2001 GT INSIDE REPORT NETWORK EDITION
Round4 JAPAN SPECIAL GT CUP 5 Aug. 01
決勝日レポートRace Day Report

■朝のフリー走行後のコメント


No.26 シェルタイサンアドバンGT3R
福山英朗「雨はハンドリングもいいしタイムも安定してるし、もう一雨降ってくれないかな。以前のGT2に比べるとGT3は雨は苦手なんですが、トータルでオールラウンダーな市販レーシングカーですから、国産ターボのカミソリみたいなドライセットに振ったマシンよりはドライブしやすいですよね」

No.910 910ロディオドライブアドバンポルシェ
砂子塾長「ドライセットでひとつやりたかったことがあって、もうちょっと乾いてくれればよかったんだけど…。イレギュラーなコンディションのなかで、雨での強さは再確認できたかな。まあ決勝はドライにはなるでしょうけど、降るなら降ってくれっていう感じかな」

No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7
山野哲也「(路面は)チョイ濡れ。ブレーキングポイントが濡れてる状態。ハルピー(松本選手)が満タンでいって、そのあとに乗ったから3分の2くらいだったかな。クルマはかなりいい。コーナリングがいい。昨日から比べてもトラクションがアップしたし、新型マフラーになったんだけど、そのへんもいいみたい」

No.31 ARTA・アペックスMR-S
新田守男「雨になるとストレートスピードの遅さが出ないんで、ドライよりはいいみたい。オレは(天気は)どっちでもいいけど、ドライのレースになるんじゃないの? 後半雨かもしれないけど、そうしたらまたシンちゃん(高木真一)に気をつけてもらわないと。だっていまもあの場所は濡れてるから気をつけろって言った場所でスピンしてくれたから(笑)」

No.12 カルソニックスカイライン
本山 哲「いまは雨上がりだっていうのと路面がところどころ濡れていたので実際のレースになったらわからないけど、基本的にレースセットは悪くないと思います。ベストタイムはコース上の7割ぐらいが乾いている状態で、スリックで出したタイム。レースは展開を見ながら後半ソフトで追い上げるということも考えられますけど。コンディションもどうなるかわかりませんし、とにかく(結末が)見えないレースなので、何位ぐらいまでいけそうかとかいうことはわかりませんね」

No.81 ダイシンADVANシルビア
大八木信行「ピットロード出た瞬間にバラバラっと来ました。電気系やね。ハーネスとかチェックやってるけど、まだ原因がちょっと不明。直ればいいけど…。まあ、決勝前に出てよかったとは言えるけどな」

No.22 ザナヴィ ヒロトGT-R
ミハエル・クルム「ボクはブレーキの焼き入れをしただけだから、哲也に聞いて。予選は、2回目の最後、いちばんいいラップのときにBコーナーで遅いマシンにひっかかってしまったのでタイムを出せなかった。今回はポールポジションをねらっていたし、ひっかからなければデータ上でもポールタイムが出ていたので残念だ。クルマはすごく調子がいいんだ。でも、レースは8番手スタートだからけっこうきびしいと思う。車重を軽くしてリストリクター径を小さくしているぶんストレートスピードが遅くて、抜いていくのがむずかしいからね」
田中哲也「フリー走行ではレイン、レイン、カットスリック、スリックとタイヤを履き替えていって、最後のベストはスリックのタイムです。レースセットはまぁまぁいいんじゃないですか? たしかに前のクルマをパスしていくのはむずかしいですけど、車重が軽いぶんタイヤの保ちはいいですね。パンパンと抜いていけるレースにはならないと思いますが、重いクルマよりもタイヤやクルマに負担がかからないので後半勝負になるでしょう。今回勝たないとポイント的にきびしいんで、目標は優勝ですよ」

No.23 ペンズオイル ゼクセルGT-R
エリック・コマス「ウェットタイヤのときはボクも正美も同タイムだったし、トップのタイムが出ていた。最後はスリックで計測2周しかできなかったからタイムが出ていないだけだよ。ウェットでもドライでもレースはだいじょうぶ。GT-Rにとってはウェットのほうがいいかもしれないけど、ドライでもマシンはいい。もちろん優勝をねらっているけど、みんなタイム差がなくて予選でもコンマ5秒の間に12台もいるから、ピットワークが重要になってくるね」




■決勝スタート直前情報


 天候:曇り/路面状況:ドライ/気温:25度/路面温度:30度
 決勝日(5日)入場者数:5万0000人(予選日:1万4800人)


*リタイア(GTインサイドレポート班調べ)
No 原因 周回数
360 コースアウト 6L
88 ハブトラブル 9L
71 ミッショントラブル 11L
0 コースアウト 15L
9 コースアウト 24L
10 コースアウト 36L




■決勝レース終了後のコメント


No.22 ザナヴィ ヒロトGT-R(GT500優勝)
ミハエル・クルム「クルマは昨日からよかった。昨日はBコーナーでトラフィックにひっかかっただけだから。今日はスタートもうまくいって、セッティングもエンジンも素晴らしかった。右京さん(No.33)は直線が速くてタイヘンでしたが、チョットがまんしてうまく抜けました。そのあとはNo.6との争いでした。最終コーナーでGT300に詰まって全開でいけないと直線で苦しかった。コマスにも追いつきたかったけど、同じくらい速かったからタイヘンだった。あとは(田中)哲也に任せました。哲也がトップに立ったときはとてもうれしかった。富士での優勝は初めて。エフポンで優勝できなかったから、すごくうれしかった(笑)。ホントいい気持ちです」
田中哲也「ウチのクルマは車重が軽いのを選んでいたから(リストリクター径が小さくて)ストレートで負けてたところを、マイケル(クルム)ががんばってあそこまで上げてくれた。トップに立ったときは、GT300が100Rにいて、運よくボクのいくところが空いたんです。(No.23の影山)正美くんもフェアでした。最後まで安心はできませんでしたね。ピットからは上(向きの)矢印が出てて、これだけがんばってるのに『どないせいっていうじゃ』って(笑)。SUGOは自分のミスでリタイアしてしまったから、シリーズで大きいポイント獲らなければと、せいいいっぱいいきました。初優勝ですけど、チームとしての結果ですし、シリーズ(チャンピオンを)獲りたいんで、そのことで頭がいっぱいです。これからはクルマが重くなるし楽ではないですけど、そのなかで少しでも大きいポイントを獲って、チャンピオンをぜったい獲りたいです」


No.81 ダイシンADVANシルビア(GT300優勝)
大八木信行「ホントうれしいですね。前の富士、N1の十勝、そして今日と、チームが当たり前のようにいいクルマを作ってくれてます。でも、まだまだいい意味で欲を出していきたい。3号車に追いついたとき(相手は)ブレーキが悪そうに見えたんです。無線でタイヤ無交換だと聞いて、これは抜けるなと。じっくりとむりせずストレートで抜きました。そのあとはミラーを見ずに前だけを見てドンドンドンと(いきました)。朝のフリーでもトラブルを抱えて、いろいろあった1日だったんですが(最後に勝つことができて)ホントうれしかったです」
青木孝行「レースは数台の混戦になると思ってましたが、No.19との一騎討ちになりましたね。どちらにアドバンテージがあったわけでもなくて、どこでしかけるかというところで、(No.19 田中)実さんもフェアでうまくパッシングできました。マシンもエンジンもタイヤも完璧でしたし、不安もなかったので19番のMR-Sを自分のピットに戻るまで抑えきる自信はありました。これからはシリーズチャンピオンを意識しないといけませんね。ポイント的にも接戦ですし、取りこぼしのないように、次からウエイトも重くなりますし、ミスもないようにいきたい。こういう流れのいいときこそ、気を引き締めないとね」



No.23 ペンズオイル ゼクセルGT-R(2位)
エリック・コマス「優勝するつもりでスタートしてうまくトップに立ち、約7秒のアドバンテージを保って(影山)正美に交替することができたんだけど、黄旗が出てそれを生かすことができなかった。それでNo.22に抜かれてしまった。チームメイトどうしで争うわけにもいかないのでそのままポジションをキープしてフィニッシュした。今日重要だったのはニッサン車によるワンツー・フィニッシュをすること。シーズン当初はさんざんだったNo.22が優勝したことは大いに意義がある。(田中)哲也は速いペースでコンスタントなドライビングをして、まちがいなく今日のヒーローだよ」

No.6 エッソウルトラフロー スープラ(3位)
野田英樹「今日はニッサンが速かったということですね。3位というのは…、まあ(ウェイトを降ろすために4位をねらっても)そう計算どおりにはいかないですからね。あとになってあのときもう1ポイント多く獲っておけばってことだってあるわけですから。クルマは、ウェイトが重いのもあるんでしょうけど、もうひとつという感じでした。レース中はとくにトラブルもなく、淡々と一人旅でした」

No.38 auセルモスープラ(4位)
竹内浩典「めちゃくちゃというか、スタートで右京さん(No.33)が出遅れたんだけど、その後ろにいたんで、自分も2台に抜かれてしまった。そのあともいろいろあって右京さんがストレートは速いんだけど裏ではひっかかる感じで、オレの後ろにも何台かくっついてきて、途中でシフトミスして遅れちゃった。ウチもウェイトを積んでいたんで、序盤に混戦を抜け出せなかったのがつらかったね。でも結果的に4位は予定どおり。今日のレースでは星野さん(No.12)が後ろから来てどきどきだったけど、いっしょにバトルできてうれしかった」
立川祐路「予定どおり。今回、ボクはらくをさせてもらいました。GT300のつっかえ方だけをうまくまとめて、悪くてもラップタイムを1分28秒台に留めようとして走っていたんです。だいたい27秒7から28秒にそろえたかったんですよ。次のもてぎでは50kgにウェイトが減るけど、もてぎはいちばんウェイトが効くコースだから…。作戦はチームと相談しながら決めたい」

No.1 ロックタイト無限NSX(5位)
道上 龍「今日はリアタイヤだけの2本交換作戦でいったんです。今週末はずっとそれで練習していたし、ドライバー交代の練習もすごくたくさんしました。ピットアウトしてすぐはめちゃくちゃアンダーだったけど、タイヤは最後まで保って、1分27秒台で周回できました。富士はターボ勢と比べたらきびしいレースだったけど、予選からしたら5位は上デキでしょう。NSXのトップでゴールできたし、よかったです。今回でウェイトが減るし、もてぎはテストでもよかったので、次は勝ちます」



No.3 ユニシアジェックスシルビア(GT300クラス2位)
井出有治「金曜日からストレートがすごく遅かったんですが、キッチリと結果を出したと思います」
柳田真孝「シルビアのワンツーはうれしいんですけれど、ボクたちが1位のほうでないとダメでしたね。悔しいです。(ピット作業時間を短縮のために)タイヤ交換をしなかったんです。それで、後半の走りがつらかったです。もっとドライビングを勉強します」

No.19 ウェッズスポーツMR-S(GT300クラス3位)
田中 実「タイヤが落ち着くまではこっちのほうが速かったんですけどね。クルマはまあまあいい感じでしたね」
後藤 聡「反省してます。とくにインラップ2周くらいが遅すぎた。もともとピーキーなクルマなので、自分の走りでタイヤが冷えているうちに回らない(スピンしない)ベストな走りが、まだあのタイムなんです。ブレーキングでちょっとクルマが横向いてしまう状態で、No.81に離されてしまいました。もっと練習します」

No.7 雨宮マツモトキヨシアスパラRX7(GT300クラス4位)
山野哲也「MR-Sはストレートが速かった。裏ではつつけるのに表はあっけないほど。NSXみたいな戦いだったよ(笑)。No.77とNo.31の2台はスリップを使ってうまく抜けたんで、そのあとは必死に逃げた。結果オーライだね。次のもてぎはだれよりも多く通ってる住処のようなコースだからがんばりたい」
松本晴彦「単独で1コーナーでちょっとミスしてコースアウトしてしまいました。がんばりすぎました。なかなか追いつけなかったんですが、ポイントが獲れてよかったです。もてぎのテストで最終コーナー手前の左コーナーで右リアのハブがいきなり壊れて飛んじゃったんです。クルマはボディもパーツもダメになったんですが、メカがよくがんばって間に合わせてくれました。もてぎは必ず勝ちにいきます」

No.31 ARTA・アペックスMR-S(GT300クラス5位)
新田守男「シリーズポイントで10ポイント差で3位ですか。ここのポジションに来させてもらってありがたいですよ。もてぎと鈴鹿はバシッとやります。気合い入れ直して、このままじゃ終わらせられない。車体の下をこすってたんですが、ダンパーじゃないと思うけど、じっくりクルマをみてもらいます」
高木真一「ウェイトハンディでしかたがない部分あったんで、シリーズを考えればギリギリのラインでポイントが獲れましたね。次は10kg軽くなるし、あと3戦ありますんで、がんばって確実にポイントとりたいです。ボクはMINEとかもてぎとか好きなコースなんです」





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