生/A.ロッテラー 1'25.496 1'23.915 BS
3 18 500-3 TAKATA童夢NSX 道上 龍/S.フィリップ 1'25.958 1'24.776 BS
4 37 500-4 DYNACITY トムス スープラ J.コートニー/片岡龍也 1'24.797 1'24.852 BS
5 22 500-5 モチュールキーバリューZ 影山正美/M.クルム 1'26.015 1'25.069 BS
6 12 500-6 カルソニック IMPUL Z B.トレルイエ/井出有治 1'25.181 1'25.174 BS
7 3 500-7 G'ZOX・SSR・ハセミ Z 金石年弘/E.コマス 1'25.386 1'25.201 BS
8 100 500-8 RAYBRIG NSX 中野信治/加藤寛規/B.ジョアニー 1'26.973 1'25.329 BS
9 35 500-9 DIREZZA DUNLOP スープラ 服部尚貴/脇阪薫一 1'25.672 1'26.087 DL
10 8 500-10 ARTA NSX 金石勝智/伊藤大輔 1'27.364 1'26.607 BS
11 43 300-1 ARTA Garaiya 新田守男/高木真一 1'30.204 1'30.348 BF
12 16 300-2 M-TEC NSX 山野哲也/八木宏之/黒澤治樹 1'31.398 1'30.518 DL
13 81 300-3 シーウエストダイシンアドバンZ 柳田真孝/尾本直史 1'34.014 1'30.563 YH
14 5 300-4 プロジェクトμB-1マッハ号320R 玉中哲二/三船 剛 1'32.937 1'31.035 YH
15 80 300-5 エンドレスダイシンアドバンZ 木下みつひろ/星野一樹 1'32.937 1'31.323 YH
16 77 300-6 クスコスバルADVAN インプレッサ 小林且雄/谷川達也 1'33.492 1'32.267 YH
17 7 300-7 雨宮アスパラドリンクRX7 山路慎一/井入宏之 1'33.309 1'32.423 YH
18 63 300-8 LEYJUNダンロップ320R OSAMU/壷林貴也 1'33.947 1'32.437 DL
19 19 300-9 ウェッズスポーツセリカ 青木孝行/谷口信輝/織戸 学 1'32.568 1.54.057 YH
20 26 300-10 ECLIPSE タイサン ADVAN バイパー 山田英二/P.ヴァン・スクート 1'34.285 1'33.996 YH
21 2 300-11 プリヴェチューリッヒ・クムホ NSX 高橋一穂/渡辺 明/吉本大樹 1'36.527 1'35.029 KH
22 6 300-12 Stuttgart Performance G.Escalette/B.Rosser 1'38.550 1'36.829 YH
23 00 300-13 Bernheim Porsche Racing S.Bernheim/D.Dement 1'38.847 1'37.457 YH
24 118 300-14 928 International M.Anderson 1'38.633 no time YH
25 421 300-15 Johnny Pag Racing G.Segal/D.Puddster 1'45.257 no time YH

タイヤ=BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/BF:BFグッドリッチ/KH:クムホ




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