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2005 AUTOBACS SUPER GT Round1
OKAYAMA GT 300km RACE
3.26 27 / OKAYAMA International Circuit

PRACTICE

2005-03-25

2005 第1戦 練習走行

岡山連続ポールに向けてモチュールピットワークZが好調発進!

雪が吹雪いた午後にノマド フェラーリ550GTSが一時2番手に

GT300は岡山得意のGPH FERRARI DUNLOPがトップタイム!

 2005年AUTOBACS SUPER GT開幕戦が、明日に迫った岡山国際サーキットで練習走行が行われた。走行は午前に両クラス混走で1時間30分、午後は混走が1時間30分+各クラス占有15分で行われた。

SESSION 1 晴れ/曇り、気温4度/路面温度7度、ウェット/ドライ

 練習走行1回目は9時に開始。岡山県北地方には寒波が襲来、前夜には雪も舞った。開始時点では雪は上がっていたが、気温は4度という真冬なみの寒さ。路面温度も7度と低いうえに完全なウエット状態で、非常にグリップしにくい状況での走行となった。当然、各車ウエットタイヤで出ていくが、ようすをみるためこの時点では走行しないチームも多かった。
 開始から20分ほど過ぎたところで1台の車両がエンジンブロー。コース上に流れたオイル処理のため約20分間中断された。この時点でのベストタイムはGT500クラスが1分39秒台、GT300クラスが1分42秒台。ともに足慣らし程度にとどまり、タイミングモニターには両クラスが入り混じって並ぶ。
 再開後は走行ライン上が乾き始め、各車徐々にタイムアップ。No.3 G'ZOX・HASEMI・Zが1分35秒190を出したのを皮切りに、3台ほどが1分35秒台をマークする。再開から40分近くたったところでNo.22 モチュールピットワークZが1分34秒677と、最初に1分35秒を突破。これにNo.100 RAYBRIG NSXがつづくが、No.3はさらにタイムアップ。1分32秒943と一気に1秒以上縮めると、次の周には1分32秒280をマークする。残り時間が1分を切ったところでNo.8 ARTA NSXも1分32秒台を出すが、No.3は最後に1分31秒436をたたき出し、このセッションでのトップを確定した。2番手はNo.8、3番手はNo.1 ザナヴィ ニスモZ。スープラ勢のトップはNo.25 ECLIPSE ADVANスープラだった。

 GT300クラスではNo.19 ウェッズスポーツセリカが1分36秒台を連発してタイミングモニターのトップを占めていたが、残り数分のところでNo.10 MACH-GO FERRARI DUNLOPが1分35秒292を出し逆転。No.19の1分35秒506が2番手で、3番手のNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7以下は1分36秒台だった。このレースがデビューとなるNo.913 K-stadium ADVAN CORVETTE C6も、タイムは下位にとどまったものの、走行をこなした。

SESSION 2 晴れ/雪、気温4度/路面温度7度、ウェット

 練習走行2回目は13時45分から開始された。1回目終了後ふたたび雪が降り出し、一時は視界が悪くなるほどだったが、開始時点には止み、ときおり日も差す天候に。ただし路面はウエットのままで、各車ともミゾ付きのタイヤで出ていく。だが、走行を重ねるごとにラインは乾いていき、開始から30分ほどでNo.25 ECLIPSE ADVANスープラがスリックタイヤにチェンジ。1分29秒550と、1分31秒台にとどまるライバルを置き去りにする。この時点での2番手はNo.38 ZENTセルモスープラ、3番手にはNo.21 ノマド フェラーリ550GTSが並ぶ。No.21はその後1分30秒738を出し二番手に上がるが、このころからふたたび雪が降り出す。それでもNo.25はスリックのまま果敢にアタック、1分28秒376までタイムアップ。しかし天候はさらに悪化、ほとんどのクルマがピットに戻って待機するかたちになった。吹雪のような状態が10分間ほどつづいたあと日差しが戻り、各車ふたたびコースイン。ただしスリックを試すチームはなかった。

 15時になったところでGT500各車がピットに戻り、15分間のGT300専有走行に入る。このころからまたしても小雪がちらつき出すが、No.11 GPH FERRARI DUNLOPはタイヤが温まったところでうまくアタックのタイミングを見つけ、1分33秒922をマーク。クラス唯一の1分33秒台で、1回目との通算でもこの日のクラストップとなった。二番手は、最後に1分34秒092を出したNo.43 ARTA Garaiya。3番手にはNo.7 雨宮アスパラドリンクRX7、4番手にはNo.13 エンドレス アドバンZがつけた。

 15時15分から最後の15分間はGT500の専有。序盤は各チームともようす見の走行となるが、No.25が1分27秒477までタイムアップしたところでスリックでのアタックを決断。まずはNo.22モチュールピットワークZが1分26秒789を出しトップを奪う。No.22は、その後さらに1分25秒477までタイムアップ。これにNo.1 ザナヴィ ニスモZが1分26秒328でつづき、一時はNISMOがベスト2を独占する。No.1のタイムは終了直前にNo.38 ZENTセルモスープラで破られるが、フェアレディZ勢の好調さを印象づけた。ただし、この日はあまりに気温が低すぎたためか、タイムは全体に低調。両クラスとも昨年のレコードタイムには遠くおよばなかった。各チームとも、路面のグリップが昨年より落ちたと話しており、その影響もあったようだ。

DRIVERS' COMMENT

No.22 モチュールピットワークZ(GT500トップタイム)

ミハエル・クルム「タイムを出したときの状況ですか? 午後は晴れていて、午前中は濡れていたってことです(笑)。ドライのときはどのチームもスリックタイヤをチェックしていただろうし、ボク自身はクルマのバランスをチェックしていました。ラッキーなことに、最後のアタックはバランスが取れたマシンでいいタイムが出たということですね。明日の予選のことを考えたら、今日中にクルマのバランスチェックができたってことはとてもいいことでした。とはいえ、予選でどの位置にいられるかは誰もわからない。だから今日のベストタイムっていうのは大した意味はないですよ。明日はもっといいタイムを出すために周りもベストをつくすでしょうから。でも、クルマがとてもコンペティティブな状態であることは明らか。オフシーズンにNISMOがとてもいい仕事をしてくれたから、なんの心配もしていません。あとはただベストをつくすだけです」

No.11 GPH FERRARI DUNLOP(GT300トップタイム)

田中哲也「ウチはチーム体制が新しくなって、スタッフも新しいので、いいシーズンのスタートを切るために一発(アタックに)いきました。新品タイヤでいきましたが温まりが悪く、乗りやすくはありませんでした。それでもタイムは出たんですが、中古タイヤのほうがもっとよかったかもしれませんね。まあ、アタックのタイミングがよかっただけ。明日(予選)に向けてどうこうということはありません。でも、2番よりは1番のほうがいいですね。予選も決勝も1番を目指して、気持ちよくレースしたいです。じつは、このレースの直前に車両重量を50kg重くされて、その重さでドライでのロングラン走行ができていないので、ちょっとつらいんですが、クルマはそこそこ悪くないと思います」

2005 AUTOBACS SUPER GT Round1

岡山国際サーキット 練習走行総合結果

Session 1 : 2005-03-25 午前 | 天候:晴 | コース:ウェット
Session 2 : 2005-03-25 午後 | 天候:晴/雪 | コース:ウェット/ドライ
岡山国際サーキット:3.703km

Po No Class_Po Machine Driver Session1 Session2 Tire
1 22 500-1 モチュール ピットワーク Z ミハエル・クルム
柳田 真孝
1'34.677 1'25.477 BS
2 38 500-2 ZENT セルモ スープラ 立川 祐路
高木 虎之介
1'34.165 1'26.178 BS
3 1 500-3 ザナヴィ ニスモ Z 本山  哲
リチャード・ライアン
1'33.226 1'26.328 BS
4 25 500-4 ECLIPSE ADVAN スープラ 織戸  学
ドミニク・シュワガー
1'34.134 1'27.477 YH
5 36 500-5 DYNACITY TOM'S SUPRA 土屋 武士
ジェームズ・コートニー
1'36.110 1'27.817 BS
6 39 500-6 デンソー サード スープラGT アンドレ・クート
ロニー・クインタレッリ
1'34.204 1'28.277 BS
7 6 500-7 エッソウルトラフロースープラ 脇阪 寿一
飯田  章
1'35.983 1'28.741 BS
8 100 500-8 RAYBRIG NSX セバスチャン・フィリップ
ジェレミー・デュフォア
1'34.469 1'29.288 BS
9 3 500-9 G'ZOX・HASEMI・Z 金石 年弘
エリック・コマス
1'31.436 1'29.362 BS
10 21 500-10 ノマド フェラーリ 550 GTS 黒澤 琢弥
光貞 秀俊
1'37.260 1'29.801 DL
11 34 500-11 BANDAIスープラ 荒  聖治
横溝 直輝
1'36.486 1'30.338 DL
12 35 500-12 イエローハットYMSスープラ 服部 尚貴
脇阪 薫一
1'35.238 1'30.613 DL
13 12 500-13 カルソニック インパル Z ブノワ・トレルイエ
井出 有治
1'34.677 1'31.075 BS
14 37 500-14 DYNACITY TOM'S SUPRA 片岡 龍也
山本 左近
1'35.189 1'31.660 BS
15 8 500-15 ARTA NSX 伊藤 大輔
ラルフ・ファーマン
1'32.891 1'33.324 BS
16 88 500-16 JLOC ムルシェ RG-1 山西 康司
WADA-Q
1'40.460 1'32.959 YH
17 32 500-17 EPSON NSX 松田 次生
アンドレ・ロッテラー
1'34.121 1'33.113 DL
18 11 300-1 GPH FERRARI DUNLOP 田中 哲也
パオロ・モンティン
1'42.041 1'33.922 DL
19 18 500-19 TAKATA 童夢 NSX 道上  龍
小暮 卓史
1'35.072 1'34.021 BS
20 43 300-2 ARTA Garaiya 新田 守男
高木 真一
1'41.507 1'34.092 MI
21 7 300-3 雨宮アスパラドリンクRX7 山路 慎一
井入 宏之
1'36.194 1'34.110 YH
22 13 300-4 エンドレス アドバン Z 木下 みつひろ
影山 正美
1'40.125 1'34.163 YH
23 10 300-5 MACH-GO FERRARI DUNLOP 三船  剛
松田 秀士
1'35.292 1'35.256 DL
24 19 300-6 ウェッズスポーツセリカ 加藤 寛規
谷口 信輝
1'35.506 1'43.125 YH
25 31 300-7 APEXERA MR-S 田中  実
中嶋 一貴
1'36.788 1'42.847 MI
26 111 300-8 ARKTECH with TeamLeyJun 968GT4 飯島 寛也
Guts 城内
1'38.658 1'36.902 YH
27 2 300-9 プリヴェチューリッヒRD320R 高橋 一穂
渡辺  明
1'42.908 1'37.141 YH
28 77 300-10 クスコ スバル ADVAN インプレッサ 小林 且雄
谷川 達也
1'38.268 1'37.225 YH
29 70 300-11 外国屋アドバンポルシェ 石橋 義三
田嶋 栄一
1'37.450 1'42.611 YH
30 46 300-12 Dream Cube's ADVAN Z 星野 一樹
青木 孝行
1'38.086 1'43.366 YH
31 47 300-13 CCI・リカルデント・ADVAN Z 清水  剛
藤井 誠暢
1'38.940 1'38.709 YH
32 52 300-14 プロμ太陽石油 KUMHO セリカ 竹内 浩典
平中 克幸
1'39.279 1'40.028 KH
33 112 300-15 ARKTECH RodeoDrive WAKO'S GT3 余郷 敦
澤 圭太
1'39.952 1'42.851 YH
34 62 300-16 WILLCOM ADVAN VEMAC350R 柴原 眞介
植松 忠雄
1'40.938 1'40.271 YH
35 27 300-17 direxiv ADVAN 320R 宮川 やすお
密山 祥吾
1'40.448 出走せず YH
36 0 300-18 EBBRO M-TEC NSX 黒澤 治樹
細川 慎弥
1'40.630 1'40.541 DL
37 30 300-19 RECKLESS MR-S 佐々木 孝太
山野 哲也
1'41.788 1'40.668 MI
38 9 300-20 Gulf ADVAN FORTUNE MT 山下 潤一郎
山田 英二
1'41.353 1'43.378 YH
39 913 300-21 K-stadium ADVAN CORVETTE C6 福山 英朗
松本 晴彦
1'48.298 1'41.545 YH
40 26 300-22 ENDLESS TAISAN ゲンバラGT3R 山岸  大
井尻  薫
1'43.135 出走せず YH
41 72 300-23 FK/massimo ADVAN ポルシェ 井上 貴志
平川  晃
1'48.554 1'44.489 YH
42 777 300-24 梁山泊・TEAM高見沢ADVAN GT3 高見沢 一吉
砂子 塾長
1'45.778 1'45.942 YH
43 5 300-25 プロμMACH5B-1320R TEAM KYUSYU 玉中 哲二
筒井 克彦
1'47.222 出走せず YH

110 300-26 ARKTECH TOTALBENEFIT BOXSTERGT 菅  一乗
大井 貴之
出走せず 出走せず YH
タイヤ = BS:ブリヂストン/YH:ヨコハマ/DL:ダンロップ/MI:ミシュラン/KH:クムホ