Qualify 1 - 予選1回目
No.23ザナヴィ ニスモ GT-R、ねらいどおり暫定ポールを獲得
本山 哲「クルマがやっぱすごく速いんで、それを予定どおりうまく乗って、思っていたとおりのタイムを出すことができました。自分たちのなかではある程度ヨミがあったんですが、まわりの状況はくわしくはわかってなかったのでちょっと不安はありました。自分たちなりのタイムは出したかな、と思っています。午後からは、決勝レースに向けて準備をすることになっています。いかに明日うまく走ることができるかがだいじですから。いいクルマを準備してくれたので、だいじょうぶです」
練習走行2回目でトップタイムのNo.38 auセルモスープラ、暫定2番手
立川祐路「セッティングはまったくいじっていません。クルマは昨日といっしょで、そこそこでしたね。路面もそこそこ。でも、GT-R(No.23)のタイムを見てからアタックにいったらいきすぎちゃって、ヘアピンでまっすぐいきそうになって、ちょっと失敗しました。ミスがなければ(1分)24秒台には入ると思います。でも、No.23にはちょっと届かないんじゃないかな」
暫定3番手のNo.16 G'ZOX無限NSXはすでに2セットのニュータイヤを投入
伊藤大輔「午前中のほうがタイムが出るかなと思って2セットいきました。1セット目は無難にまとめて、2セット目でアタックにいきましたね。でも、ほかのクルマが走り始めてから路面コンディションが変わったみたいで、クルマのフィーリングも変わってしまって、ブレーキがロックしてしまったり…。それにしてもGT-R(No.23)のタイムは速い。NSXはうまくまとめたとしても(1分)25秒フラットまでしか見えません。スープラも、昨日見ていたら午後になってからタイムを出しているクルマが多いですしね」
リアのグリップ不足に悩むNo.18 TAKATA童夢NSX、暫定4番手
道上 龍「摩耗状況のいい固めのリアタイヤを選んでいるんですが、タイヤが冷えていて思わずスピンしてしまいました。アタックに入ってからもリアのグリップレベルが低くて不安定な感じでしたね。でも、混走のときにセットを少し変えてセバスチャンで確認し、最後にもう一度ボクが乗ったときには感触がだいぶよくなっていました。ですから、2回目にダメ元でもう一度トライしますよ。2セット目は皮むきをした程度でまだアタックしていないんで。がんばります」
No.31 RECKLESS MR-S、足回り変更が功を奏し暫定クラスポール
佐々木孝太「みんな驚いていると思いますが、ボクも驚いています(笑)。富士とか鈴鹿でのBFグッドリッチのテストのときはすごくよかったのですが、TIに来てからイマイチ、クルマやタイヤのマッチングがちょっと合わず、セッティングをやりながらいろいろと試していました。予選で試してみようかと話していた足回りがいい感じになり、タイムアップにつながりました。タイヤは、去年参戦していたアルテッツァ(ネッツカップ)で装着していた(ミシュランの)タイヤのつくりとすごく似ていて乗りやすいし、(クルマは)去年のチャンピオンカーなので、いいわけはできないですね」
好調のNo.24 EndlessタイサンアドバンGT3R、暫定2番手に
余郷 敦「(カートが走ってオイルが出るのを心配したが)そんなに路面は悪くなかった。タイムはセッションはじめに出したんですけど、引っかかってしまったので、あとコンマ2〜3秒はいけるかな? でもNo.31のタイムはちょっときついかな。午後は、もちろんアタックします。セットも午後に向けてまた考えてた。いまのところ結果はオーライだけど、後ろの国産勢、とくにニューカマーの存在が不気味ですね」
No.3ハセミスポーツ・エンドレス・Z、暫定3番手もきびしい表情
柳田真孝「昨日からあまり調子はよくなくて、まだクルマのセットアップが決まっていません。結果的には3番手なのでよかったとは思いますが、まだやらなきゃいけないことはあります。それを2回目どうするか。もっと走ってクルマのほうもよくして、3番手ではなく、もうちょっと上にいきたいですね。タイムがどうこうというのではなく、もっと内容を追求していきたいですね」
No.77クスコスバルADVANインプレッサ、新車で暫定5番手
谷川達也「昨日は駆動系のトラブルなどもあって、クルマのセットアップにかける時間がなさすぎましたね。クルマの素性はいいんですが、ボク好みのセットが出なくて、むりやりというか、かなり苦しい走りでした。もう1セッションテストの時間があれば、と思いました。5番手は、ここまで走れなかったことを考えればいいかなと思います。(1分)34秒台に入ればいいかなと思ってましたから」
No.36 WOODONEトムススープラに移籍したエリック・コマス
「ニッサンでサポートドライバーとして乗り続けたかったんだけど、残念ながらそれはかなわなかった。だから一度は走らないことに決めたんだ。自分のビジネスの関係で、やるべきことがたくさんあるからなんだけど、ちょっと残念だった。走りたい気持ちはあったからね。トムスとミシュランはボクの希望を理解してくれて、基本的にレースだけということで合意に達した。タケシ(土屋武士)といっしょにやることに満足している。ニスモでもずっとそう言ってきたんだけど、ナンバーワンドライバーが開発のすべてをやって、もう一人のドライバーはそれに合わせるという方法がボクはいちばんいいと思っている。トムスではタケシがセッティング、開発に集中する。ボクは彼のセッティングしたマシンで彼と同じように走る。ナンバー2ドライバーに徹して走ることをよろこんでいるよ」
マルコ・アピチェラ、No.37 ZENTトムス スープラに移籍
「2月21日に富士で行われたトムスのテストに参加することになってタイムもよかった。それで合意に達した。とてもハッピーだよ。トムスはワークスチームで、高いレベルに戻るというボクがいちばん望んでいたことが実現したわけだからね。レースをはじめたときが最初のスタートだとすれば、自分にとってこれはゼロから始める第二のスタートだと思っている。だからボクにとって2003年は非常に重要な年。いまのところベリーハッピーだよ」
Qualify 2 - 予選2回目
No.23ザナヴィ ニスモ GT-R 予定どおりのポール獲得
本山 哲「明日(決勝)のほうがだいじなので、2回目の予選は決勝を想定したロング走行を行いました。ポールを獲ることができてうれしいです。ボク自身(GT500クラスでは)はじめてだし、スカイラインにとってもすごく久しぶりなので、いままで応援してくれいたスカイラインファンの人たちに対して、いいかたちで応えることができてよかったと思います。明日はもっといい結果を残したいですね」
No.38 auセルモスープラ、予選2回目トップも総合順位は変わらず
立川祐路「セッティングはそんなにイジっていませんが、クルマがちょっと暴れますね。後ろが跳ねるぶんフロントにも影響が出るような感じ。そういう意味でツラかった。でも、現状としてはどうしようもないです。アタックはクリアでしたし、路面も朝とは変わらなかったんですけどね。レースセットはそこそこやっているので悪くないと思いますが、GT-R(No.23)が速いなぁ。まぁ、今年は竹内さんにもいっぱい乗ってもらっていて、前半竹内さんが速いと思いますけどね」
大幅タイムアップしたNo.1エッソウルトラフロー スープラは総合4番手
脇阪寿一「インターバルにチームがクルマをいろいろセットしてくれて、朝のアンダーステアはだいぶ改善されました。ただ、朝のアタックがぜんぜんイケてなかったぶん、2回目のアタックはちょっとようすをみながらいってしまった。最初からクルマを全面的に信頼していければもっとタイムを出せたと思うんですけどね。予選の1ポイントを獲ったほうがよかったのかどうかはわかりませんが、まぁいいポジションからのスタートだと思います。第2戦の富士で勝ちたいので、今回の決勝の目標は4位なんですよ」
新体制で初レースのNo.25 ADVANスープラ、予選総合6番手
荒 聖治「予選1回目はこのレースウィークでいちばんよかったです。でも1コーナーで突っ込みすぎてインにつけずに大回りしたり、ヘアピンでも突っ込みすぎたりして、何ヶ所かミスしたのはもったいなかった。2回目は、1回目に出ていたアンダーを抑える対策をして出ていったんですが、逆にオーバーになってしまい、速度を乗せることができなかった。レースに向けては、オーバーを直して、ミスなくちゃんとプッシュして走りきれば、けっこういいところにいけると思います」
No.24 EndlessタイサンアドバンGT3R、ポルシェ3年ぶりのクラスポール
余郷 敦「(予選1回目のNo.31のタイムに)届かないって言っていながら届いちゃいましたね(笑)。いろんな意味でホントによかった。赤旗で中断されるまえに、みんな1回(アタックに)いってるでしょ? ボクもいってたんだけど、(再開後、さらに上回るところまで)いけたんです。ここまでいけるとは思わなかった。決勝ですか? レースはレースで別モノですからね。明日の朝、決勝セットを決めて、一発じゃなく淡々といきます」
千葉泰常総監督「10psアップしながら15kg軽くなったエンジンを、フライジンガーが2003年仕様として用意してくれた。トップスピードで15km/h伸びてます。余郷はポルシェに乗れてるし、ストレートも伸びているから期待に応えてくれました」
No.31 RECKLESS MR-S おしくも初ポールを逃す
佐々木孝太「早めにアタックしたのですが、タイヤがまだ十分に温まりきれず、クルッと回ってしまいました。場所はヘアピン後の左コーナー立ちあがりで、ほとんどマシンがまっすぐになってからアクセルを踏んでいたのですが…。2回目もタイムアップをねらっていくつもりでしたが、路面状況があまりよくなかったので、セッティング重視でいきました。でも、100分の2秒差でポールを獲られてしまったことはくやしいですね」
No.3 ハセミスポーツ・エンドレス・Z セッティング変更するもクラス3番手どまり
木下みつひろ「午前中とセッティングを少し変えました。ですが、クルマのバランスとしてタイムが出るものではありませんでした。予選3位は悪いものではありませんが、当然トップをねらっていました。ただ、レースウィークに入ってからセッティングがなかなかみつからなくて、かなり苦しい状況でした。エンジントラブルなどが結果として走行時間を削ることになり、足回りまでセッティングが及ばなかったのがイタイですね。でも決勝に向けての手応えは決して悪いものではありません」
好調タイサン勢、No.26 PLUS eタイサンアドバンGT3Rもクラス4番手に
山路慎一「(ポルシェは初だが)基本的にはクルマに対する問題はないです。たしかにドライバーとしてやろうとしてること、やりたいことをクルマが受け入れてくれない部分はあるけれど、思った以上に高いポテンシャルがありますね。(予選では)コースコンディションはスリッピーな感触があったけれど、それほどは気にならなかった。ニュータイヤの使い方はまだまだ課題があります。初心にかえって、すごく楽しんでレースができています。気持ち的にも若返れていますよ(笑)」
No.43 ARTA Garaiya、ニューマシン初の予選はクラス5番手
新田守男「午後は赤旗が出ただけでなく、アタックのタイミングもうまく取ることができず、タイムを削ることができませんでした。いちばん残念なのはポジションを落としてしまったことですね」
No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360、トラブルでアタックできず
松田秀士「予選1回目にミッショントラブルが出たんです。2回目にもダメになるかも、と思っていたら、ボクが乗って2〜3周でギアがもう全然ダメになってしまった。(1分)39秒を切れればいいと思っていたんだけど、そういうレベルじゃなかった。トラブルを出しつくさないとダメですね。もうちょっと走り込みが必要だよね。そうすればこのクルマは速くなると思うよ」
No.88 ノマドディアブロJGT-1、基準タイムのクリアならず
森義治エンジニア「午前中、和田選手のタイムアタックが終わったときに冷却水のラインがいってしまいました。ウォーターポンプの故障もあって、部品が現場にはないので現在こちらに向かっている状況です。結果的には古谷選手をアタックさせることができず、予選はダメでした…。明日は嘆願書です。マシンはこれから間に合うように修復します」
ニューカー&ニューフェース
今回がJGTCデビュー戦となる小暮卓史(No.64 Mobil 1 NSX)
「初めての経験ですし、いろいろわからないことも多いのでまだなんとも言えないんですが、JGTCはドライバーズレースではなくて、チームの一員として動かないといけないと思うので、冷静に物事を判断してやっていきたいと思います。ボクは熱くなりやすいタイプだと最近思いはじめたので、とにかく気をつけていきたい。GT300クラスのマシンもいますし、全体の台数も多いですし、自分自身まだクルマをわかっていない部分もありますからね。ドライバー交代もあんなに緊張するものだと思いませんでしたし。チームの結果に貢献しなければいけないのもわかっていますが、そのためにもボクの経験値を上げなければいけないと思います。開幕戦は、目に見える結果としては、完走してポイントを獲りたい。自分自身としては、きちんと自分の仕事をこなしたいと思っています。1年間やって、かけ引きや精神面などを含めて、JGTCのドライバーにふさわしいプロの強さを身につけたいですね」
ヨーロッパ修業から帰りNo.12カルソニックスカイラインに乗る井出有治
「まずレースでちゃんと仕事をすることがだいじだと思っています。ブノワ(トレルイエ)とのコンビに関してはセッティングなど大差はないのでとくに問題はありません。以前出ていたGT300と今年からのGT500を比べて、タイヤをうまく決勝で使うためにどうしたらいいのかということがカギだと思うし、自分のなかでも課題になってくるでしょうね。チームインパルのカルソニックスカイラインというクルマに乗るということは、自分としてすごく誇りに思っています」
No.81ダイシンADVANシルビア、ルーキー二人の新体制に
星野一樹「コンディションとタイヤのマッチングは決して悪くなかったので、走っているかぎりではもう少しちょっといけるかと期待してたのですが…。まだまだ甘い部分が自分のなかにありますね。まだまだ勉強ははじまったばかりですが、シーズン前半にはなんとかこの勉強を終わらせたいですね。一方で、クルマに対しての不安はまったくありません」
植松忠雄「星野選手とコンビを組むことになりましたが、相談しながら互いのセッティングを重視しています。とはいえ(二人の)セットはけっこう違いますね。去年はスーパー耐久にスポットで出ていましたが、JGTCは初めてです」
チームを移籍、No.3ハセミスポーツ・エンドレス・Zで挑む
木下みつひろ「正直なところかなり緊張しています。いままでのチームは比較的、精神的にラクだったんですが、体制が変わった今年は、変なタイムで走っていると無線で言われてしまいますし、シビアに結果を求められるチームなので、いろいろと指摘されることが多いですね。ボクもいままで経験してきたことを出していかなきゃいけないと思っています」
覆面レーサー No.9 MACHINE X MTはJGTC初挑戦の2人がドライブ
菅 一乗(1976年2月9日生 大分県出身)
「覆面レーサーという設定らしいんですけどね(苦笑)。今回はヘルメットのカラーリングが間に合わなかったんですが、次回からはマシンと同じようなカラーリングになるそうですから、マスクでもかぶって走りましょうかね(笑)。ツーリングカーは昨年の鈴鹿1000kmでベルノ東海さんのNSXの3rdドライバーで乗らせていただきました。今日はトラブル続きでしたが、本来の調子が出れば決勝も走りきれるよう頑張りたいです」
筒井克彦(1971年6月2日生 福岡県出身)
「桧井さん(No.5三船剛)のセットがいいのか、思ったより乗りやすいマシンです。ミラーが見にくいのが困りますね(笑)。マシンにちょっとトラブルが出ていますが、手堅く走っていければと思います」
No.10レイジュン・ダンロップGT-1の新人は2輪出身
倉嶋新一(1967年1月16日生 千葉県出身)
「1987年に2輪でデビューして、同期には原田哲也がいます。90年に国際A級に昇格したんですが、このときの同期は坂田和人と上田昇。身体がボロボロになって引退しました。その後、ミッション付きのカートに出たらたまたま勝ってて、FJ1600のガレージから声をかけられて富士でタイトルをとり、昨年のもてぎでのFJ1600日本一決定戦でOSAMUさんと知り合いました。(ミラージュは)思ったよりフォーミュラっぽいクルマですね。目標は完走。まずはクルマに慣れたいです。JGTCのレースがどういうものか、勉強したいです」
No.24 EndlessタイサンアドバンGT3Rの新人はTIのF4チャンピオン
浅井亮博(1975年9月13日生 東京都出身)
「JGTCマシンの初ドライブは、2000年の終わり。一ツ山さんのマクラーレン(No.76)にテストでちょこっと乗せてもらいました。ポルシェは今年の富士の合同テストで初めてドライブしました。これまでのフォーミュラとは違うし、他のツーリングカーと比べてもポルシェは違いますね。JGTCのようなレースで2人のコンビというのも初めてなので、このあたりも勉強中です」
ミラージュ3年ぶりの参戦 No.10レイジュン・ダンロップGT-1
OSAMU「去年モスラー(当時No.5、現No.9)が一時トップを走ってるのを見て、こういっちゃ失礼かもしれませんが、あんまりおカネを使っていないチームがトップを走れるというところがカッコよくみえたんです。これも同じ素性のクルマ(モスラーと同じシボレーV8を搭載)ですから、自分たちの力で走らせてみたかったというところなんです。シェイクダウンは月曜に富士で10周ぐらい走らせたんですが、満足に走れないまま予選を迎えます。スペアパーツもなく何もかも手作りなんで壊せないんです。決勝に出られてもシェイクダウンの延長。(第2戦の)富士できちんとレースをしたいですね。クルマはフォーミュラ的な動きです。ショートホイールベースなのでMR-Sと同じようにピーキーです」
童夢の協力を得た新型フェラーリ No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360
松田秀士「タイムが表しているとおりの状況です。クルマができるのが遅くて(3ヶ月ほどスケジュールがおくれた)、テストの走り込みが足りないし、金曜もトラブルが出て1セッションまともに走ってないんです。先々週に鈴鹿の西コースで5周走って、TIのテストでは乗る前に壊れて、木曜はちょこっと10周ぐらい走って、金曜朝もトラブルで2〜3周田中選手が乗っただけ。素性は悪くないけれどセットが出てない。ポルシェと全然違うからどういうふうに走らせればいいかを研究しないとね。まだつかみどころのない状況。空力はいいけど、このコースではなかなか生かせないよね。昔のフェラーリつかい(1994年、F40でタイサンから参戦)としてはひさびさのフェラーリでポルシェと勝負してみたいんですよ」
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