GT LIVE USA - JGTC 2004 All-Star / 2004.12.18, 19 / California Speedway

2004All StarPreview

2004 All-Star USA プレビュー
2004-12-15

JGTCがついにアメリカへ上陸!

カリフォルニアのオーバルでGTマシンが爆走!!

USAオールスター戦は200マイル&スプリント×2のWレース開催

2004年、この年をもって全日本GT選手権(JGTC)は11年間の歴史を閉じ、来シーズンからは"Super GT"(仮称)として再スタートを切る。この記憶すべき年の最後を締めくくるのが、12月18、19日にアメリカのカリフォルニア・スピードウェイで開催されるGTオールスター戦「GT LIVE JGTC 2004 All Star California Speedway」だ。

日本のレースとして初のアメリカ開催

 モータースポーツ発祥の地といえばヨーロッパだが、モータースポーツをメジャーなプロ・スポーツとして成功させたのはやはりアメリカと言えよう。もちろん、本当の意味で自動車が生活に根ざし、世界最大の自動車大国であることはいうまでもない。
 今、アメリカの西海岸を中心に日本の高性能コンパクトカーが評価されている。これまでアメリカの映画では日本車のみならず海外の車は悪役的存在だったが、一昨年には日本車数車種が主役級として活躍するカーアクション映画がヒットするなど、その人気は急上昇している。このブームによって開催されることになったのが「GT LIVE」だ。このGTカーのフェスティバルのメイン・イベントを任されたのがJGTCである。
 もちろん、日本のサーキットレースとしては初のアメリカでの開催となり、日本の自動車業界だけでなく経済界でも関心の高い。来シーズンから始まる「Super GT」にとっても重要な試金石であると言えよう。


メインはオーバルも利用した200マイルレース

 今回のGTオールスター戦が開催されるカリフォルニア・スピードウェイは、インディやNASCARなどアメリカのビッグレースが開催されるオーバル・サーキットである。このコースを舞台に、土曜日に予選と200マイルのメインレース、そして日曜日にはショートコースでのスプリント2レースが行われる。ちなみにインディなどでもそうだが、アメリカでは土曜日がメインレースで、日曜日にはエキジビションやイベントが行われるスケジュールが多く、今回はこのアメリカ流で行われる。

JGTC All-Star 200 - Motorcycle add course

 メインレースの200マイルレース「JGTC All-Star 200」は、18日(土)の16時30分(日本時間19日9時30分)にスタート。このレースでは、オーバルの一部とインフィールドのロードコースを組み合わされたコースを使用する。オーバルの途中にはスピード軽減(タイヤの保護の目的)のためのシケインが設置されるが、それでも通常のJGTCでは見られないハイスピードなバトルが展開されるだろう。JGTCマシンがオーバルを走るのは、1998年に行われたツインリンクもてぎでのGTオールスター戦以来だが、あの頃よりも数段空力もエンジン性能も向上した細心のJGTCマシンではかなりの高速に達するのではないかと予想される。ここでは、JGTCでは優れたエンジンパワーを誇るスープラの走りに注目したい。
 インフィールドは、オーバルと打って変わってフラットでテクニカルなコーナーが連続する。やはり、ここはミドシップのNSXが活躍を見せそうだ。

No.1 Xanavi NISMO Z / No.35 Yellow Hat YMS Supra / No.18 TAKATA DOME NSX


 印象としては、もてぎのオーバル+TIサーキット英田というまったく性格の違うコースを一度に走るという感じ。しかもまったく未知の路面でもあり、いかに理想のセッティングを見つけるか、そしてマシンが苦手な部分をドライバーがテクニックで克服できるか、そういったチームの総合能力が問われるレース、お遊びとなりがちなオールスター戦だが、チームにもドライバーにもチャレンジしがいのあるレースであるといえよう。初物レースに強い今季のチャンピオンNISMO&本山哲がいかにZを仕上げるのか、とても興味深い。
 しかも、レース距離は200マイル、つまり約323kmと国内公式戦の300kmよりやや長い。ピットインも2回が義務付けられており、各チームがどういう戦略を採るのかも興味深い。また、今回の特別ルールの第3ドライバーを擁するチームは彼らをどこで使うのか。GT300のウェッズスポーツセリカの第3ドライバーに登録された織戸学、プリヴェチューリッヒ・クムホNSXの吉本大樹らの活躍にも注目だ。

No.55 ECLIPSE TAISAN ADVAN VIPER
(Photo:2003)

 そして、今回のスペシャルゲストのマシンは、No.55 ECLIPSE タイサン ADVAN バイパーだ。昨年は1勝を挙げているこのアメリカンGTは、今季JGTC公式戦には参戦せず、アメリカのレースに出ていたが、今回久々にJGTCのライバルたちと戦うことになった。オーバルコースとなれば、このビッグパワーのマシンも十分に勝機があるかもしれない。


日曜日はドライバーのテクニックを楽しむスプリント

JGTC All-Star Sprints - Interior Test Course

 日曜日に行われるスプリントレースは、インフィールドのテクニカルコースを使用し、24分のタイムレースを2回行う。もちろん、ドライバーは各レースで1人ずつ。2人で乗り継ぐレースに較べれば、自分好みのセッティングで走れ、コースも高速から低速まで折り混ざったショートコースだけに、マシンの性能よりドライバーのテクニックが問われるレースとなるだろう。


No.16 M-TEC NSX / No.43 ARTA Garaiya / No.19 WedsSport Celica


 今回のオールスター戦では、JGTC以外にも、チューニングカーのデモランやドリフトの妙技を競うD1グランプリのデモも行われる。そして、サーキットのそこかしこで、クルマ自慢のコンテストやパーツ即売会、展示会など楽しいイベントが一日中行われるということだ。

 日本のファンには時差もあり、眠い時間での速報になるかもしれないが、JGTC.netではいつものように速報体制を組んで、みなさんにレポートをお届けする予定だ。また、JGTCオフィシャルTVのJ SPORTSでは12月31日の14時より「2004 オールスター戦 カリフォルニアスピードウェイ」(J SPORTS 3)としてレースの模様を放映。TV東京系の「激走!GT」(毎週日曜17:30より)でも順次放映予定だ。そちらも楽しみに待っていてほしい。


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