JGTC 2004 ALL STAR 200の予選は12月18日13時30分（現地時間）、カリフォルニア・スピードウェイの特設コースで開始された。いよいよ待望の公式スケジュールのスタートだ。
　開始時点での気温は26度と、12月とは思えない暑さ。当地でもこれほどの高温は例年にないことだという。路面温度も30度まで上昇。タイヤにはきびしいコンディションといえそうだ。カリフォルニアらしい青空の下、10台のGT500マシンと13台のGT300マシンが次々とピットをあとにする。今回の予選スケジュールは、最初の30分間が両クラスの混走。続く10分間がGT300。最後の10分間がGT500となる。

　混走セッションでは、GT500はNo.1 ザナヴィニスモZの1分23秒689が最速。2番手はNo.37 DYNACITYトムススープラで1分23秒875。この2台のみが1分23秒台で、3番手のNo.18 TAKATA童夢NSX以下は1分24秒台だった。

　14時からの10分間はGT300クラス専有。No.43 ARTA Garaiyaの新田守男が1分29秒309と、最初に1分30秒の壁を破ってくる。これに続いたのがNo.16 M-TEC NSXは黒澤治樹がアタックし、1分29秒956。この2台のみが1分29秒台で、3番手のNo.81 シーウエストダイシンアドバンZは1分30秒692。この3台は木曜日の練習走行からずっとトップ3を占めている。4番手はNo.77 クスコスバルADVANインプレッサだったが、最後のアタックでNo.19 ウェッズスポーツセリカが逆転。4番手となった。なお、昨日走行した現地チーム4台（すべてGT300）のうち2台は撤退。予選はNo.002 Bernheim Racing Porsche 911 CupとNo.6 Stuttgart Per Porscheの2台が走った。

　14時10分からGT500クラス専有に入る。レギュラーシリーズでは、専有走行開始からしばらくはアタックするチームが少ないが、今回は走行時間が短いためもあって各チーム早めにアタック。まずはNo.12 カルソニックIMPUL Zのブノワ・トレルイエが1分23秒289でトップを奪う。これに続いたのがNo.37で、1分23秒665をマークし2番手に。残り3分を切ってNo.1のリチャード・ライアンもアタック。まずは1分23秒323で2番手に上がると、チェッカーが提示される直前に1分23秒124までタイムアップ。逆転でポールポジションを奪った。この結果、トップ3はNo.1ザナヴィ ニスモZ、No.12カルソニックIMPUL Z、No.37 DYNACITYトムス スープラの順。No.18 TAKATA童夢NSXが4番手で、これがNSX勢トップとなった。

GT500 ポールポジション

No.1 ザナヴィ ニスモZ

リチャード・ライアン「このコースはけっこうおもしろい。でもインフィールドはすごくバンピーだね。ダミーシケインがあるからレースはチャレンジングなものになると思う。シケインでは先が見えないから、毎ラップ新しいチャレンジになる。予選では、ボクの最後のラップはすごくよかった。ほぼパーフェクトだった。レースでもこの状態を続けたいね。勝つためにはシケインがカギになる。シケインでミスをすると負けてしまう」

GT300 ポールポジション

No.43 ARTA Garaiya

新田守男「昨日までとパイロンの位置が違っていて最初はとまどったけど、大きなミスなく、だいたい思ったようにイケた。真一が最初に中古タイヤでポンといいタイムを出してくれて、気持ちは楽だったね。ニュータイヤのアタック1周目はちょっとミスがあったし、その次のラップは前のクルマに詰まってしまったから、クールダウンして最後に仕切り直しでベストタイムが出たんだ。目指すのはもちろん優勝。セッティングはもう決まってるからね」