2005-03-25
2005 第1戦 練習走行
2005年AUTOBACS SUPER GT開幕戦が、明日に迫った岡山国際サーキットで練習走行が行われた。走行は午前に両クラス混走で1時間30分、午後は混走が1時間30分+各クラス占有15分で行われた。 SESSION 1 晴れ/曇り、気温4度/路面温度7度、ウェット/ドライ 練習走行1回目は9時に開始。岡山県北地方には寒波が襲来、前夜には雪も舞った。開始時点では雪は上がっていたが、気温は4度という真冬なみの寒さ。路面温度も7度と低いうえに完全なウエット状態で、非常にグリップしにくい状況での走行となった。当然、各車ウエットタイヤで出ていくが、ようすをみるためこの時点では走行しないチームも多かった。 GT300クラスではNo.19 ウェッズスポーツセリカが1分36秒台を連発してタイミングモニターのトップを占めていたが、残り数分のところでNo.10 MACH-GO FERRARI DUNLOPが1分35秒292を出し逆転。No.19の1分35秒506が2番手で、3番手のNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7以下は1分36秒台だった。このレースがデビューとなるNo.913 K-stadium ADVAN CORVETTE C6も、タイムは下位にとどまったものの、走行をこなした。 SESSION 2 晴れ/雪、気温4度/路面温度7度、ウェット練習走行2回目は13時45分から開始された。1回目終了後ふたたび雪が降り出し、一時は視界が悪くなるほどだったが、開始時点には止み、ときおり日も差す天候に。ただし路面はウエットのままで、各車ともミゾ付きのタイヤで出ていく。だが、走行を重ねるごとにラインは乾いていき、開始から30分ほどでNo.25 ECLIPSE ADVANスープラがスリックタイヤにチェンジ。1分29秒550と、1分31秒台にとどまるライバルを置き去りにする。この時点での2番手はNo.38 ZENTセルモスープラ、3番手にはNo.21 ノマド フェラーリ550GTSが並ぶ。No.21はその後1分30秒738を出し二番手に上がるが、このころからふたたび雪が降り出す。それでもNo.25はスリックのまま果敢にアタック、1分28秒376までタイムアップ。しかし天候はさらに悪化、ほとんどのクルマがピットに戻って待機するかたちになった。吹雪のような状態が10分間ほどつづいたあと日差しが戻り、各車ふたたびコースイン。ただしスリックを試すチームはなかった。 15時になったところでGT500各車がピットに戻り、15分間のGT300専有走行に入る。このころからまたしても小雪がちらつき出すが、No.11 GPH FERRARI DUNLOPはタイヤが温まったところでうまくアタックのタイミングを見つけ、1分33秒922をマーク。クラス唯一の1分33秒台で、1回目との通算でもこの日のクラストップとなった。二番手は、最後に1分34秒092を出したNo.43 ARTA Garaiya。3番手にはNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7、4番手にはNo.13 エンドレス アドバンZがつけた。 15時15分から最後の15分間はGT500の専有。序盤は各チームともようす見の走行となるが、No.25が1分27秒477までタイムアップしたところでスリックでのアタックを決断。まずはNo.22モチュールピットワークZが1分26秒789を出しトップを奪う。No.22は、その後さらに1分25秒477までタイムアップ。これにNo.1 ザナヴィ ニスモZが1分26秒328でつづき、一時はNISMOがベスト2を独占する。No.1のタイムは終了直前にNo.38 ZENTセルモスープラで破られるが、フェアレディZ勢の好調さを印象づけた。ただし、この日はあまりに気温が低すぎたためか、タイムは全体に低調。両クラスとも昨年のレコードタイムには遠くおよばなかった。各チームとも、路面のグリップが昨年より落ちたと話しており、その影響もあったようだ。 DRIVERS' COMMENTNo.22 モチュールピットワークZ(GT500トップタイム) ミハエル・クルム「タイムを出したときの状況ですか? 午後は晴れていて、午前中は濡れていたってことです(笑)。ドライのときはどのチームもスリックタイヤをチェックしていただろうし、ボク自身はクルマのバランスをチェックしていました。ラッキーなことに、最後のアタックはバランスが取れたマシンでいいタイムが出たということですね。明日の予選のことを考えたら、今日中にクルマのバランスチェックができたってことはとてもいいことでした。とはいえ、予選でどの位置にいられるかは誰もわからない。だから今日のベストタイムっていうのは大した意味はないですよ。明日はもっといいタイムを出すために周りもベストをつくすでしょうから。でも、クルマがとてもコンペティティブな状態であることは明らか。オフシーズンにNISMOがとてもいい仕事をしてくれたから、なんの心配もしていません。あとはただベストをつくすだけです」 No.11 GPH FERRARI DUNLOP(GT300トップタイム) 田中哲也「ウチはチーム体制が新しくなって、スタッフも新しいので、いいシーズンのスタートを切るために一発(アタックに)いきました。新品タイヤでいきましたが温まりが悪く、乗りやすくはありませんでした。それでもタイムは出たんですが、中古タイヤのほうがもっとよかったかもしれませんね。まあ、アタックのタイミングがよかっただけ。明日(予選)に向けてどうこうということはありません。でも、2番よりは1番のほうがいいですね。予選も決勝も1番を目指して、気持ちよくレースしたいです。じつは、このレースの直前に車両重量を50kg重くされて、その重さでドライでのロングラン走行ができていないので、ちょっとつらいんですが、クルマはそこそこ悪くないと思います」
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