2004 Inside Report Network Edition

2004 第7戦 鈴鹿サーキット

Qualify Session1 - 予選1回目

◎No.12 カルソニックIMPUL Z、コースレコードで暫定ポール獲得
ブノワ・トレルイエ「クルマは完璧じゃなかったんだよね。オーバーステアがキツかったんだ。それがクルマから来ているのか自分のせいかはわからないけど、ちょっとデンジャラスだったね(笑)。午後に向けてはスギちゃん(杉崎公俊エンジニア)がセットアップをアジャストしてくれると思う。ボクは彼を信じているし、大丈夫だよ。2回目はもう少し涼しくなるだろうし、タイムはもう少し伸ばせると思う」
◎No.43 ARTA Garaiya、GT300クラストップタイム
新田守男「アタックは完璧じゃないですよ。ちょっとだけミスしてるところがあったんだよね、シケインで。他が全部キマったんで、(次のアタックラップでは)そのミスをなくして、と思って縁石をちょっと多く使っていったら、あんなこと(S字でスピン)になっちゃった(苦笑)。(スピンの影響は)クルマもタイヤも大丈夫みたいです」
◎No.36 WOODONEトムススープラ、暫定2番手につける
土屋武士「何も考えずアタックしました。昨日は(雨で)走れてないし、(タイヤの)皮むきしかできないような状態だったので、マシンのバランスを見て、今回全スープラに着いてる新しい空力アイテムもチェックして、アタックにいきました。タイヤのおいしいところは1周しかないってことはわかってたんで、そのおいしいところで集中して思いきっていっただけです。2周目にはもう(タイムが)落ちちゃってたんで、そういう意味ではいいときにいいアタックができたと思います。クルマ的にはセッティングで直したいところがあって、時間内に調整できる範囲だったんだけど、予定外のこと(接触)があったんで…。これからクルマの状態を見てみないとわからないけど、もしかすると午後からはアタックだけになるかもしれません」
マルコ・アピチェラ「(No.2プリヴェチューリッヒ・クムホNSXと接触したのは)コース上ではときどき起こりうることなんだけど、コース幅が狭いうえ(接触したダンロップコーナーは)進入が難しいところだから、イン側にいた相手がちょっとばかり右にスライドしてたみたい。アタックしてたのか、あるいはタイヤグリップが無くなってたのかどっちかわからないけど、結果的に接触したということ。クルマはたぶん大丈夫」
◎No.3 G'ZOX・SSR・ハセミZ、金石年弘のアタックで暫定3番手
金石年弘「ちょっとマシンに問題があったので、それがクリアになればまだまだいけます。(2回目は)路面とか変わってしまうでしょうから具体的に何秒とかは言えないですけれど、期待してください。ポジションを上げます」
エリック・コマス「今回はトシヒロが初めてアタックをしました。ボクは満タンでクルマのフィーリングを確認しました。問題ないですね。クルマはいいと思いますよ」
◎No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360、暫定クラス2番手
松田秀士「そんなに悪いアタックじゃないんだけど、ここから上げても(トップNo.43の)2分04秒台のあんなところはいかないだろうね。(ニュータイヤは)もう1セットありますけれどね。セッションの最初にニューを履いてアタックかけた一発のタイムです。ヘアピンの手前、110Rのブレーキングはちょっと乱れてたし、路面はよくなかった。午後は、空力を少し変えてもう1回アタックしてみます。コンマ2秒とか上げたいね。(2分)04秒台は見えないけど、3列目に入れれば(勝つ)権利はあると思う」
◎No.18 TAKATA童夢NSX、NSX勢トップの暫定5番手
道上 龍「ちょっとタイヤがキツいですね。オーバーステア傾向がありますし、リヤタイヤのグリップが低く感じる。ただ、今回初めて2つ大きいリストリクターを使ったら、結構その違いは感じますね。2回目は55秒台は狙えるんじゃないかと思います。1秒上げるのはキツいけど、55秒真ん中ぐらいはイケるんじゃないかな。まだ予選1回目ということで、2回目に向けてセッティングを大きく変えることはないと思います。ただ、レースは不安ですね。元々のクルマの特性的にタイヤがキツいんですけど、今回も予選で良くてもレースにになるとツライと思います。だから、そこを考えて残りの予選も上手く組み立てたいですね」
◎No.39 デンソーサードスープラGT、予選1回目は15番手どまり
アンドレ・クート「タイムアタックのときは全体的にちょっとアンダーステア気味でした。午後からのアタックに向けて改善すれば、もっとよくなると思います。昨日は1セッションだけしか走れませんでしたが、問題はありませんでした。雨が降ってたし、リスクを負うこともなかったし。これからもレースに向けてのセットアップを見つけるためにまだまだがんばらないといけませんが、大丈夫でしょう」
◎逆転タイトルをねらうNo.16 M-TEC NSX、暫定クラス5番手
山野哲也「つらい。クルマが曲がらない。止まらないことはないけど、手前で止めないといけない。2回目はもう1セット(ニュータイヤが)あるけど、かなりつらいような気がする。一発のタイムが出ない。クルマは、午後に向けてちょっとだけイジるけど、塩コショーの範疇だと思う。今の状況では43号車のタイムはつらいね。(2分)03秒台が出るかと思ってたんだけどね(笑)。できればグリッドを二つ上げたいけれど、現状維持が現実的かな。路温にタイヤがちょっと合ってないのかな?」
◎No.2 プリヴェチューリッヒ・クムホNSX、No.36 WOODONEトムススープラと接触
高橋一穂「S字でNo.3(ハセミZ)が抜いていったんで、アクセルを1回抜いたんです。無線でも『GT500が来てるよ』って聞いたのでこのラップのアタックはあきらめて、ダンロップコーナーではインベタでグリップして走ってました。アウトは3車身あいていたんです。そこに(後ろから)ドカンとこられて、リアのボディにダメージを負いました。アライメントまで影響はなかったので午後には間に合います」
◎No.62 Vemac R&D DUNLOP 408R、最終戦でデビュー
本島伸次監督「当初は(第5戦)もてぎ戦をターゲットに開発を進めてきたのですが、パッケージが揃わず、もてぎ戦明けの月曜日がシェイクダウン。SUGOで2日、その後MINEで3日、鈴鹿のタイヤテストで2日間走りました。オートポリスは去年も出ていないんでひとつ飛ばして、来年を見据えて今回からの参戦となりました。クルマはエンジンはもちろん、シャシーも全部変わっています。350は320のエンジン改良バージョンでしたが、408は中身をかなりいじっています。よく見ると細かいところがいろいろと変わっていますよ。昨年の問題点はシャシー剛性の不足でした。320のボディをベースにザイテックエンジンを載せたのでムリがあったんです。GT300とGT500クラスの兼用を考えてたので、ムリをしていたんです。今回は408エンジン専用の設計とした点が大きく違います。408は、ヒューランドからエックストラックにミッションを換えたので、ホイールベースが120mmぐらい短くなりました。回頭性の向上をねらっています。クルマとしては、去年の問題点をふまえてやったことは正しい方向にきていると思いますが、3大メーカーとの差はまだまだ大きいのでもうちょっと煮詰めていきたいです。来年は全戦出る方向で考えていますが、正式な発表はギリギリの2月中旬ごろになってしまうと思います。今回は完走を目標にデータをとりたいですね。プライベーターとしてがんばっていますので、みなさんも応援してください」

Qualify Session2 - 予選2回目

◎No.3 G'ZOX・SSR・ハセミZ、予選2番手に
金石年弘「予選1回目は路面のコンディションがどれくらいかわからず、テストのときのセットで走ってみたんですが、不具合が出てしまいました。午後に向けて直したら(マシンは)完璧に近かったです。スプーンでほかのクルマにひっかかったんですが、それ以外は会心のデキでした。優勝をねらえる位置なので、最後を締めくくりたいです」
長谷見昌弘監督「(金石がアタックを担当したのは)まあ、年弘もドライバーとして育てないといけないしね。ここでフォーミュラも走っているから経験もあるし。スタートはコマスにいかせるつもりです」
◎No.12 カルソニックIMPUL Z、1回目のタイムを更新できず3番手に
ブノワ・トレルイエ「2回目は、1回目よりもさらにオーバーステアになってしまってプッシュできなかったんだ。インターバルにセットは変えていないんだけど、気温や路面温度が下がってコンディションが変わっていたのにちょっと合わせ切れなかったのか、リヤタイヤがぜんぜん温まらなかったね。3番手という結果にはものすごくガッカリしている。アンハッピーだよ」
◎No.16 M-TEC NSX、予選2番手にジャンプアップ
山野哲也「混走セッションでは1回目に使ったタイヤでセットアップの確認をした。車高とかエア圧、空力など、塩コショーにわさびカラシくらいチョコチョコ変えてみたらアンダーだったクルマがオーバー方向になって、ニュータイヤを履かせる前にそれを止めるセットを探ってたんで忙しかったよ。(2回目は)かなりいい感じで、すごく攻めることができた。ドライバーとしてはセットが決まれば速く走れる。よく曲がるとアクセルも踏めるし、レイトブレーキができるからね。タイムは計測1周目で出た。その1ラップにすべてを賭けて、ドリンクも無しで、自分自身もお昼ご飯食べないで軽量化したよ(笑)。明日は(No.43 ARTA Garaiyaとの)ガチンコ勝負。みんなが待ち望んでいたレース展開になるね。ただ、ガライヤのほうがストレートで2km/hくらい速いんで、ストレートで抜くのはムリ。シケインでのブレーキング勝負しかないかな? もちろんスタートで前に出たいけど、もし出られなかったら、ついていくしかないね。向こうのタイヤはソフトみたいなので、最初は離されても追いつきたい。とにかくついていってピットで前に出たい。後半は八木くんに抑えてもらいたい。勝つしかない。勝ってチャンピオンを決める望みは変わってないからね」
◎No.32 EPSON NSX、NSX勢トップの予選4番手
アンドレ・ロッテラー「1回目は路面がよくなかったし、アンダーステア気味だったね。2回目もちょっとアンダーは残っていたけど、このクルマはもともとそういう性質があるから気にならなかった。全体的にクルマはいいバランスに仕上がっていたと思うよ。コンディションに合わせて少しアジャストするぐらい。ボクはただドライブすればいいだけだった。4番手になれたし、明日は表彰台に上りたいね。優勝できるかって? ボクは現実的だから、今の段階では難しいと思うな。でも、もてぎでは8番手から優勝したわけだから、がんばるよ」
◎No.10 JIM GainerアドバンF360、予選クラス3番手
田中哲也「(金曜日のクラッシュから)クルマが直ってよかった。朝の予選に間に合うかという状況だったんですが、メカニックが徹夜して一生懸命やってくれて、キッチリ走れてよかった。昨日ほとんど走れてなかったんで、予選1回目は様子見になってしまった部分があったんだけど、それでフィーリングがつかめたんで2回目に確実にタイムアップしようという感じでした。もう少しいけるかな、(2分)04秒台に入れるかなという気持ちになりましたけど、ちょっと残念でしたね。ロング(ランのテスト)もやってみて、だいたいの感じはわかっています。表彰台はもちろんねらいますが、がんばって勝ちたいですね」
余郷 敦「金曜日は逆バンクでNo.52がスピンしていて避けきれずにぶつかってしまいました。今日は、メカがクルマをキッチリ直してくれたんでバランスも元通りになってました。今シーズンは最初のTIで勝っているので、最後も勝って、チームタイトルをねらいます」
◎No.11 JIM RodeoDriveアドバンF360、予選クラス4番手
松田秀士「アタックは(2分)05秒を切れそうなくらいよかったんだけど、スプーンの二つ目でハーフスピンしちゃってタイムロスしてしまった。東コースはうまくいったんだけど、めいっぱいいってたから失敗したなというところですね。タイヤのパフォーマンスはいいんだけどロングがちょっときびしいんで、作戦を考えないといけないですね」
◎No.81 シーウエストダイシンアドバンZ、クラス5番手
柳田真孝「1回目はオーバーステアが強過ぎたりリヤブレーキがロックしたりという細かい問題もありましたし、ボク自身もヘアピンでスピンしてしまい、よくありませんでした。でもインターバルにメカさんがすべて直してくれて、セットアップも変えてくれたことで(2回目には)タイムを出すことができました。昨日ぜんぜんダメだったことを考えれば流れは悪くない。今年は1回も勝っていないので勝ちたいです。最後はダイシンの底力を見せたい。明日はゴールして泣きたい(笑)。そのぐらいいいレースをしたいですね」
◎No.1 ザナヴィ ニスモZ、タイトル獲得に手応え
本山 哲「予選1回目は、雨上がりで路面もホコリっぽかったし、アンダーステアがひどかったね。昨日ドライコンディションで走れていないし、120kg積んでいるし…。だから、午後に向けてそのへんのセットアップを進めていった。路面コンディションの回復と合わせて全体的にクルマの状況はよくなった。アタックしたときは6号車と39号車とボクたちの3台がからむ感じになったけど、それでタイムロスはなかったと思う。7〜8番手にいければベストと思ったんだけど、やっぱりウェイトが重かったね。ただ、予選のセットよりも古いタイヤでのラップのほうが安定しているし、ポジションも悪くはないので、楽観的ではあるよ。レースセットは思っていたよりはるかにいい。たぶんレースではポジションを上げていけると思う。リチャードに代わる前になんとか6〜7番手まで上げたい。そこまでいければそれよりも上でゴールできると思う。仕事を確実にこなしたい。自分たちでポイントを取ってチャンピオンを決めるつもり。あせらずにいこうとリチャードとも話しているんだ」
◎No.6 エッソウルトラフロー スープラ、予選13番手
脇阪寿一「昨日ドライで走れていないから、今日はいろいろセッティングを試した。予選1回目は悪くなかったんだけど、自分の走りであとコンマ2〜3秒上げたいっていうのはあったね。でも、混走で満タンで章が走ったときにミスをして(コースアウトして)しまった。章がミスをするっていうことは、それを誘発するクルマの状況だったっていうこと。今日がよくても明日はツラいと思った。このときフロントタイヤが1本ダメになってしまったのでインターバルでは大幅にセッティングを変更した。最後の20分でニュータイヤを履いてそのセットを試したんだ。それでリヤがしっかりするようになった。挙動としてはアンダーステア傾向はあったけど、問題ないと思う。明日はそこからいいトコ取りをしてクルマを仕上げたい。予選2回目でポジションをもう少し上げたい気持ちもあったけど、それよりもレースラップでコンマ1秒でも2秒でも上げれば取り返せると思う。このタイヤでいかに安定して走れるか。自分たちが今までやってきたことがまちがっていなかったと証明したいし、メカニックは大幅な変更で仕事が大変だったと思うので、それに報いたい。タイトルが獲れるか獲れないかはその次。納得いくレースで1年を締めくくりたい。1号車の位置は見ないで、自分たちが1位、2位を走るためにはどうしたらいいのかを考えてやってるよ。去年みたいな僅差じゃないし、気持ち的にはラク。でも、タイトルはほしい。明日のレースはなにかが起こるんじゃないかと思ってるよ」
◎No.39 デンソーサードスープラGT、予選14番手からの追い上げをねらう
アンドレ・クート「明日はただやるべき仕事をこなすだけという感じです。レースでクルマがいい状態で走ってくれることを祈るだけです。クルマがよければ後方からでも追い上げるし、それができるという自信も持っています。スタッフはいつもレースに向けていいクルマを準備してくれますから、それが実現すればポジションアップもできると思います。タイトル争いをしているライバルたちも近いポジションにいるので、明日はおもしろいレースになると思います」
ジェレミー・デュフォア「午後は走ってません。昨日は前回のオートポリスのGT-Aペナルティで終日走ることができなかったので、今朝少し走ったのですが、残念なことにタイヤにフラットスポットを作ってしまったんです。もうタイヤを使うことができないので午後からの混走枠では出走しませんでした」
◎No.77 クスコスバルADVANインプレッサ、予選2回目は出走を見送る
小林且雄「午前中、谷川がアタックにいったときに“何かちょっとおかしいよ”っていうことでピットに戻ってきて、とりあえずオレに代わったら症状が悪くなってきてたんです。とりあえず1ラップだけタイムを出しにいきました。クルマはもうパワーがなかったね。出ていったときから音もおかしかったしね。(アタック後)ピットに戻ってきてエンジンを下ろしたんだけど、まだ原因がわかってないんだよね。この状態では不安が残るよね。今回ロクに走れてないし、セットも決まってない。走ったときもオーバーステアがひどかったんで、もっと走りたいんだけどね。明日のフリー30分しか走れないっていうのはツラい。ま、しょうがないんだろうけど…」

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